日中だけで1000円か。
古来から相場には三つの坂があると言われているそうだ。「なんだ坂」「こんな坂」「まっさか様」。まさしく金曜日は「真っ逆さまに」下落していった。
筆者は当然c点までの下落を狙っていたので、ウリから入ったのは言うまでもない。
9時すぎ33465円での試し打ちは、再度バリュー上限値を下回ってきたから。9時45分にも33260円でショートしている。
あとはもうぐちゃぐちゃでいちいち書いてられないが、c点と思しき32900円での一部手仕舞いは仕方ないとしても、ナイトセッションを含めてそのアトのデイトレ的トレードが芳しくなかった。
せっかく勢いよくc点を割ってくれたのだから、もう少し落ち着いてウリで勝負すればよかった。腰の座らぬ利確で、けっこう儲け損なったような感じがして反省点がいっぱい。
・・・・・・
では、今週の予想に入ろう。興味の的は押し目底はどこか?にちがいない。
「限月丸ごとトレード」を推奨する筆者にとっても、今週の底値は当限月のキモである。それは、おそらく今週の安値が当限月の最安値になるだろうとの予想があるからである。絶対に当てなければならない宿命なのだ。
「限月丸ごとトレードのすすめ」シリーズの記事をご覧の読者はおわかりだろうが、当9限月で狙うべき高安値の値幅は3000円強ではなく、どうも1600円~2400円程度になりそうだというのが筆者の予想である(但し現物の指数で)。押しはけっこう浅いのである。
では、実際はいかほどか?を底入れはいつになるのか?も含めてこれから解明しよう。
それにはまず【イベントスケジュール分析】を先に片づけておこう。そのアトの話も分かりやすくなるかもしれない。
筆者は、アメリカの休場日を気遣って高値を付けるのはその休み明けとしていたが、今のところだが、6/17につけた33960円は3波の高値として認めてもいいのではないだろうか(先週金曜日の大下落でようやく確定的とまで言えるようになったのだが)。
何のことはない。アメリカのSQ日の夜(日本の金曜日の夜)である。あいつらにとっては、自国のSQ日こそが大事なのであって、トレードの対象が日本の先物だとしても、日本のSQ日など眼中にないことがこれでわかった。
あいつらはアメリカのメジャーSQ日に合わせて相場を張っている。数日ずれることがあっても、それは偶然。その時のお財布事情によって少しずれるだけの話なのだろう。
そのメジャーSQ日はすでに終わった。次に重要なのはFEDの動向である。
7月26日のFOMCでは、利上げが再開されるのでは?というのが市場の大方の予想であるらしい。それが本当なら、その思惑でアメリカ市場は荒れるだろう。実際に先週から調整になっている。
だが、日本市場は金曜日こそ崩れたが、木曜日までは踏ん張っていた。日本にお金が流れている証拠だ。ダウと日経は連動しない。今後もその構図は続くだろう。
そう考えると、7月のFOMCまではアメリカは軟調だけれども、日本は比較的堅いのではないかと思える。ダウが下げ基調だから大きく上がるとは思えないが、上げては押し、下げては戻りを繰り返す、比較的堅調な相場になるのではないだろうか。
またFOMCに引き続き日銀会合はその週末。前回と同じように暴騰劇もあるだろう(何らのサプライズもなかったが、上昇の材料にされただけ)。
そして、アメリカの金利問題は9月のFOMCまで引きずるので(8月の開催はナシ)、アメリカの軟調は続くが、日本はどこかで(上昇トレンドに早く戻りたいよう!てな感じで)上昇が再開されるのではなかろうか。
それが8月18日の米国ミニSQ日前後であると考えた。次のようにエリオット波動と絡めた分析は前回からちょっとだけ変更している。
〇先週以降・・・・・・黒色4波調整が続く
〇7月28日以降・・・もしかしてここから上昇が始まるかも(日足黒色5波進行へ)
〇8/18前後以降・・・大きく上昇するならこの日からか
(※黒色と言う意味は次の日足分析参照)
いかがだろう。だいたいこんな感じで3か月ほど先まで予測している。
先物のデイトレには無用?確かにそうかもしれない。しかし、スイングトレードには絶対的に有効である。筆者の予想そのものがそれを証明しているのだ。
では、いよいよだ。
【日足】
問題はその4波の調整の底を見つけることであった。
まず緑色点線は誰でも簡単に見つけられるだろう。
3波の最後にできた節目である。エリオット波動原理の法則でも、4波の押し目メドとして最初に上げられるポイントである(3波の中の4波目底として、上チャートでは赤色④)。
その緑色点線。左側にさかのぼって見れば、3つの高値と交錯している。いわゆるBS転換ラインだ。この意味でも、このラインは押し目の有力候補であろう。31360円だ。
