米国のSQ日が過ぎた。3指数は揃って下落したが、チャートを見る限り、ちょっとした調整かな?という程度の下落だ。VIX指数も火曜日のCPI発表時ほどのインパクトのある値動きではなかった。
前夜期待に胸ワクワクのまま床入りした筆者だったが、翌土曜日朝の日経先物価格に『なんだ、まだ38300円かよっ!』。金曜日日中の安値をほんの少し下回っただけの大引け値にがっかりさせられた。
『こんなんじゃ、月曜日また上がってくるかも』。
もう一度、チャートをしっかり分析する必要があった。今はホントに何波なんじゃ?どこまで上がるんじゃ?いつ下げるんじゃ?
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【現物225指数・週足】
もう一度長期足をしっかりと見よう。何か見落としがあるのではないか。筆者が寵愛している例の変則的週足(※)ではなく、通常の週足チャートで分析を試みよう。
そして、波動カウントを考え直した。修正する。しかし、38915円にしろ、39118円にしろ、突破するかどうかというよりは、むしろ「もうそんな位置まで近づいていたのか」という感の方が強い。突破してもしなくても、それが「天井」を示唆することの方が気になるのは、上のN値の特性が原因となっているからなのだろう。(筆者希望はもちろん史上最高値更新である。その方が達成感が出て、思い切ってウリ仕掛けができそうだからだ。現状ではまだ迷いがある。)
次に、赤色ラインは緑色週足3波を分解した副次波である。従来の波動カウントを大幅に修正した部分である。
すなわち、昨年6月までの上昇を3波までの上昇とカウントしていたのを、1波にまとめた。そこから調整の第2波を経て、第3波を昨年10月から始まっているとしている。その3波は当然ながら現在も続行中である。
そしてこの赤色3波の目標値を求めるために、その副次波を青色ラインであらわした。
10/7安値30487円→11/20高値(1波頂点33853円)→12/8安値(2波底32205円)から導き出される拡大目標値は37650円であるが、これはすでに超過している。そこで次なる目標値は通常は2.618倍値になるのだが、それは41017円と異常値になるため、中間案として2倍値を出してみた。38937円だった。
もうおわかりだろう。これぞ、天井騒ぎマジック。「もうこの辺でノーサイドにしましょう」と野田元首相ならずとも考えたくなってくるはずである。すべてはN値のなせる技なのである。
で、結論はどうなのかって? そんなもん分かりっこないだろう。ただ、天井は近い。もしかしたら天井だったかもしれない。そしてそこから下落したら、青色4波の調整入りだということだけだ、わかるのは。しかし、「分かりっこない」は道理だが、それでも知りたいというのが人情だ。追々、結論を出していくことになろう。
(※)金曜日始まりの変則的週足は敏感すぎて全体を見るには適さない。あれは翌週の値動きをあれこれ推測する際にはなくてはならないというだけのチャートである。金曜日のローソク足は筆者の想像力をかき立ててくれる場合が多いように感じている。その特徴ある金曜日のローソク足を月曜日からの週足の一部として閉じ込めておくのはもったいないのではなかろうか?また、変則的週足チャートには十字足がよく出現するようだ。通常のチャートでは陰か陽の小線になっている。翌週上下どちらに振れるかはわからないが、変則週足の方が翌週は動くかもという覚悟ができるため使いやすいと思う。
ちなみに先週の金曜日は上髭の長い十字線、木曜日までの週足はまあまあの大陽線であった。天井感満載のようにも見えるし、まだ発展途上だとも言える。月曜日の寄付きとそこからの値動き次第と言えようか。
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では、ここからは先物チャートで話を続けよう。
【日足】
上の週足から青色ラインだけを抽出した。日足はラスト5波動目続行中である。5波動目が終わり次第ABC修正波動の調整になる。しかし、ラストのローソク足は陰線になっているが、これはまだナイトセッションだけの足であるし、月曜日ザラ場で盛り返して陽線化でもすれば、まだまだ5波動目は進行を続けそうである。
したがって、5波動目はもうすぐ終わりだと言えるし、まだまだ終わらないとも言える。今の時点では結論は下せそうもない。
でも、やっぱり今週中に史上最高値は更新する。
そこで、更に下位の足を観察してみることにする。上の青色5波動目の内部を覗いてみるのだ。4時間足ではわかりずらいので、【1時間足】にしよう。
先週の朝記事では1時間足でのアプローチを中心に予想していた。それら一連の記事とは波動カウントがちょっと違っており、返す返すも恐縮の至りだが、このような作図となった。
金曜日高値38855円からの下落は、5波動目中の4波動目調整なのではないか?という結論だ。まだ5波動目(5ー5波)の上昇が残っていることになる。
言いかえると、調整が終われば、前回の高値を突破する目的で価格は上昇する。それはまさしく史上最高値38915円(現物225指数で)をも更新することになるだろう。
この予想を元に明日の戦略会議に移るわけだが、その前に【イベントスケジュール分析】についても簡単に述べさせてほしい。これは筆者の独善的予想の根幹となっているもので軽視するわけにはいかないのだ。筆者妄想の最たるものであるだけに、嫌いな読者はすっ飛ばしてもらって構わない。
まず、21日のエヌビディアの決算発表がガ然クローズアップされてきた。昨日どこの記事なのか忘れてしまったが、株式オプション市場では、同社の決算発表後の株価は上下11%の波乱を織り込んでいるらしいとのことであった。簡単に言うと、ものすごいインパクトがあるということだ。
