時間が迫っているので、いつものコーヒーブレイクは割愛して本題に入る。天井騒ぎファンの皆さん、ゴメンくさい。
この三角保合いに包まれて眠りたい。
【日足】
高値同士、安値同士を結ぶ2本の斜線はほぼ同角度。それはたぶんフィボナッチ比率が関与している。その間を等間隔に往来するローソク足は、一流の卓球選手同士が繰り広げる盤上のラリーのようで、一点の淀にもない。
もう少しこの規則正しい往来相場をゆりかごの中にいるように堪能したいと思うトレーダーも多かろう。
しかし、いよいよこの眠気を誘うシンメトリーに別れを告げる時が来たようである。
チャートの右端に書き入れた薄グリーン色の逆N字。これが本日の論点である。相場がここから更に下落するとして、支持ラインのきれいな4点目として以前のようにきっちり折り返すことができるのか、という問題だ。
ところで、金曜日は日銀の三カ月ぶりのETF買いが入った。それほどまでに狼狽売りが大きかったのは、とりもなおさずTOPIXという指数が日経平均とは異なり、ややアシンメトリーな動きであり、特に正月明けは抵抗ライン突破という投資家が雀躍した材料の後の反動が一気に湧き起こったからであろうか。
それはとにかく、日銀ETF買いによって日経平均は反転上昇したのは事実。そして逆N字の下落は止まった、ここから上昇トレンド入りだ!という推測もまた正しい見方であるような気もする。
果たして来週は上がるのか下がるのか。日足ばっかり見ていても埒が明かないので下位足で分析を試みよう。
エリオット波動は頼りになる。下落の先にある希望を探そう。
【4時間足】
正月明けの高値29370円から始まる下落トレンドだけを拡大した。A波、B波、C波と順調に進んでいる。今がトレンドの最終局面であるようだ。
しかし、C波は5波動構成であるはずなので、まだ5波目の下落が残っているという推測が成り立つ。金曜日午後からの反発は4波目のの戻しにすぎないというわけだ。いくらまで上がってから下落するのかはわからないが、上昇した天井からは確実に下落する。そしてその下落の終点は3波の終点(金曜日安値=27855円)よりも通常は安くなる。まずこれを確認しておこう。
またこれも先週記事で指摘したが、A波が5波動構成なら、ABC波の調整は全体でジグザグ調整になるということである。
とすれば、29370円→28060円→28795円という一連の値動きから、1倍のN字下落なら、C波の終点は27485円という数字がはじき出される。
ABC調整はあくまでもその前の1~5波全体の調整であるから、1波の基点27315円を下回らない。つまり、27855 > C波終点 >27315 が成立する。このことも上の数字の信憑性を高めてくれるだろう。
日本の美しい三角もち合いよ、さようならである。
しかしながら筆者はもっと恐ろしいことを考えている。
1~5波といっても、しょせんは日足2波目の修正波である。その値動きは第1波の範囲内には収まりこそするが、ただそれだけのことである。従って27315円を下回らないなどという寝言は通用しないかもしれないのだ。
そもそも売り方の魂胆は、買い方に恐怖を与え、その持っている買い玉をぜ~んぶ放り投げさせることである。27315円までは下落しないという、買い方の甘い幻想を打ち砕いてこその売り方なのである。
という観点からすれば、28485円などはあまりにも平凡すぎる。それを簡単に通り越し、その次の安値(三角保合い2点目である)26925円に限りなく近づくのではないだろうか、とは筆者のいつもの妄想である。けれど「もしかして27000円割れ!」の恐怖が投機家に生じれば、売り方の大成功になるのではなかろうか。
【戦略】
というわけで来週は大暴落を予想する。月曜日は上昇するだろう(といっても、知れているもののようだが)。アメリカが休場なようなので、天井からの下落は火曜日まで猶予されるかもしれない。しかしそのナイト中には、買い玉は売り玉に両替しておかなくちゃならないと見ている。そして週後半の暴落に備えるのだ。
また来週はアメリカ市場のSQ週である。詳しくはないが、もし日本のようにSQ週は荒れるというアノマリーがあるのなら、なおさら警戒しておかなくてはならないだろう。
しかしたとえ日本株がどれだけ下落しようと、筆者はあくまでもロマン派であり、日本株の上昇を信じている身である。この三角保合いからのさようならは、別れの言葉ではなく、再び逢うための遠い約束だ。希望という名の重い荷物をきっと持ち上げて笑顔を見せようではないか。
買いだ、買いだ、買いだあ。
以上、天井騒ぎの【今日の誇張】でした。ご清聴ありがとうございました。
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