それでもエリオット波動は使えるツールである。
金曜日午後からの急戻しにより、自己トレードの週間の赤字はなんとか回避できたようだが、苦しい1週間であった。それもこれも自らのシナリオに固執する愚を犯したことに原因がある。この1週間、買いばかりやっていては、そりゃ大した儲けは得られないだろう。「もう底だ」ばかり考えた挙句の損切りが多かった。
マイナストレードのことばかり愚痴っても詮方ないので、いつもの分析に移る。
【日足】
しかし、エリオット波動使いとしては許せないことがある。⑤-5-1波の頂点28965円(赤色点線)を金曜日に下割れてしまったことだ。
10円、20円の誤差なれば、この鉄火場の常として許してきたが、600円以上も2波と4波が重なるという禁を犯してまで、上昇波動にこだわるのはどうかとは思う。
いっそのこと、下落波動に転換したと断じた方が格好がいいのではないかとも思うが、筆者にはどうしても天井が30710円とは思えないのである。
根拠なき己が感情を優先するのか、波動使いとしての論理を優先するべきなのか、敬虔なエリオッチャン(筆者造語)であろうとするが故の、若き筆者の悩みは尽きないのである。
そこで1本、赤色の斜線を引いてみた。
そうしたら、金曜日の下落はそのトレンドラインを下割れたとはいえ、ナイトではしっかりラインより上に戻ってきている。尚かつ、例の28965円ラインをも上回っているのだ。
もし、来週以降このトレンドラインを下回ることなく推移すれば、上昇トレンドは生きているのではないか、あのマチガイなんて何事もなかったように笑ってすませる日も来るさ。そんないつもの自己弁護が始まったのだ。
そんな悪魔的思考は、一度沸き起こるとどんどん大きくなる。
1掛け、2掛け、3掛けて、仕掛けた〇〇〇はやめらんない、という格言同様に、すっかりり脳内を埋め尽くしてしまうのだ。
で、ここからは、2波と4波が重ならないというルールを無視して進めようと思う。1回ズルさせてほしい。
【4時間足】
ご覧のように、もし28295円が⑤-5-4波の底であるとするならば、それは⑤-5-3波(右上がりの緑線)の76.4%の押しライン(緑色点線)ちょい下まで下落したことになる。かなり大きな深押しである。
それはいいとして、問題はここからである。
ここから先物価格はどのような回復の仕方をするのだろうかという事だ。
図には赤色の下落波動と、青色の下落波動を書き入れた。⑤-5-4波はこの2本の下落波動から成っていると思われる。
それぞれ1715円、1740円の値幅で、AB=CDのABC調整やないかい!ということになろうか。
筆者は前場引け前にこれを発見し、先ほどの76.4%押しの件と合わせて「大底だ!」を確信、お昼時に28380円玉を建てて成功している。
それもいい。問題は回復の仕方であった。⑤-5-5波に進むはず、という無理やりな信念を持つ筆者の絵空事を開チンすれば、
まず赤線の波動を克服後、次に青色波動を克服、そして30710円を回復、最後に突破を目指す。
これが大筋のシナリオである。
では戦略に移る。
【戦略】
当面は保ち合いである。売り買い両面から儲ける。
なんたる陳腐。しかしこれだけで終わるのなら、ブログを書く価値がない。詳しく書く。
来週はSQ週ではあるし、波乱はまだ続くだろう。まず赤色波動(30010円~28295円)を攻略する。ここでもフィボナッチは強い味方だ。
76.4%戻し=29605円
61.8%戻し=29355円
50.0%戻し=19155円
38.2%戻し=28950円
23.6%戻し=28700円
これだけをチャートにライン引きすればサルでも勝てる。面白いことにナイトは50%戻しピタリで終わっている。
で、月曜日はナイトの好調さから、上方向から始まるだろう。
その高値は29355円以上だろう。ちょうど29300から380円にマドが開いている。勢いからこのマド埋めは確定的だろう。
またチャートには書いていないが、フィボファンの中央ラインが29400円前後を通っている。
なので29400円を通り越して29605円に向かう過程で勢いが無くなったらショート玉を入れようと思っている。
で、今度は下方向の番だ。
順当なら28950円処で買い玉を建てたいが、来週はSQ週でもあることだ。28700円以下に落とされるかもしれない。
アメリカの金利急騰が今回の波乱の目ならば、まだ解決していない以上、売り方は何かにつけてその錦の御旗を振りかざし、相場崩しに躍起になってくるはずだ。あいつらガラガラヘビはグルメじゃないから、なんでもペロリする。手当たり次第に食われないよう手当てしておこう。
要約すれば、
来週は29600円から28700円の往来相場である。うまく乗り切ろう。
以上、天井騒ぎの【今日の虻蜂取らず】でした。ご清聴ありがとうございました。
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