日本シリーズ第1戦は阪神が快勝。山本を打てるかな?の前評判を覆す快勝劇だった。優勝が見えてきた。今夜もう一丁頼んます。
それにしても先週は、筆者にとっては非常にショックな1週間であった。割れてしまえ地球なんか、割けてしまえ未来なんか・・・。
だが、逆に言うと相場の新しい方向性を指示してくれたということでもある。その方向を説明するためにまずはこのチャートから。
【現物225指数週足】
通常の週足である。金曜日が大きく反発して下ヒゲを形成した。これで3週前に続いて2本目の長め下ヒゲが出現したことになる。
このチャートの印象からか、未練たっぷりにもとれる「30290円を割れるまではどうなるかわからない」買い方はひと安心したことだろう。
もう一度はっきり言おう。すでに下落トレンドは確定しているのである。30290円を割れるかどうかは結果論である。下落途中に下落メドを推し量るのは愚の骨頂であろう。30290円を割れるかどうかは、価格がその近辺まで下落した時に考えればいいことだ。それまでは個人トレーダー、特に零細の、にできるのはトレンドの流れに身を任せたトレードをすることだけである。
相場は堅そうにも見える。というか、筆者には下落トレンドを必死に隠そうとしている売り方の魂胆が見え隠れしているように思えてしまう。「相場はそう捨てたものじゃないよ。まだまだ買えるよ。」と悪魔の囁きも聞こえるだろう。
しかし、そんな甘言にダマされないのは、われわれが次のチャートを見ているからだろう。
【現物225指数日足&変則週足】
絶望的である。
3週前の週足陽線を新1波だと判断し、その後の調整下落波動を2波だと想定してトレードしていたのであるが、24日の32545円割れであきらめた。
2週前、青色点線の週足レンジ2度の下抜けをダマシと考えさせてからの3度目再下落でも、トレンドはもう決定的。そればかりか、続く先週は3週前の大陽線を下抜けてしまったし、筆者の後ろ髪引かれただけの「木曜日大引け31000円回帰説」をも簡単に打ち砕かれてしまった。
この図を見てもなお「30290円を守れるかどうか」なんて余裕あること言ってられるのだろうか?
でも、そんな批判めいたこと言う筆者もまだまだカイ自体には未練がたっぷりである。いわゆる上半身では「下」だけど下半身では「上」なのである。(ややこしい言い方すなっ。しれーっと下ネタ入れてきおって、とここはノブ風ツッコミで。)
でもそんな下半身的欲望、スケベ心とはきっぱりと縁を切って、トレンドフォローのトレードを心掛けるとしよう。
先物の分析に移る。
【日足】
緑色ラインの上昇波動が、フェイラー型の日足5波であるとの最近はやりの説は棚上げにしておこう。筆者自身嫌いなカウント法でもあるし、別の説も立てているからだ。ここではその緑色波動の後にできている、ピンク色波動だけを分析してみたい。
そうすると、この波動はN波動を形成しつつあることだけは確かである。そのNの中身は、前回の安値30290円を下抜ければジグザグ修正波となるだろうし、下抜けなければフラットやトライアングルとなろう(拡大型は無視する)。(下記※注1参照)
上で述べた批判は、押し目メドを測るためでのものならばという限定である。30290円がその修正波の形状を判別するために必要な数字であるなら、むしろ歓迎すべきことなのである。
話を戻そう。
いちおう内部波動でA波が5波動数えられそうであったことから、筆者はこの波動をジグザグ修正波とカウントしきっちゃおうと思っている。別の理由としては、時間的な制約もあるし、早く波動をはっきりさせてすっきりしちゃいたいとも思っているからだ。
よって、以下ではジグザグ修正波として分析を試みる。
ジグザグとなれば数字は簡単でもある。N値は33440→30290→32660とくれば、29510円だ。ちょっと前からチャート専門家が「29000円台半ば」等と注意を促しておった数字はこんな単純な計算法から導かれている(はっきりと教えないのは考え方がせこいんじゃ)。
ところで、この数字は30290円という単なる直近安値ラインと違って、実践上では最初から頭に入れておくべき数字である。理由は最悪だからである。逆説的には、そこで買い直さねばならない数字であるからだ。(※下記注2参照)
