これは安全な逆張り法である。
金曜日の朝ブログにて約束してあった、これから紹介するこの手法が、まさか同じ日の日中にも適用できるとは思ってもみなかったので、いささか面食らった。前日の夜にでもアップしておれば”後付け”との汚名もぬぐえたのに。残念でもある。
でもまたすぐにでも同様のチャンスは訪れるであろうし、その時のために自分でもよく検証しておくことをお勧めする。
それではさっそく、次のチャートをご覧いただこう。
今週木曜日以降の225MINI先物12限月・15分足チャートである。図の緑色〇で囲った部分が、筆者のトレードした波動である。
ちょうど山の登りと下りを丸っと頂いたことになるが、今回は特に下り部分の話に特化しようと思う。
その前に、波動の話を一席。
波動には様々な種類があるが、基本となるのはI波動である。そしてその反発をあわせてあらわしたのがV波動。そして更に反転波動を加えたのがN波動となる。
ところで、I波動は直前の波動の反発から始まる。例えば長く売られ続けた後の大陽線にょっきり。あれよあれよという間に上昇していくことが多い。
しかし、いいところまで上がった後は前から買っていた者の利確と、反対勢力の出現で反落する。これがV波動である。この反対勢力の力が強すぎれば、I波動の始点以下に売られて、それはI波動そのものが否定されたことになる。ロスカットが必要とされる所以だ。
でも、反対勢力がI波動を否定するほど強くなく、始点までで下落が止まれば、今度はまた反転する。それはI波動の頂点を超えて上昇することを大いに期待されるだろう。これがN波動である。
この3つの波動をエリオット波動流に言い直せば、I波動が第1波ならV波動は第2波、そしてN波動は第3波となる。(これは、「大きいのがボインなら、小さいのはコイン、もっと小さいのはナインやで」と同じ言い回しだ。覚えやすいであろう。)
以上のことを、理解した上で次に進もう。
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要するに今から紹介する手法は、山の下り(V波動・第2波の反落)を狙った手法である。それは上昇トレンドに対する逆向かいのトレードであり、つまりは逆張りを意味するものであるので、逆張り嫌いな方はページを閉じてもらって結構である。しかし、逆張りといっても、基本さえ守っておれば立派なトレードであり、うまく活用すれば莫大な利益をゲットできることもまた確か。そのつもりで読んでみてはいかがか。
では今度こそ前に進む。あるある早く言いたい。
【本論】
①26980円から28045円の上昇を第1波だと仮定し、第2波の調整波動をトレードするのが目的である。必然的にショートとなる。
②筆者のショート戦略は、波動の高値から23.6%押しまではトレードを控える。つまり、23.6%以上の押しがあるまでは基本様子見となる。エントリー23.6%以上の押しが出現してからである。
③利益確定は38.2%押しライン、あるいは分割して61.8%押しラインまで狙ってもいい。損切は第1波高値上抜けで。
これだけである。
0~23.6%まで様子見する理由は、このゾーンでは売り方、買い方の思惑が交錯するからだ。変に急騰したり急落したり振り回されるだけである。そして23.6%ライン割れが、反対勢力(この場合は買い方)が白旗をあげるタイミングで、その後怒涛の寄りが始まる。
そして、38.2%ラインでいったん休憩が入り、反対勢力が強ければ反転されるというわけである。この第2波の行動パターンを手法化したのである。
この手法の正当性を確かめてもらうために次の【5分足】を見てもらおう。青い水平線が23.6%押し=27795円である。
しかし、ここで疑問が湧かないだろうか。
26980~28045円のフィボナッチ5本値を調べると、上から27795(=23.6%ライン)、27640、27510、27385、27230となる。
手法通りだと、27795円割れをもって初めてエントリーすることになるぞ。200円近くも下げるのを見ていなくちゃならないのか? エントリーして38.2%押しの27640円で利確できたとしても、効率が悪くないか?・・・等々。
そうだ。確かに効率は悪い。上の方法でも後場だけで155円の利益があるので悪くないとは思うが、いつもいつもそう早い時間に下落してくれるものでもない。もっと早いエントリーはできないものなのか?
本当のことを言うと、筆者は27930円でショート玉を持っている。それはなぜかを説明しよう。
単刀直入に言うと、その日の高安値を使うのである。27610円~28045円の23.6%押しは27940円である。上の5分足チャートの赤色水平線で、青色よりも30分くらい早くエントリーできて、なおかつうんと高位置である。赤丸部分を見るとリターンムーブ一発で決着がついている。筆者は陽線の後の陰線の最中10円安いが、仕入れている。後は面白いように下落していった。
そして27630円の指値利確で万々歳。
つまり、第1波の波動値幅が大きく、エントリーまで距離がある時は当日の値幅フィボナッチを使えばよいのである。そうすれば、当日中に手仕舞いせねばならない場合でも、少しは利益がもらえるではないか。
といっても、どんな日でもこの方法が使えるかと言うとそうではない。やはり、環境認識が大事で、十分な上昇、十分な下落があってはじめて、その後の反転が狙えるのである。単なるデイトレード手法ではない。
時間も差し迫ってきたので、次の(金曜日の)トレードに関しては割愛したい。
筆者は28285円でショートIN、アウト28065円(但し1枚残し)した。ちょっと木曜日とは趣きが違うので、特にインは想像できないだろうが、アウトに関しては上の記事から納得できる数字だろうと思う。それぞれ興味があったら、自分で検証・推察すればいいだろう。
以上で終わるが、説明が不十分な所もあるので、質問があればどうぞ遠慮なく。
以上、天井騒ぎの【きょうの通り相場】でした。ご清聴ありがとうございました。
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