まずは6限月までのチャートをご覧いただこう。
だれがこんな大陽線を想像しえたであろう。まさか、まさかである。高安値幅も目標の2倍、6000円幅達成もほぼ確実。
しかし、筆者にとって何よりうれしいのはそれまでの高値21年3限月の30710円を突破したことだけではなく、終値でも突破してくれそうな雰囲気になっていることである。筆者の最後の期待。
アト7セッション残しているとはいえ、たぶんその望みは叶えられる。これで満願成就だ。
だが、これは奇跡、たまたまの偶然かもしれない。たまたま当限月が推進3波に該当したからであって、いつもいつもこんな大陽線をつけるわけではない、というのも合点承知の上。
それでも225先物での長期スイングの魅力を読者に見ていただきたいのである。
「先物は短期、それもデイトレに限る」といった先入観を一掃させたい。証券会社が手数料稼ぎのために持ち出している「明日のことはわからない」「先物相場はスピードが急で恐い」などと言ったデマゴーグに踊らされること勿れ。
225先物の値動きさえだいたい把握しておきさえすれば、現物株や信用取引など傍にもよれぬほどの利益率が期待できるのである。
期間は長くて3か月、ミニ先物の場合1枚10数万円の証拠金で30万円の利益獲得を目指すのが当コーナーの記事である。
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ここで前回記事より、225先物トレードをするにあたって知っておかなければならない知識を再掲しておこう。今の時点でわかっていることである。
①限月の平均値幅(これが筆者の限月丸ごとトレードの目標)3000円強を達成する時間は、短くて20日前後、長くても2カ月前後でOK
②仕掛けの時期はSQ日を経過した後のFOMC前後を狙うこと。
米国政策金利発表内容が織り込み済みかそうでないかで前後する。ただし、その発表が相場の長期トレンドを転換させるほどの効力は持っていない。多少のサプライズであれば、2,3日で元のトレンドに戻るだろう。
③逆にSQ日から一方的な急騰急落が起きる場合もある。その値幅は2000円前後なので、その流れに乗ってもいいし、落ち着くのを待って逆張ってもいい。落ち着くのはFOMC前後日だ。そこで反対売買をする(上の②と同じ)。
④限月ローソク足には上下にヒゲが必ず付く。
陰や陽の寄付き坊主、丸坊主にはならない。
⑤高安値の平均値幅は3000円以上はあると思え。
仕掛けたら値幅3000円を目標に粘ってみることが大事。
⑥限月内でつけた最高値から最安値へ、またその逆の値動きは必ずトレンド相場になっている。ノートレンドではない。
だから途中で玉をホールドすることに不安を持つことはない。ホールドしている玉が底値近辺、天井近辺の玉だと信じることができれば、敵の脅しに屈することはない。
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ここまでは前回記事で書いたことだ。今回は9限月がどのような値動きをするのか、筆者のイメージを披露する約束であった。
本当は先週にも書き上げるつもりであったが、しかし、悩んでいた。6限月の値動きに自信が持てなかったからだ。日々のブログ記事でもおわかりだろうが、毎日のように予想が変わる。一貫した姿勢が貫けない。
玉を保持している者特有の「下がって含み益が大幅に減ってしまったら」という恐怖感。そんな色と欲が絡み合って、9限月のことまで頭が回らない。
しかし、そんな煩悩も先週後半から霧が晴れだしたように薄まっていった。そして、だいたいのイメージが固まったのである。
こんなイメージだ。
これは前回紹介した、21年9限月の日足チャート(ラージ)である。いったん下落して、終わりがけに上昇する。
でも、次のチャートを見て考えが変わった。上のような雑なイメージでは大金を手にすることはできない。もっと正確に目指そう、と。
これは現物の日経225指標の日足チャートである。ご存知のように20年3月からのコロナ回復相場と言われる上昇トレンド波動を第1波として、現在は第3波である。
話はそれるが、この第3波はまだ始まったばかりであることもチャートからわかるし、その天井の目標値はN値で終わっても39118円、1.618倍なら48040円まで上昇することが約束されている。
今度は上のチャートの緑色第1波だけを拡大・分解してみよう。
青色波動は緑色の1波の副次波で(図では3波までになっているが)5波動構成になる。その第1波動を更に5波動の副次波として分解したのが赤色波動である。
刮目していただきたいのは、赤色3波動目までの波動デザインである。当6限月の現在地までの上昇トレンドの動きと似かよってはいないだろうか? 筆者にはほとんどそっくりに見える。
ここでまたまた話はそれる。少しえらそうなことを言おう。
過去チャートを検証するのは、水平線や斜線を引いたりして、この上昇トレンドがどこで止まるのかを知るためではない。
