わがタイガースは3連勝で日本シリーズ進出決定。その直後、1時間にわたる150円近い上昇は、その祝砲のように感じられたトレーダーも多かったことだろう。
しかし、筆者はそれを白々しい気分で眺めていた。そして新たな売玉を仕込んでもいる。なぜなら、阪神のCS戦勝利なぞはすでに相場に織り込まれていることを知っていたからである。先々週の上昇のことだ。もう一段の相場上昇は日本シリーズが始まってからになるだろう。それまでは苦難の道が続く。
実際にあの上昇は祝砲などではなく、買わせるために上げられたニセの上昇であったようだ。翌朝見たスマホチャートは31000円をも割っていたことを示していた。
あの31927円を割れた相場に、もう未練はなかった。金曜日は安値でのカイ以外ウリばかりやっていた。最後も売りで締めた。
となれば、本当に下落トレンドなのか?
順番に分析を進めよう。何よりもまずはこのチャートから先に行なうのが儀礼だ。
【現物225指数の日足&変則的週足】
出逢った頃はこんな日が来るとは思わずにいた。3度目のレンジ下辺割れである。筆者が恐れていた最悪の結果だ。
先週の週間予想記事では3度目は受け入れられないと書いた。3年目の浮気くらいなら「大目に見てよ」と開き直れるが、同じ相手と3度となると、それはもう本気。のんびりした観音様も鬼面となる。そんな理屈と同じである。
ウリを急ぐ必要があったのだ。
8月後半から1か月の上昇が、エリオット波動日足5波で、それは3波を越えられないフェイラーであるという波動カウントが存在していることはすでに知っていた。
知ってはいたが、受け入れられないとも書いている。しかし、実際にこのようなチャート形状を見せられると、途端に自信がなくなってきた。
『とすれば、今はABC調整波の真っ最中なのか』。
先週頭からそのジグザグ修正波のC波が進行していたことになる。絶望感しかない。
・・・でも、Making good things better 少しはいいこと考えてみよう。
ここから希望を見出すことができるチャートになるには2つの形がある。株は技術であると同時に株は想像力だ。妄想してみよう。
ひとつ。もう一度31927円ラインを目指して上昇すること。今週木曜日の大引け後に描かれる週足実体だけでも陽線となり、仮に先週陰線実体を上抜けなくても、ハラミ足の陽線になっていること。
どうだろう。そうなると日足的にはトライアングルっぽくなって、来週には再上昇も可能だろう。
二つ目。これは先のより消極的だが、木曜日大引け値が先々週大陽線足の始値(10/6の31003円、略して31000円ジャスト)を維持して終わること。
そうすると、途中は31000円割れがあっても、週足は下ヒゲになって、長ければ長いほど、31000円が底堅いとの印象を植え付けることができるだろう。小さな実体であってもいい。いや、小さい方が筆者の好みではある。
このチャートから救いを求めるにあたり、筆者が想像しうることはこれくらいだろうか。
・・・しかし、いいえ済んだこと。あいつらに慈悲はない。
・・・・・・
今度はもう一度日足に目を向けてもらいたい。10/13からの下落途中においては、マド明けは1度しかない。金曜日は2度目のマド明けチャンスであったが、要らぬ抵抗をしてマドを閉じてしまった。
買い方にとっては、マドは3度必要だ。それも早ければ早いほどいい。3空になって初めて強い買い意欲が湧いてくるものだからである。それまでは様子見主体のトレーダーが多いだろう。そのため、底打ちまでに時間がかかるし、下落幅も大きくなるばかりである。
明日月曜日は下にマドを開けて寄り付く可能性が高い。心底今後に上昇を望んでいるのなら、あせったカイはせず、黙って陰線をつけさせておくに限る。それでもやっと2空なのだ。まちがっても金曜日のようなみっともない、はた迷惑な買いは入れてくれるな。
【4時間足】
金曜日の朝ブログでは、ジグザグCの5波動目と書いたが、どうやらまだ3波目の真っ只中のようである。現状の3波目がすぐ終わったとしても、5波動目がその分長めになることになるだろうし、どちらにしてもひっじょうにキビシイ〜現実をいずれは受け止めねばならないことだろう。
もう底値探りはやめよう。もち合い相場は下放れた。下放れて下落トレンドになった。トレンドになったからには、その流れにどこまでもついていくのが一番だ。下値メド、底値さぐり・・・そういった負の感情からくる作業が報われることはない。上昇トレンドの時にどこで止まるかばかりに目がいってしまい、大きな利益を逃したように、下落トレンドでもカラ売りで利益を得ることはできないだろう。
