しかし先週はちぐはぐなトレードばかりで、戦績こそ大きな損失にはならなかったものの、1週間を棒に振ったような感覚だ。先物に関して言えば、先週の相場付き自体を「緩慢・保合い相場」、それも狭い範囲での保合いだと高をくくっていた咎を受けた格好である。たかが米国の代表を決める選挙結果をめぐって、わが日本株がこれほど翻弄されようとは・・・でもこんなことは以前から何度となく経験済みのことであり、それでもまだ懲りないのかと、わが事ながらほとほとイヤになる。こういうのんびり屋の資質は相場師にとっては大きなアナになるのかも。
ともかく今は玉を持っていない。急落と反発を繰り返してくれたおかげで、前週からの建玉もナンピンで切り抜けた。ラッキーの一言ではあるが・・・。
で、来週こそは、と毎度掛け声ばかりだがさっそく分析に移ろう。以下に出てくる数字は12限月でのものだ。
【日足】
保合い相場の支持ライン(紫線)を下割れてしまったので、いくら日本株の明るい未来を信じている筆者であっても、今は「買い」などと煽るつもりもないし、短期派でもあるので「押し目買い」などしようとも思わない。ここは一貫して「戻り売り」なのは衆目の一致する所だろう。もうちょい長い期間でチャートを眺めてみれば、エリオット波動・上昇第5波は10/9の23730円を頂点としていったん終了し(そしてそれは3/17の15675円を基点とする日足ベースの上昇波動の終わりも意味するのだが)、そこからABC調整波動の始まりA波に移行したのではないかと考えている。
問題はそのA波の底がどこかということである。先週末の大引け値22895円で下落は止まったのか、まだ底は下にあるのか、ということだろう。
今週は言わずと知れた米国大統領選挙だ。このイベントが厄介なのは、相場に対する影響が開票日1日のことだけにとどまらないことにある。どちらの陣営が勝とうとも、片方がダダをこねて最高裁までいくとか、大規模な暴動やデモが発生するとか、あながち街のうわさ話では収まらない情報もある。
そんなことを勘案すれば、今週は上や下への乱高下が予想されて、とても玉を翌日まで持ち越そうという気は起らない。またデイトレにしてもアメリカの情報にいちいち反応するので、気疲れの割に儲からなかったりする。ここは様子見がいいのだが、まあそれでは言うだけ居士としての筆者の面目が立たないので、いちおう高安の目安だけでも出しておこうと思う。
上のチャートに書き込んだ赤い3本の斜線はフィボナッチファンである。6/16の21190円を基点とした。その上段ラインから下段ラインの数値は(日ごと上昇するが)、およそ23200円~22400円処だろう。下段を下抜ければ青い支持線(22200円辺)が控えている。なので、ここいらが下値メドではないかと踏んでいるが・・・。そしてもうひとつ直近のA波動だけを切り取ったチャートを見てみよう。
が、筆者の言いたいのは赤い水平線の方にある。第1波の頂点
23355円は売り方、買い方ともにかなり重要な位置で、エリオット波動論の重要な原則のひとつ、2波と4波は重ならない、ということから、この先上昇しても4波である以上、価格は23355円以上にはならないということである。そしてこの4波は長期・複雑系の値動きが続くという特徴もある(2波が短期・単純なら)。
以上のことを踏まえての筆者なりの予想をすれば、上は23300円、下は22200円といったところか。件の大統領選に絡む情報に対し、悲観と楽観、期待とあきらめを交互に繰り返しながら、価格は往ったり来たりを繰り返す。少なくとも明日から週末の1週間、あるいは事後のゴタゴタが静まるまでは要注意だ。ここは「上だ」「下だ」と意地をはって順張りで仕掛けるべきではない。ひとつ曲がり角、ひとつ間違えて、迷い道くねくねとならないようにしよう。スペードとハートの意味するところは確実に違うのである。
尚、いつもの4時間足分析は、今回は割愛といこう。長々と書きすぎた。実際の戦略を最後に簡単に述べるにとどめる。
【戦略】
ショートに分があることから、月曜日朝は売り場を探ることが重要だ。23200円以上になればS玉を入れたいが、ナイトでかなり反発してしまったので、寄りからかなりの戻り売り圧力がかかり、GDして始まるかもしれない。筆者としては23000円以上でもSならいずれ利益は出ると思っているので、少々の無理は承知でいくつもりである。逆に今週のロングはない。まだ底が確定しないからである。そして乱高下が予想されるので、利確は速やかにしたい。再度下げて含み益が戻るとしても、それはもったいない。確実に儲けよう。
以上、天井騒ぎの【今日のいかさま占い】でした。ご清聴ありがとうございました。
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