新年なので少し長いスパンで現物の日経平均株価や225MINI先物の予想をやってみたい。MTF形式で長期⇒短期に話を進めていきたい。そして最後はCFDトレーダーのために、明日1/9(祝)の予想を簡単に仕上げるつもりである。
筆者も明日の夜は虎視眈々と安値を狙ってみるつもりである。ではーーー
【2023年全体】
今年全般の予想なら、やはり月足が手っ取り早い。現物の225月足チャートである。
2020年3月の安値16358円を基点に新しいエリオット波動・第1波が始まったと解釈している。現状はその第2波途中であろう。去年1年間はその2波のレンジ調整に終始した。この調整を抜けると、お待ちかねの第3波になるのであるが、現在その目はまだ見えない。先週金曜日は上昇してくれたが、この上昇も単なるあや戻しにしかすぎないかもしれない。
なにしろ昨年末頃から悲観派が急に増殖したようで、今年の見通しは「前半調整、後半上昇」などとふざけた予想が多くなった。そのため、大発会から株が売られるという気が悪いスタートとなったのだ。
どちらとも判断できる卑怯な予想である。悲観派なら悲観派らしく「前半調整、後半更に下落」などと思い切ったこと言えないのだろうか。
筆者は専門家ではないので、はっきりと自分の立場を公言することができる。
「今年は1月から上昇。1年を通じて上昇」である。根拠はない。ただそんな気がする。期待する、願う、祈願する(正月らしい言葉だ)、だけである。
もう1年間も3波目の上昇を待ってきたのだ。そろそろではないか? そんな思い込みだけで毎日トレードをやっている。
ところで長いレンジ調整はどこまで続くのだろうか。あまり古い話は知らないが、チャートを左にさかのぼれば、2008年に大底安値をつけてから丸4年間も続いたことがあるようだ。だいたい8000円~11000円弱の値幅3000円弱が4年も続いた実績があるのだから、まだまだレンジ続行とする向きも多かろう。
その気持ちはわかる。しかし、もうええやん。上か下か、はっきり態度決めたらどうだろうか。筆者もその端くれなので悪口は言いたくないのだが、チャートを見てから、ラインを見てからなど、チャーティストの限界である。ライントレーダーの限界である。言い訳にしか聞こえない。
「チャートでローソク足の動きを見てから」という男がいたんですよ~
な~に~、「男は黙って、決め打ち」というのがこれからのトレンドだ。
どうせ予想したって、サルの予想と確率は変わらないという話もある。文鳥占いでも同じようなものかもしれない(下記注1参照)。どうなるのかな?といろいろ心配して手が出せないなら、予想が外れることを前提に仕掛けてみればいいではないかというのが、筆者の流儀である。
参考記事:相場格言曲解講座 第1回目/ブルとベアは稼げるが、豚は屠殺される
話が脱線してしまった。元に戻そう。
上記4年続いたレンジ相場のあとは3年間の上昇があったようだ。上昇値幅は12000円程度だろうか。この伝でいくならば、今年の1年近くは上昇が続いてもおかしくはないだろう。
値幅はどうか。
N値なら16358円→30795円→24681円で、4万円チョイ超えた処。61.8%しか上がらんとしても(推進3波の完全失敗パターン)、34500円程度には上昇する。
次行こう。
【数カ月先】
これは予想というより、筆者の予想を強化する材料であると言った方がいいかもしれない。筆者の予想はよく当たる方だと感じているし、特に昨年後半からは神がかっている感じもする。しかし、短期的な予想は外れることの方が多く、その理由は筆者のせっかちな性格が主な原因で、いつも1日、2日あいつらにすかされる。つまり、ずらされる。
今年もそうだ。4日からは一転して上昇するはずとして(底割れは不要と決め込んで)買いトレードばかりしていたが、4日、5日は不発。6日になって少し弱気になっていたところを不意を突かれた形で日経は急上昇した。
なんとか少しでもこのズレを矯正するべく、日米欧のイベントのタイムスケジュールから相場を読む、予想しようと考えた。
