今週はやや難しいと感じている。このジリ高ともいえる相場環境がいつ終わるのか判じかねているためである。筆者のような短気型の人間にとっては一番こたえる値動きなのである。はっきりしてくれぃ。
が、一転・・・。
いつも通り順番にエリオット波動での位置を確認・分析しておこう
【週足】
いまは週足3波に執りかかった処(③ー1波)である。その1波は3波と言えども、底から上昇を信じて買い上がってきたトレーダーたち(大手機関)の思惑に左右される。「どこで手放してやろうか」。
なので、われわれ個人トレーダーには1波の天井などわかろうはずもないのであるが、筆者個人としては、できるだけ大きく伸ばしてほしいとは期待しているのみである。
一方、あいつらの企みはだいたいわかってきた。大筋としては我々の心理的な弱みにつけこむということであるが、弱みとは具体的には「レンジ根性」そのものである。
黄色の抵抗帯を書き入れてみて、「ああ、ここんとこの停滞の理由はこれだったか」である。27500~28000円の厚いゾーンが鎮座ましますだ。
更に上には抵抗ラインが控えている。もっと近づけば「三角保合いだ」とレンジ根性丸出しのプロたちがまたぞろ湧いてくることは必至だ。
金曜日朝ブログにおいても、筆者は天井を27700~27800円前後として相場に臨むと書いていたが、急にアホらしくなった。これではあいつらの思うツボだ。いつのまにかあいつらの策略に乗っている自分に気がついた。
そこで、目標株価を上方修正することに決めた。
繰り返すが週足3波が始まったばかりなのである。その成長を規定し、押しとどめようとすることはない。自由に伸びさせたらよかろう。
そこで筆者は週足2波トライアングル修正波・ラストE波の基点であった28425円を目標値に決めた。これにはわずかばかり理由がある。
上にもあるように「レンジ根性」は筆者が忌み嫌う言葉である。それは決して他人を非難するものではなく、自己の内なる値頃感での予想や実トレードを引き起こす元になる資質だからである。
また「レンジ根性」は恐怖感の裏返しでもあるだろう。
「頭とシッポはくれてやれ」 「ラインがあるじゃないか」 「もう1000円以上も上がってきたんだぜ」 「ほら、陰線が出た」 「ここを割ったら三尊天井だ」 「騰落レシオは120超えたぞ」・・・・・・枚挙にいとまはない(下記注参照)。
これらはすべて言い訳でしかない。玉を持ち続けることの恐怖からくる言動だと筆者は考える。その恐怖感を払拭することが筆者の目標でもある。
そういったレンジ根性は我々が知らぬうちに埋め込まれたものであろう。あいつらにだ。
相場の7割以上が保ち合いだという触れ込みで「逆張り」を勧めたりする。証券会社の信用取引や先物取引の宣伝文句は「下落局面でも利益を出せます」だ。
その通りだろう。相場は上がったり下がったりするのだから。
しかし、そのおかげでせっかくの上昇トレンドを小さく見積もる癖がついてしまっていないだろうか。放っておけば大きな利益を得られたものを、ちょっとラインがあったくらいで手放したり、逆張りしたりして更に利益をすり減らことになったりする。
すべてはあいつらの策略である。あいつらの謀略に対抗すべく、内なる値頃感を打ち破るべく、③ー1波天井=28425円前後説を採ることにしたのである。
もちろん今週中に必ず達成するということではない。それは無理かもしれない。ただ、その達成までは大きな調整はなく、順調に上昇するということである(もちろんここ2,3日のようなちょっとした停滞はあるだろうが)。
この株価位置は、あいつらが望んでいるわれわれの「レンジ根性」を思い起こさせる位置である。どんな強気派にも値頃感、恐怖感を思い出させるに十分な価格であろう。週足抵抗ラインがあるし、前回高値につら合わせするからだ。そして非常な高値であることだ。
あいつらはとことん我々の想定を超えてくるが、とはいえレンジ根性そのものを失なってもらっては困るので、ある程度の処ではまた儲けさせてくれる。小さい額ではあるが。
【日足】
この③ー3波の天井メドを測る場合、③ー1波の長さ(25670→26950の1280円幅)を参照するわけであるが、1倍=N値だと27510円になる(1280円+2波底26230円)。これは木曜日ナイトセッションで示現された(27520円まで)。
しかし、この大相場の、しかも3波でN値止まりとは物足りないではないか?というのが筆者の感想である。ここは1.618倍の28300円までは伸びてほしいものである。
