トレンド渇望派である筆者にとっては、じらされてじらされて、なかなか上手くいかない日々が続いている。
予想は外れてばかりだけれども、大損がないのは損切を徹底しているからで、筆者のような、思い込みの決め打ちトレード専門家にとってはロスカット設定が一番大事であることを痛感させられる。
また、トレンドは突破してから大きく羽ばたいていくのだから、仕掛けはそれを見届けてからでも遅くはないと本当は考えているのだが、やはり欲深い性格なのであろう。根元から獲ってやろうとばかり考えてしまうのである。
まあ、今のところはだいたい上手く立ち回れているのでヨシとしよう。歯が立たなくなったら変えればいい。
先週はそんなこんなを考えさせられる1週間となった。今週はどう動いてくれるだろうか。さっそく分析してみたい。いつも通りエリオット波動原理に則る。
【週足】
チャートは割愛するが、➂-1波の判定のままである。もっと詳細に言えば、➂-1ー4波の調整中である。
2週前、週足抵抗ゾーン(27500~28000円前後)に入ったものの、先週わずかだがずり落ちた格好。それでも心配するほどではない。今週また戻ればそれでいい。
もう1週間、週足ベースでの調整があるとすれば、今週は先週のハラミ足(27770~27240円)になるような気もするし、高値や安値を突破するにしても、それほど大きくはないだろうとも想像できる。
【日足】
5波上昇を今か今かと待っている状態=4波である。その4波のローソク足はギャンファンのラスト抵抗線(青色太線)にキレイに止められている。ヒゲで突破を試みるも終値では戻される。
右下がりだから、毎日20円ほどハードルが低くなるので、突破したとしても、日延べが続けばその分レベルは低くなる。ほんまに28425円程度まで上がるんかいな、と疑わしくなってくる。早く決着を望むばかりである。
ここで、もう一度5波の上値メドを探っておこう。
28500円という数字はもち合いの安値を更新したことにより消えた。で、代わりと言っては何だが、日中マド(下記①)の<28530円~28595円>を挙げておこう。
これを完全に埋めるか、直前で反転下落するか、それはわからないが、少なくともこのマドを目指すとだけは言えるだろう。
また大事な天底の価格は日中に達成されるというアノマリーから、5波天井は東京時間において達成されるだろうことも覚えておいて損はない。前日のナイトセッションで高値を取った後に、大きめ陰線など天井サインに惑わされることなく、翌朝の東京市場での高値更新を目標にできるという意味である。
では、いつ上がるのだ? このレンジ地獄からいつ抜け出せるのだろうか。
ここで順序を変えて、
【イベントスケジュール分析】を差し挟んでおこう。イベント事から時間を推測する手法である。
何といっても今週の最大イベントは24日(金)に行われる、植田次期日銀総裁の国会における質疑応答・所信表明である。
ところで、筆者は先週記事において、先週と来週しか上昇のチャンスはないと書いた。もう後がないのである。しかし、もう2,3日時間的猶予をもらえないか。
スケジュールを再度見直した。
月曜日はアメリカ休日。火曜日夜からしか(早ければその後場からもありうるが)動かない。
木曜日は日本の祝日。祝日取引はあっても動意は薄いかも。
それらを勘案して、24日から上昇を開始するのではないかと考える。
国会でのイベントが何時に終わるのかわからないので一概には言えないが、その日の日中は様子見から出発することも容易に想像できる。
そして、答弁などの一言一句に耳をそばだて聞いているあいつらの顔が浮かぶ。でも第1回目の公式答弁だから、下手な事は言わないと思うので、終われば安心感から相場は急騰するという筋書きに賭けてみようと思う。
そしてその夜のナイトセッションから本格的上昇、翌週の月、火、あるいは水曜日まで上昇が続き、めでたく28500円前後を達成すると夢見さてくれまいか。
そして、先週も書いたが、その後は3月9、10日の黒田総裁ラストの日銀会合と、メジャーSQを警戒して軟調に推移するという分析に変わりはない。
また、問題は別にもある。
では、24日前はどうなるのだろうか?ということだ。上にも書いたが今週前半は日米の祝日があるので動きにくいと思っているが、その根拠らしきものを次の4時間足で探ってみようと思う。
【4時間足】
先週後半から、この4波の波動をトライアングル修正波として判断、それに基づきトレードに励んでいたが、当たっているようで当たってない、当たってないようで当たってもいた。つまり、勝てたとしてもマグレ当たりであったということで、どうもしっくりいかなかった。勝ちに不思議の勝ちあり、というやつだ。
そこでもう一度チャートを見なおしたのが、上の図である。
日足の4波調整波をジグザグ修正波(緑色ラインabc波)と見た。そのb波がトライアングル修正波(5つの青色ライン)になっており、また、木曜ナイトの高値27725円からジグザグc波が始まっているとした。
