この12限月でも苦戦するとは思ってもみなかった。天井を読み間違えたせいだが、まだまだ限月としては決着がついておらぬ。高値も安値も示現してはいないと思われるからだ。
こういう場合、今持っている玉をすべて放棄して、一から新しく構築し直すという手もある。一考されたい。
では、いつものように現状のチャートを。
調整中という名にふさわしいチャートである。注目点はあの栄光の日々6限月の終値31690円である。というのも、きのう披露した当限月の安値予想値31700円前後と一致するからである。不思議でもなんでもない。相場とはそういうものだ。「最終的には」とカギ括弧付きではあるが、都合のいいように動いてくれるものなのである。
筆者は昨日の記事以降、このチャートを見なおしてみて更に自信を深めた。大底は31700円前後にちがいないと。
しかし、昨日の予想記事ではその達成時期を「今週」それも「月または火曜日」としていたが、来週に延びるかもしれないなとも思っている。今週いっぱいは長い保合い相場になる可能性もあるだろう。
いずれにしても底入れは近いことは近いし、「限月丸ごとトレード」としての最終的なホールド買い玉は31700円前後になるだろうことに変わりはない。まあ、それまではデイトレで時間つぶしでもしておくのが賢明だ。
しかし、今回のテーマの主役は別にある。今回は「ヘッジトレード」についてだ。
相場が自分の思う方向とは逆の調整の時期になったら、そのまま買い玉(当限月の場合)を持っておいてもいいのだが、それだともったいないと感じることがある。含み損がみすみす減っていくのを指をくわえて見ているのは、耐えられないことだろう。
でも、そこで買い玉を利確してしまうのはもったいない。元の木阿弥だ。もちろん、それらの買い玉に対して売り玉を建て(両建て)ることも重要な作戦であるし、ぜひともやっておくべき作業のひとつであると考える。
しかし、この両建てであってみても、そのまま何もしないではただ単に含み益が保たれるだけで、減りはしないが増えることもない。ただ時間だけが過ぎ去っていくまでであって、それはそれでもったいないと思うだろう。
そういう時に実行するのが「ヘッジトレード」である。
先週金曜日朝記事でこう書いている。
『あわてて建てたショート。9時半チョイすぎ32710円。23.6%戻し32735止まりの上昇でようやく危険察知。ここから100円下げるたびに機械的にショートを入れた。32600、32500、32400、ナイトに入って32300。』
下落を覚悟した時には、デイトレとして売り場を探している暇もないし、想定外の下げの時にはそんなに頭も回らないのが常だ。でも、少しでも買い玉の含み益目減りを防ぐ意味では、こんな機械的な建て方もいいのではないかと思う。
そして、利確も50円〜100円と機械的に決めて、スキャルのように数打って儲ける方法である。別に取り立てて珍しくもないやり方であろう。
実はこれ、証券会社によって名称は違うが、FXの世界では「ループイフダン」とか「トラリピ」とかいうレッキとした自動売買の手法があって、その手動版である。筆者の中では仕掛けや利確の値幅を今だはっきり固定できずにいるが、自動売買では自分で決めて設定しているようである。一度設定すればアトは自動的に決済、仕掛けが続いてできるものである。
それほど値動きの激しくない先物の世界では、ゆっくり手動で楽しむこともできるだろう。1番目の仕掛けが約定したら2番目を仕掛けるとか・・・。自動売買で実際にやっている先物トレーダーも多数いらっしゃるだろう。
筆者はこの手法を5月初めくらいから取り入れている。時々それらしい記事も書いた。まだ実験段階である。いろいろ工夫段階だ。裁量トレードだけでは生き苦しいので、時々はこのようなシステム売買を採用して息抜きをするというのも悪くはない。
キッカケは1冊の本だった。両建て関連の書物を探してネット記事を読み漁ってるうちにたどり着いた。『FXくるくるワイド投資術』(魚屋著、日本実業出版社)。FXの世界では本も著者もよく知られているらしい。
中身はFXオンリーであるが、先物や個別株にももちろん応用できるが、その内容は筆者がやっている「限月丸ごとトレード」に取り入れるべき思考法、手法、理論など満載であった。
もっともFXではレンジ相場が主流だから、トレンド相場の多い(あくまで限月単位の話)先物ではそのままマネはできないが、筆者はこの本の中から、「両建て」はもとより、「ヘッジ」の真の意味、方向を間違えた時の対処法、レンジの時の処方、資金管理などいろんなことを学んでいる。(いや、まだその緒についたばかりであるから、学びつつあるか。)
中でも、目からウロコは「塩漬け覚悟のトレード」という文言だ。負けるのを前提とした戦、アントニオ猪木が聞いたら墓場から飛び出てビンタされそうだが、それでも最終的に勝ちに結びつける方法論などが書かれていた。
本の紹介のようになってしまったが、特に両建てに関しての勉強には役立つはずである。聖杯ではないが、何か投資法のヒントでもと常日頃考えていらっしゃる方にとっては、非常に有益だろう。一介のFX必勝法解説本ではない。
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尻切れトンボだが、今回はここで終わる。ちょっと時間がかかってしまった。続きはまた今度。
以上、天井騒ぎの【今日の欲得づく】でした。ご清聴ありがとうございました。
<現状報告> 本日11時59分
やられてしまった。またもや予想は当たらない。
9時すぎに下落から戻った処で32275円ショートを入れたが、ジャスト半値押しで止まってしまった。その後ジリジリ上昇。小損切り。
あとは今まで指くわえの時間消耗戦を余儀なくされる。ここからでは買えないし。
まだあきらめてはいない。この後後場寄りの気配を見て、ナイトに期待してみようかな。ただし、32465円に上昇転換ラインが修正されたので、それを明確に超えてきたら買い派に即転向予定。
しかし、いまだカイの勢いは弱まらないようだ。だめだな、こりゃ。
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