今回は趣向を変えて、週間予想は後回しにして、月曜日の予想から始めたい。金曜日ナイトで面白いネタを見つけたからだ。
また月曜日は祝日取引で、筆者も朝はのんびりしたい。もちろん8時以降はパソコンの前に向かうつもりだが、早朝から記事を書くまでは勘弁してもらいたいのである。
で、その面白いネタというのが、トライアングル修正波のことである。ナイトセッションというより、金曜日日中から始まった調整波動である。これがまた面白いのだ。
上のチャートは15分足だが、誰だってこのようにラインを引く。先すぼまりの三角保合いだ。間違いではない。では、そのトライアングルを構成する5つの波動(A〜E)をどうライン化するだろうか?
上の例はE波自体が更にトライアングル波動になっているというものであるが、このあと緑色点線のように下落していくことは共通しているだろう。
そういう意味では、上のチャートは全体ジグザグ波動のB波がトライアングルになっており、緑色点線で描かれる下落波はジグザグC波ということになる(ジグザグA波は32850円から32200円の下落波)。
つまりは、ここからは「相場は下落するはず」と予想できるわけである。そして、エリオット波動原理での「トライアングルはE波終点を狙え」のセオリー通り、三角保合いの抵抗ライン前後ではウリで入るべき、というわけである。
が、果たしてこの予想は正しいだろうか? 筆者は当初、つぎのような別のラインを引いていた。
先ほど32850円から32200円の下落波をジグザグのA波としたが、これはトライアングルの1波動目のA波が32850円から始まっているとしている(黒色ライン)。以下、次々に1波動づつずれて描かれることになり、最後のE波は下向きの波動になる。よって、この場合はE波のあと上昇することになるのだ。
ここで迷宮を彷徨うことになる。上昇か下落か、どっちが正しいのだろう?
ここで堅実派のトレーダーは言うだろう。
『相場は相場に聞けだ。だいたい相場を予想すること自体が馬鹿げた行為なのだ。もち合い放れにつけ、とも言うじゃないか。放れた事実をもってから仕掛ければよし!』
言い得て妙である。この言葉には逆らえない。しかし、そこを敢えて当てにいくのが筆者流である。
なぜそんなバカげたトレードを行うのかと言えば、筆者の性格によるところが大きい。
放れてからすぐ仕掛けができない優柔不断さ、決断力の悪さ。これは前もって決めておいても、いざとなると仕掛けが遅れる。「ここで仕掛けて逆行したらどうしよう」など、いくら成功体験を重ねても完全克服までは至らなかったのである。
なら、「失敗してもいいから、予想した方向に先に仕掛けてやれ」と相成った。「損は小さいうちに」だけは実行できるので、ロスカットに躊躇はない。むしろ、ド転の方がやりやすいとも感じた。その後の動きに安心感が持てるのだ。
要するに相場を当てにいく行為が自分の性格にあっているのだろう。きちっ、きちっと仕掛けや決済ができる方には無縁の行為である。
ちょっと横道にそれた。戻そう。上、下どっちに行くのだ?
問題解決には過去に遡らねばならない。次は1時間足チャートだ。
この薄茶色ラインであらわした①番ライン、それは今回の調整波(それは全体トライアングルか、全体ジグザグかの2通りの見方がある)の親波である。この明らかな上昇波動をどうとらえるかだ。
上昇波動であっても、調整波なのか? あるいは上昇波動の新1波推進波と認定できるのか?である。
この検証は今回は割愛するが、筆者の考えは上昇新1波である。つまり、今回の調整波はその1波に対する調整波、すなわち第2波なのである。ということは、E波が終われば上昇するはずである。
これが結論である。筆者は「上」に賭ける。
・・・・・・
しかし、ここで疑問が湧いてくるだろう。湧いてきて当然である。最初の問題「全体トライアングルなのか、全体ジグザグなのか」という問題は未解決のままである。
それには矛盾いっぱいの答弁をくり広げよう。
『どっちでもいいのさ。筆者が「上」と言ってるのは、第3波として前高値32850円を突破するという意味で、目先すぐ上がるとは言ってない。第2波は1波の全戻しをやっても(エリオット波動原理)法的に問題はない。だから31765円近くまで下がることも可能だ。
振るい落としのためならば、あいつらは何だってやってくる。そして、波動もどっちとも採れるように、どっちにでも軌道修正できるように進んでいくのだ。簡単に決めつけられないようにね。
それじゃやっぱり未来のことはわからないって? そりゃそうだ。わかりっこない。しかし、それを敢えて決めつけるのである。筆者は全体トライアングル説を採用する。』
そう決めつければ、どういうトレードアイデアが生まれるだろうか。
