今年もエリオット波動で分析してみる。
新年になっったというのに、筆者の心は晴れないままだ。原因はわかっている。日経平均株価がどちらの方向に行こうとしているのか、皆目見当がつかないからだ。
いや、長期的な方向ならわかり切っている。「上」には違いない。だが、それがわかったとて、筆者のトレード手法である短期決戦にはあまり役立ちはしないだろう。
なので、この1年を占うこの企画も無用の長物となる恐れも多分にあるから、あまり気乗りはしないのだが、エリオット波動の目的の第一は現在位置を確認することであって、将来の方向を推測するのは第二の目的である。
そう自分に言い聞かせて、寒さに打ちひしがれそうになりながらペンを執った。少しづつ進めよう。
【月足】
2020年3月のコロナショックからの立ち直りを第1波の始点とした。そしてバブル後最高値をつけた昨年9月の30795円が1波の頂点である。この分析はたぶんどなた様とも一致しているシナリオだろう。
問題は10月からの3カ月間である。もちろん1波が終わったあとの第2波調整波動であるのは間違いない。
しかし3本のローソク足だけで調整が終わるという、「新年早々から上昇して3万円突破する」派に安々と与する気にはなれないのである。もう少しヨコヨコの展開が続くか、いったん下に大きく放れる展開しか浮かばなくなるではないのだろうか。
例えば1波の頂点が昨年2月の30714円であり、9月高値はオーバーシュートとカウントするなら、ローソク足10本、10カ月となるからわからぬでもない。今年から陽線連発!てな展開も考えられるだろう。
よくわからないので下位足の分析に移ろう。
【週足】
月足では2波動目だが、週足では第4波の調整波動となっている。他のカウントもあるかもと、チャートをいじくりいじくりしてみたが、やはりこのカウントに落ち着いた。【月足】で見たようなオーバーシュート論は嫌いでもあるので、どうしてもこのカウントになってしまう。
そしてまたこの4波も日柄的に短すぎるのではないかと思う。
もう一度3万円に近づくかもしれないが、その後反落するようなチャートに見えてしまう。ジグザグ下落を想定するのは筆者の欲目か?
なら、その押しの深さを探ってみたくなるのも人情だ。
赤線が③-4波底の26954円、青線は3波の61.8%押し=25180円だ。そしてN字下落=26458円はその2本のラインの間にある。これらが候補というわけだ。
まあ、押し目底がどこになるにせよ、一定程度の下落があってから、5波の上昇が期待できるというシナリオである。
(なんかだんだんと暗くなってきた。もう少しだ。我慢しよう。)
ちょうど一目の雲がサポート役になってくれるといいな。
やはり霧が晴れないので、さらに下位足に。
【日足】
この日足のカウントの仕方は人によって違いが出てくるところだろう。筆者は⑤-2波が現状位置だと数えているが、あまり自信はない。自信はないが乗りかかった船なので、それで押し通そうと思う。
月足2波、週足4波、日足⑤-2波である。
そう思いこむと、明るい陽射しが差し込んだ。
なんだ、この先下落があったとしても⑤-1波の始点=26954円を割ることはないやん!である。【週足】で見た赤線や青線といった、いかがわしいラインまで下がってしまうことはないのである。(赤線には限りなく近づくが、遊ぼうっていうところまでは至らない。)
では、上記の「月足2波の調整期間が短かすぎる」感とどう折り合いをつけようか。
筆者の予想はこうだ。
たぶん「当分」はこの3角保合を続けるか(ただし、高値安値がもっと収束するとは限らない)、いったん下に放れて26965円に限りなく近づいてから、上昇に転じるのではなかろうか。やはり時間稼ぎは必要なのである。
ではどこまで上がるのだろうか?
最終的にはわからないが、月足の3波の目標値なら簡単だ。フィボナッチ・エクステンションの出番である。簡単に計算もできる。
1波の長さ×1.618倍を2波底に足せばよい。買い方がドキッとするような下落=27000と見積もったなら、
(30795-26954)×1.618+27000=33214円。
当面の下落幅が小さければ小さいほど、これ以上の高値をつけるだろう。
顔色が良くなってきたので、ここいらでまとめに入ろう。
【まとめ】
ざっとこんな感じかな。新年1作目としては十分だろう。
だから同志よ!もう少しの辛抱だ。希望をもって前に進もう!
以上、天井騒ぎの【今日の口まかせ】でした。ご清聴ありがとうございました。
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