青色の斜線9本はギャンファンのラインである。昨12/24からの週足第2波のラスト、下落E波の始まりを基点に引いてみた。1番上の斜線を太線であらわしているが、下落波動に使う場合は最終抵抗ラインにあたる。
このラインを突破できれば、週足レベルでのトレンド転換が成立するとも言える。日足レベルではとっくに上昇転換しているので、もう怖いものはない。
図での目測では27835円であろうか。ここを突破できれば、もうウリをあれこれ考えることはないだろう。時々やってくる調整波は別として、本当の意味でカイだけに専念できるはずだ。
ここで、金曜日の筆者のトレード戦記を差し込んでおこう。興味の無い方は次の・・・・・部分まで省いてもらって結構である。
金曜日はカイから始まった。朝ブログに書いたように積極果敢に挑もうと決めていた。
9時すぎ、寄付き坊主を否定しての上昇はバリューハーフも超えていったし、27420円の飛びつき買いをするのに何の躊躇もなかった。しかし、即▲40円のロスカット。
あんなにも上方向が否定されたので、次は下方向かもち合いかである。10時ちょい前、少し前から弱ってきていたところをショートに転じた。27365円はバリュー下限値27340円割れを意識してのもの。先んじて攻撃を仕掛けたのだ。
狙いは良かった。ナイト高値27520円からのジグザグN値27300円手前で指値利確でき、1本目の損失をとり返した。
そして、夜もショート。5時すぎ27325円は日中バリューハーフ27335円割れでのもので、自信はあった。「たぶん下落する」。
しかし、10時半の指標後に27300円割れを再度見たが、結局反発を喰らい、+5円で逃げた。「強すぎる」。
最後は12時過ぎてから27390円カイ。酒の力を借りての無謀な仕掛けである。その後すぐ寝てしまったので、また27300円割れを知らなかった。ロスカット指定もすることなく寝たので、朝起きて冷や汗を流したものである。
これで保有は買い4枚(25640,26300,26570、27390)となるが、最後の1枚は不安である。終値では含み損はないが、月曜日がどうなるかわからない。勢いでついつい買ってしまったことは後悔している。
・・・・・・
以上だが、ここまで筆者が買いに執着するのはなぜだろうか。
先週後半は全然勝てていなかったことからのアセリ。単に上がると思い込んでいるだけである。など正解でもあるが、自分なりに根拠らしきものはある。それは以下であろうか。
まず、以前も書いたが「ロンドン、ニューヨークの仇は江戸で」というもので、節目となる高安値は東京時間でこそつけるというアノマリーにこだわった。
今回の上昇の基点となった1/4の安値は祝日取引ではあったが、東京時間でのものである。反して、木曜日の高値27520円はニューヨークでのものである。記念すべき天井はそれではない。まだ上があるはずである。そしてそれは東京時間でこそ達成されるべき高値であるはずだ。
この事を酒を飲みつつ思い出して、一八勝負に出たのである。あんなところで仕掛けたのは反省しているが。
そしてまた別の材料もある。
【4時間足】
筆者が2回転目と規定した4時間足はダイアゴナル化している。ということはすでに5波に入っている。先週後半は相場の波に悩まされたが、その思いに行きついた。
5波のダイアゴナルだからエンディング・ダイアゴナルだ。この場合絶対とは言えないが、ラストは爆発して終わることが多い。このエンディング・ダイアゴナル波動の相場背景を考えてみればわかりやすいだろう。
まず相場は日銀会合以後、火曜日までは割とスルスルと上昇してきた。しかし、その後は高値警戒感が浮上することになった。
それでも大きく下落せず、毎日のように高値更新してくるのは、いわゆるジリ高相場の原因は、投資家たちの用心深さにある。
上昇トレンドだ。この先もっと上がるのはわかっている。利も乗せたい。しかし、如何せん高値圏だ。いつハシゴを外されるか分かったものではない。ここは少しの利益でガマンしてキャッチ&リリースを繰り返すのが得策だ。
多くのトレーダーはそんな思いだろう。
しかし、相場を操るあいつらはもっと別のことを考えている。
「個人投資家は警戒している。高値を付けたら利確を繰り返している。そうだ、新高値では少し売り玉をぶつけてやろう。そうすれば、今度はショートに玉を傾けるかもしれない。あるいは仕込んでいた買い玉を手放すだろう。」
新高値での上ヒゲはそういうことである。個人は売り玉を持つ。または買い玉を減らす。利確と新たな売りで両方儲けようとする。
もうおわかりだろう。あいつらがライン突破合図のラッパを吹き鳴らせば、買いチャンスを待ってた者は高値でも買い上がるし、売り玉を抱えていたものは慌てて買い戻す。