すなわち、われわれは29510円までは最低限下落すると想定した上で闘わねばならないということである。その数字に近づくまでは途中の余計な心配は無用と言う意味なのだ。
このN波動は現在、修正波の形はわからないが、ピンク色のラインが3本目であるからC波であることは確かだ。3波目と呼んでもいい。さらにこのC波を詳しく分析するために、下位足を調査しよう。
これは先週の相場における最大の謎『金曜日日中の高寄りからの上昇は何だったのか?』に迫る上で大きなヒントになるだろう。そして、われわれは明日の寄付きまでに、自己の取るべき立場を明確にしなければならない状況に追い込まれることだろう。
ではーーーーーーー。
【4時間足】
C波は図のように5波動のラインを引くことができる。では、その後にできた金曜日の緑色ライン(逆V波動)は何だ?ということになる。結論から言うと、筆者は5波動目をエクステンションさせて、⑤ー2波ということに設定した。このあと30455円を下抜けば⑤ー3波になったということになる。本格的な下落が進行するだろう、という立場だ。理由は下落トレンド中であるからというだけだ。もっと言うなら、相場はまだ底打ちしていない感じがするからでもある。ナイヤガラのようにドスンと落ちて早くスッキリさせてもらいたい。
この立場は、金曜日の上昇がダマシであったという立場であるとも言える。従って、ナイトの下落が真のトレンドであるという立場である。だから、30455円という数字が重要になってくる。下抜けるかどうか、だ。30290円はまだどうでもよいのである。
それでも、トレンドはいつか終了する。だから、5波動目は木曜日ナイトでの30455円で終了して、新しい波が誕生したのではないか?という見方もあるだろう。金曜日日中の上昇は新1波の予感がすると。ナイトの下落は2波の調整波だと。
どちらも正しい。筆者如きがその優劣を論じられる問題ではない。重要なのは自分の立場をはっきりさせることだろう。
でも、これだけは言っておこう。大底はまだだ。近いがまだだ。30290円手前かもしれないが、期待はしないことだ。期待するとウリで儲けられない。カイで儲けるのは下落途中でも可能だ。ゆっくり考える時間はある。
【イベントスケジュール分析】
このコーナーははなはだ不評である。当たらないからであるのだが、しょっちゅう変更されるからでもあるだろう。よく言えば流動的、悪く言えばいい加減。
そんな不評にもめげず今回も自分の意見を開陳しよう。また変更だ。
〇10月末前後からの1週間・・・大底探り。底打ち完了
〇〜11月24日前後まで・・・・ジリ上げになるか。(新1波)
〇〜12月末SQ日まで・・・・2波の反落あるも3波へ進行
『限月丸ごとトレード』コーナーでちょっと触れたが、もうこの限月ではあまり大きな上昇、急激な上昇は期待できないのではないか、との相場観になっている。もちろん今週での底打ち、それに続く上昇波動は大いに期待しているのであるが、それはジリ高と呼ばれる、慎重さを伴なったゆっくりしたものであるような気がしている。そして、本格的な上昇(3波動目)は12月13日のFOMC以降になるになるような気がしてきているのだ。
それはアメリカの金利問題が長引きそうという理由からである。難しいことはわからないが、11/1の会合では金利引き上げ、引き下げともになしのコンセンサス通りになるだろうし、引き下げが行われるのなら12月だろうとのことだからである。それまでは米国株式相場の下落基調は止まないだろう。したがって、それに引っ張られがちな日本株もぐいぐいな上昇はないと見るべきか。
ここから当限月の残りの日々については、日銀発表の方が重要になってくる。前回の記事では、現状維持でカイとしたが、現状維持でも緩和修正があったとしても、ウリとしてみたい。時間的な考え方では、それで底打ちになってほしいと期待している。日銀ショックで大底になればいいのにな。
・・・・・・
われながらアキアキしてきたので、ここからは明日月曜日の予想に移りたい。
