筆者の優柔不断さがもろにでた1週間であった。
金曜日もしかり。注目の27130円で下落が止まった。9時寄りからの寄付き坊主。そしてバリュー上限27225円も突破。いつもなら27200円以下で買いに入ってもおかしくないのに、この日は飛び乗れず。27300円を付けた後はかなりの敗北感を味わった。
センスなし、センスなし、センスなし。ニュースを気にしすぎたとです。予想と実戦がまったくかみ合ってなかったとです。センスなし、センスなし、センスなし。・・・筆者の場合は精神面の補強が必要なようだ。
しかし、そこからの最初の押しに救われた。
その押しが27230円で止まって反発したのをラストの好機として27250円で買った。そして、27450円の高値後の押し27370円で買い増し。これは11時チョイ前に27415円で利確したが、27250円玉はホールドできている。
ナイトは失敗。5時半チョイ前の27370円買いは、日中高値突破を期待したものであったが、10時半指標発表後の保合い下放れでチョン。▲20円。
27250円玉の処遇に迷ったが、酒の勢いもあって、27230円に逆指しロスカットを指定して寝た。
というわけで、保有玉は買い3(25640,26300,27250)に戻ったが、不安はまだ消えない。
さて、今週はどうなるのであろうか。金曜日の上昇が単なる戻しなのか、本格的な新1波の上昇になったのか、正直わかっていない。わかっていないのは、先週、いや先々週からずっとそうだ。苦戦が続いている。
なんとか打開策を!とようやく今週の分析に入る。エリオット波動原理に基づく分析はいつも通りだ。
【週足】
先週は金曜日の急上昇により、陰線ながらも長い下ヒゲをつけて、なんとか上昇の目を残してくれたような感じもする。
が、逆に今週にこの下ヒゲ試しが行われる可能性も高く、そうなれば筆者の計画は完全に破綻することになる。日中大引け値とナイト始まり値(今週週足の始まり値)が同一値だったことが、問題をなお一層難解なものとしているようだ(どっちにでも転ぶ、という意味)。
従って、この週足からは今週の動きの手掛かりはつかめそうにない。
【日足】
ギャンファンの最終抵抗ライン(青色太線)に何度も跳ね返され、遂に耐え切れずに反落したのが水曜日。金曜日はその再挑戦を宣言する切り返し大陽線である。
素直に喜びたいところであるが、筆者も相当老成した。ダマシかも?である(下記※参照)。下落途上に出る陽線は含み損解消の大チャンスとも言う。それを確かめるには翌日のローソク足が大事なのは言うまでもない。
従って、この日足からでも今週の動きは推測不能だ。
ただ、ひとつ言っておきたいことがある。波動のカウントについてだ。
筆者は上のチャートのように、現在地を4波調整中と規定している。5つの副次波をまとめて3波とした。そのアトの4波である。
しかし、筆者がよく参考にしている、マネースクエア社の宮田レポートでは、すでに5波動が完成し、それをまとめて1波、今はそのアトの2波と読んでいるようである。
4波も2波も調整期間という意味では同じではあるが、その調整が終わった後の動きが大きく違ってくる。その辺りのことは後に詳しく述べようと思う。
今はただ、エリオット波動のカウントは人によってばらばらであり、正解は終わってみなけりゃわからない、という身もふたもない事を言うに留めよう。ただし、真否を問う前に、波動カウントの原理原則を破っていては、その場でアウトである。基本はしっかり学習しておくに限る。
【4時間足】
本当の事を言うと、ここまで書いてくるまで筆者のスタンスは弱気に傾いていた。波動が読めない事や実戦トレードが上手くいってないことがその原因だが、今は徐々に霧が晴れ、いつのの強気な自身が戻ってきた。
日中の大陽線、ナイトの浅い押しなどを見て、「まだ単なる戻しかもしれない?」などと考えているようでは、今までやってきたことが無駄になるではないか、そう考えるようになってきた。健全だ。
何よりも「押し安値を実体で割らなければOK」としてきたのだ。27130円(ラージベース)をきちんと守ったではないか。金曜日はその27130円を基点として上昇が始まったではないか。ダウ理論的にはまだ上昇トレンドは続いているのだ。
そいつらを評価してやるべきだろう。
ここからは、そういう強気な自分に戻って話を進めよう。
判断を明解にできなかった理由は何と言ってもチャートでのc波の内部波動である。5波動できないとジグザグ波動が完成できないのにもかかわらず、どうしても3波動に見えてくるのである(無理くりなら5波動数えられないことはないが)。