しかし、しかしである。先に「誰でも簡単に見つけられる」と書いた。みんなが注目しているラインなのである。
そんなポイントをあいつらが「ああそうですか、どうぞどうぞ」と譲ってくれると思うか?あいつらにとっても大事な4波底のことである。素直に止まると思ってはいけない。下に突き抜けるか、手前であっかんべーするかだろう。
いよいよ筆者の出番だ。あるある言うよ。
筆者は黒色2波の値幅に目を付けた。理由は次のようなものだ。
波動論では「1波=5波」という法則があるが、これは真ん中の3波が異常に長い場合(3波が1波の2.618倍になるような)によく当てはまるようである。今回がまさしくそうである。2.618倍に少し届かなかったほどである。
その1波=5波法則が当てはまるなら、2波=4波も適用してもいいのではないか?と言うのが筆者のあてずっぽうから出た理論である。
2波(28410円~26195円)の値幅は2270円だ。それを33960円から引いてみよう。
31690円
値幅2270円も9限月の予想値幅1600~2400円に当てはまる。合格だ。
そして31690円はあの緑色ラインの手前である。すなわち「欲しけりゃここまで追っかけてきな。あっかんべー」の世界なのである。
相場はおそらくそこにたどり着くまで暴落の商状を呈するだろう。31360円で待っていた者が、欲しくても追っかけてまで買えるだろうか。300円以上も上で買うことになるのである。心理的に買えはしない。たぶん敵の「あっかんべー」をいまいましく感じながらも『次の押し目待ちだな』と自分を納得させるのが精一杯だろう。
・・・同志よ、ラインより手前で買おうではないか。そしてラインでの買い指値もしておこう。ナンピンするためではない。カモフラージュだ。おそらくあいつら、極悪同盟どもはそこに買い指値が集まっているのを見て、ライン手前で反転させるだろう。それを素早く頂こうという作戦だ。
・・・・・・
まだ問題が残っていた。その底入れはいつなのかだ。それは日足ではわからない。次へ進もう。
【4時間足】
また青色点線は31690円を、緑色点線は31360円を示すラインである。
この4時間足分析では、上述のようにジグザグに下落するのかな?ということの他に、もう一つ注目していただきたいことがある。それは高値から安値に向かうローソク足の本数である。
33960円から始まるA波は安値33015円まで13本かかっている。今度はC波始点33740円から31345円までは何本あろうか。14本目である。では今度も、C4波目高値からも13,14本ローソクを消費するのではないか?という推測に行き当たる。
1日は4時間足では日中にローソク足2本、ナイトセッションでは同4本の計6本で構成される。つまり、13,14本と言うのは2日半かかっているということになる。高値から安値に行きつくのにかかる日数である。
ナイトセッションでは安値31345円からすでに2本のローソク足での反発があった。下落の底まではアト11,12本かかることになるだろう。
そこで、次のような予想を立ててみた。あくまで1例である。
月(↓) 火(↓ からの ↑ )
月(↑) 火(↓) 水(↑)
・・・・・・
月曜日だけがわからない。いろんな値動きが想像できる。
例えば月曜日の日中の値動き。反発した高値32725円を突破することなく、また安値32345円を下回ることもなく、その間のもち合いに終始したらどうなるだろうか。ローソク足はさらに2本消化するから、残り9,10本ということになる。つまり、月曜日ナイトから下落が始まるのであれば、翌火曜日の夜に下落の底に到達することになろう。
あるいは32725円を戻り天井としてすぐ下落したとしよう。その場合は火曜日の日中セッションで底をつけることもイメージできるだろう。
この高値から安値まで13,14本かかるということだけを認識さえしておけば大丈夫ということである。
途中の急激なリバウンドにも慌てず対処できるだろう。また、大底までは急激な一直線の下落になるのか、もじもじとクネクネ曲がりながらの下落行進になるのかもだいたい想像できるのではないだろうか。
ということで、月曜日が上昇しようが下落しようが、火曜日(の日中か夜間かは別として)が大底になるということは割と簡単に想像できそうである。
時間論的問題は片付いた。しかし、ここでまた値幅問題が浮上してくる。
ジグザグ修正波の値幅計算は至って簡単だ。C波の目標値はN値、それで止まらんかったらA波の1.618倍だ。
33960円→33015円→33740円から導き出された1.618倍値は32210円だ。なので、通常なら今回の下落はここで止まる。ナイト終値からは500円程の下落である。
十分か? 納得いくか? こんな程度の処で調整が終わるのか?