あいつら(相場を動かすことができる大手機関)は、その時々の相場のどこに照準を置いているのか、このトレンドをどこまで引っ張るのか、どこから変えるつもりなのか、そんなことを数か月先のイベントから推測、導き出せたらいいな、という考えである。
日経新聞掲載の1年間のスケジュールからタイムテーブルを自作してみたのが下である。
緑と赤の/はそれぞれ米国の、日本の祝日である。
やはり、各国中央銀行の金利発表やその内容が重要であろうか。特に米国は世界の経済を握っているから1番注目されて当たり前だろう。
しかし、今年に限っては日銀である。昨12/20の日銀サプライズ発表はあいつらのど肝を抜いた。
「日銀なんて、どうせ緩和継続の一点張りだろう」。なめられていた。
そしてなめられたていたのは、われわれ日本のトレーダーも同じだ。「このレンジを一生続けてやってもいいな。どうせ・・・」
それが、あのショック。あの一発で、あいつらは日銀を無視できなくなったにちがいない。タイムテーブルに加えないといけなくなったはずだ。日本国債をカラウリしていることもある。12月は金利上限を上げただけで、緩和継続を続けるとのことだが、次からはどのような表現をしてくるのか、相場操作に関して、日銀発表は重要な要素である。
黒田総裁の引退が4月8日だから、その前後までは特に注目に値する。1/17~、3/9~、4/27~、この3回は外せない。筆者の予想の柱に据えようと思う。
具体的な話はその都度変わるので、いますべてを決めることはできないが、1月分の話ならできよう。この話は次の【今週】のところで入れ込むつもりだ。
【今週】
今週は日経にとって大事な週になりそうである。というのは、金曜日から急上昇した相場が、いったん天井をつけた後、どこまで下落するかを見極めなければならないからだ。その下落が前回の安値25565円を下回るのはまだいいとしても、25540円をも割ってしまっては筆者の予想は根底から覆ってしまうことになる(下記注2参照)。
それこそ、24000円まで下落してしまうかもしれない。そうなれば3波だ、3波だと手放しで喜べるような1年にはならないのである。またレンジかも、もっと下落してしまうかも、などあいつらの策略にまんまと乗ってしまいかねない。
そんな惨状を見たくはないので、筆者としては祈るしかない。期待するしかない。なので新年からの記事タイトルには【希望】とつけた。冒頭でも言ったように、これからも期待のみで相場を乗り切っていくつもりである。
それはいいとして、肝心の予想に話を急ごう。下は225MINI先物3月限4時間足チャートである。
金曜日の上昇で、ほっと一息はつけた。待望の3波目ができた。しかし、4時間足ではまだ新1波のスタートではない。新1波の誕生には、
①一目均衡表の雲突破
②短期線と中期線(20MA&80MA前後なら可)のゴールデンクロス
③戻り高値突破
の3条件が必須なのは既定のルールである。チャートからは③だけが達成されていない。(②もまだだが、火曜日日中にも達成されるだろう。)
図では青色点線=26330円だが、ダウ理論的にもこのライン突破が重要な事は基本的な事でもある。
ナイトは26225円に届かず少し反落した。26225円はN値である。ここに届かず少しの反落で終わったのであれば、その後(といってもすぐに)必ず突破するというのが、筆者の理論である。い、いや、期待だけである。
そして突破した後、26330円まで届くかどうかだが、突破さえしてくれれば、その後どこで止まってもいい。その後は4波の調整があるのは当然だし、その調整が4波としての分をわきまえたものであるのなら、5波の上昇があり、その5波で26330円を突破してくれればいいのである。そうなれば新1波の誕生である。
日銀会合は翌週火曜、水曜日だ。上がるのは今週までとなる。そして、おそらく26330円を突破した後(どこまで伸びるかは別問題)は下落が待っている。新1波に対する2波の下落だ。
われわれはその2波の底当てに夢中になって、玉を拾いに行かなくてはならない。おそらくその底が今年最後の買い場になるだろうからである。その底は25565円を下回ることはない。フィボナッチを使って、61.8%押し以下を集めれば、損切りも小さくてすむだろう。