しかし、この4波の波動をジグザグ修正波と断じたこと自体がマチガイであるとも考えられるし、いまだにつかみ切れないままである。
で、潔くあきらめた。面倒になった。強気でいこうっと、というわけだ。
そうすると、金曜日朝からの上昇波動はキレイなもんだ。27450円からの押し目もだいたい23.6%~38.2%押しの範囲に収まっている。これはまだ上があるぞ。上を窺っているぞ。
また27525円を越えていけば、新1波の称号も与えられる。恐いもんなしやないかい。
このようにようやく本来の名調子が戻ってきたところで、スケジュール帳を覗く作業に入ろう。
【イベントスケジュール分析】
今後の値動きを考える上で重要なイベントは、何と言っても来週3/9、10の日銀会合である。その上3/10(金)はメジャーSQときたもんだ。ひと波乱もふた波乱もあって当然だろう。
筆者は先週のこの欄で、今週後半からは相場は軟調になると公言している。イベント1週間前から荒れると踏んだのだ。その感触は今なお変わっていない。
従って、明日月曜日からも上昇が続いたとしても、その上昇はせいぜいが3/1(水)までではないか、という仮説にも確信はある。
まとめると、
・現在~3/1前後まで・・・上昇。(エリオット波動的には、日足5波形成)
・3/1~3/10まで・・・・下落調整(エリオット波動的には、日足ABC波形成)
そして、
・3/10の会合結果発表後にまた上昇トレンド再開(エリオット波動的には、新しい1波始まり=日足3波)となる。
やや長期的には、こんなような相場展開を予想しているのである。
また逆に言えば、こんな相場展開予想が元になって波動分析をしているとも言える。「このイベントがあるから、今は〇波だ」「このイベントが近ずけば△波の調整になるだろう」など本末転倒、邪道のようにも映るが、正逆というより両方からの見方をする思考法で今までやってきた。
良いも悪いも筆者の個性でもある。まだボロは出していないようだ。今後も続ける。
それはそうと、ちょっと前に日足の波動カウントを筆者は4波としているが、2波であるとする説もあると書いた。でも、その後の展開に大きな違いがあるという話も。
もうおわかりだろうが、4波の後の上昇は5波であり、2波の後は3波であるという違いである。すなわち、現状の調整の後の展望がまるで違ってくるのである。それは3波と5波の上昇に対する期待値、心構えなどが違ってくるからに相違ない。
3波は夢と希望にあふれているが、5波はその上昇にたいして自信がない。いつ下落するかびくびくしているってわけである。
筆者が現状4波、あるいは5波に入ったかもとして今後の展開を考えた場合には、日銀会合、メジャーSQ日のイベントは、上昇に対して「凶」という判断になる。
なぜなら3/10まで上げ続けることは考えにくいからである。5波だから短命かも、となる。ましてや新年早々から上げ続けてきたのだ、限月の平均値幅3000円強に届いたら十分であろうとも考えられる(28500円程度でそうなる)。
一方、2波説を採った場合の予想は違ってくる。
もし明日から上昇が再開しても、3波だから限界感は少ない。上昇の角度はゆるゆるかもしれないが、3/10なんて通りすがりのイベントである。新しい6限月にロールオーバーしてでも買い玉を持っておきたい、となるはずだ。
あるいは、2波説だと、調整が長引くという予想も成り立つ。
金曜日の陽線はダマシで、明日からまた下落の道が、大底を求めてさ迷うという展開だ。この場合だと、3/10イベントまで下落調整、イベント後に逆転、3波の上昇が始まるという展開が浮上する。
つまり2波説にとっては日銀会合、メジャーSQ日のイベントは、上昇に対して「吉」という以外の何物でもないのである。
大きな違いだろう? そして面白いだろう? 自分なりのシナリオを妄想する、そしてそのシナリオに沿ったトレードを実行することは、なんと快感に満ち溢れている行為であることか。
だから、2波でも4波でもいい。どちらにしても相場は面白いのである。
・・・・・・
ちょっと脱線してしまった。最後に今週の高値安値のメドを計測しておこう。
まず、5波が始まったとする強気な説の場合。
高値目標は28500円前後に変わりはない。日中マドを埋め切れないで反転下落すると見る。
週足抵抗ラインは28350円。ここを突破せずに反落する可能性ももちろんある。