そんな3波のアラ捜しをするような観察眼では何も生まれない。そんな行為は調整波動の時に有効なのであって、強いトレンド時では邪魔なだけだ。
推進3波の時はどんな形で上昇(または下落)していくのかといったパターン・形を調査することに注力すべきであろう。(あるいは、もっと進むとその終了のパターンも必要になってくるが)。
ゆるゆるなのかな、じりじりなのかな、急激なのかな、上下乱高下なのかななど、一口に「上昇」と言ってもいろんな上げ方があろう。そんなことを調査する時に参考になるのが、過去検証というものである。
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大分話がそれた。本題へ戻ろう。
赤色1波から3波は期間と言い、値幅と言い、現在の6限月とほとんどそっくりである。(期間は3/19~6/9、値幅は6800円以上。あと1000円ほどで追いつくでぇ)。ここからは、それが前提の話になる。
そっくりならば、次の9限月もそっくりにならないかな?と予想するのが筆者流である。赤色の楕円で囲った4波がそれだ。そう、筆者は9限月のイメージを「調整」と見ている(大半の人がそうだろうが)のである。
しかし、調整相場、ノートレンド相場というのは「方向がわからない」相場であるから、この4波と同じような動き方をするとは断言できないのである。
その時々の売り方買い方両陣営の思惑、忖度、懐具合、虫の居所などの影響が強くでるので、値動きは複雑になるだろう。
ここで前日に書いた今週の予想記事の中から、【イベントスケジュール分析】に注目してみよう。
〇今週~6/16前後・・・・日足青色⑤ー3波~調整を経て⑤ー5波の上昇
〇6/19前後以降・・・・・日足赤色4波の調整相場入り
〇8/18前後以降・・・・・反転上昇するならこの日からか(日足赤色5波進行へ)
このような予想を書いている。
あくまで日曜日時点での予想であり、今後どう変わるか知れたものではないが、この分析予想に従って、9限月の値動きイメージ図を描いてみた。
どうだろう。このイメージ図に従うならば、やはり上で掲載した21年9限月の値動きイメージに近い。
となれば、9限月のトレードの主体はまずは「売り」だ。上昇トレンドの調整だから、ウリから入った方が安心できるに決まっている。
現在地点はまだ青色波動が終わってはいない。なので、今週のSQ日が終わってすぐ売り玉を持つわけにはいかない。青色波動⑤ー5波が終わった段階でウリを仕掛けるべきであろう。それまではカイでお茶濁しだ。
そして、このウリ玉をどこまで引っ張れるか。どこで手放すか。それが難問であるが、一番上の表を見る限り(8月20日前後に高値安値をつけているので)、8月のアメリカSQ日前後がくさいと睨んだわけである。
どうだろうか? だいぶイメージはできただろうか? 儲かるような気がしてきただろうか?
この限月丸ごとトレードは、筆者のイメージ通りにやる必要はない。各人相場観も違う。だから自分が思うようにイメージして、それに従って玉を持つようにすればいいのである。慣れるまではむつかしいが、いったん慣れれば簡単だ。
デイトレで神経と資金をすり減らすのと比べればずっと楽な仕事だ。チャレンジしてみる価値はあるだろう。
しかし、ここで頭を悩ますことが出てきたことも正直に話しておこうと思う。
値幅のことである。
一番上の表によれば、限月の値幅はだいたい3000円を超えている。筆者もそのつもりでトレードをする。だが、20年の時の赤色4波の時は上下幅1600円程度しかなかった。もしかしたら、あん時のような強烈な相場環境では、4波と言えども、いや4波だからこそか(下記注参照)、大きな価格変動幅は期待できないかもしれないのである。
困った。限月丸ごとトレード法、早くも破綻か? 三カ月で30万円は無理か?
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そうかもしれないという気がしてきた。だから、「ド転」が必要になるだろう。ド転してやっと30万円達成。あるいは両建て戦略も有効的だ。玉操作はむつかしいかなあ。いずれにしても難しい相場になる。もしかしたら、デイトレの方が楽かもしれない。アハハ・・・。
値幅の問題は後回しにしよう。まずはどこで「ウリ」を仕掛けるかだ。日々の記事で書いていくので、きょうはここまで。
以上、天井騒ぎの【今日の盾と矛】でした。ご清聴ありがとうございました。
(注)4波
オルタ―ネーションの法則から言うと、2波が短兵急(値幅調整)だったので、やはり4波である今9限月はその逆で長期もち合い型(時間調整)となる確率が高いと言えるだろう。なので、値幅3000円を狙うことは無理筋なような気が強くなってきている。次回以降、修正を加えながらなんとか完遂にこぎつけたい。
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