ようやく下げ止まったような気がしている。金曜日ナイトの米指標後の下落は米市場が吸収、織り込んでくれたようである。これまで指標発表のたんびに売られていた相場は終止符を打ったと思いたい。
それでも世間では、単なるリバウンドだという声が大半だ。そりゃそうだろう。ここ2週間余りで3000円以上の下落に見舞われたのだ。急に「ここから上昇トレンド再開じゃあ!」と意識変革はできない。できるのは、筆者のようにアトサキ考えない能天気系のトレーダーだけであろう。
しかし、筆者にとっての問題は別の次元にある。「あの上昇波動は何だったのだろう」だ。今回の下落が始まる前の33440円までの上昇波動のことである。エリオット波動原理をトレードの根幹に据えるトレーダーとしては、何としてでも解決しておくべき個人的な問題である。
下落が始まった当初は、5波中の1波だと認識していた。下落は2波目の調整である。なので、始点31000円を割れることなど眼中になく、買っては買っては赤字を垂れ流していたと言える。
それが実際に31000円を割った時にどう考えていたのだろうか。
筆者が5波動目と考えていたあの上昇波動は、確かに5波動目であったが、それは6/17につけた3波の天井33725円に届かず失速した、いわゆるフェイラーだったという見解は少し前に目にしていた。
31000円割れを目の前にして失意のどん底にあった筆者もその考えに頼るしかなかったが、何か腑に落ちないものがあった。だいたいにして、フェイラーとか、拡大型とかといった現象は後からしみじみ思うものであって、前もって予想するものではないと考えている。キリがないからだ。単に嫌いなのである。
でもまあ、まずはそれを認めてしまうとしよう。そうなりゃ今回の下落は5波動終わったアトのABC波ということになり、下落に際限がなくなり、エリオット波動原理からは29000円割れも受け入れなくてはならなくなる。そして次の大きな上昇波動は来年からになる。そんな悲観すぎる考えが通るわけがない。
全てはあいつらが裏で絵を描いているとの認識で相場を張っている筆者としては、強気を維持しなければやってられないのだ。
では、どう考えればやつらの悪事を暴き、弱気派に転向していった同輩を元の強気派に戻ってもらうことができるだろうか。それは同時に筆者自身のプライドを保つことができるか否かにもかかっている問題でもある。
もう一度チャートに集中してみた。ラインがうすぼんやり見え始めた。次第に色が濃くなってきた。
【日足】は赤色太線の如く、ちょっとC波が長くなっちゃた系のフラット調整波ではなかろうか。緑色ラインはその副次波で3-3ー5波と勘定できる。つまりは大事なラインを割れたけれども、またあの8/18~週のような陽線を期待しようってわけである。
どうだろう、いかにも能天気な妄想だろう? これも、もう下落は終わったとの判断からである。
【4時間足】
図中で緑色〇で囲った陽線、すなわち木曜日の前場で、売り方の本格的な買戻しが始まったと踏んでいる。同時に新規買いも入っているだろう。今後もう一度下落して2番底を試すとしたら、この陽線の安値がその最安値メドになるだろう(30555円前後)。
だが、この上昇が真に5波動目の第1波と認定されるまでは試練がいっぱいだ。
①短期線と中期線(筆者は20MAと80MA)のゴールデンクロス
②一目均衡表雲突破
③戻り高値突破(32410円)
この3条件を満足させなければならない。おかげさまで、【1時間足】では実現できている。ここから4時間足での実現まで上伸してくれるかどうか、筆者はそれに賭けるしかないのである。
果たして32400円を超えられるのか?
