金曜日、筆者は買い玉をすべて利確し、代わりにショート玉を持った。
買い玉を外したのは大引け間際。27100円であった。前日ナイトで大きな、ロマン派の筆者にとっては許しがたい大陰線を引かれ、失望のどん底にいたのだった。それでも「義理買い」などとオチャラケて、早い時間などは買いで小さな利益を得ていたが、午後になってもあの27200円ラインに届かない相場を見て決断したのである。
楽観相場に疑問を抱かせてくれたのは、『まぁ~さの日経225先物』というブログ記事だった。
平日はほとんど同業者の記事は読まない筆者だが、その日(先週の何曜日か忘れた)たまたま開いてみたのだった。(暗示があったのかな。)
記事には「1時間足は調整波です」みたいなことが書いてあった。ちょっとショックだった。筆者はエリオット波動に関しては先物トレーダーの中では第一人者だと自負していたが、それが単なるうぬぼれであったことが知らされた。
この上昇波がきれいな波ではないことにうすうす感づいていたのだが、筆者の思い込み脳が誤謬を認めることを許さなかったのだろう。そのまま上昇の〇波だとして分析を進めていたのだった。
筆者は自分を恥じた。もう一度出直しだ。
売り目線を決断させた理由はもう一つある。金曜日の朝ブログのラストで「もっと大きな時間枠で心配事を発見した。来週はちょっと恐いかも」と書いた。
その理由を説明しよう。
【セッション足】
もっと大きな時間枠とはセッション足である。セッション足のセッションとは、日中取引とナイトセッションとの2つのことで、日足を2分割したものである。4時間足と日足の中間の時間軸といえるだろう。
筆者はこのチャートをエクセル(もどき、無料のやつ)で毎日4本値データを打ち込んでグラフ化している。で、金曜日の朝、ブログを書いている途中で発見したのであった。
確かに上昇トレンドであることにはまちがいない。しかし、現在の4波の下値に自信を持てなくなったのである。
木曜日までは、26560円を割れることはないだろう、だった。それは次の1時間足のチャートを見ていたからである。
図にある如く、今が2波の修正波と捉えていたための考え違いであった。もし、1波動目自体が、まぁ~ささんの言う通りだとその時認識しておれば、2波という捉え方は成立しない。修正波のままだ。この下落の初期にショートをかますことができたはずである。
従って、26560円は安全な底値ではない。まだ下があるのではないか?である。もう一度上のセッション足チャートをご覧いただきたい。
この4波と思われる波動の内部構成を数えてみてほしい。3/29ナイトでの28410円の高値から4/12の安値26245円までは5波動である。そしてそれからリバウンドして木曜日ナイトでの高値27760円までが3波動。ということは、次はジグザグ修正波のC波(5波動構成)ではないか!
恐ろしい現実を突きつけられたようである。
ならばN値を求めてみよう。
27760-(28410-26245)=25595円
この数字は、セッション足での第1波頂点=25515円までわずかだ。(エリオット波動での基本ルールのひとつ=1波と4波は重ならないことから、実体部分では25515円以下にはならない。)
また、未だ埋め切らないままほったらかしにしておいた、日中マド=26095円~25600円を完全に埋めるレベルである。(日中マドは熱い3波の時には埋めないが、そのほとぼりが冷める4波以上になったら埋めるという法則を覚えておいでだろうか)。
これらのことから、今週は25600円は確実に割れる、という不安が浮上したのである。
ライントレードを究めよう。
なので、金曜日ナイトで売った。下はその時の15分足だ。
図の青丸ローソク足がトレンドライン(下値切り上げ線)を割った。だが、残念ながらこれはエントリーポイントではない。単なるトリガーである。この程度の割れ方なら、リターンムーブを待ったほうがいい。今回の場合はなかなか元のラインまで戻らなかったが(それはそれほど下がらなかったからなのだが)、ローソク足2,3本も待てば戻ってくるものだ。
エントリーポイントはリターンムーブの後の陰線、次のチャートの赤色丸である。あるいはその前の十字線である。
が、もっといいのは、言い換えると、もっと安全なのは、次のチャートの緑色丸のあとのリターンムーブである。
よく見てほしい。下値切り上げ線がもう1本引き直してある(青色)。筆者はそのラインまでのリターンムーブを待ってショートを仕掛けたのである。
27120円。その後のことはよく覚えていない。金曜日の夜の恒例行事である。
【まとめと戦略】
上記記事にあるように、今週は25600円前後までの下落に注意する必要がある。月曜日自体は高値から1000円下落したリバウンドの上昇もあろうかと思われるし、日中の買い気も強いので、ナイト安値をどんどん更新するような動きはないかもしれないが、戻ったところは売られる。
なので、当然ながら買い玉は28日までには処分するべきだろう。あるいはショート玉でヘッジしておくかだ。でないとGWどころではなくなるはずだ。
逆にGW中、あるいはGW明けにでも上昇トレンドに戻ると思われる。今年はセルインメイはないのかもしれない。
以上、天井騒ぎの【今日の弥縫策】でした。ご清聴ありがとうございました。
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