土曜日の朝は暗いものだった。
パウエルの講演の後に上下どちらかに大きく動くだろうとの筆者の期待は裏切られた。その時刻、酒の飲みすぎでどんよりした眼でパソコン画面のチャートを見ていた筆者は、たった100円強ほどの乱高下相場に毒づいている。
『下げるんならもっと下げんかい、上がるんならもっと上までいけや。中途半端はやめて』
最後はまたしても奥村チヨの歌詞が口をついて出てしまったが、がっかり感は否めない。
『でも、朝起きたら大変な相場になってるかも』とバタンキュー。
が、たいしたものではなかったというわけだ。
確かに深夜200円ほど下げた。その後反転。300円弱の上昇となったようではある。しかし、それはただ単に乱高下したというだけで、今後の相場の行方を指し示してくれるほどの値位置まで上昇したとはとても言えない。
『せめて32000円までは乗せてほしかったな』というのが正直な感想である。これでは迷うばかりだ。まだまだ上にも行きそうでもあるが、下落、そう、前安値の更新も視野に入れなければならない。
子供を道に迷わせて、泣くなと云うの?だろうか。
もう待ちくたびれた。お前さんたちに頼るのはもうやめだ。こちらで分析しっかりやりまする。というわけで、昨日などは下落の方向の記事を書こうと思っていた。
というのも、金曜日の朝記事内で「トリプルスリー」を匂わせていたからだ。(注・トリプルスリーではなく、トリプルジグザグと訂正したい)。32285円からの下落波動が新しく始まったジグザグ修正波のA波、折り返してナイトでの上昇波動がB波となり、月曜日からはC波下落に転ずるというシナリオになる。
その背景には「32285円までの上昇は不完全なものに終わった(金曜日記事参照)」という波動分析がある。上昇の新1波スタート、と認定するには物足りなかったのである。
しかし、またまた直前になって気が変わってしまった。持ち前のええ加減さがここでも発揮する。『やっぱ前を向こう』だ。と、別の視点があらわれた。
問題の【1時間足】をまずは見てみよう。
あの上昇波動は、5波動完結ではなくまだ3波だったのではないかというものだ。そして金曜日ザラ場からナイトセッションの下落〜上昇が4波(赤色実戦)ということになる。
おもわず膝を打った。これならつじつまが合いそうだ。四方八方上手くいくではないか。ここから上昇して5波動目となれば、全体で完璧な新1波となる。
4時間足での話であるが、①一目雲突破 ②戻り高値突破 そして不完全だった③短・中期線のGXの3条件すべてを満足させる新1波の誕生である。しかも、②に関して32390円をも上回ればもう怖いものなし。幸せの絶頂となろう。
これを図に表わせばこうなる。
赤色ラインのような1波になるといいね。
今週はまず以上の予想が当たるかどうかからすべてが始まる。
・・・・・・
【週足】
現物225指数の日足に金曜日始まりの週足を描画したものである。ここの読者にはすっかりおなじみになっているはずだ。(2週前の週間予想記事参照)
手前味噌ついでに少し分析説明を加えておこう。
先々週の陰線が青色点線を実体で割ることによって相場はいよいよ陰転した。『もうあかん。3万円台下割れも時間の問題だ』と悲観的になった読者も多かろう。翌日金曜日の陽線反発も小さかったのでなおさらである。週末の夜を俺にくれないかと云われれば、喜んで差し上げたにちがいない。うーうーうーうー。
しかし、先週は底から陽線が突き上げる強烈な買いサイン。青色点線をいとも簡単に突破してしまった。
金曜日こそまた陰線で青色点線を下回ってしまったが、明日月曜日はまたその近辺から始まりそうでもある。そして大引けまで上昇が続けばめでたく再突破となるだろう(タスキをイメージ)。
これで今週の目標は決まった。木曜日大引け時点で先週木曜日の高値を突破すること、もっと欲を言えば、32500円レベルを突破していることだ。
例外もある。例え木曜日時点で32500円突破が叶わなかった場合でも、それ以前に32500円以上つけておれば大丈夫だ。それは新1波に対する調整2波と言われるものである。チャートの形は弱く見えるが、単なる調整である。悲観には及ばない。
人は目標があるから強く生きられる。今週の筆者の目標もそれに決めよう。
この目標を完遂するために、月曜日日中セッションの動向は非常に重要だ。セッション足が陽線にならず、寄付きから垂れてしまい陰線にでもなってしまえばすべて台無しである。筆者の能天気予想はもろくも崩れ去り、シナリオの書き直しとなる。それも考えておかねばならないのは言うまでもない。
※下落の場合も考慮する必要があるだろうが、今回は敢えて書かない。しかし、ちょっとだけ筆者の見解を述べるとすれば、次のようなものになる。
「前回安値32230円を更新するかどうかはわからないが、その下落こそが当限月最後の下落になるだろうということだ。その底は今週中。それも前半につける。後半からはいよいよ5波の上昇波動に進行してくるだろう。」
