土曜朝の期待は相当なものがあったが、結果は無残にも裏切られ、価格は元の位置に戻っていた。
金曜日の筆者の実戦はといえば、日中は朝からの急上昇に対して「まあ、すぐ戻るだろう。そこで買えばいいじゃん」との魂胆は見事に外され、あっという間に32300円手前まで。やっとこさ押し目で買えたのは11時すぎ32055円であった。
しかし、すでに買われ尽くされた後と見えて相場は伸びず、1時半には32130円で利益確定している。
ナイトでも8時すぎ32040円、8時50分すぎに32045円でロングを仕掛けているが、前者は▲25円、後者は+5円で撤退を余儀なくされた。9時半の指標を後者の買い玉で迎え撃つつもりであったが、中途半端すぎて途中で降りた形になった。残念。
その後は上昇していったのをわかっていたが、買い玉を切られた後だっただけにヤル気喪失。その淋しさを酒でまぎらす夜となった。
それでも朝ブログに書いた通り、上昇志向に変わりなく、月曜日は押し目でまた買う気でいたのである。しかし、こんな風に全戻しまで実際にされちゃうと・・・。
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金曜日朝の強気は、31660円が調整の底値だと信じてのものだということは書いた。
この日足チャート(ラージ)に作図したように、『右肩下がりの上昇途中の下降フラッグでええやん。単なる調整なのだから、きょうから上がっていくだろう』との思惑であった。
しかし、エリオッティシャンとしての筆者としてはそれだけでは不満足である。その調整波は何型か?までを追求しないと実践に役立たないことがわかっているからだ。
単なる波動を分析して「レンジ相場だから上下ラインでは逆張りすれば良し」とはならない。それだけではラインで相場が反転するという理由が見いだせないからだ。
「これは〇〇修正波だから、ここで止まっていったん上にいくだろう」という根拠が見いだせないのである。それでは、怖くって逆張りなんかやってらんないだろう。特に上のラインでショートなんかかけられない。いつ5波の上昇が始まるのかわからないからね。
だから、無理やりにでも根拠付けが欲しいのだ。
で、金曜日は無理やり、「フラットC波」終了(但し、拡大型というのはマチガイ、訂正する)。で、買い目線。で、実際にカイばかりやっていたというわけである。
しかし、本当に「フラット修正波終了」でいいのか?という疑問が湧いてきた。ナイトの全戻しがきっかけになった。
『そういえば、B波は短いな、A波の9割くらいは戻さないと。しかもC波は5波動構成であるべきだ。とてもじゃないが足りない。他に考えられることは?』
ここで浮上したのが、ディセンディングトライアングル説だ。下値は一定で、高値が切り下がっている三角形。今までは安値更新の下ヒゲに遠慮して、頭に浮かんでは消していた説だったが、この際その下ヒゲなんぞ、ぶった切ってやろうと考えたのだ。エリオット波動原理では終値ベースで波動を見る。
そうするとこうなる。
赤色の太実線がディセンディングだ。赤色点線のように今後はD波、E波と続いて調整完了。赤色実線のように上昇していくって寸法である。
これは、日足ダウ下落転換(31360円割れ)は是が非でも避けたい、そしてわかりづらい調整波は1日でも早く終わってもらい、愉快な5波上昇波動に進行してもらいたいという、筆者の色と欲の両方を満足させるシナリオである。
金曜日朝記事での「来週からサマーラリー!」はウソピョ〜ンになってしまって申し訳ないが、このプランでここ1,2週間を乗り切ろうではないか!どうじゃろうか!
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では、まじめに分析しよう。上記のような考えに至った理由が明るみになるかもしれない。
金曜日始まりの週足チャートを描画・分析してみよう。
【週足→日足】
これは現物の225指数の週足チャートである。・・・・・・
・・・く、暗い。大陰線3本はことごとく前の陽線を否定。6月最後の大陽線の安値も割っているし、一目雲からの乖離も大きくて、ここからもっと大きな調整があるのではなかろうかと不安になるのは当然である。このチャートからくる印象はそれくらいだろう。
しかし、筆者は別の週足を見ている。
マネックストレーダーのボックス作画ツールを用い、日足ローソク足の背後に週足を書き入れたものである。四角枠はローソク足の実体、上下にはみ出た部分はヒゲにあたるだろう。
おわかりだろうか。8週前の大陽線の中に直近7週分のローソク足実体がすっぽり収まっている。大陽線が、陰陽コマ足をはらんでいるわけである。
つまり、ここ2カ月間の日足上昇3波の頂点からの調整は8週前の大陽線の中での調整にすぎないということである。別の言い方をすれば、この大陽線を放れた方に相場は動くということだろう。
ならば、大陽線の安値を実体で割らない限り、相場は安泰だということだ。安心して買ってもいいということだ。
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しかし、このチャートどこかおかしくないか?
先週末金曜日のローソク足が孤立している(余っている)。週末なのだから、ここまで四角枠を描くべきなのではないか?
やや!? 作画した週足はみんな金曜日始まりではないか! 始値が金曜日寄付き、終値は木曜日の大引け値となっている!
これが筆者の見ている別の週足の正体なのである。
それではなぜ金曜日始まりの週足なのだろうか?
