よー伸びてくれたとしか言いようがない。先週記事の前には「30035円を目指して頑張ります」と殊勝なことを言っていたものだが、何のなんの、その目標値からでも900円以上走ってくれた。まずは「ありがとう」だ。
しかし、そんな強気相場も週後半から調整に入ったようなムードに。筆者は持ち玉の大半を処理しており、あとはヘッジのショート戦略の練習用に残してあるだけになった。26000円台から買い進んできた筆者の、燃え尽き症候群っぽい感じも。
実を言うと、筆者の興味はすでに9限月に移っているのだが、あと3週間ほど残る当限月に対して手を抜くことは許されず、利益をできるだけ拡大したいとも考えている。
なので、更に鞭を入れて分析・予想に参ろうぞ。
【4時間足】
やはり、この足からだ。エリオット波動原理の波動カウントはおそらく次のようなものだろうと考えている。
●すでに茶色波動は5/18の30935円をもって5波動が終了、それはイコール緑色波動の3波終了を意味している。よって現在地は緑色波動の4波動目=調整波動であるということだ。
●この緑色波動全体は、青色波動の3波動目の副次波であるから、青色波動3波の大きさを調べれば緑色波動の全体の大きさを測ることができる。
ここで、先週記事で添付した各色波動の目標値を思い出してもらいたい。青色波動3波の目標値は30455円になっていた。すでに超過している。次の目標値は1波の2.618倍とするのが通常である。となれば、31825円である。もちろんこれでもいい。素敵な数値だ。
これでもいいのだが、筆者は別の考えに導かれた。すでに終了したと思われる緑色3波がどれほど伸びたのかを測ったのである。
通常の1.618倍目標値は30375円だ。で、2.618倍値は31495円であるから、そのハーフ、中間値は30935円となった。
こ、これはまさしく上で上げた茶色5波の天井、すなわち、緑色3波の天井値ではないか!ナイトセッションの寄付きからすぐ275円幅の上昇を演じた夜の出来事だ。それも45分足らずの間に。あの時の高値である。
トレンド推進波動の読解は至ってシンプルである(下記注1参照)。だれでも簡単に導き出せる。なぜならAIがやっているからだ。複雑な数学などできるはずもない。1,2、その中間1.5など計算がわかりやすいように設定してある。
相場とはこんなものだ。「1では儲からんな。2では個人がついてこん。1.5にしておけ」てな具合だ。
それでもたまに中途半端な数値になることもあろう。その場合は次のように考えるといいだろう。
「親方、実は手前の娘が来月嫁にいくんでがす」
「お、そうかい。めでてえな。では1.5ではなく1.6に上げておけ。上げた分の0.1は持ってっていいぞ。祝儀だ。ガハハハ・・・」てなもんだ。
あいつらは単純で昔気質のインテリヤクザと思っておけばいいのだ。そんな程度の数値設定となる。
なので、先週の表を書き直してみた。
ご覧のように今後は赤色で表示した中間値が目標となるだろう。とりあえずは青色3波の30140円が近々の目標だ。上がるとすればだが・・・。
しかし、筆者は緑色3波は終了としている。すなわち緑色波動は4波になっている。では、30935円以降につけたナイトでの高値30985円は何を意味するのであろうか?
4波が終わって、すでに5波になっているのか?それも考えたが波動が短いし、ナイトでの安値が4波を下回っていることになってしまう。それでは5波目を通り越してABC波動ではないか。それではもっと短すぎるな。
それを解決するには、「拡大型修正波」を持ち出さざるを得ないだろう。拡大フラットか拡大トライアングルか(たぶん前者)。
そこで、この拡大型修正波はなぜ出現するのか、その相場背景を考えてみた。次のようなものだ。
『相場が過熱圏にあることはわかっている。それでも相場は上昇を続けている。しかし、自分は買えていない。29500円も突破した。30000円も突破した。カラ売りもできない。もうあかん、買うしかない。』である。
あるいは『上は青空。なんぼでも上がるぞ!買いまくれ!』だ。
特にあの夜の出来事を見せつけられては、いくら疑心暗鬼でも買うしかない。だから、ちょっと下がれば買いが入る。『初押しは買い』。そして、その勢いは前の高値を突破するほどだ。
しかし、それを見越してあいつらは静かにウリを入れている。新高値でウリ。上がってきたら、買い玉を売り決済。相場が下がりすぎて利確できないのでは困るので、買わすために相場を一定に保つように操縦しているにちがいないのだ。
そんな売り方、買い方の相場心理が天井圏における拡大型修正波という形になってあらわれているのである。
いかにも見てきたような嘘八百だが、上で述べた単純明快「1.5でええやん」説をゴリ押しするためにはこれしかないだろう。
しかし、ご案じめさるな。
「天井」といっても、ここから暴落するわけではない。あくまで緑色4波の調整である。ちょっとエネルギーを補給しに帰るだけの話だ。もしかしたら、すでに金曜ナイトでその調整も終わったかもしれないのである。(筆者個人としてはまだまだ終わってないという考えだが)
【イベントスケジュール分析】
アメリカの債務上限問題が長引きそうである。今週はやはり週初から調整の材料になりそうな気配だ。なので、先週からまた修正したい。いつもの通り、エリオット波動とすり合わせて考える。
〇5/22~6/1・・・・・・緑色4波の調整。
これはほぼ確定的だ。債務上限問題で揺れに揺れる。6/1は債務上限問題のXデーとされる日である。
〇6/1~6/9・・・・同5波の上昇に移る。