実は現在の波動が3波目であることは明らかだろう。もし3波が1波目の長さの1.618倍に達したら、それは下の表の③番=ジグザグ上昇拡大目標値の31305円まで伸びる。そこから反落調整を経て再度上昇するとしたら・・・。答えは「可能」としか言いようがない。ここでもフェイラーなんか考えてちゃダメだよ。
いったんの、だとしても、底打ちのファンダメンタル的な背景はすでに木曜日朝ブログで取り上げておいた。
(10/9過誤訂正)大底を示す他のテクニカル指標は木曜日ブログでもとりあげておいた。
どれも想像の域を出ない。ヤマ勘だ。このヤマ勘が当たるかどうかだけである。
【イベントスケジュール分析】
いよいよ再始動だ。幾多の試練が待ち受けていようが、筆者は上昇に賭けるしかない。
9月17日記事『虎は世につれ、世は虎につれ』を再読願いたい。今回のようなえげつない下落に見舞われて、波動カウントはすっかり変わってしまうのだが、筆者の予想の考え方自体には変わりはない。
〇今週・・・・・・・・・・・・・・1波天井見極め(日足5波の1波〜調整2波)
〇10/13前後〜10/20前後・・・2波底見極め(日足5波の2波〜3波入り口)
〇10月/20前後以降・・・・・・・ぼちぼち(日足5波の3波上昇)
〇10月末前後〜年末・・・・・・・超強い(日足5波の3波絶頂期)
この木曜日から始まった上昇がどこまでも上がり続けるわけではない。我々にはその天井が32400円を超えてきたところに在るのではないかということくらいしかわからない。
次の中央銀行イベントは10月末日が日銀、翌11月1日がFOMCとなっている。日銀は少しずつ金利上昇に慣れさす作戦で、円高要因ではあるが、円高は逆に外国人の日本株買いの後押しになる。FOMC前は波乱要素がまん延するかもだ。しかし、相場はこれら2つのイベントをこなして後、爆謄街道をひた走ることになるだろう。ハロウィン効果が期待できそうである。
・・・・・・
では、以上のような気持ちを持って明日・月曜日の予想&作戦会議を開きたい。
ただ、月曜日は祝日取引であった。日中は動かないだろう。夜も動かないかもしれないが、動きとしたら夜しかない。
夜が動くとしたら、ニューヨーク市場に連れ安、連れ高する時だ。それを見越してロンドン時間から動くかもしれない。どちらにせよ、筆者が望むのは過度な値動きはやめておいてもらいたいということだ。
大きく連れ安したら、せっかくの上昇が台無しだし、逆に大きく上昇しても翌火曜日が寄り天になってしまっては面白くない。月曜日はちょぼちょぼがいい。筆者的には持ち玉調整に専念したいと思っている。
〈重要ライン〉
①33145〜33175・・・日中マド1
②32740〜32780・・・日中マド2
③32305・・・4時間足ジグザグ上昇拡大目標値
④32070・・・4時間足ネックライン
⑤31820・・・日足ネックライン
⑥31745・・・4時間足ジグザグ上昇N値
⑦31670〜31765・・・日中マド3
⑧31665・・・1時間足戻り高値
⑨31600・・・32410〜の下落の61.8%戻し
⑩31395・・・上昇転換ライン&ナイト高値
⑪31375・・・ナイトセッション・バリュー上限値
※31335・・・ナイトセッション終値
⑫31265・・・ナイト上昇の23.6%押し
⑬31190・・・ナイト上昇の38.2%押し
⑭31170・・・前日日中マド埋めライン
⑮31160・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑯30970・・・5日線処
⑰30925・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑱30710・・・本日下落可能値
⑲30645〜30405・・・新・1時間足底ネックゾーン
⑳30290・・・直近安値
<詳細>
それでも、あまり欲張らずという前提であったなら、やはりカイしかない。それも日中やナイトの早い時間に31200円割れがあった時だけに限ろうと思う。それもデイトレとしてすぐ利確するかもしれない。
<ポジション>
売り3(32710、32110、31470) 変わらず
買い4(30310、30900、31510、31690) 1枚増
※上昇が寝てしまった後だったので、売り玉を外せなかったのは仕方ない。明日になることだろう。ついでに高位の買い玉も整理できたら言うことない。
・・・・・・
夜はアルゼンチン戦に集中する。冷え込んできやがった。「なにー、日本酒を切らしてるって!」。これから調達しにひとっ走りだ。
以上。
(※注)
弱気派の病というのは2つあるが、まずひとつは下落の止まる価格を下に下にと見積もること。まだ突破されていない価格であるにもかかわらず、前もってより下に設定してしまうことだ。要らぬ心配である。しかも「買いたい」弱気派である彼らは、自ら設定したそのラインに価格が接近してきたとしても買わない。「もっと下があるかも」という悩みが尽きないからである。
もう一つの病は反発上昇に対して「リバウンド」程度にしか相場を見ないことだ。フィボナッチでいえば、「38.2%戻しまでだろう」「半値戻しが精一杯だ」「61.8%で限界だ」などと実際にはどんどん上昇しているにもかかわらず、次から次へとリバウンドの限界線を引き上げてしまう。そして最後に全部戻されて、「あーあ」。
実はこの2つの病は同根だ。下がった時に買わない、あるいは買わなかったことから発症する。
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