4波の底を推理してみる。
さっそくだが、分析にかかる。筆者のメイン時間枠【1時間足】で、復習&予習を試みようと思う。
【1時間足】
ご覧のように現況はエリオット波動・上げの調整波である4波途中である。11/3祝日に上げた【4波を甘く見るな】の記事においては、異常な警戒心を持っていたことはご存じだろう。
結果は翌日マド明けで上昇して直近高値29960円をつけた。(あくまでCFDだが)29400円台のもち合い時でも買っておれば500円程度はひと晩で儲けられた勘定だ。あの時は「甘く見た」方の勝利であった。
しかし、その後相場は軟調。筆者もすでに3波が終わったことを認識したが、あの時の4波はあくまで3波の内部波動としての4波(③ー4波)であり、今回は本チャンの4波であることが違っている。
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ところで、金曜日日中は久しぶりに敗北感を味わった。筆者は当日朝ブログの公約通り、29605円と29595円で買い玉を建てた。29600円処は「買い」の第一目標だったし、その日の前場でも29605円にモールを作って、底固い動きをしていたので、ある程度の自信を持っていた。
それが後場寄りからの下げでロスカットになった。29550円。ロスカット自体はよくあることでそれほど悔しくはないのだが、そのロスカットされたのが、どうも「ストップ狩り」のような値動きだったからだ。
29970円からガンッ!とやられて、しばらくして戻していった。そんな値動き。
このストップ狩りにやられたこと自体が何を意味するのかと言えば、それは筆者の相場観が一般大衆と同じであったということである。そこら辺の価格にストップの自動売買がたくさん集まっていたと言う事だ(下記注参照)。
それでも買い直せば良かったものの、ジリジリ上がっていく相場を見ながら、すっかり戦意喪失。もう先物の値動きからは目をそらせてしまった。「225は夜にしよう」と個別銘柄の売買に集中したことを覚えている。
そして、その夜のナイトセッション。寄付きは29565円(日中バリュー下限値)の下から始まったので少し警戒したが、15分ほど底固く推移したので、29565円で買ってみた。でもこれはダメ元の精神で行ったエントリーで、29520円逆指値を置いた。
その後は順調に上昇していたが、この夜も11/3同様、大事なイベントがあるというので、9時半には、即利確の準備をしていた。
そのイベントの内容は今も知らないが、更に上昇したことはご存じだろう。だが、筆者は警戒した。夕方から上がらずに、9時半以降に急上昇なら話は分かる。しかし、途中もち合いもあったが比較的堅調な動きだったではないか。「天井だ!」。29750円まで落ちた処で、利確のボタンを押したのだった。
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筆者にはどうしても、次の言葉が気にかかる。
『4波を甘く見るな』
まだ、下があるのではないか?売り方がそうたやすく退散するわけがなかろう。そううち強烈なしっぺ返しがあるのでは?etc.・・・
そんなうがった目でさらにチャートを見つめた。
そういえば、移動平均線の短期線と中期線が近づいてきている。ゴールデンクロスを達成して、新しい第1波を創造して以降、この二つのラインが接近するのは久しぶりである。
わりない仲の両者が、久しぶりに邂逅したのだ。ただ目くばせだけで別れてしまうことなどできはしない。お互いの内に秘めていた激情を相手に伝えるべく、ふたりは交情を重ねるはずである。
見れば、一目均衡表の雲は一転、薄く、横に広がっている。まるでふたりのために設えられた褥のようだ。薄くともそれはシルクのように柔らかく肌触りがいい。その上でふたりは何度も何度も身体を重ね合わすことだろう。
そして最後にクライマックスを迎えて、ふたりの交情は終わりを迎えるのである。時の河にたゆたう中期線を残したまま、先に旅立つのは短期線なのは、世の常だろうか。
それが4波に代表される調整波の特徴でもある。
なので、そのクライマックスが起きるまでは安心できないということだ。
では、どこまで落とせば気が済むというのか?それをこれから探っていく。
まず、1波頂点29250円(青色点線)は買い方が譲れないラインである。この意味も11/3記事に書いておいた。ということは、「押し目」という範囲は29250円以上ということになる。(下ヒゲだけでの下抜けは除く)。
では、400円台?300円台?・・・それを解くカギは【4時間足】が握っているようだ。
【4時間足】
この【4時間足】には二つの指標がある。
ひとつは、図に書き入れたように⓪-②チャネルラインだ。おわかりのように、現在の4時間足は3波の真っ最中であり、もうそれほどの後戻りをすることもなく、早晩上昇気流に乗っていってしまうだろう。
上は上辺にぶち当たっては反落するものの、最後は上抜けてくる。下辺はもちろん3波としての押し目をあらわす。つまり、この⓪-②チャネルラインの範囲を往来するのが第3波と言われる波動である。
そういう意味で押し目を計ってみると、29300円台かな、というのが読み取れる(青色〇印)。
もう一つは、ウォルフ波動から導き出される押し目である。直近の波動を拡大してみよう。
ウォルフ波動については詳しい話は省かせてもらうが、相場の転換点での目標値を図るうえで重要な波動理論のひとつだ。
図のように①から⑤までの5点を上手に見つけることがまず第一の仕事だ。そして①④を結んだラインの延長線が目標値(緑色線)、②④ラインと①③ラインの交点が、目標達成時間となる(赤色垂直線)。なので、今後の目標値は30150円前後(赤〇囲い)となる。
それはいいとして、図では5点目がわからない。ただ⑤と入れただけである。でも、解説によると、それも計算できるらしい。
⑤は③④ラインの127.2%か161.8%のエクステンションということだ。つまり、29410円~29305円が⑤点目。つまりは上記押し目の推定値であると思われる。
どうだろう、面白いとは思わないだろうか。
もっともこのウォルフ波動については、筆者はまだまだ研究中で、このラインの引き方で正解なのかどうかさえ分からないので、鵜吞みだけはしない様に。
だいたい煮詰まってきたようだ。
【結論】
チャートに書き入れた方が早いかな。1時間足チャートだ。
月曜日朝から急落するか、少し上がってから急落するかの違いだけである。
また図のように急落後は急上昇する、かどうかはわからないが、急落の押し目は絶好の買い場であることは確かである。3波最後の買い場になるだろう。
その位置は29400円を割れる。あの旧・売り方最後の砦の29390円、ひいては29385円から下の日中マドも埋めに行くことだろう。ただし、いつも言っているが「3波のマドは埋めない」ので、全部閉め切ることはないだろう。せいぜいが29250円までなのだから。
いよいよ、面白くなってきたぞ。
以上、天井騒ぎの【今日のお茶の子さいさい】でした。ご清聴ありがとうございました。
<注>
損切りばかり続くということは、こちらの作戦があちらにバレバレだということである。明らかな支持線や抵抗線、転換線近くでのエントリーやロスカットなど、あちらには見えているのだ。なぜなら板の情報などあちらの方が詳しく見ることができるからだ。だから、損切りばっかと嘆く人は、一度逆張りを試してみるといい。一般大衆と逆の方に賭けてみるのだ。教科書的な常識は捨て去って、非常識にときどき賭けてみよう。
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