先週金曜日朝は、皆の心配をよそに寄付きから力強かったようだ。
安値更新、案の上32000円割れはしたものの、2度の安値更新はなく、しばらくの間保ち合い状態が続いた。
さすがだ。みなさんよくわかってらっしゃる。31900円台はBS転換ラインの他にも種々の強力指標が密集していた。売り方のしつこい下げ圧力にもがっぷり四つ。まるで先ごろ行われたイングランド戦前半での日本のフォワードのような力強さ。
筆者自身は31800円台を希望していたが、この様を見せつけられては、『どこかで買わなくっちゃ』となる。
動いたのは10時20分。32050円で買う。続いてホールド玉も32070円などで決済。以降の上昇に備えた。もち合いを上放れての23.6%戻し突破での決断であった。
『日銀発表で崩れたら、その時はその時』。覚悟はできていた。
と、11時45分、チャートが動き出したのを見た筆者は、32170円で飛び乗り気味に買った。12時6分32180円でも買った。とにかくイケるとこまでいってやれ!だ。
このラストの玉は1時20分すぎに32230円で切らされてしまったが、ナイトでも5時すぎ32165円で増し玉した。日中バリュー突破後だ。試算では、31940→32330→32145のN値32535円までの上昇を期待していたのだ。その後の保合い時でも『ニューヨークが待ち遠しいな』とルンルン気分であった。
が、伸びず。結局増し玉分はプラ5円で狩られていた。というのが金曜日の感想戦である。
・・・・・・
しかし、読者のみなさんが知りたいのは、金曜日の安値が大底かどうかだろう。これには筆者自身も「?」がつく。あれだけ日中はしゃいでいたのにもかかわらずだ。新しい上昇トレンドと確信するには何か足らないと感じていた。(だからプラ5円での決済に甘んじた。自信があるなら最低32500円までは追いかけるのが筆者のやり方である。)
何か腑に落ちないもの、漠とした不安ーーーその気持ち悪さは土曜日の日経新聞朝刊を手に取るまで続いていた。マーケット面記事のタイトルは
『日本株2700億円売り越し 海外勢、配当課税を回避』
9月11〜15日の集計である。なんでも外国人はこの間9月末の配当取りを切り捨て、つまりは現物を売って、逆に先物を買っていたということである。外国人の先々週での先物買いは8169億円で、それは3月第2週以来とのことだった。
なるほど、先々週の33440円までの先物上昇はそういうことが背景にあったのか!そして先週はその反動で・・・。
・・・うん!? 3月第2週って? もしかして・・・筆者はチャートを開いて数値を読み取った。
3月第2週の下落は、MINIの当限月での数字で言うと(以下同)28200円から25930円で、値幅は2270円もあった。その前の上昇幅が(25050→28200の)3150円だから、下落率は72%にも及んでいたのだ。それをたったの5日間でやってのけている(その間1日だけもち合っているが)。暴落と言えるだろう。
当時の波動背景は、新年早々からの上昇が1波(上記3150円幅)、その後の下落が2波(同2270円幅)であるとされているのが一般的だ。筆者もそういうカウントに基づき計画を練っていた(上のチャート、ラージツナギ足日足参照)。
今回、33440円までの5波動の上昇をまとめて1波と考えれば、先週の下落は2波にあたる。
あー、またなんと呑気な父さんをやっていたのだろうか、である。この辺りの後悔は先週の朝ブログにも書いているので省略するが、どうやらまだ下落の幅は残っているらしい。31940円は大底ではない。
下落率72%を今回に当てはめよう。31685円と出た。金曜日は高値から4日目の下落だ。アト1日あってもいいだろう。(下落率ではなく下落幅を当てはめると、31170円となる。これではほぼ全戻しだ。これはさすがに考えづらいか。さすがに酷すぎる。)
・・・・・・筆者が言いたいことはおわかり頂けただろう。
【4時間足】
ABC修正波を赤色ラインのようなジグザグ修正波として考えた。そしてC波は巨大エクステンションして青色5波動構成とした。したがって、現況はC波の4波動目という認識である。よって、あと5波動目がまだ残っているということになろう。そして、この5波動目の底が31700円前後だという予想になる。
そこに到達する時間は、月曜日早々か、月曜日がもう少しのんびりさせてくれというのであれば、遅くとも火曜日になるだろう。
ここで【現物225指数日足&週足】をまた載せておこう。
描画した週足は「カブセの陰線」どころではなく、大きな「天井包み足」になってしまった。最悪である。金曜日は陽線で反発したとはいえ、その大陰線の足元にも及ばず、浮上は明らかに心もとない。この大陰線が今週以降も重くのしかかりそうである。
が、そんな悲観の中にでも明るい希望を見つけるのが筆者の仕事である。
先に述べたように先物の大底が32700円前後だったとしたら、それは上のチャートではちょうど下の方の青色点線ライン水準にあたろう。そして、その辺りで下落が止まり反発が生じたとすれば、どんな形になるだろうか?
