さて、いよいよ運命の週が到来したようである。
先週のお昼間、TVの金融番組を見ていたら、某証券会社の人が今後の日経は「来週の相場次第」という発言をしていた。
その方は騰落レシオがなんちゃらという話をしていたようだが、さもありなん。先週は、その前週にも1週間ほどの停滞相場があったから、バブル崩壊後の新高値を付けた後はそれほど困難なく上値を獲りに行くと思っていたのだが、さにあらず。またまた停滞相場に逆戻りしてしまったのである。
仕事大好き人間である筆者などは昔から祝日なんか不要派で、「日本もアメリカも同時に休みやがって」と祝日のせいにしてしまった。先週の記事では「木曜日が祝日でラッキーかも」と言っていたにもかかわらずだ。
この停滞相場で、買い気一辺倒のトレーダーたちが三々五々利益確定していく様を「こんな風に日本人全体を骨抜きにしてしまうつもりなんだな」とはたまた祝日不要論に意を強くした。
というわけで、なぜ相場がこんな処にとどまっているのか、祝日のせいだけではなく、他の理由も見つけてみよう。
【4時間足】
とにもかくにもこの足だ。最高値33865円を付けたローソク足には長い上ヒゲが残り、それを埋めに行っているというのが、先週後半の構図だ。6月高値である33735円を上抜けしたあと、すぐさま33960円にも一気に駆け寄るような、みんながみんな「強えーな」と思えるほどの値動きにはならなかったということだ。
別の表現を使えば、今現在の位置は中途半端としか言いようがない。
エリオット波動原理で言えば、青波動は4波のままなのか、5波に移行しているのか、いまだにはっきりと断定することができていない。
確かに長らくもち合っていたネックゾーンからは脱出できたようだ。それは朗報だ。でも、最高値33865円を突破するまでは5波とは確定できない。またこのままクネクネと再度ネックゾーン下に潜りこんでしまうようなら、フラットやトライアングルとなってまだまだ4波が肩で風切って歩く時代が続くのである。
4波か5波か。しかし、これは今のところ判断はできない。また判断しようとする方が無駄だ。時間が解決するのを待つしかない。
が、ここで終わってしまっては並みの予想屋と同じである。筆者は筆者なりに自分の夢や期待、思い、空想、捏造、ポジショントークなどを繰り広げなければならない。それでなければ大金をつかむことができないと思っているからだ。
では、もう一度チャートに戻ってみよう。
青色波動はしょせん赤色波動の副次波である。その赤色波動はレッキとした3波なのである。このことを忘れないようにしたい。これが基本である。
そして、この3波はN値34430円にもまだ届いていない段階である。比較的大きな売り圧力、中堅幹部クラスの妨害が入るのはN値近辺でこそである。早ければその手前でも「オラオラオラ」とやってくるが、前高値33865円では時期尚早だろう。少なくても34200円は超えていないとあいつらだって実入りが少ない。
ならば、もうひと伸びあってしかるべきである。そう思うのがフツーである。
と、ここまで書いてきて、ここまで書いてきたまでは確かに鼻息が荒かった。
だが、筆者のなかでは、あの「フェイラー型5波終了説」が放った美しいくノ一たちの残像が消えていなかった。
もし現在の上昇が拡大型フラットのB波であったなら・・・。ダマシのB波であったなら、赤色3波はN値まで届かなくてもいい。高値33865円に届かず、あるいは突破しても、そこからC波の下落が始まるのではなかろうか。
筆者は今、大いに悔いている。そのくノ一たちの容姿の美しさやその美肌からにおい立つ芳香に惑わされて、間違った道に迷い込んでしまったのではないか、と。
そういえば、ここんところの日経新聞記事が気になってきた。
23日付朝刊金融面「スクランブル」欄では『日本株買い第2幕の訪れ』(下記※注アリ)、25日朝刊では2面に『海外勢、日本株買い再開 2週で2兆円買い越し』との記事が連発されていた。読後時点では「ふむふむ、なるほど。12月からも安泰だわいな」と安心していたが、ここに至っては、買い煽りともとれるのではないか?と思い始めた。
確かに記事の中で使われているデータや金融関係者のコメントは事実であり、長期的には日本株の下落につながる要素はない。しかし、目先はどうか?今週の動きはどうか?と考えれば、上昇トレンド再開の前の最後の下落があっても不思議ではないだろう。
また、アメリカの恐怖指数、VIX指数が12.45と年初来安値をつけた。過去最低ではなさそうだが、最低圏、つまり大底圏レベルではある。過去何度もこの辺りから反発上昇しているようだ。このことも筆者の不安心理を募らせる。
悪条件など見当たらず、好材料だらけであるはずなのだから、通常なら日本株も上昇を続けてもいいはずではないか? それがこんなところで停滞しているとは?である。
筆者を弱気にさせるチャートは他にもある。むしろこれがあるから余計ともとれる心配をせねばならなくなったというべきかもしれない。
【現物225指数・日足&変則週足】
祝日のせいで水曜日が終値となった。またしてもレンジ上辺突破はおあずけである。せっかく金曜日にロケットスタートを決めて、なおかつザラ場では毎日突破気配を漂わせていたにもかかわらずだ。わずかばかりだが届かなかった。
それでも水曜日終了時点では『やっこさんたち、相当33485円を意識してやがんな。時間の問題だ。はやく退散しちまいな』と翌週に向けて期するものもあったが、金曜日の陰線にはがっかりさせられた。『あそこは陽線でなきゃ。しかも引け安て。』
週末金曜日、アメリカ市場の半ドンなど様子見材料が揃っていたが、それでも心の奥底では大きな上昇を期待してもいたのだ。
