求人関連テーマ株でのトレードはひょっとして”初心者向け”なのではなかろうか。
このシリーズの初回で、再有望株として取り上げたミクシー株は見事なコケ方をしてくれた。いかにも筆者らしい的の外し方であったが、性懲りもなくまた続けようと思う。
今回は8/14付朝刊マーケット欄の『求人関連株、逆行高』なるタイトル記事をネタに一席ブチかましてみよう。
記事によると、なんでもリクルート株やアトラエ株が前日の好決算を名目に8/13に爆上げを演じたらしい。(リクルート社に関しては上場来初の時価総額10兆円突破なる記事も同日別ページにて掲載されているほどの熱の入れようである)。
以下は2社の月足チャートである。これをA群としよう。
<6098>リクルート 月足
<6194>アトラエ 月足
ご覧のように、リクルート株に関しては見事な急上昇トレンドであり、アトリエ株に至っては、最高値更新、上値抵抗ライン突破で新たなステージに入ったと思われる。短期トレードメインの筆者としては、確かに高値圏ではあるが勢いのある両社に食指が動くことは確かだ。
そして記事では、この両者の勢いは業界全体に波及としながら次の2社の名前をあげていた。同様にB群とする。
<2181>パーソル 月足
やはりアトラエ同様、上値抵抗ラインを突破しているが、最高値には届いていない。
<4849>エン・ジャパン 月足
この株はまだ抵抗ラインを突破していない。
ところで記事の終わりには、8/13に逆行高しなかった銘柄を以下の2社上げている(C軍銘柄)が、その差異は同じ求人関連でも正社員募集に力を入れている会社と、アルバイト求人中心の会社との違いであり、このコロナ禍ではやはり後者は厳しいとしている。
<4848>フルキャスト 月足
エン・ジャパン株同様、上値抵抗ラインは突破していないようだ。
そして最後に
<2379>ディップ 月足
これが最も特徴のあるチャートだろう。ここ4年間はだいたい3500円~1500円の間の往来相場となっており、しかも今はその天井圏である。
これらのチャートを見て、読者ならどれをトレードしたくなるのだろうか。
筆者はもちろん前に書いたようにA群の2社で、その勢いに乗じてデイトレードをしたくなるが、そんなにスマートなデイトレをできるタイプではないので、別の観点から銘柄を選択してみようと思う。もう少し長めのスイングトレード用に、である。
結論から先に言うと、エン・ジャパンとディップである。それは決算が済んでいないからである。エン・ジャパンは8/16月曜日、ディップは2月決算でその3Q決算はおそらく9月に入ってからだろうか。
直近発表した2社のうちパーソルは、発表後にもかかわらず最高値更新はできていないのが不満だし、フルキャストに至ってはトレンドライン突破も果たせていない。パーソルの方がまだ伸びしろがありそうだが、フルキャストは記事にあるようにC群なので、全くの無視にしよう。
では推奨2社を日足で観察してみよう。
<4849>エン・ジャパン 日足
ちょうど一目均衡表の雲の中心付近に位置しており、発表の翌日すなわち火曜日はどちらかに値が飛ぶだろう。パーソルと同じB群なら上のような気もするので、月曜日にでも買っておくといいかもしれない。(筆者はしないけど)
<2379>ディップ 日足
これも雲中だが、決算発表日までまだ間があるので、上は3600円近く下は3100円前後での三角保ち合いが続くのではなかろうか。
要するにこれら2社は今はまだ保ち合い相場の真っ最中であり、筆者はこのような天底のわかりやすい相場がやりやすいと思っているのである。順張りするにせよ、逆張りするにせよよ、だ。
以上で分析は終わるが、今回のチャートを見て感じたことがある。それは、
求人関連銘柄はトレンドに沿った、しかも非常に素直な動きをする!
ということである。
おもしろい。これらの銘柄をこれからはよく観察しよう。そして儲けよう。
以上、天井騒ぎの【今日の上辺だけ】でした。ご清聴ありがとうございました。
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