どちらにせよ1000円以上上のラインである。月曜日からの3、4日間で果たして到達できるんかいな。不安もいっぱいだが、筆者は到達できてもできなくても、3月に入ってからは買い玉とは完全におさらばする方向でトレードする方針である。
その後はウリが幅を利かせてくると思うが、SQ日が近いことだし、次限月でのプレイになろうか。
つぎにここから下げる、つまり調整が続いた場合もいちおう考えておこう。
あまり考えたくはないが、月曜日27200円を割ってくるようだと、ホールド買い玉は全決済しようと思っている。この場合は4波がまだまだ続くのであり、買い玉に未練を残している場合ではない。シナリオが破綻したのだ。
1波頂点が26525円だから、26500円程度までは下値メドを考えておかなければならない。そしてもっと重要な事は、調整は3/10まで続くということだ。そのイベントを過ぎるまで上がる要素はないはずである。
・・・ここまでウダウダやってきたが、ここからはまじめに月曜日の予想に取りかかる。(週間展望に関しては先週とあまり変わりはない。先週記事もぜひとも参照してほしい。)
当然上昇するというシナリオに沿ったトレードになる。押し目は買いまくる。当限月最後の大勝負になるだろう。
<重要ライン>
①28530~28595・・・日中マド5
②28425・・・日足戻り高値2
③28350・・・週足大抵抗ライン処
④28250・・・日足戻り高値1
⑤28140~28155・・・日中マド4
⑥27880・・・日足小天ネックゾーン上辺
⑦27825~27915・・・日中マド3
⑧27820・・・前限月23.6%押し水準&日足3波高値
⑨27715・・・4時間足上昇メド1
⑩27585・・・日足Gファン・ラスト抵抗ライン
⑪27525・・・4時間足戻り高値
⑫27450・・・金曜日高値
⑬27430・・・ナイトセッション・バリュー上限値&日足小天ネックゾーン下辺
⑭27360・・・ナイトセッション・バリューハーフ
※27340・・・ナイトセッション終値
⑮27290・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑯27265・・・(仮)4時間足押し目底
⑰27230・・・4時間足1波天
⑱27015~26915・・・日中マド2
⑲26940・・・直近安値
⑳26850・・・4時間足ジグザグ拡大目標値2
㉑26755~26545・・・日中マド1
<詳細>
筆者の感触ではその押し目はそれほど深くはないだろう。⑯を下回ることはないはずだ。なので、27300円前後では絶対買いに入らねばならない。
そして本格的な上昇の合図はもちろん⑬の突破。以前あれだけ応援してくれたネックゾーン下辺ラインが金曜日は敵側に回っていた。もう一度奪還したい。大引けでも上回っておれば、ナイトでも更なる上昇が期待できるはずだ。とりあえずは27800円台まで。
逆に上で書いたように27200円割れは買いの全撤退を肝に銘ずる。未練はない。アテが外れただけだ。そしてショートをどこかで建てるだろう。(買い玉1枚だけは残した状態でのショート新規建てが理想の戦略。)
以上。
(※)
そういえば大昔、競馬に凝っていた頃(まだ3連単などなく、枠連が主流の時代)、本命馬の連帯率の統計をとってみたことがあった。
部屋に散らかっていた予想専門紙の全レース(せいぜい100R位)を調べた結果、本命馬が1,2着に残る確率は55とか57%程度だったように記憶している。
この57%をどう考えるかである。
「半分以上の確率があるのだから馬券の軸にするべきだ」
「半分近くはスッている。配当金の大きさも考慮すれば、本命を外した穴狙いの方が期待値は大きい」
・・・・・・
株をやり始めた頃、前日ローソク足の種類別に銘柄を抽出してくれるサイトをよく参考にしていた。大陽線、十字足、下ヒゲ陽線、etc.自分が明日上がるだろうと信頼できそうローソク足の種類を選ぶと銘柄の一覧が出てくるサイトである。
そのサイトには、銘柄とは別途そのローソク足の1週間後の上昇や下落確率も書いてあった。要するに、そのローソク足の信頼度である。
その数字は、55、57,60以上の時もあったかな。50を割るような日もあったなあ。
要するに、ローソク足単独での相場判断なんて、上の競馬予想と確率は変わりないのである。
さて、今回の大陽線。反撃のノロシの陽線なのか。下落途上のあや戻しの陽線なのか。
わかるわけないじゃん。
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