その結果がエンディング・ダイアゴナルの打ち上げ花火なのである。
筆者はその打ち上げ花火が天高く上がるのを待っているというわけだ。
更に短時間足を分析しよう。
【1時間足】
そんな思いからの無謀なカイであったのである。仕掛け処を間違えてはいるが。
あとはいつ上がるのか、どこまで上がるのかの問題だ。
【イベントスケジュール分析】
カギを握るのは2/1水曜夜のFOMC会合結果発表であることは衆目の一致するところであろう。ここを境に上下どっちに振れるかにみんな関心がある。
筆者はもちろん「上」である。【週足】欄でえらそうなことを言った手前、そうでなくてはつじつまが合わない。
しかし、それまでの道筋は迷っている。
ひとつは月曜日日中ダイアゴナルが噴火して、イッキに小天井をつけた後調整に入るものの、下落幅はそれほどでもなく、FOMCまでは小さな範囲の保合いに終始、FOMC後の安心から再度上昇トレンドに戻るという路線。
もうひとつは、ダイアゴナルの噴火はなかなか現れず、FOMCまではゆるやかな上昇(これまでと同じような)、そして後に大噴火して終わるというものである。この場合は材料出尽くしでいったん下げるが、下げ幅はそれほどではなく、小さな4波程度の調整を経て、28425円に向かうと見ている。
どちらにしても、このご都合主義の予想は、今回の上昇がこのままでは終わらないという相場観だけを根拠ともので、信用するには当たらない。
【今週予想のまとめ】
今週は道筋は2つあるとしても、2/1FOMC前後までには27700円台にはのせるというダイアゴナル噴火があるはずで、そこではいったんの抵抗があるとしても、その後乗り切って28425円への道を歩むと見る。
従って、「総じて順調に上昇する」かな。かなり雑な予想ではあるが。
では、いよいよ月曜日に予想に入る。
上述したように2つの道筋があって迷うのであるが、トレンドがいつ始まってもいいように、安易なウリは控える。カイ1本に絞ろうと思う。
<重要ライン>
①28530~28595・・・日中マド1
②28445・・・週足大抵抗ライン処
③28425・・・週足目標値
④28300・・・日足③ー3波目標値
⑤28185・・・日足大3波目標値(1波の2.618倍)
⑤28140~28155・・・日中マド2
⑥27835・・・4時間足Gファンラスト抵抗ライン
⑦27820・・・前限月23.6%押し処
⑧27765・・・日足上昇目標値2
⑨27706・・・現物突破目標値1(12/16始値)
⑩27640~27915・・・日中マド3
⑪27585~27670・・・日足上昇目標値1
⑫27465・・・ナイトセッション・バリュー上限値
※27415・・・ナイトセッション終値
⑬27390・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑭27285・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑮27120~26915・・・日中マド4
⑯26755~26545・・・日中マド5
<詳細>
とは言え、週の前半の目標は27700円以上ということに変わりはない。いったんの抵抗は認められるだろう。デイトレであれ、どこかで買いをしたいと思っている。
ナイトでの出来心、ひと夜の過ちで持ってしまった買い玉が心配ではあるが、4時間足での1本のローソク足には興味がある。このラスト1本前の下ヒゲ陽線は強力な買い手の意思を表現してはいないだろうか? 「いくら売ったって、これ以上は下がりませんよ」。
なら、⑭は強力な買いポイントになり、それこそ先に安値をつける展開を想定して買って出るとしよう。
また本当にダイナゴナル噴火が起こるのであれば、⑫や前の高値27520円を突破しても買わねばならない。金曜日のような高値掴みになる可能性もおおいにあるので要注意だ。筆者はチャレンジしてみるが。
そして、もし噴火なければ⑪辺りでの利入れをこなし、次のセッションでの爆発に賭ける次第である。
以上。
(注)
トレンド中はあらゆるテクニカルは機能しない、というのが筆者の持論である。なぜならそれらの基礎にあるのは「平均」だからである。「平均」への憧憬、安心感。あいつらはそれを逆手にとるのが上手いと言えよう。テクニカル分析やローソク足・チャートパターン、ラインの類もそうであるが、それらが通用するのはもち合い相場の時だけである。
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