金曜日ナイトでは雇用統計発表で大きく下がった。筆者は27390円での買い玉を持ったが、その話はまた別途。この下落の行き先の方が興味の的だろうからである。
しかし、はっきり言おう。それほど心配することはない。安値更新はあと数百円のところまでと考えておけば十分だろう。(と今は考えている。)
その根拠をこれから話すのであるが、その前にひとつローソク足講座を一席。その特性と実戦での利用法、そして憎きあいつらがそんなローソク足の特性をどのように利用して、名もなき個人投資家をダマしてくるかを探ってみたいと思っている。ご参考になれば幸いである。
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ところで、毎日の朝ブログ記事などで「寄付きからまず先に下落があれば買うのに」とか「先に上昇すれば売る」とかいう文言が頻出させているのをご存じだろうか。その「先に」というのが、ローソク足の特性を活かしたトレード法ということである。
その特性というのはこうだ。
例えば陰線を考えてみよう。イメージしてもらいたい。大きさはごく一般的なものでOK。ヒゲも上下に少し。
では、この陰線が完成するにあたって、どんな順番で形成していくのかおわかりだろうか。当たり前だね。
始値→高値→安値→終値。これが一般的である。まず安値を付けてから高値をつけて、そしてまた下落して終わるというエスカレーターみたいな相場付きの場合もあるが、今回はこの一般的で考えてみよう。(陽線はこの逆)
で?・・・それが特性のすべてである。
その日が下落する場合、日足はまず高値をつけてから下落し、たとえ大きく戻したとしても始値を超えて終わることはない。短時間足のローソク足もそうだ。陰線になると予想するなら、まず高値を取ってから、というのが普通である。高値で売ることができ、そのローソク足の終値で決済すれば損を出すことはない。
つまり、買う時は先になるべく安くなってから買うのがいいし、売る時は先に上がってもらってから売る。そうでないと安心して売買できないのである。このいわば逆張り戦術がローソク足の特性を活かした、理に叶ったトレード法なのである。
これに気づいてるトレーダーは多い。本ブログの読者は中級者が多いようであるから特にそうだ。
問題は高値、安値という判断基準であろう。何をもって、すなわち何円なら、いくら上がったら、「高値」、その逆なら「安値」というのかである。このテーマもまた重要な問題であるが、今回は割愛する。いずれまた書ける日が来るだろう。それまで、しばしご容赦を。
ただ、ひと言ヒントらしいことを言うなら、「寄付き坊主」(これも筆者記事に頻出)の陰線や陽線を考えてみよう。上で言ったローソク足の特性とそれを活かしたトレード法がもっともわかりやすい例である。
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ではこの特性を活かして、今週の予想に移ろう。この下落の底を徹底的に究明する作業になるだろう。
【週足】
筆者の予想を先に言おう。
『陰線か陽線、どちらになるかはわからないが、安値を更新する(27370円以下)ことは確かで、期限は今週だけになるか、安値更新は来週まで続くかである。』
ところで、来週はメジャーSQ週である。この事実を隠して「今週は危険」と予言者めいたことも言えるのだが、そんな子供だましは今どき通用しないだろう。SQ週云々を言うなら、なぜSQ週が波乱含みになるのかを先に言っておいた方が役に立つ話だ。
危険な理由はいろいろあるだろう。売り方、買い方の思惑が錯綜するからとか、大手がその週を利用してオプションで儲けようと企んでいるからとか、ただ単によく言われるアノマリーであるからとか、どれも正しいだろう。真相はわからない。知る由もない。
ただ、上で書いたローソク足の特性に照らし合わせて考えてみるといいかもしれない。
月曜日または火曜日は上がるはずである。そして火曜日あるいは水曜日から下落する。SQ日の週末は少々の上げなら、週足は陰線確定である。
その陰線の安値が27370円を更新するのかどうかはわからない。筆者が考えている底値メドに到達すれば、来週はそれほど安値更新の心配はなく、週末にかけてぐんぐん上昇するだろう。陽線になり、いよいよ週足3波のスタートだ。
逆に今週が安値の目標値に届かず終了したら、来週に安値更新が持ち越されるということになる。その場合、週の前半で目標を達成したら、後半は上昇する。陽線になるかどうかはわからないが、3波入りのキッカケとはなる。
また来週前半に戻したら(上昇したら)、後半下げて目標値に届けばいいが、届かなければ3波入りは更に1週間伸びる、ってな感じでどんどん待たされるイヤな展開(もち合い)である。
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このように考えたら、すべてうまくいきそうである。だが、これは基本的な値動きの場合である。そんなに相場が甘いわけではないだろう。この基本の動きを、ローソク足の特性を知っているテクニカル分析者をダマすのがあいつらのやり口である。特にもち合いで小さく儲けさせといてやった後、肝心な場面ではダマシを現出させて、損をさせるのがやり口である。
いよいよダマシの手口の話だ。
陰線になるなら、先に上昇して高値を取ってくる。これが基本であった。ダマシはその逆、つまり、先に下落しておいて、週後半は上昇させる。目的は下落場面で「ウリ」をさせ、その後の上昇場面でロスカットさせること、だろう。あるいは来週の下落を見込んで、急上昇により大底と思わせておいて「カイ」に飛びつかせる腹かも知れない。
いずれにしても、テクニカル分析しか頼るすべのないわれわれ個人トレーダーはババをつかむことになるだろう。
そしてこのダマシの場合は、安値目標値に届くのは来週以降になるということだ。初めの下落で片が付くとは思えない。E波の下落週足がローソク足2本で終わるはずもなかろう。最低3本は欲しいところである(最低3週間目が必要)。2本目の今週は実体の小さな陰線か、陽線で終わるだろう。
ここで「結局どっちかわからないではないか」と文句が出てこよう。しかし、こう考えたらどうだろう。