・・・それは225先物が金曜日から始まっているからである。
当限月はSQ日って何曜日?金曜日だ。前限月は木曜日で終了している。だから週足は金曜日から見るのが正解で、筆者が月足よりも限月足を重要視している理由もこれにある。
では、あの8週前の大陽線はいつから始まっているだろう。各自確認してほしい。
そう、6/9だ。これは9限月が当限月として始まった日、SQ日だね。翌週の木曜日までの5日間であの大陽線になったというわけである。そして、いまだにその大陽線の支配下で右往左往しているのが現在の相場という解釈だ。意味シンだろう?
では、この作図を先物に当てはめてみよう。まずは日中セッションのみのチャート。
ピンク色ゾーンが週足の実体部分、水色は上ヒゲ、下ヒゲ部分である。(チャートはラージを使用)。4本値は(始31950 高33750 安31840 終33410)となっている。
見事に収まっている。日中セッションのみだから当然と言えば当然か。ではナイトセッション込みのものはどうかな。
当限月は実際にはSQ日の前夜ナイトセッションから始まるので、それに合わせて作図してみた。4本値は(始31700 高33760 安31440 終33410)と若干の違いは出るが、むしろこちらの方が週足ゾーンに収まっているようにも見えるかもしれない。
どちらにしても、この週足ゾーンだけ守っている限りにおいては、日経は安泰だと感じられるだろう。
この安心感こそが、ぶった切った理由である。そして、225先物トレーダーにとっては、SQ日から最初の1週間の動きが大事であることがわかってもらえたはずである。
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今回は【イベントスケジュール分析】をお休みとさせていただきたい。このディセンディングトライアングルの終了が最低1週間かかりそうだし、最悪2週間かかりそうでもある。
今週は日本のミニSQ日だし、来週はアメリカもだ。また日本は今週金曜日は祭日で週明けはお盆休みとなり、市場参加者もぐっと減る。もしかしたらその近辺が狙われることになりそうだ。
トライアングルのラストE波は行き過ぎが起こることも多い。上のチャートで見たように、ダウ日足ウリ転換の31360円割れは意外と簡単に破られるかもしれない。そんないわば「破調」はあいつらのお家芸でもある。もしかしたら、お盆に出る幽霊の正体はあいつらかもしれないのだ。
格好のキモ試しになるかもしれないなあ。怖さ見たさで買ってみるか。
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では、ようやく月曜日の予想にこぎつけた。お待ちどうさん。
月曜日は買いから入る。トライアングルD波上昇を見込んでのものだ。ナイトセッションの引け味の悪さが気になるが、陽線で切り返してくれるだろう(運転)。
1時間足ではこんな3波動での上昇を夢見た。2波動目の調整は1波動目に対するフラット修正波だと認識している。5波動推進波になるかどうかはわからない。
〈重要ライン〉
①33960・・・最高値
②33810・・・日足2番天井
③33470・・・日足3番天井
④33010~33370・・・4時間足天ネックゾーン
⑤32925・・・4時間足ジグザグ上昇拡大目標値
⑥32780・・・32470から下落の61.8%戻し
⑦32565・・・32470から下落の50%戻し
⑧32540・・・4時間足ジグザグ上昇N値
⑨32475・・・5日線処
⑩32435~32580・・・(新)日中マド10
⑪32365・・・1時間足戻り高値
⑫32350・・・32470から下落の38.2%戻し
⑬32305・・・上昇転換ライン
⑭32275・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑮32110・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑯31950・・・6/9始値
⑰31945・・・ナイトセッション・バリュー下限値
※31920・・・ナイトセッション終値
⑱31740~31430・・・4時間足大底ネックゾーン
⑲31660・・・直近安値
⑳31490・・・本日下落可能値
㉑31360・・・日足押し安値(買い方最終防衛ライン)
㉒31210~31140・・・日中マド9
㉓31035・・・最下落値
㊻30305~30080・・・日中マド8
㊼29705~29605・・・日中マド7
㊽29405~29365・・・日中マド6
㊾28860~28710・・・日中マド5
㊿省略中・・・日中マド1~4
<詳細>
だいたいにして、この位置なら日中取引タイムに限れば押し目カイが入るだろう。早い時間に31900円台があるなら買ってみるつもりだ。そして32300円前後までは簡単に上昇するだろうとの自信もある。なので、デイトレなら⑭、⑬辺りでは利確しておくべきだろう。
スイングなら⑥、⑤、あわよくば④まで狙えると思う。金曜日同様⑪突破が必要条件だ。
問題は終値で⑯を下回った時、下回りそうな時だ。これらはシナリオ崩壊にもつながる恐れがあるので、いったんカイの撤退は当然だろう。けれども前の安値に至るまでは数回はカイで儲けられるチャンスはあろう。
寄付きから先に下げる展開ならウリ玉をまず先に持って応戦するつもりである。
<ポジション>
売り5(33910、33710、33700、33440、32840) 変わらず
買い4(31400、31515、31720、31740) 変わらず
※31900円を割ってきた時に31700円台の買い玉の処遇だけが不安だ。下の2枚は含み損が出てもいいと考えているが、上の2枚は微妙な処。でも、それほど下値があるとも思えないから、やっぱ持っておくかな。むしろデイトレ分をしっかり利確すること!
以上。
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