3万円なんて単なる通過点だ。
新年あけましておめでとうございます。
いろいろ考えた末、今年初めの記事はやはりこれにした。日経平均株価だ。これの分析自体は昨年5月末から半年以上遠ざかっており、少し気恥しい気がしないでもないが、避けては通れないものだからだ。
昨12月29日に30年ぶりの高値を更新したということで、【日足】チャートに関してはだいたいのイメージは持っておられる読者も多かろうと思うので割愛する。新値を更新してイケイケ状況がどこまで続くのかを今は探っていきたい。
【月足】
半年以上も分析を避けていたのは、2018年10月からの波動が5波の押し波動とも取れるし、1~5波全体の調整波(いわゆるabc調整波)とも読めるし、でもどちらももうひとつピンと来なくて、考えあぐねていたからである。エリオット波動論の限界か?と嘆いてもいた。(筆者自身、この間にウリウリ派からカイカイ派に見事な転身を遂げて、11月は個人史上最大の収益を上げることができたのだが、この辺りの風見鶏っぷりのきっかけはあとがきにてまた)しかし、その混沌をきれいさっぱり洗い流してくれたのが昨11月の4000円幅の上昇、大陽線であった。もうこれで腹は決まった。図中にあるように、うす桃色のラインは1~5波とそのabc調整波の都合8波で、2008年10月から2020年3月まででひとつのサイクルを終えたと言えよう。そして4月から新しい波動、上昇の第1波が始まっており、現在もその波動が続いているのである。
ならば、この上昇がどこまで続くのかに興味は移る。
が、筆者の持っているツールでは過去20年しかチャート表示できない。今27000円以上の価格帯に平均株価が行ってしまった以上、節目を探す手立てもない。疼きだす未来には手が届かないのかとCryしたが、たったひとつ確かなことがあるとするのならば、「波は綺麗だ」ということだ。
チャートに戻ろう。1~5波をひとつの波にまとめて、これを大波の第1波(オレンジ色の太線)としよう。。そしてa~c波は、これもまとめて大波の第2波とした。とすれば現在の第1波は、大波の第3波(それもまだまだ初期)ということになる。これなら、その到着点を予想することは容易くなる。
ABC調整ならAB=CDの法則に従って、
24448円(大波1波頂点)ー6994円(大波1波始点)+16358円(大波2波底)=33812円となる。これは金融界が最近になって唱えだした本年末3万円説のひとつの証左ともなっているかもしれない。臆病な評論家先生たちが唱えそうな数値だ。
しかし大波第3波ともなれば、1波の1.618倍以上は超えてくるというのがエリオット波動論の定説である。ならば5波上昇分17454円の1.618倍=28240円が3波の上昇分となり、その終点は44598円になるだろう。ざっと44600円だ。え~い、面倒だ。日経平均株価はとりあえず45000円を目指すとでも言っておこう。
もちろんこの数字は今年中に達成されるわけでもないだろうし、永遠も約束もないけれど、それもこれもこんなロマンスの定めなら悪くないだろう。元旦酒がまだ残ってるのか?嫌々否々。とても綺麗だ。
以上、天井騒ぎの【今日の横紙破り】でした。ご清聴ありがとうございました。
≪余談のあとがき、あるいは初めてのアフィリ挑戦≫
筆者が買い派に転向したきっかけとなった本を紹介したい。本当は昨年9月に同出版社から出版された『コロナ後の世界経済』に興味があったのだが、定価で買うのが惜しかったので、アマゾンで見てこっちを古本で買った。2,019年9月のコロナ前の刊行なので、著者エミン・ユルマズ氏の考えが変わってないかという点にも興味があった。
「もっと日本に自信を持ちなさい」--このことだけで十分筆者の相場観を打ち破ってくれた。自分の国に、そして自分自身に自信を持つこと。このことを今さらながら教えられたことで、筆者のトレードはがらり変わったのだった。おかげで11月の強烈な上げ相場に乗ることができたし、エリオット波動の読み技術も上達したように思う。
また、著者の言う「日経平均は1、2年後に3万円、数年後に5万円、20~30年後に30万円以上になる」という数字自体をまるまる信じ込んでいるわけではないが、この「3万円、5万円、10万円、運命の別れ道」説でがっちり買いまショウとなったわけである。
日本が、あるいは世界が抱えている問題はあまたあるとは思うのだが、それでも日本は浮上する。そしてそれを信じた個人も復活する。そんな事を教えてくれた一冊だ。
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