今回は趣向を変えて、ライントレードの解説を久しぶりにやってみようと思うが、その前に、金曜日の事の顛末を簡単に。
「くそったれ、やりやがったな!」というのが正直な感想だ。
日中の高値は想定外。まさか戻り高値を突破するとは思っていなかった。もちろん買いの勢いが強いのもわかっていたし、いいところの安値から反発し寄付き価格を突破したので、まず買い玉を持った(27660円)。しかし高値更新は予想を根底から覆す大事件なわけで、かなり遅くなったが27750円売り玉を利確処分せざるを得なかった。
そして午後、動きのなくなったのを見計らって、買い玉を27820円で利確。そして夜に備えて27850円のショートを仕入れた。指標発表前にでも100円くらい下落したら処分するつもりのデイトレ的玉である。
そして、10時。筆者は勝負に出る。前日仕入れの買い玉を27825円で処分。4時半からなかなか下落しなかったので、指標発表時で下落と予想したからである。「指標には基本逆張り対応」のアノマリーである。
果たして予想通りではあったが、大した下落ではなく、また反転も早かったため、ウリ玉の決済利確も+70円止まり。そして新たな買い直しも逃したのである。これは大量の飲酒のせいでもあったが・・・。
結局、今はポジションゼロに戻された。でも、今はそれでよかったのかもしれない。
というのも、波動が全く読めなくなっているからである。あの戻り高値更新はかなりショックで、分析が全くできない。
4波が拡大フラットなのか?
大きなジグザグを考えなけりゃならないのか?
すでに27335円で週足E波は終わって、それから新しい上昇波動が誕生したのではないか?
チャートをいくら眺めても、ラインをいろいろ引いてみたり・・・。ついに納得のいく答えは見つからぬまま。
波動がわからぬ以上、スイング玉を抱えることはできないのであるから、やっぱりこの結末で良かったのであろう。
なので、今回の趣向変えである。月曜日は基本に戻ってライントレードでのデイトレを敢行しようと思った次第だ。
まだ下落は続く。しかし、その前に上昇はある。
但し、言っておく。週足E波の下落をあきらめたわけではない。
第一に下落幅が足りない。ちょうど前の上昇波(D波)の38.2%押しまで下落した。これで十分という方も多いだろうが、あいつらにとって3波前の最後の儲け処としては小さいような気もする。
また、日程的にも不足だ。週足2本、しかも2本目は陽線。そんなんで下落が終わったのか?キレイな陰線でなくとも、もう1本くらい大きめの値幅の陰線がほしい。
今週はイベントも多数。年内最後の儲け処なのでは?
そんな気持ちがうず巻いている。だから今回のライントレードも、「下」を意識したトレードになることを前もって言っておこう。
では始めよう。いつもの表はいつも通り。
<重要ライン>
①28595・・・週足大抵抗ライン処
②28535~28835・・・日足天井ネックゾーン
③28530~28595・・・日中マド4
④28215~28345・・・4時間足天ネックゾーン
⑤27995~28155・・・日中マド3
⑥27930・・・ナイトセッションバリュー上限&直近高値
⑦27840・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑧27810・・・4時間足Gファン抵抗ライン
⑨27760・・・ナイトセッションバリュー下限
※27745・・・ナイトセッション終値
⑩27700・・・今回上昇の38.2押し&4時間足押し安値
⑪27560・・・今回上昇の61.8%押し
⑫27495・・・4時間足Gファン支持ライン
⑬27335・・・直近安値
⑲27185・・・200日MA
⑳27005・・・日足支持ライン
㉑26800処・・・前回強固な支持処(12/4記事参照)
㉒26785~26755・・・日中マド2
㉓26565~26365・・・日中マド1
㉔26040・・・週足支持ライン
<詳細>
各色ラインの説明をしておこう。
2本の青色実線ラインは支持線とアウトラインである。ウェッジとかエリオット波動原理ではダイアゴナルとか言うが、いびつな形の上昇波動をあらわしている。①~⑥の番号は波動の折り返し点、特に意識される高値や安値である。青色線はその安値同士や高値同士を結んだ線である。また、⓪は②-④ラインを過去に延長したラインで、今回の上昇波動の基点ともいうべき地点であるが、その先っぽである金曜日の朝の安値と考えてもいい。
赤色線は上記①と④とを結んだラインである。ウォルフ波動では、青色支持線を下割れた場合の下落到達目標ラインをあらわす。図では⑦番であるが、これはここで必ず止まるというわけではなく、更に深くなることも考えられる。それが⑧で、①-④ラインを②に平行移動させたライン(黒細線)との交点である。さらにもっとというならば、⓪に移動させてもいいし、さらにもっともっとなら、もっと左の節目から引けばいいだろう。また等間隔でラインを引いてもいい。この辺りはライントレードの基本にならえばいいだろう。
緑の実線は④から反発、青色線まで上昇することをあらわしている。あくまで予想である。その位置⑤は、ラインに届くか、または少しだけ突破する(注参照)のが望ましいとされているようだ。そして、緑点線のように下落していくわけである。