翌週の日銀会合が再上昇(本格的上昇)の合図だと考えている。新3波の上昇である。発表の中身を云々することもできないし、考えても仕方ない。イベントとはそういうものである。直前の、あるいは前日までの逆張りで対応すればいいだろう。
ここまででだいぶ疲れた。書き残したこと、明日9日のCFDトレードのための予想は明日に伸ばさせてもらおう。
以上、天井騒ぎの【今日のどこに出しても恥ずかしい】でした。ご清聴ありがとうございました。
(注1)サルから文鳥占いを連想して
ふと文鳥占いの起源などを知りたくなって、ググってみた。最初のページは占いの館の宣伝HPばかりであったが、2ページ目に『香港発!伝統の文鳥占いで今年の日本を予想』というタイトルを見つけたので読んでみた。オールアバウトの記事のようだ。
果たして文鳥君が選んだくじの内容は。要約する。
大吉。「義起邦劉漢」というくじ名で、これは戦国時代を統一して前漢をつくった劉邦のように、揺れ動く社会情勢に負けず、とても安定した1年間を送るということらしい。
オーッ!!すばらしいではないか!と思ったのもつかの間、その記事の中にある日本の予想は2009年のものらしいのに気づいてガッカリした。
で、今度は2009年って何があったかな。と知りたくなった。筆者には何も思い起こすことがなかったので、また「2009年 日本の出来事」とググってみた。
トップの記事をそのままクリック。時事通信社選定の10大ニュースの記事であった。
1位に「民主圧勝、政権交代」・・・ああ、あの年だったか。鳩山由紀夫内閣だ。そういえば、確かにその後1年くらいは希望に満ちた時であったな。文鳥君やるじゃないか。
しかし、その後
4位・世界同時不況で電機、自動車など巨額赤字。人員削減相次ぐ
5位・GDP、35年ぶり2けた減
などと暗雲漂う記事が続いていた。この時からそれほど日本は回復してないのかな。そんな感慨に浸ろうとした瞬間、次が目に入った。
10位・政府、月例報告でデフレを宣言
こ、これはなんという一致。現在はデフレの逆のインフレだが、ことし政府や日銀はやっと日本の現状を「インフレ」だと認めるのだろうか。そんな予感がしてきた。もしインフレ宣言を出したら、株価は暴騰するかな。etc.
因みに海外ニュースの1位は「新型インフル、WHOがパンデミック宣言」、4位は「北朝鮮がミサイル発射、2回目の核実験も」であった。きな臭い処も似てるな。
(注2)総投げはまだ先なのか?
大底をつけたと声を大にしたいところであるが、心配の種が一つだけあった。筆者が大底の目星としている指標に25日平均の騰落レシオと25日移動平均マイナス10%以上乖離銘柄数(カブ探参照)というものがあるのはご存じだろう。
一つ目の騰落レシオは合格した。昨年29日~4日までで3日連続の80%割れが続いた。(5日もで4日連続だった。6日は81.11%に戻っている)。これでいい。十分株は安い。
ただ2つ目が合格しない。12/20から全市場300銘柄以上は7日間連続で記録が止まり、その間400銘柄以上が3日間あったが、希望する500銘柄には届いていない。大幅下落した4日でも290銘柄であった。(その後は5日254銘柄、6日は198銘柄と急減してしまった)。
別に絶対条件としているわけでもないのだが、「まだ投げていない」感が捨てきれなかったのである。
しかしそれも5日の日経朝刊記事で自分を納得させた。
マーケット面のコラム「スクランブル」はこんな見出しで始まっている。
『株、売らぬシニア・買う若者』
個人投資家は逆張り投資を好むが、その内容に変化が生じているというのだ。22年は戻り売りより押し目買いの方が強かったらしい。その理由は、バブル崩壊やリーマンショックで含み損を抱えていたシニア勢はすでに「やれやれ売り」をこなし、新たに株を仕込んでいるし、若者はNISA効果もあり長期志向で株を貯めこもうとしているという。
つまり、売らないのだ。安くなったら買うだけなのである。
そしてサブタイトルは『23年相場、個人が下支え』
・・・・・ならば今年は安泰である。いい年にしようではないか。
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