前週に書いたこの「限月丸ごとキャッチトレード」(改称済み)は、折からの日経暴落にかき消され、世間の注目を浴びることのないままネットの闇に埋もれそうになっている。
提唱者の一人として(たぶん言わないだけで多数者がやっているはず)、このアイデアに光を与えてやりたい。その思いだけでシリーズ化しようと思う。
今回は、FOMCが日経に及ぼす影響を探るべく過去の6限月のFOMC前後の値動きを追ってみた。どんな結論になるか、筆者とて楽しみなのである。
・・・・・・
その前にもう一度限月足チャートを見よう。当限月金曜ナイトセッションまでのローソク足も追加されている。
素晴らしい陰線は当然である。SQ日前日大引け値から1度も上回ることなく下落したのだ。
しかし、先週言ったように、このチャートを見る限り、ヒゲは必ず生えてくるものだ。このまま始値28640円を上回ることなく6限月が終焉するとは考えづらい。1度は上回る値動きが発生するだろうと期待している。
では、上のチャートは参考程度に置いておいて、本題に入ろう。
始めに昨年(2022年)6限月の始値から3月末日までの動きを追ってみる。この限月は陽線で、先に安値をつけたので、セッションごとの安値同士をつなぎ合わせてみた。次の図だ。
この時はSQ日当日の日中に限月最安値をつけ、そこからわずか2週間強で限月最高値まで駆け上がっている。この昨年の限月の値動きについては思い出深い。何と言っても「目をつぶって」買ったのが大当たりしたからである。たったの2週間強で3690円の値幅が発生したが、そのうちどれだけ儲けたんだっけな。
それはいいが、問題はFOMCである。この図を見る限り、FOMC(3/16ナイト発表)は無関係なようである。トレンドを転換させたとまでは言えないようだ。
あえて言えば、始値を翌日の東京セッションにおいて上抜いているということだろう。何らかの内容で東京時間は安心し、自信を持って上値を追うことができたようである。
では、2年前の6限月はどうか。同じように始値から3月末日までの値動きをチャート化したが、この時は先に高値をつけているので、各セッションの高値同士を点で結んでみた。
この限月においては、FOMCは陽の極値であったようである。だらだらとした上昇が続いた後に翌朝の東京時間に一閃、その後下落トレンドになっていった。セーリングクライマックス的な値動き、あるいはエリオット波動原理的に言えば、エンディング・ダイアゴナルなのだったろうか。
今回の場合はFOMCが転換点になったという形跡はうかがえるようである。その後2カ月で最大3190円の利ザヤが架空ではあるが稼げた計算になる。
以上、たった2回分ではあるが、限月丸ごとトレードの成果は実感できたと思われるが、問題はFOMCのイベントについてである。日経に影響力はあるのか?である。
この問題についてはその時々によってといういう他ないが、影響力は少なからずあるのではなかろうか。発表が日本時間の明け方4時ということもあり、その影響力が行使されるのは、東京時間になってからである。
前2回を見る限り、よく東京時間ではキッチリと反応しているようである。トレンドを加速させるか、転換点となってるか。
この見地から考えれば、今回は転換点となるのではなかろうか?なぜならこれ以上の値下がりは考えられないからである。
26195円が最安値か、それを更新するにしてもそれほどの事ではないような気がしている。ジグザグのC波になったとしても、A波よりはずっとか小さいと思っているのである。それは、最初の論理=ヒゲは必ず生えてくる=28640円以上はつける、から来ている。
28640円をたとえ5円でも上抜くためには、たぶん26000円前後で安値は止まってもらわないと困るという、こちらの都合があるのである。
考えてほしい。
たとえば安値が26000円だったとしよう。そこから平均値幅の3000円強上昇したとしよう。なら29000円まで上がる。
これは週足の3波N値29350円を目指すとした筆者の思惑と一致する。29350円と言えば、22年3限月の高値29370円とほぼ同じである。
日経はこの限月足の支配から脱却せねばならないと先週記事で書いた。必ずや当6限月中に突破する、少なくとも突破する権利を得る位置にまで上昇しているはずなのである。
結論。
FOMC後につけた安値は必ず拾うべし。その安値から3000円は儲かると思うべし。
・・・・・・
ここで別の考えが生じてきた。
28640円から3000円値下がりしたらどうだろうか?・・・25640円だ!
ああ、これでも週足3波は維持できる。始点は25320円なのだから。
この場合は仕方ない。25320円を割れない限りはウリとカイでちまちま儲ける作戦になるだろう。6限月における「限月丸ごとキャッチトレード」は完全に失敗ということだ。
以上、天井騒ぎの【今日の向こう見ず】でした。ご清聴ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