上で3週目が必要と書いた。この3週間をまとめてみるとどうだろう。E波全体として見るという意味である。そうすると注目点はただ一つ。高値はたぶん確定しているので(28500円)、あとは安値メド値=目標値(あとで発表)だけである。それさえわかれば、それ以上の値でショートすれば利益は出るのである。リスクに見合った利益かどうかは個人の判断にゆだねるが、いま以上、それ以上、上がってくれるなら、あなたの願いが叶うはずだ。ワインを開けるのはそれからでいい。
(いよいよ行き詰まってまいりました。あと少し)
つまり、あいつらのかく乱作戦に振り回されないためには、目標値だけに注目せよということである。上で言ったことはスイングトレード用かもしれない。だが、デイトレでもその日、その日の目標値はあり、その目標値だけを見つめておればいいということである。それに到達する方向に賭ければいいだけなのだから。
「高値圏での上ヒゲ陰線を見逃した」だって?・・・大丈夫、まだ間に合う。安値目標値はまだ下だ。
「ラインを割れてないよ」だって?・・・そんなもん割れようが割れなかろうが関係ないんだ。最後は割れる。
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なんか焦点がぼやけてきたみたいなので、この話は終わる。次はいよいよ肝心の目標値探求である。
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まず【週足】で言うのを忘れておったが、E波の安値として支持ライン(A波とC波の安値同士を結んだ線)は26150円辺りである(目分量)。1週につき30円ほど上昇するようだ。
エリオット波動原理では、トライアングルE波はこの支持線に到達するともしないとも、また突破するとも、はっきりとした説明はない。いずれの場合も可能性があるということである。
筆者の見解ということなら、今回に限ってはラインに届かず反転上昇すると読んでいる。理由はまだない。これから見つけるとするが、D波の半値なら27055円、61.8%押しなら26715円という数字が出てくるし、その他日程的なこともあるというだけの話だ。
そして【月足】から出てくる数字にも触れておこう。
11月の月足の安値は27015円である(3限月なら26940円)。12月の安値はこの数字をそれほど下回らないかもしれない、というのが私見である。これも山カンで申しわけないし、9月からのローソク足の形を見てのなんとなくの感想で、心もとない。
あーそうそう。この月足にも上記特性を適用しておこう。
すなわち、12月陽線説(始値は28060円)を唱えるならの仮定になるが、月の前半は下落する、だね。つまり遅くとも12/12から始まる週(下落3週目)で下落は終了するのではないかという仮説が成り立つ。これは26000円近辺まで下落しちゃったら、始値までさえ戻すのはつらいでしょ、てな話に結びつく。
【MP足、別名SQ足】
これはローソク足ではない。日中、ナイトの全セッションMPを累積したマーケットプロファイルは価格の範囲が大きすぎて、上手に画像化できないので下にはその概要だけ記した表を掲載しておいた。
これによると12限月の高値安値は週足D波と同じである。12限月は9限月のハラミ足状態であり、その半値は金曜日ナイトにつけた安値に近似している。この9限月でもフィボナッチ38.2%=26895円という数字が目を引くね。覚えておこう。
あるいは限月のモード帯にも注目。12限月の27060円で止まるかな?
※モード帯とは取引量の多かった価格帯のことだが、実際の建て玉数量のことではなく、単にその価格をつけた時間帯が多かったというだけである。
また、上の表は次の3限月の値動きを考える上でも重宝すると思うので覚えておくといいかもしれない。特に9限月の高値を突破するまでは役立つはずだ。
【日足】
あまりない。200日MAが27175円というだけに留めておこう。だいたい横ばっている感じ。止まるか、割れるかだけの指標。
【4時間足】
たぶんジグザグ修正C波。その3波目が27370円まで伸びて、4波の反発が起こったところ。あとに5波目の下落を残していると見る。
反発がどこまで伸びるのか(すでに終わったかもしれないが)がわからないので、5波の底は軽量不能だ。例えば、1波=5波(=630円)のちょいとしたルールを使って、4波の高値が27810円止まりだったとしたら、27180円という数字が出てくるが・・・。。。
ここで思い起こされたのは10月24日~の週間予想記事だ。
筆者のスランプ脱出法と【日経225MINI先物、今週(10/24~)の展望】
筆者が「潮目が変わった」と感じたあの陽線、10/20の高値27090~安値26870のことである。
たぶんあの前後から、大口が買っている。26900円を割ればすぐ買いが入っていた。
・・・・・・ハイ、筆者の目標値、正解は26900円。
・・・
しかし、あいつらは巧妙だ。我々のカードはすべて読み取れる立場にある。26900円近辺に買い指値がたまっているのを見抜かれたら、昨ナイト同様狩られるね。
・・・・・・これじゃキリがない。もうヤメよっと。早明戦が始まるからね。
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いかがだっただろうか、筆者の相場漫談は。天底は誰にでも自分のやり方で予想できる。あとはその仮説を信用するかしないかだけだ。そしてそれは、自分が今まで学習してきたことを信用するかしないかに通じる。せっかくだ、1度くらいは信用して実践してやろうではないか。
大丈夫、マイフレンド。われわれはあいつらごときには負けない。コバンザメではなく、先回りして鼻を明かしてやろうではないか!
【参考】筆者の11月成績
予想的中打率 .272 ホームラン3本。低調すぎるなあ。これじゃ信用されないわけだ。
以上、天井騒ぎの【今日の桂馬の高跳び】でした。ご清聴ありがとうございました。
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