トレーダーの中には、あの10/4の30290円を割るまでは・・・と考える方も多いだろう。至極一般的な見方である。筆者とてそうだ。まだ未練は残っている。
しかし、実践ではそんな未練とはおさらば、とっとと手を切るべきであるとも考える。幻を愛しただけなのだ。2度とかけてこないで・・・。
・・・・・・
【イベントスケジュール分析】
以上のように相場観に変化が生じたので、イベントへの見方も変わってしまうのは当然のことだろう。
今回の中銀会合の日程がいつもと違うのは、日銀がFRBより先に組まれているということである。大抵は日銀の方が遅い。つまり、日銀はアメリカの発表を聞いてから、それに忖度して発表内容を考えることができたということである。
だが、今回は1日早い(10/31火)。なので、日銀はアメリカを気にすることはできない。独自の発表内容になるだろう。また去年末からの日銀の発表内容がいずれも相場にとってはプラスに働いていたことを思い出そう。
植田総裁は相場に悪影響を及ぼして投資家に損が出ないよう、内容だけではなく発表時間も考慮に入れるなど、細心の注意を払ってくれているように個人的に感じている。今回もヘタは打たないだろう。
そしてまた、今朝の日経新聞では緩和修正論浮上、との予想記事が出ておった。これでハラは決まった。緩和修正はない。変わらず緩和を続けるだ。
なので、月末の後場からは安泰であろう。上昇相場に戻るだろうと考えられる。
だからやはり、地獄を見るのは今週である。そこで、
〇今週〜10月末まで・・・C波続行で売り主体相場
〇10月末以降・・・・・・やっとこさ上昇相場が始まりそう(1波)
〇11月中旬〜年末・・・・2波の反落あるも3波への期待先行
こんなもんでどうじゃろか。
なので、明日からはしばらく軟調相場を覚悟しておこう。
ということで、明日の作戦はもう決まっている。ウリである。戻ったら売りましょうではなく、金曜日と同じく、寄付きからウリで勝負だ。
〈重要ライン〉
①33145〜33175・・・日中マド1
②32740〜32780・・・日中マド2
③31675〜31860・・・日中マド3
④31560・・・5日線処
⑤31430・・・4時間足戻り高値
⑥31350・・・ナイトセッション・バリュー上限値&本日上昇可能値
⑦31275・・・1時間足戻り高値
⑧31230・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑨31175・・・上昇転換ライン
⑩31140・・・ナイト下落の38.2%戻し
⑪31100・・・前日日中マド埋めライン
⑫31085・・・ナイト下落の23.6%戻し
⑬31010・・・ナイトセッション・バリュー下限値
※31000・・・ナイトセッション終値
⑭30850・・・前上昇の76.4%押し
⑮30830・・・4時間足ジグザグ下落N値
⑯30830〜30655・・・4時間足底ネックゾーン(数字誤り訂正)
⑰30715・・・日足下落転換最終決断ライン
⑱30530・・・4時間足最安値メド
⑲30525・・・前上昇の90%割押し
⑳30470・・・日足ジグザグ下落拡大目標値
㉑30290・・・直近最安値
<詳細>
上で書いたように、買いは極力控える。先に(その日の)底値を付けたと思われてからで十分である。
⑭⑮を当日分の下落目標としている。寄りから先に下落が先行するなら、ここら辺。ここら辺りなら一部買戻し&ド転新規買いもOKだ。そして⑪のマド埋めをしないようお祈りタイムとなる。
ただ、ナイトセッションでは当日の下落目標値(30990)に到達してしまった。なので、先に上昇してしまうかもしれない懸念はある。その場合は当然⑪など簡単に突破してしまうだろうし、⑥まで上がり続けるかもしれない。
それを指くわえではもったいないので、買わざるを得ないだろう。⑩突破でカイだ。仕方ない。でもそれがあったればこそ⑧、⑥での戻り売りが楽チン化されるちゅうもんだ。
<ポジション>
売り2(32710、31300) 1枚増
買い1(30310) 変わらず
※日中での365円玉があった。2度目のピークアウト現象を嗅ぎ取ってからは自信を持って含み損に耐えていた。甲斐あって朝方目標値手前で無事決済されている。含み損に耐えられたのは、これも目標値120円近くでの買い玉を持っていたからである。もちろん、このカイの前に9時始まってすぐ31230円で売っていることも付け加えておく。
またホールド300円玉はニューヨークが始まってから。15分足で2本の上髭を見て。トロトロ眼で売ってみた。結果論、大成功。
以上。
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