〈重要ライン〉
①34365・・・当限月高値希望値
②33960・・・最高値
③33810・・・直近高値
④33370・・・4時間足次の戻り高値
⑤33325・・・大下落76.4%戻し
⑥33025・・・大下落61.8%戻し&本日上昇目標値
⑦33010~33370・・・4時間足天ネックゾーン
⑧32465・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑨32420・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑩32370・・・1時間足大底ネックゾーン上辺
※32320・・・ナイトセッション終値
⑪32260・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑫32230・・・トライアングルC波終点
⑬32210・・・下落転換ライン
⑭32085・・・本日下落目標値
⑮32040・・・1時間足大底ネックゾーン下辺
⑯31965・・・1時間足ジグザグ下落N値
⑰31765・・・直近安値(ここ割れたらヤバイ、根本的に考え直し)
⑱31565・・・1時間足ジグザグ下落拡大目標値
㊹31410・・・日足次の押し安値(買い方最終防衛ライン)
㊺31210~31140・・・日中マド9
㊻30305~30080・・・日中マド8
㊼29705~29605・・・日中マド7
㊽29405~29365・・・日中マド6
㊾28860~28710・・・日中マド5
㊿省略中・・・日中マド1~4
<詳細>
以下は全体トライアングル説を採る立場でのトレード例である。
「トライアングルE波終点はC波終点を下回らない」「支持ラインは突破することはある」というルールに基づけば、⑫を下回った時点で全体トライアングル説のシナリオは消滅する。すぐさま全体ジグザグ説に基づくトレードを目指すべきである。
しかし、その前に⑪がある。これも重要で、⑫を待つことなく、勢いよく⑪を割ってしまった場合はウリに玉を傾けるべきだろう。筆者はとりあえず⑪手前でなら買うと思う。⑫を割るか割らないかを確認するためにしばらく様子を見るという時間は必要がない。割らないと決め込んでいるからだ。
そして、三角保合いの上の抵抗線を突破して上昇するならば、それはもう32850円をも突破することに他ならない。自動運転に切り替えてもいいだろう。目標は金曜日に果たせなかった夢、33000円回復である。
また、先ほど第2波なら31765円近くまで下落しても法の目を逃れられると書いたが、現実的にはそんな大幅な下落にはならないと思っている。32000円前後までだろう。⑭⑮⑯が堅そうではある。
ヘッジのために、しばらくは売り玉は保存しておくだろうが、ド転買いの準備だけはしておくべきか。
問題は寄付きから先に上昇してしまった場合である。
それはもしかしたら全体ジグザグのE波の上昇かもしれない。そうなれば、その後はジグザグC波の下落に飲み込まれるかもしれないのだ。
だから、むやみに飛びつき買いはできない。寄りからマド明けの高値から始まってしまえばできないが、ナイト終値近辺からならなるだけ早めの買いを勧める。下落した場合のロスカットは32260円チョイ下と設定しておけば、損切り幅は小さくて済むだろう。少なくとも上昇を確認してから買うことに較べての話である。
(注)心配事が今回もある。
上昇が自動運転にならない場合がある。トライアングル修正波はC波が最も複雑化しやすいと言われている。上から2番目のチャートではC波を32475円で確定させているが、確定ではないかもしれない。まだ続いているかもしれないのだ。
その場合は32475円を突破してくるかもしれない。が、A波頂点32615円を突破することはない。だから、本当に安心できるのは32615円を上抜いてからなのである。それまでは、全体ジグザグ下落波動の恐怖に苛まれることになるだろう。
もっとも先に支持線を割れて、E波が確定してからの上昇なら話は別だけれどね。
<ポジション>
売り5(33910、33710、33700、33440、32525) 1枚増
買い5(31400、31515、31800、31960、32270) 枚数変わらずも単価は下った
※厳しい戦いが続き、なかなか一方に玉を傾き切れない。32000円割れがあると、その直下の2枚の買い玉は清算せざるを得ない。いい感じで上がってくれていたのだがなあ。大きく含み益を損なう。下落を甘く見すぎたせいだろう。儲かっているという実感がない。
以上。
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