月曜日は「戻り売り」である。上で書いたようにナイトセッションでの下落こそが真のトレンド方向であると信じているからである。最終的に29510円まではこの立場を守りたい。
注意点は、⑤-2波をどう扱うかである。素直に下落してくれるか(⑤ー3波になる)、クネクネされるか(⑤ー2波が続く)。
〈重要ライン〉
①33145〜33175・・・日中マド1
②32740〜32780・・・日中マド2
③31675〜31860・・・日中マド3
④31465・・・日足戻り高値
⑤31250・・・本日上昇可能値
⑥31100〜31180・・・(改)日中マド4
⑦31095・・・4時間足戻り高値
⑧30985・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑨30945・・・5日線
⑩30785・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑪30715・・・BS転換判定決定線
⑫30670・・・前日日中マド埋めライン
⑬30655〜30830・・・4時間足天ネックゾーン
※30605・・・ナイトセッション終値
⑭30545・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑮30465・・・下落転換ライン
⑯30455・・・4時間足直近安値
⑰30290・・・前回最安値
⑱30280・・・本日下落目標値
⑲30075・・・4時間足ジグザグ下落N値
⑳29510・・・日足大ジグザグ下落N値
<詳細>
⑯割れの時点で⑤ー3波確定であるから、その場合はスイングプレイもOKであろう。しばらくは戻ってこない。上手く3波の下落波動に乗って儲けることができるだろう。早や降りはもったいない。
先に上昇から始まるなら理想的である。戻りは単純に⑫までか。それが限度だ。それを背にして戦えば大丈夫だ。今回は良くも悪くも⑬のネックゾーンが有効的に働いてくれている(※下記注3参照)ので、もし突破してしまったなら素直に買い転換を認めてやってもいいくらいの気持ちである。
しかし、先に下落から始まったら、⑭割れを確認してからが安心だ。「確認してから」というのは、通常は少なくとも15分足の終値確定時と筆者は規定している。30分足以上ならなおいい。
格言にいう『順張り方向ならウリもカイも遅かれ、逆張り方向ならウリもカイも早かれ』。順張りなら方向なら仕掛けが少々遅くとも、たっぷり利益は残されている。デイトレなら⑱まである。(ここでやっと30290円がクローズアップされる)
やっかいなのは、最下部に掲載した4時間足チャートのように緑色ラインであらわされるようなフラットや、トライアングル状になってしまうことである。これをやられたら、火曜日の日銀発表まで勝負はつかない。中途半端な位置で買わされたり売らされたりして、結局は狩られてしまうだろう。
そんな場合は⑬ネックゾーンの放れにつくのはご法度となる。放れには逆張りで対処すべしである。トレードは難しいね。場面場面に応じて順張り、逆張りの戦術を使い分けしなければならないからだ。それができて初めて「達人」なのであろう。
<ポジション>
売り2(32710、31385) 変わらず
買い0 変わらず
※金曜ナイトは最初にもち合いレンジが長引き、日中に仕込んだ売玉は下落に自信があったので含み損に耐えていたが、ハラハラドキドキには違いなく、損切りはせずともプラ5円で利確して、そのまま新たに玉を仕込むこともなかった。早い時間から飲んでたからもあったが、中途半端な価格帯の玉は狩られそうで、ヤル気が起きなかった。あいつらから言わせれば、相手を戦意喪失させただけでも大成功か。
これからも上げて下げて、下げて上げてといった反復相場が続きそうだ。スインガーは当分お手上げだ。わかっちゃいるのだが、ついついセッション跨ぎしてしまう。大きく狙うのはやめておこう。
<前日のトレード感想戦>
200円以上の高寄りは不可解そのもの。なんか材料でもと探したがない。『たぶん売るために上げてるのだろう』と邪推。もともとその日はヤル気に欠けていたので、のんびり観戦から。『とりあえずはネックゾーンを抜けてからだな。上がり切ったら売ってやろう』
