そして、その調整波は今もなお続いており、どこまで上がるのかではなく、どこまで下落するのかがトレーダーたちの興味の的となっている。嘆かわしいことである。
嘆かわしいには違いないが、それに倣って、筆者もまずは下値メドを予測する作業から始めようと思う。
果たして、下落は終わったのだろうか? 波動はすべてを現わしてくれる。
【日足】
先物日足の分析に入る前に、現物の週足の話をしておこう。
そもそも、新年のブログでは、以下の記事にあるように、週足は現在第4波の調整中であるとカウントしている。
しかし、当時決して破られないとしていた、例のいかがわしい赤線が破られた今、今度は青線に危機が迫っている。第3波の61.8%押し=25180円である。ここまでは長期的には覚悟しておきたいと今は考えている。
一般的な日足のカウント方法は、このチャートのように、現在は5波動全体のABC調整波のラスト波動であるC波が進行中と見るものである。筆者もこれに倣いたい。
ではこの日足・ABC調整波動的にみた下値メドはどうだろうかである。
実はこのカウント方法でも、1~5波動全体の38.2%押し水準が25280円(但し現物で)であるから、やはり25200円前後は、注意しておく水準なのであろう。
しかしながら、もう一つの計測では違う数字が導かれる。A波の値幅に注目するのである。
先週末記事において、筆者は下落波動の傾斜角度の美しさに着目した。なので、その下落幅にも着目しようではないか。ということで、
A波の下落幅は3635円(30560→26925)であるから、それをC波に当てはめれば(29370ー3635)=25735円となる。N値計算である。
来週はとりあえず、この数値に注目しておきたい。なぜなら、月曜日から本格的な戻しに入るのか、またはさらに安値更新して下落していくのか、皆目見当がつかないからだ。
世間では、日経平均のPERが13倍を割ったとか、これから決算発表で業績の良さが再確認されるとかの理由で、今は下げ過ぎなのではないか、世紀の割安水準だ、などというポジティブ発言が多いようだが、先物をやっている身としては、さっぱり響いてこないのである。
いつものロマン派宣言はどうした?と叱咤されそうだが、筆者のロマンはもうちょっと先を見つめたロマンであって、来週のロマンではない。来週は?なのである。
実際には、上記ポジティブ発言には賛成であり、この先下落トレンドが続くのだとしても、来週はある程度の戻しが見込まれて当然だとは思っている。つまり、上がるとは思っているが、もうちょっとオマケの押しが入るのではなかろうかというのが、筆者の見解である。
そのオマケの押しが25735円なのではないか、ということだ。
そして、このラインを大きく下回ることなく反転していってくれるのなら、その上昇はもう「戻し」の範疇ではなく、日足では3波、週足では5波の上昇波動に移行してくれることだろう。と、こんなことを想像してほくそ笑んでいるのだ。
下落が先か、上昇が先か、それが重要だ。
【結論】
来週はある程度戻すだろう。
しかし、その戻しの前に25735円前後までのちょいとしたオマケの押しが入るのではなかろうか。そして、その後反転して本格的な上昇が見込まれるはずで、当然4時間足の戻り高値=27860円などはいとも簡単に突破してくるだろう。
だが、問題は月曜日から先に上昇していった場合である。
この場合の戻しは弱い。たぶん27860円にも届かないし、たぶん27500円程度であろう。買い上がられては売られ、売られてはまた買い上がる。モミモミというやつだ。
そして、先に押しが入った場合と違うのは、下値がわからなくなることである。もちろん来週中ではないが、25000円割れも視野に入ってくるだろう。モミモミの後にどっと売り浴びせられるというイメージである。
【戦略】
筆者としては下げは先に入った方がいい。その後しばらくは上昇が続くだけだからである。
なので重要なのは月曜日日中取引である。この日の値動き次第で翌日からのトレードはすべて明瞭になる。買いばかりでいいのか、ヘッジの売りも交えた方がいいのか、デイトレか、スイングか、などすべてのシナリオが決定付けられるだろう。
月曜日の朝ブログに、乞うご期待。
以上、天井騒ぎの【きょうの口車】でした。ご清聴ありがとうございました。
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