下落すればそのまま他社株にも波及し、指数全体も総崩れ。ゴルディック相場崩壊につながるだろうし、上昇したとしてもそれが最後の上昇。その後は利確の嵐となって、やはり全体相場は危ういことになるだろう。つまりは、上がるも地獄、下げるも地獄となる。(筆者的にはむしろ、11%も下げたのならその後はじんわり押し目買いが入ってきそうで、むしろ逆に11%上昇してくれた方が嬉しいのだが。)
そんなわけであるから、いちおう21日は注目せざるを得ないが、もう少し長期的な話をしたいと思っている。
筆者はここまで何度も下落を狙ってきたのであるが、なかなか下落しない日々が続いたのは上昇ド真ん中の3波中だったせいで、完全な波動読み取り失敗によるものであった。3波に逆らってショートしていたのだから、そら儲からんわ。情けなくなってきた。
しかし、最後まであきらめないのが筆者の長所。天井にはまだ到達していないにしても、上の記事からももうすぐだ。3波は終焉を迎えようとしている。史上最高値を更新した後は、どう考えても上昇が続くとは考えられないのだ。
次は日足3ー4波だ。その3-4波は3限月内に残された唯一のイベント3月8日のメジャーSQ日までは続くものと思われる。
というわけで、次のような波動サイクルを予想してみた。
〇2月X日・・・日足3ー3波の終了日。今週中に訪れるだろう。
〇2/X日〜3/8前後まで・・・日足3ー4波の調整。
〇3/8前後〜4月中旬まで・・・日足3ー5波の上昇。これで日足全3波の終了となる。
〇GX手前から以降は日足4波の暗黒時代突入。
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では月曜日の戦略会議だ。
上で、現在は4波の調整中である、と書いた。それをもっと詳しく見てみよう。
【15分足】
ということで、明日月曜日のデイトレードのお仕事は、ここからもう少し下落したところ(C波5波動目終点)を拾って、上昇を待つことだ。もしこのフラット修正で調整が終了するとすれば、たぶん前の高値38855円を突破するだろうし、史上最高値も更新できる可能性は大であろう。
リスクはこのフラット修正だけで調整が終わらず、複合修正波に移行する場合だ。その場合は、途中のどこかでまた折り返してしまう。
〈重要ライン〉
①39115・・・現物225指数・週足ジグザグN値
②39010・・・本日上昇可能値
③38915・・・現物225指数・史上最高値
④38855・・・直近最高値
⑤38640・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑥38550・・・ナイトセッション・ハーフバリュー
⑦38505・・・上昇転換ライン
⑧38355〜38185・・・(新)日中マド7
⑨38340・・・ナイトセッション・バリュー下限値
※38305・・・ナイトセッション終値
⑩38210・・・本日下落目標値
⑪38170・・・5日線処
⑫38045・・・1時間足1波頂点
⑬38010・・・1時間足フラットC波拡大目標値
⑭37915〜37825・・・(新)日中マド6
⑬37525・・・直近安値
⑭37450〜37255・・・日中マド5
⑮36290〜36195・・・日中マド4
⑯34815〜34535・・・日中マド3
㊶31805〜31575・・・日中マド2
㊷31245〜30915・・・日中マド1
<詳細>
じゃあ、そのC波5波動目の終点はどこか?
上の15分足チャートに答えは書いてある。支持線=緑色ラインにぶち当たるところだ。⑩、⑪、あるいは⑧のマド埋めといった処が第一候補だろう。ただ、エンディングダイアゴナルになっているので、ラインを飛び越える場合も多い。その場合は⑫を割れないゾーンで買ってみることだ。エリオット波動原理の重要ルールのひとつ=「推進波では4波の底は1波の頂点を割りこまない」とある。
買えれば、もうどこで利確してもいいだろう。筆者は1枚でも新高値更新用に保有するが、アトは何枚でもキャッチ&リリースを繰り返して儲けるつもりだ。
ただ、19日は米国市場が休場のようである。動きが少ないかもしれない。デイトレ専用なら仕方ないが、スイングトレーダーは翌日まで持ち越すことになる。
史上最高値更新がエヌビディアの決算発表の前か後か、非常に楽しみである。
※マーケットプロファイルの見地から、月曜日の値動きを予想しておいた(最下部参照)。参考までに。
<ポジション>
売4(33000トビ台後半,、34200円台前半、34700円台前半、38600円台前半) 1枚増
買4(32700円台前半、34100円台前半、34500円台前半、36400円台前半) 1枚減
※ナイトでの売玉は思惑通りなら利確することになろう。そして上手く新高値更新でショートできればサイコー。その前に買うことも忘れずに。
<前日の感想戦>
割愛。
新高値からは、何度もショートを仕掛けているが、戻されたりして長居できず。「ぶぶ漬けでもどうどすか」と促された。
ラストはナイトセッション8時過ぎてからの38620円。10時半指標では、いつでも切る準備はできていた。無事ホールドできた。ただ、思ったような下がり方をしてくれず、明日は利確することになるだろうな。
以上。
(※)マーケットプロファイル分析からの値動き予想。(金曜ナイトセッションの30分足プロファイル図)
しかし、本来のトレンドが「もう一度上昇して高値更新する」と考えるならば、38600円あたりを超えてきたら、あるいは38450円前後で逆張りのカイを仕掛ければいいということである。
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