だから、素直に今週に期待をつなげることはできない。推定無罪であっても、疑惑は消えないのである。
・・・そろそろ、結論を出そう。
下落である。
【イベントスケジュール分析】
したがって、ここでの分析は先週とは大きく異なったものとなるだろう。
〇11月27日〜12月第3週まで・・・調整(フラットC波か)
〇12/15前後〜年末から来年・・・・底打ちからの上昇開始(やっと華開く)
株価が上昇に向かうのは、15日のFOMC後か、早ければその週のうちに結果を織り込んで上昇し出すかであろう。そして、そこからの上昇については、この12限月のような悩み多い上昇とはならず、誰もが明るく毎日過ごせる平和な上昇となるだろう。(そう願いたいよ。)
・・・・・・
さすがにアキが来たので、月曜日の予想と作戦会議はさっさと終わらせてしまおう。
上記の説明であるように、筆者としては不信感がいっぱいであるから、先週までの強気一辺倒ではとてもおれない。
これは水曜日の記事内で青色4波の押し目メドを測る目的で作図したものであるが、このまま上昇しても、下落してもどちらにでも使えそうだ。
つまり、このチャネルライン(青色点線)下辺を割ったら調整入り確実と判断する。目分量では33500円レベルだ。すなわち今度また例の33485円を明確に割ったら、カイは完全封印することになる。そしてスイング用のショートを建てる必要が出てくるだろう。
よーく見てみよう。3つの山が浮かんできたら正解だ。この一連のゆるゆる角度の上昇模様は、斜め三尊下落パターンに変化してしまうかもしれない。
〈重要ライン〉
①35905・・・赤3波拡大目標値
②34745・・・4時間足ジグザグ上昇拡大目標値
③34430・・・赤3波N値
④34305・・・4時間足ジグザグ上昇N値
⑤34070・・・本日上昇目標値2
⑥34030・・・上昇転換ライン
⑦33900・・・4時間足上昇目標値
⑧33890・・・本日上昇目標値1
⑨33865・・・直近高値
⑩33745・・・ナイトセッション・バリュー上限値
※33740・・・ナイトセッション終値
⑪33705・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑫33630・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑬33615・・・下落転換ライン
⑭33590・・・4時間足直近もち合い安値
⑮33580〜33395・・・4時間足底ネックゾーン
⑯33525・・・(仮)1時間足ジグザグ下落N値
⑰33485・・・現物225指数・例の週足レンジ上辺
⑱33465・・・5日線処
⑲33105〜32855・・・日中マド3
⑳32810・・・4時間足下落可能値
㊵31865〜31645・・・日中マド2
㊶31310〜30980・・・日中マド1
<詳細>
けれどもナイト終値は33700円台、33500円割れはまだ先だ。すぐにでもウリたいが、この位置、朝早々の買い気の多い時間帯では恐怖心が先立つ。またカイに対してもまだ未練が残っている。
当然、先にもう少し上がってもらうことを期待する。筆者の第一希望では⑦だが、場合によっては34000円大台に届いてしまうかもしれない。場の勢い等も考慮して臨機応変にウリ勝負をかけるつもりだ。
本当に上昇機運が存在するのであれば、再度の⑭試しなどは行われない。よって、⑭割れなら躊躇なくショート!と言いたいところではあるが、こちとらとて人の子。ビビリの鬼太郎になってしまったら、⑮ネックゾーンの下辺33395円割れまでは手が出せないかもしれない。が、そんな優柔不断にムチ打ってショートをやり遂げよう。思惑通りならば、大きな利益が手に入るはずだ。
とりあえず、⑳までは狙いたいが、寝かせるのが怖い場合はデイトレ利確を優先。
<ポジション>
売り0 変わらず
買い5 変わらず
※本日より思うことあって、枚数だけの表示に変更する。だいたい想像できると思うが、どうしても知りたいと思う方は、サイドのメールボックスからご連絡ください。追って返信いたす。
本日より少しずつであっても、カイ枚数を減らしていく。もちろん急落があったら一気に減らすつもりだ。そのためにもまず先に少しでも上昇してほしいと願う。いい位置でのウリができるのが楽しみでもあるが、その本数は買玉を1枚、2枚凌ぐ程度でいいだろう。イキってやるつもりもない。
<前日のトレード感想戦>
割愛。というか、このコーナーは廃止する。予想や戦略会議を充実させるつもりだ。が、いいトレードアイデアがあった時は、週末や祝日を利用して詳しく書いていくつもりではある。
以上。
(※注)この記事において、海外勢の日本株への回帰を解明するのに、225先物の日中取引と夜間取引の値幅に着目していた。
すなわち、11月は22日まで、日中取引時間では累計240円安に対し、ナイトは1540円高らしいのだ。明らかに夜間が高いのは外人が買っている証拠なのだそうだ。今年1月からのグラフも掲載されているが、あのイケイケ3波時代の5、6月の数字をもこの11月のナイト時は上回っている。
この徴候がまだまだ続くとなれば、このデータからはいろんな投資アイデアが生まれるだろう。
例えば、夜間は買中心で、昼間はその逆。
昼間安くなったところを買って夜に上がったところで決済。
夜の高値でショートを仕掛けて、翌日日本時間に決済。
etc.
また、このデータを別視点から考えれば、
夜間での上昇力がなくなった時は、日本時間に夜間での下落分以上の上昇を期待しなければならないということだ。その期待が報われなくなった時、日本株は下落し始める。
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