それは 金曜日ランチ時。
筆者は得意満面、意気揚々という言葉がぴったり当てはまるほどの満足感に満たされていたはずである。
なにしろ予想記事はぴたり的中したのだ。日銀会合結果発表の時間が前回より更に早まったこと以外、筆者の予想に寸分の違いはなかった。
11時半。トイレ休憩に入ろうとした筆者の目に写ったのは、ローソク足の急変。思い通り相場の急騰。それをニュースサイトで確認。28145円ショート参入。
またしても日銀のすかしにあって、気づくのが一瞬遅れたにせよ、この価格ならいい方だろう。あとは下がるのを待つだけである。春の訪れが近いせいなのだろう、筆者はセーターを1枚脱いだ。ぽかぽかして陽気な気分でもあった。
昼時に下図にあるような青色ラインを引いた。
得意としている15分足、B波三山ショート作戦だ。
『相場はここからもう一度上に上がって3つ目の山を作るだろう。それが上昇エネルギーの出尽くし。いずれはこの安値切り上げラインを割ってくる。A波の長さから言って、大引け近くになるか、ナイトまで伸びるかだ。割ってきたら追撃してもいいな。』
筆者の中では後場すぐの急落のイメージはなかった。だから、席でうとうとしてしまい気づいたのは割って2本目の大きめの陰線。ラインまで戻るのを待ったが、戻らず結局ウリ乗せはできずじまい。
そして生まれたある疑惑。『これはジグザグ波動のB波ではない。波長が短かすぎる。ではなんだ? ナイトはどのゾーンを往来するのだろう?』
ナイトが始まって、マーケットプロファイルを手書きする。それを日中セッションのと見較べたりして、必死に値動きのゾーンを割りだそうとしていたようだ。
が、その夜もWBCだ。さらにアルコール解禁日が重なっている。相場の事より、そちらの方が脳内に浸透してきた。悲劇は始まっていた。
それでも5時45分に27845円ショートは30分後▲25円。10数分後27930円でまたショートと頑張ったが、何だあの反発は。またしても▲30円で撤退。こんなところでは買えない。もっと下がありそうだが・・・。
7時が近くなってあきらめた。少し前からちびちびやりだしている。
・・・ニューヨーク時間前から乱高下していたようだ。12時すぎまで起きていたが、あまり覚えていない。夢のなかで、売り玉を始末している光景が見えた。筆者の顔は恐怖にひきつれていたようだ。
夢は正夢だったか。朝の筆者の建玉リストには何も入っていなかった。前夜夢うつつの中で28000円でウリ玉を決済していたのだ。
なんたる悲劇。適正な価格で買い玉を得るためのヘッジの売り玉、咬ませ犬的存在の売り玉を失くしていたのだ。27500円まで下がっていた相場がその悲しみに拍車をかける。
月曜日はどこまで下げるのだろう。しかし、下げ過ぎではないか? 波動読解に時間がかかる。わからない。
そして本日居直った。わからんものはわからん。見たままでいいのではないか?
理由(わけ)のわからないことで、悩んでいるうち、老いぼれてしまうから、さっさと下手な考えを捨てて出した結論が次のようなものである。
【1時間足】
ジグザグ波動でいいじゃないか。金曜日の前場の動きはやはりB波だ。後場からC波、ナイトでその3波動目まで伸びている。そう結論付けた。
本当は28475円~27500円までがA波ではなかろうかともカウントしてみたが、カウント自体は可能なのだが、そうするとC波の底がえらく下になってしまう。27000円を割ってしまうような計算はできない。それは3波を否定すること、ひいては日本株全般に対する絶望を意味する。今はその時ではないはずだ。
ということで、今回は月曜日の予想から片づけることにしよう。大枠を語るのはそれからだ。
<重要ライン>
①28225・・・日足大天ネックゾーン上辺
②28200~28285・・・(統合)日中マド5
③28130・・・日足ネックライン
④27995・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑤28015・・・5日線処&4時間足戻り高値
⑥27880・・・1時間足戻り高値
⑦27870・・・4時間足38.2%戻し
⑧27830・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑨27790・・・日足③ー1波38.2%押し
⑩27730・・・4時間足23.6%戻し
⑪27720~27820・・・(統合)日中マド4
⑫27700・・・日足大天ネックゾーン上辺
⑬27580・・・日足③ー1波50%押し
※28530・・・ナイトセッション終値
⑭27520・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑮27385~27355・・・日中マド3
⑯27370・・・日足③ー1波61.8%押し
⑰27335・・・ジグザグC波拡大目標値
⑱26760~26655・・・日中マド2
⑲26495~26280・・・日中マド1
<詳細>
前述のようにもう1波あるように見えるので、買いは27500円より下である。
結論から先に言ってしまえば、筆者が考えている大底(今回の下落の底、Cー5波)は⑰である。ここでは何としてでも買いに転身せねばならない。それは来るべき日足3波の始点になりうる可能性があるからである。
しかし、その底値が月曜日、日中につけるとは限らないだろう。夜には可能だと思われるが、日中はCー4波のリバウンドがメインの値動きではないだろうか。
なので、戻ったら売るのが適切である。当日中に戻る最大値はせいぜい⑧まで。⑪マドを埋める程度か。あるいはマド埋めさえさせてもらえない可能性も大だ。その場合というのは⑩までで上昇を抑えられる事を意味する。筆者の今の気持ちは後者に傾いている。戻り売り。
ここで注意点をひとつ。
先ほど「大底」と書いてしまったが、本当の大底と確信するにはまだ早い。時間的にはまだまだ軟調相場自体は続くのである。もしかしたら更なる安値更新があるかもしれない。このことをただ心の片隅にでも小さくメモして【第1弾】を終わるとしよう。
その前に。ともすれば悲観的になりやすい相場環境である。「やっぱ日本株はどこまでいってもレンジだな」などと内心の負け犬根性が頭を持ち上げてくる。
こんな時は、去年の同時期の記事をもう一度かみしめてみよう。弱き心の筆者にとっては、非常に含蓄ある文章となっている。
底打ちする!と信じよう。【日経225MINI先物、来週(3/14~)の展望とトレード戦略】
さあ、皆さんもご一緒にー。
以上。
※この後、章を変えてやや長期的な展望、それに基づく戦略についての記事にチャレンジする予定だ。乞う、ご期待!
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