筆者の出した数字をやや大きく上回り過ぎた感もあるが、この869.54Pをもってマザーズ指数の当面の天井であるとみなしたい。
根拠はいくつかある。
200日線に到達し、超えた処から売られていること(底から買っていた者の最後のゴールである)。
急落前の戻り高値858.84Pに戻ったこと。
その他各種指標が過熱感を表していたこと。
などだが、それ以外に筆者が最も端的に表していると思うのが次のチャートである。
東証マザーズETF<2516>の、木・金曜日の出来高に注目していただきたい。100万株を超える出来高はここ1年以上ない。まさしく金曜日に売り買いが交錯したというべきだ。上ヒゲ付きのカブセの陰線を付けたM指数とは違い、下ヒゲをつけて反発しているように見えるが、所詮は陰線。月曜日にGDして始まれば、そんな下ヒゲなどすぐ埋まってしまうのは必定だ。高値圏での下ヒゲは売り方の目標にされるだけである。
もちろん、明日からすぐに急落が始まるというわけではない。なぜなら、この天井(とした場合)は、あくまでエリオット波動・第3波動の頂点というだけで、この後指数は第4波動の調整に向かうだけのことである。いわば木・金曜日2日間の大出来高をこなす為に、時間や値幅での調整が必要なだけで、それが終わればまた5波動目の上昇トレンドに戻るはずだ。
日本株の動向はマザーズ指数主導の時代に入った。
しかし、マザーズ指数の動向を分析するのは、マザーズ指数そのもので利益を上げたいためではない。もちろんマザーズ先物もあり筆者も時たま手掛けるが、それよりも個別銘柄や、日経225MINI先物の動きを確かめたり、推測するための道具として利用するためである。両者は表裏一体である。日経平均株価は日足ベースでは第4波調整中である、とは4月中ずっと一貫して変わらない私見である。底固くジリ高の日々が続き、いつ保ち合いとしての下方向の波動が生まれるのかやきもきさせてはいるが、下落前の調整に違いないのだ。そしてマザーズ指数の金曜日天井説が正解ならば、あすから軟調な展開が予想されるのは上で見てきた通りである。
3月底から日本株をずっと買ってきたのは個人である(海外筋はずっと売り越しではないか)。その個人が金曜日についに日本株の利確に動いたとも言える。象徴としてのマザーズ指数の天井である。また東証1部の中でも、個人投資家の比重が高い小型株が堅調であった。そんな個人の押し目買い熱を見越して、機関投資家などが先物を買っていたのではなかろうか。だから下がりそうで下がらない相場が続いたのではないか。しかし小型株も先物もM指数に歩調を合わせて下落し出すであろうことは想像に難くない。下がるのはアンジェスだけではなかろう。
これからのマザーズ指数には目を離せそうにない。
以上、天井騒ぎの【今日のドグラマグラ】でした。ご清聴ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