(注)②-④ラインを③に平行移動させたラインが青色点線である。突破する場合はその青色点線までの範囲内(赤色点線の〇印)をスイートゾーンと読んで、許容の範囲としている。
ここまでのことを実際の価格に当てはめてみよう。
図のように④-⑤ラインが④の安値を更新することなく、②ー③上昇波と同じような角度で上昇していくのなら、⑤はスイートゾーンの27960円から27990円あたりで天井を打ち反転、下落していくのではなかろうか。
ということになる。天井はおそらく28000円には届くまいと考えられる。
ここで2種類のトレードプランが浮かんでくるだろう。ロングとショートだ。
A)まずロング。
黄色線は高値切り下げ線である。もし④から上昇してこの切り下げ線を突破したところは「買い」であろう。⑤までの上昇が期待できる。たぶん27800円前半のエントリーになるのであれば、100円幅は利益が出そうだ。
しかし、よくよく考えてもらいたい。切り下げ線を難なく突破したとしても、その後の運命や如何だ。戻り高値27870円や①の高値27885円は三尊天井を狙う売り方がたくさん潜んでいる。それらをかいくぐって突き進んだとしても、エネルギーが果たして残っているかだ。
難所が多くイライラするのであれば、筆者なら買いを引っこめて最初から⑤でウリを敢行する。損切は28000円を超えたところ。うまく下落した時のリスクリワード比は1:2以上になるだろう。理に叶ったトレードだ。
B)したがって⑤でのショートに分があるだろう。⑦に至るまでの障壁はたぶん⑥だけになる。その⑥で利確しておくのも手堅く、悪くないトレードだ。そこで反発して上昇、⑤を上抜けるほどのトレンドを見せつけられるかもしれない。
しかし、もう一つ、ショートで考えられるエントリーポイントがある。
C)以前からの読者はご存知だと思うが、例の「B波3山ショート戦略」である。支持ラインである②-④ラインを割った処から仕掛ける、筆者が上得意とする戦法である。
考えてみればわかる。
3つの山(⓪①②と②③④と最後のひとつ④⑤⑥はまだできていないが、できると考えて)は順番に小さくなっている。高値を更新して強いように見えるが、それは右上がりの支持線によって底上げされているだけで山の高さ自体は低いのである。つまりエネルギーが徐々に失われていってしまっているのである。(このことはそれぞれの山の面積を比較すればわかりやすいかな)
なら、⑥割れから大きく下落するはずである。支持線割れとは上昇エネルギーの使い果たしである、と言い換えてもいい。ある程度の下落は見込めるはずだろう。⑦なのか⑧、あるいはもっとか、どこまで期待できるかはわからないし、⑤で仕掛けるよりは利が薄くはなるが、その分安全・確実性は増すとも言える。
⑤での売り仕掛けが理想であるが、それを見逃した場合にはぜひともチャレンジしてもらいたい手法である。※⑥割れの後のリターンムーブを待てばもっと安全だろう。
この「B波3山ショート戦略」はなにもABC調整波のB波だけに適用されるものではない。下落トレンドのちょいとした戻し場面での、いわゆる「戻し売り」の場合に重宝する手法である。(その逆「B波3谷ロング戦略」は上昇トレンドの押し目買い戦略と同じであることもわかるだろう)※下記注アリ参照
・・・・・・
月曜日はだいたいこんな感じのプレーを意識している。
ところで、チャートの黒色点線は何だろうか。②から引いた水平線である。これは上の<重要ライン>表にある⑩のことだ。
38.2%押し、そして4時間足での押し安値が一致した。かなり強いラインになるだろう。いつもの夢物語ではなく、本当に下落したのであれば、おそらく第一目標値⑦はこのライン近辺になるのではないだろうか、と想像している。
また<重要ライン>表⑥⑦⑨も重要な仕掛け処になるだろうし、ウォルフ波動と付け合わせて考えれば、それなりの結果はついてくるだろうことも付け加えて終わろうと思う。
それではグッドラック。
以上、天井騒ぎの【今日の白川夜船】でした。ご清聴ありがとうございました。
(注)
半年ほど前から紹介しよう紹介しようと思っていたのであるが、やっとその機会に恵まれた。
このサイトを知ったのは、お世話になっているブログランキングサイトの「にほんブログ村」さんのハッシュタグで筆者のマイページに自動検出、紹介されていたサイトである。なんの気もなくクリックして覗いてみたのだが、これが大当たり。単に筆者の勉強不足かもしれないが、目からウロコ的ブログであった。
N波動についての多くの示唆を得ることができた。当時なんとなく感じていた、3つの山や谷についてのテクニカル的な考え方や、トレードに活かす法など考えさせられる記事があったのである。
記事で目を引くのは「斜め(逆)三尊」というワードである。筆者が使う「B波3山ショート戦略」とはこのことであったのか、決して間違ってはいなかったのだという自信にもつながった。(いちおうここで紹介したので、これから筆者もこのワードを使わせてもらいます。なんたってしゃれている。較べて3山て、野暮ったい言い方。斜め三尊ショート戦略といこう。ほう、格好がついてきたじゃないか。)
しかし、残念ながら、4月以降記事更新はなく、記事本数も5,6本で中座しておられるようである。もっともっと波動についての対論(頭の中だけではあるが)を続けたいと思っている。早期の続編着手を期待しているのだが。
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