このカウント法の方がよりしっくりくるのではなかろうか。これに決めよう。
そうすると、まだ下値が残されていることになる。
27820→27240→27790とくれば、N値は27210円で前の安値を下回る。また拡張すれば27050円まで下落するかもしれない。
ここで、27110円を再度持ち出そう。これは日足の押し安値であるから、買い方が絶対守らねばならない価格である。けれども、先っぽ少しだけならいいではないか、というのが行き過ぎた相場のセオリーでもある。
それと日足3波の38.2%押しがちょうど27000円であることから、ここまでギリギリに考えても悪くはなかろう。ただし、そのセッション中に反転して、27110円以上に戻ってもらわないと困るのだが。
つまり、こんな下値探りをやるのが月曜日から23日までの相場ではないかというのが筆者の幼稚な考えである。
そんな上げ下げを繰り返した後、24日朝にはまたちゃっかりと元のレンジ相場の中間値27500円くらいに戻っているのではなかろうかとも想像している。
また、下値は今までの安値は更新するけれども、決して慌てることなく、5波上昇前の押し目であるという認識でロング狙いに徹することは言うまでもない。
以上が今週全般の予想であるが、なに分想像に次ぐ想像だけに、説得力に欠けることは間違いない。
筆者とてこんなシナリオはどうでもいいと思っているのだ。ただトレードの方針を立てる際に便利なだけである。自分なりにシナリオを描いてトレードに臨むと、楽でいいよ。強くオススメする。
では、月曜日の予想に移ろう。上で書いたように月曜日はアメリカの祝日である。金曜日のナイトセッションで動意がなかったのはそのせいでもある。まったく優雅なやつらだ。
ここで金曜日の筆者の戦績を書いておこう。
まず9時15分に27530円ショート。これは27565円のマド埋めでも止まらない保証はないので▲35円のロスカット。そして10時45分、高値からの15分足陰線で再度ショートは27535円で。
そのS玉をナイトまで持ち越して、急落したあとの上昇で27425円で買いの両建てに。しばらくして売り玉は外したが、買いエントリーも売り玉決済も決断が遅い。理由はもっと下がることを警戒していたからであった。あの時アメリカ休場を事前に再確認していたら、もっといい買い玉を持てたのにな、と反省。
というわけで、保有玉は買い4(25640,26300,26570、27425)となったが、上記シナリオに基づけば、買い玉決済と売り玉の新規仕掛けを急がねばならないところ。それからのスタートとなる。
<重要ライン>
①28530~28595・・・日中マド5
②28425・・・日足戻り高値2
③28395・・・週足大抵抗ライン処
④28390・・・日足5波大天井候補2
⑤28250・・・日足戻り高値1
⑥28140~28155・・・日中マド4
⑦27950・・・日足5波天井目標1
⑧27880・・・日足小天ネックゾーン上辺
⑨27825~27915・・・日中マド3
⑩27820・・・前限月23.6%押し水準&もち合い高値
⑪27650・・・日足Gファン・ラスト抵抗ライン
⑫27595・・・1時間足戻り高値
⑬27510・・・ナイトセッション・バリュー上限値
※27500・・・ナイトセッション終値
⑭27470・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑮27430・・・日足小天ネックゾーン下辺
⑯27425・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑰27240・・・もち合い安値
⑱27210・・・4時間足大ジグザグC波目標値
⑲27120~26915・・・日中マド2
⑳27110・・・日足押し安値
㉑27050・・・4時間足ジグザグ拡大目標値
㉒27000・・・日足3波の38.2%押し
㉓26755~26545・・・日中マド1
<詳細>
とりあえずは売りを入れることに集中する。ここから上がったとしても⑫程度だろうと思われるが、連日ジリ高責めに悩まされてもいるので、寄りから先に下がってしまう展開なら売り玉は後回しにしなくてはならないだろう。
1時間足をカウントすると、4波動目の戻しのような感じだ。ラスト5波の下落は時間の問題だが、アメリカ勢がいないだけに、動意に乏しいので、4波が続く展開も十分考えられる。ナイトセッションの高安値を大きく更新するほどではないだろう。
したがって、小さな規模のデイトレをするか、売りを1枚持ってじっとガマンしているかだ。(筆者は後者だろう)。
以上。
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