ここがわらない。調整が長引くか、前週で終わるか。もともとはメジャーSQ週であるので下落としていたが、調整が前倒しになったので、逆にグイグイ上げてくるかも。
〇6月10~7月下旬・・・同5波の上昇の残り(青色3波完成)とそれに続く青色4波の調整。
筆者が重要としているイベントは、日本のメジャーSQ日と、米欧日の政策金利発表日だけである(特に米FOMC)。それら以外はこの【イベントスケジュール分析】には不必要なファクターとして扱っている。
しかし、この財政の崖問題は無視できないようなのだ。デフォルトともなると、金利急騰につながるらしいからである。なので、今回だけ重要視するのであるが、ちょっと自信がない。毎日猫の目予想になることを前もって言っておこう。
では、そんなこんなを前提に明日・月曜日の予想に入ろう。
月曜日の動向はもちろん迷っている。
野党共和党はバイデンの帰国を心待ちにしているだろうが、「1,2日くらいゆっくりさせてちょー」とバイデンはとり合わないかもしれない。なので、少なくとも月曜日は大きな下落を免れるかもしれない。で、必然的に上下両睨みとなる。
これは1時間足だが、水色ラインのようにナイト終値からそれほど上がることなく下落してしまうか、オレンジラインのようにもう1波分上昇があってから下落があるのか。この2パターンが考えられる。
その分岐点がオレンジ色の点線であらわされている。このラインを突破で新高値更新の芽も出てくるってことだ。
しかし、筆者としてはたとえ31000円!の声が聞こえたとしても、あくまで拡大修正波の範疇(拡大型トライアングル=通称メガホン)であるとの認識に変わりはない。そのアト下落する方にベットするだろう。
ただ、メガホンの下値支持線はネックゾーン(黒線四角枠)にも支持されている。月曜日に関してはたとえ思惑とおり相場が下落したとしても、それほど大きく儲かるわけでもなさそうだ。手堅く利確するのがいいだろう。
〈重要ライン〉
①32875・・・日足3波目標値
②31950・・・4時間足赤色波動目標値
③31140・・・4時間足青色波動目標値
⑤30960・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑥30865・・・ナイトセッション・バリューハーフ
※30820・・・ナイトセッション終値
⑦30740・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑧30680・・・1時間足押し安値
⑨30675~30375・・・1時間足ネックゾーン
⑩30610・・・本日下落可能値
⑪30425・・・5日線処
⑫30415・・・緑色3波の23.6%押し
⑬30400・・・Gファン支持ライン
⑭30375・・・4時間足押し安値
⑮30370~30145・・・日中マド8
⑯30060・・・緑色3波の38.2%押し
㊸29770~29675・・・日中マド7
㊹29465~29430・・・日中マド6
㊺28925~28770・・・日中マド5
㊻28565・・・日足押し安値
㊼28480~28465・・・日中マド4
㊽28235~28215・・・日中マド3
㊾27840~27745・・・日中マド2
㊿26355~26280・・・日中マド1
<詳細>
そこで、更に細かく15分足チャートでも見てみよう。1時間足のオレンジ点線を超えない場合である。
買い2(28640、28735)変わらず。
※金曜日はショートで果敢に攻めるもやはり収益に結びつかず。ナイトで深夜に30600円台まであったのを知ってがっかりもした。月曜日辺りはヘッジのショートくらい建てられそうかなと期待している。
以上。
(注1)ここでトレンド相場と、ノートレンド相場との違いを明確にしておこう。
トレンド相場は方向はわかっているが、どこまで進むのかという限度がわからない。1以上伸びたら、2なのか、3までなのか、それ以上なのか、どこまで伸びるのかという不安や恐怖が常につきまとう。その不安や恐怖はトレーダーを狂気に陥れ、それがバブルと言われるものである。上昇相場では際限なく買ってしまうということである。
一方でノートレンド相場では、限度はわかっているが方向がわからない。このラインからこのラインへ向かっているのだろうとは思うが、一直線とはいかず、その道中どんな寄り道をしでかすかわかったものではない。右や左、のろのろしてたかと思ったら急に走り出したり、酔っぱらいの歩き方そのものである。酔っぱらいはどんなに酔ってても、朝にはきちんと自分の部屋で布団かぶって寝てるものだ。どんな経路で帰宅したのかが思い出せないだけだ。
なので、われわれがふだん使っているインジケーター類(特に「平均」を基準にしているもの、移動平均線などが有名)は、トレンド相場でのチャート分析には役立たないということだ。インジだけではなく、前の高値安値から引いた水平線や斜線などのラインも同様である。
それらはノートレンド相場でこそ真価を発揮できるのである。インジケーターが表示するサインに従って売ったり買ったりしておけばだいたい乗り切れる。
反対にトレンド相場でこそ必要なのは、鉄の意志である。「絶対上がる!」「こんなところで振るい落とされるもんか!」「だけど僕らはくじけない!」「泣くのは嫌だ、笑っちゃおぅ!」etc.
・・・筆者の意志はまだまだ固まっちゃあいないようだ。
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