10時前30825円カイ発動。『これは売り方イジメのジリ高だ。激震あるまで終わらないな』。その後すぐ例の手動トラリピを30840円からスタートもさせている(※下記注4参照)。仕掛け設定幅30円。利確はリスクを減らして40円幅とした。打ち切り目標は31000円。ちょうどジグザグ1.618倍拡大目標値だ。『皮肉なもんだ。きのう上げてくれたらよかったのに』
予想は外れ、31095円まで伸びる。少し儲け損なった。『後場から売り場探しだ』
1時32分。やっと30940円ウリ。伸びきったアト下がりだしたと思ったが、また反転。相場はその日の23.6%押し~38.2%押しの水準を往来しただけ。大引けでは含み損もかかえてしまったが、後場でダメならナイトでと持ち越した。
そのナイト。日中よりは下で寄り付いたが、なかなか下がらず、逆にもち合いレンジを上抜けするような勢いも感じられて、小利利確したのは上で書いた通りである。
1時間足では、日中の3波動目がエリオット波動の推進波の条件を備えていたため、そのレンジが4波動目の保合いだとの心配が先立ってしまったのである。これをチキンと人は言う。日中にカイで儲けていなかったら、ナイトでお酒が入っていなかったら、大きな後悔をすることになったろう。
・・・・・・
そろそろいいかな。ナイターが始まる前に身を清め、お神酒の準備もせねばならない。
以上。
(注1)
その区別はA波(1本目の下落波動ライン)が5波動構成か3波動構成かで明確に区別できると考えられていた。すなわち5波動ならジグザグである。そこで4時間足で内部波動を観てみると、この場合は5波動にカウントできそうである。だからジグザグであろう。しかし、5波動も波の折れ目を違うポイントで数え直してみると3波動に集約させることができる。そうなるとさっぱりわけがわからなくなってくるのだ。これが年初より筆者を悩ませる「5波動か3波動か」カウント問題の中身である。
今だ問題は未解決である。よって、現在はどんな形の修正波になるか前もって判別できない状態が続いている。
実はここにもあいつらの謀略がちりばめられていると言えるだろう。3波動、5波動どっちにでも受けとれる波動が多くなったと思うのは筆者だけだろうか? あいつらは筆者たち個人トレーダーを疑心暗鬼に導くよう上手く立ち回っているとしか考えられないのだ。
(注2)
※30290円ラインで反発が起こったとしても慌ててカイをやる必要はない。C波が終わったかどうかを見極める必要があるからだ。30290円は下落途中の印象が強いのである。波動ラインの長さ的観点から。
(注3)
ネックゾーンの活用法
「ネックゾーンは放れにつけ」と言われるように、保ち合いレンジと同じ扱いである。ゾーン内ではなるべくトレードは控え、上でも下でも放れた方に順張りで仕掛けるのが吉と言われている。もっとも通常の保合い相場と同じく、放れる方向が事前にわかっているのなら、反対方向から逆張りも可である。
(注4)
ジリ高、ジリ安の見極め方法
手動トラリピは、どうやらジリ高、じり安の時に有効であるようだ。ただ、その見極めが難しいだろう。筆者の見極め方を表現がムズイのだが、なるべく具体的に書くことに努めよう。
5分足で何本か陽線が出る(ジリ高の場合)。
特に3本目、4本目のローソク足については完成されるまでは注意深く観察する必要がある。前半(1〜3分間)は陰線を付けようとするが、後半で逆転、結局完成したら陽線となっている。あるいは十字線ということも多い。
それらの陽線の実体は小さい。10円、20円のレベルだ。上髭が長いのもある。
要するに新たなウリを誘っているような感じである。あるいは持ち上げられている売り方を投げさせないように小さく小さく上昇していくといった感じだ。
まだまだ抽象的だが、金曜日では30800円辺からの上昇での5分足のことで、その形成過程を1分足なんかででも観察してもらうとわかりやすいかもしれない。
(4時間足チャート)
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