確かに天井からは1700円以上の下落であるから、それで十分だという方はそこでカイを入れたらいいだろう。しかし、筆者は不満だ。それでは面白くない。やはり32000円を切ってくれなければ楽しくないのである。
では、次の目標値計算2.618倍ではどうか。31265円。うひゃー、さらに1000円。
有りうる。しかし、ここで筆者の弱気が顔を出す。「中間にしといてもらえませんか?」ということで、31735円。「うん、これなら31690円大底説とつじつまが合う」だろう。
なんとか無難なところまでこぎつけたのではなかろうか。もういいかな?
では、以上の結論をもって、月曜日の予想に入ろう。
月曜日は上で述べたように皆目見当はつかない。4波の最中であるのか、終わって下落に向かうのか、なんてことは口が裂けても言えそうもない。エヘェ。
だけれども、32725円から上昇したとしても、それは戻り天井をつけにいったにすぎず、止まった処からはもう一度売られる運命であることは確かなのである。
〈重要ライン〉
①34310・・・日足3波2.618倍目標値
②33960・・・直近高値
③33740・・・二番天井
④33740~33890・・・1時間足天ネックゾーン
⑤33090・・・5日線処
⑥33025・・・Gファン抵抗ライン
⑦33015・・・日足ネックライン
⑧32920・・・本日上昇可能値
⑨32775・・・上昇転換ライン
⑩32760・・・新・1時間足仮底ネックゾーン上辺
⑪32740・・・4時間足戻り高値
⑫32700・・・ナイトセッション・バリュー上限値
※32600・・・ナイトセッション終値
⑬32520・・・ナイトセッション・バリューハーフ&新・1時間足仮底ネックゾーン下辺
⑭32515~32495・・・(改)日中マド10
⑮32470・・・下落転換ライン
⑯32365・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑰32345・・・直近安値(ナイト)
⑱32310・・・本日下落目標値1
⑲32210・・・4時間足大C波目標値
⑳32055・・・本日下落目標値2
㉑31740~31430・・・新・1時間足大底ネックゾーン
㉒31690・・・今回下落目標値(参考程度)
㊺31210~31140・・・日中マド9
㊻30305~30080・・・日中マド8
㊼29705~29605・・・日中マド7
㊽29405~29365・・・日中マド6
㊾28860~28710・・・日中マド5
㊿省略中・・・日中マド1~4
<詳細>
なので、話は簡単だ。リバウンドが続くとした場合はどこまで上がるのかを予想してみることだ。
⑩がある。これを突破した場合には難なく32900円程度には到達する。それが戻り天井だ。200円程度の値幅が見込めるのでデイトレならカイをやってみる価値はあろう。(筆者はまずやらないで、売り玉、買い玉の整理に充てるだろう。そしてまた売り玉を新たに仕込む)。
しかし、⑩突破は難しいと感じている。
1時間足チャートを見よう。逆三尊パターンが見えているから、買い意欲は旺盛になるけれども、逆に反対勢力も強い。ましてや、あれだけの急落をやってのけた後だ。ヤレヤレのウリも出てこよう。
筆者は32760円はおろか、32725円も突破できずに反落するのではないかと踏んでいる。やはりあさイチからウリを用意しとかなきゃならないかもである。
また⑬では絶対的に買いも入る可能性が強いので、日中はネックゾーン内での往来相場というはっきりしない値動きも想定しておくべきだ。
勝負は⑮⑯を割れてからでも遅くはないと思っている。
筆者の手法は「予想で仕掛けて、事実で増し玉」であるから、それまでに売り場を必死になって探すことになるだろう。
<ポジション>
売り5(33910、33710、33700、33465、32625)
買い3(31400,31515、31615)
※もう1枚買い玉を利確しとけばよかったとも思うが、ここまで戻るとも思ってなかった。売り玉のラストは余計な1枚。逆指ししとくのを忘れていた。アルコールのせいもあって最後はバテた。
売り玉の単価を上げるのに専心していたおかげで、売り玉はほぼ安全圏のポジションだ。きょうはどこで買い玉を1枚でも外せるかにかかっている。最低1枚は残すつもり。
以上。
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