【イベントスケジュール分析】
〇今週~9月SQ週・・・・・・堅調(日足5波の1波)
〇9月SQ日後〜10月終盤・・軟調(日足5波の2波)
今回もあまり自信はない。今週から上がりだすのであれば、結局はこうなるのかな。詳細は2週替えの週間予想記事参照のこと。あまり変化なしだ。
しかし、月曜日がたとえ下がっても、下落調整波動はもうそれで終わりである。このことだけは肝に銘じてトレードに挑もうと思う。(例えば複合調整波はトリプル〇〇〇、3つで終了とされている。もっともその3つ目がどの程度時間をかけるかは定かではないが・・・)
・・・・・・
では、月曜日の予想だ。もうわかっている。押し目を買うだけである。下は【15分足】での予想絵図だ。
現在は上昇3波の途中だ。オレンジラインは⓪ー②チャネルラインである。まともな推進3波ならこのチャネルラインを超えてくるはずだ。
したがって、ラインにぶつかり、それを超えられずに下落するようなら筆者の予想は負けである。まだ調整波動が残っているとして、ショートに構え直さなければならないだろう。
〈重要ライン〉
①32600・・・4時間足ジグザグ上昇N値
②32495~32705・・・4時間足天ネックゾーン(訂正)
③32495・・・本日上昇目標値
④32290・・・直近高値(訂正)
⑤32195・・・上昇転換ライン
⑥32110・・・1時間足ジグザグ上昇拡大目標値
⑦32085~32165・・・新・1時間足天ネックゾーン
⑧32035・・・(新)日中マド10上辺
⑨31920・・・1時間足ジグザグ上昇N値
⑩31870・・・ナイトセッション・バリュー上限値
※31850・・・ナイトセッション終値
⑪31835・・・(新)日中マド10下辺
⑫32750・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑬31620・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑭31540・・・1時間足直近安値
⑮31495~31345・・・1時間足底ネックゾーン
⑯31445・・・本日下落目標値
⑰31425・・・下落転換ライン
⑱31360・・・日足終値での買い方最終防衛ライン
⑲31230・・・直近安値
⑳31225~31140・・・日中マド9
㉑31140・・・(仮)4時間足ジグザグ下落N値
㉒31035・・・拡大C波底目標値
㉓30970・・・日足3波の38.2%押し
㉔30945・・・スイング下落目標値
㉕30580・・・日足次の押し安値
㊺30305~30080・・・日中マド8
㊼29705~29605・・・日中マド7
㊽29405~29365・・・日中マド6
㊾28860~28710・・・日中マド5
㊿省略中・・・日中マド1~4
<詳細>
すでにローソク足で何本かはヨコヨコの動きを経験しているので、⑩を突破した段階で飛びつき買いをしたいと思っている。その際に⑨という難関がすぐ待ち受ける。ここで一度は反落の憂き目を見るだろう。上で言ったチャネルライン水準にあたる。
反落し、そのまま浮かぶ瀬なければ終わりである。すぐ利確、あるいはド転ショートは当然だろう。
しかし、勢いよく盛り返して突破してくれれば万々歳。4時間足新1波は完成に至ると見てよいだろう。時々脅しの急落はあるだろうが、スイングで32500円処まで引っ張れるはずだ。
また、なるだけ押し目で、というのも人情。が、この上昇が推進波であるならば、せいぜいが32800円割れ程度だ。それ以上の下落をするならエリオット波動原理・衝撃波の重要3原則に違反することになるからね。これもショート転向の理由になる。
したがって、⑫割れは絶対ダメ!⑬割れは論外だ。
<ポジション>
売り4(33910、33710、33700、33440) 1枚減
買い3(31325、31400、31420) 変わらず
※金曜日はうまくいった。売り玉は高寄りで含み損は減ったが寄付き直後に利確。9時13風の買い玉31735は含み損に耐えるも10時半過ぎ▲10切りの憂き目も、前場引け前11時10分には31705ショート敢行。
これは、下落波動がもう1波残っていたと認識したもので、先安値ではなくアト安値になるだろうとの判断だ。目標値31530円までは必ず行くはず。で、引け前31545円で利確できた。
もっと筆者を喜ばせたのが、その後の上昇。ナイトは高寄り。売り玉はほぼ最大限の利益となった。トレードは控えたが、明らかに筆者にはツキがある。また予想は外れたが、その後の処置よく、利益に結びつけられているということだ。技術力も確実に上がっている。
本日は1枚でも買い玉を手にすることができればそれでよし。そして月曜日上方向で終われば、いよいよ売り玉の処分だ。
以上。
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