ご存知、みんな大好き、逆三尊底だ。買い気は大いに盛り上がるにちがいない。
今度こそ、あの6月の大陽線レンジとはおさらばしたいものだ。
【イベントスケジュール分析】
どうも最近はしっくりこない。SQ日と中央銀行総裁会議だけでは無理ということなのだろうか?でも、頑張ってもう少し続けてみよう。
というわけだが、しっくりこないのは微妙に日程がづれているだけでエリオット波動カウントはそれほど大きくは間違っていないようにも感じる。したがって、今回も先週記事を踏襲したものになる。
〇今週・・・・・・・・・・・・・微妙(日足5波の2波〜3波入り口伺い)
〇9/29前後〜10/20前後・・・微妙(日足5波の3波の1波〜2波)
〇10月/20前後以降・・・・・・・強い(日足5波の3波の3波上昇)
上記記事通りなら、今週はラストの買い場を提供してくれるはずである。そして大底をつけた後はそのまま大きく上昇するというよりは、ちょっと揉んだりするのではなかろうかというのが筆者の予想である。
もう一度あの相場格言を思い出してほしい。
『エリオット波動第3波の強気相場は1波の悲観の中に生まれ、2波の懐疑の中で育ち・・・』
3波入り口はとかく懐疑的であるものだ。トレンド推進波かなと思ったら、まだ修正波動が続いていたりする。1波だ!と思ってもすぐ2波の調整になったりする、というわけである。底値を買って、あとはのんびりと成長を楽しむという態度が正解だ。
遅くともアト2,3週間後には極楽生活が待っているのである。われわれは、今週あらわれるであろう大底値を拾うことに専念するべきだと考える。
・・・・・・
では、明日月曜日の作戦会議と参ろう。もうすでに大筋はわかっている。「ウリ」である。
〈重要ライン〉
①33145〜33175・・・日中マド4
②32740〜32780・・・日中マド3
③32595・・・5日線処
④32570・・・本日上昇可能値
⑤32550・・・上昇転換ライン
⑥32415・・・ナイトセッション高値
⑦32400・・・ナイトセッション・バリュー上限値
※32275・・・ナイトセッション終値
⑧32265・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑨32175〜32085・・・1時間足底ネックゾーン
⑩31940・・・前日安値
⑪31875・・・前限月76.4%押しレベル
⑫31820〜31810・・・本日下落目標値
⑬31700・・・4時間足下落可能値
⑭31685・・・3月と同じ下落率なら
⑮31575・・・全上昇の76.4%押し
⑯31630~31610・・・日中マド2
㊶30985~30905・・・日中マド1
<詳細>
金曜日ナイトが伸びなかったのはアメリカに連れ安したからだと嘆いておられるトレーダーならば、明日朝からカイに走るかもしれない。それだけあの金曜日の大陽線(4時間足等)は強烈であり、大底からの反転サインとしては1等級のものであろう。筆者も通常ならカイ一辺倒になるところである。
だが、日経が本当に強いのなら、アメリカ市場が開く前に32400円以上を軽〜く突破、32500円を視野に入れるほどには上昇していたであろう。が、実際にはその前に失速していたのである。「上がってやるのはまーだだよ」と言わんばかりである。
また、あの記事だけではなく、単なるテクニカル上の観点から、元から31800円台前半を狙っていたし、⑬までも浮上してきた。日経はまだ下げる余地十分なのである。
下寄りなら、間髪入れずウリ。できれば⑦まで先に上昇してくれれば無上の喜びとなろう。
また、月曜日が休憩日になる可能性もあるため、思うように下がらず、32400〜32100円のレンジ相場(あるいは32300〜31900円台のレンジかも)になる可能性もある。ここはじっと下がるのを待つ。売り玉はホールドだ。
ただ、ひとつだけ、⑦を力強く上抜いてきた時は注意だ。イッ気に③まで上昇という場面もあるかもしれない。31940円が大底だというトレーダーは一定程度存在することは確かであり、実際にそうなってもおかしくはない(※)。
※4時間足でC波の5波動があるはずと言ったが、あれが3波動で終わっていたとしてもジグザグ終了と解釈できるカウント法もある。
<ポジション>
売り1(32710) 2枚減
買い1(32050) 1枚増
※上記記事から買い玉の利確とウリ乗せがメインになるだろう。もう1枚でもウリは増やしておきたい。
以上。
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