ようやく長いもち合い相場が終了、外部環境もそれに同調してウリに有利な相場になってきた。もうここからは上昇トレンドにすぐ戻るだろうという楽観論はしばらくの間影をひそめることだろう。
しかしながら、先週も注意したように、ダウ理論的には日足以上では上昇トレンドが完全に否定されたわけではない。買い方が一か八かの勝負を常に狙っているとの用心を忘れないようにしようと思う。
さて、先週までの動きでようやく筆者のエリオット波動カウントも固まってきた。【4時間足】チャートで確認しておこう。月曜日以降、このシナリオに沿ってトレードを組み立てることになる。
大枠から言うと、拡大フラットC波の進行中であることに変わりはないが、そのC波の1波動目(緑色①)、2波動目(同②)の波動カウントを図の様に変更した。1波目のリーディングダイアゴナルはカウント変更(赤色ライン)、2波動目はb波がa波始点を突破するも、c波以降が先細りになるというランニング・トライアングル修正波(青色ライン)とした。こうすることで、先週抱いていた数々の疑問が解決されたが、専門的になるのでその記述はやめておこう。
そして、そのC波の3波動目の下落が、金曜日の高値39810円からスタートしたのである。今週はこの下げの3波をまるまる頂くのが仕事である。取りこぼしのないよう、細心の注意をもって臨みたい。
では、この下げ3波の目標値を検討してみよう。
Ⓐ1波(40915円→39245円)の長さが1670円。単純に3波動目だから、2波の頭(40290円)から計算すると、N値なら38620円。1.618倍値なら37585円、2.618倍値まで伸びれば35920円となる。
Ⓑ拡大フラットに注目しよう。C波はA波の1.618倍、もっと伸びれば2.618倍となる。A波は40135円〜38055円だから2080円幅であった。ゆえに、B波頭40915円から計算すれば、1.618倍値は37550円、2.618倍値なら35470円となる。
これらが、3波の目標値候補であるが、このうち38620円は近すぎるので除外する。たぶんこの数字は、初めて4時間足押し安値の38775円を突破した際につける安値なのであろう。相場はこの安値を付けた後、いったん反発すると思われる。そして、もう一度安値更新を狙いに行くはずである。したがって、38620円という数値は、下げ3波の途中につける安値だと思えばいいだろう。
だから3波の最安値候補はもっと下、たぶん37585円、あるいは37550円が本命ということになる。現在地からは1500円程度の下落というだけだ。簡単に達成できそうである。
しかし、本当の下落はそれからだろうという気もしている。筆者のように拡大フラットのC波としたところで、あるいは世間でのメインシナリオである40915円からはジグザグ修正波としたところで、C波は同じく5波動構成である。
その5波動目の目標値が上記2つの2.618倍値になるのではないだろうか。すなわち、この下落の最終的な到達点は35470円か35920円ということになる。
まあ、そこまではまだ考えなくていい。途中での曲がりくねりでも影響を受ける。なので、今週の狙いは一点、37500円台だ。
・・・・・・
本当に下げの3波に入っているのなら値動きは単純である。下げるだけである。したがって、明日月曜日は売るだけである。ここからは明日の戦略会議に移るが、その際に売り方がちょっと注意するべきポイントだけを述べるにとどめておく。買い方は一発逆転を狙っている。ゆめゆめ油断なされるな、ということである。
〈重要ライン〉
①40915・・・最高値
②39940〜40035・・・4時間足天ネックゾーン
③39540・・・ナイトセッション・バリュー上限値
④39475・・・前日日中マド埋めライン
⑤39460・・・5日線処
⑥39180・・・前日からの下落の38.2%戻し
⑦39090・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑧39030・・・前日からの下落の23.6%戻し
※38850・・・ナイトセッション終値
⑨38820・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑩38775・・・4時間足押し安値
⑪38665〜38595・・・日中マド5
⑫38620・・・下げ3波N値
⑬38530・・・4時間足小ジグザグ下落拡大目標値
⑭38490・・・下落転換ライン
⑮38250〜38080・・・4時間足底ネックゾーン
⑯38055・・・日足押し安値
⑰37585・・・下げ3波目標値1
⑱37550・・・下げ3波目標値2
㉛37645〜37555・・・日中マド4
㉜37185〜36980・・・日中マド3
㉝36025〜35925・・・日中マド2
㉞34555〜34270・・・日中マド1
<詳細>
まず、週が変わって、買い方が心新たに「さあ、待ちに待った押し目だ」とばかりに寄付きから買ってきたとしても、たかが知れている。上の4時間足チャートでの青色点線や緑色斜線で止められるのは、ライントレーダーなら早わかりだろう。
つまりは⑧や⑦を少し超えた処では確実に戻り売り圧力が強くなってくる。だからそういう展開なら単純に売ればいい。そしてデイトレだとしても最低でも⑨までの利益が簡単に手に乗るはずである。
それはいい。先に買われようが売られようが、どちらにしても⑩は破られる運命にある。ナイトで38790円まで迫られた後の反発は弱い。好景気と言う名目のもとにくすぶっていた火種が先週から次々と目に見えてきた今となっては、4時間足レベルでのダウ売り転換などはどうでもいいだろう。再度攻められたときに強く反撃するほどの腰の強い買い方はいない。
では、買い方は何を狙っているだろうか。それは⑩を破られたあとのカウンターである。⑩を突破したあと、売り方はおそらく次の目標値⑯になだれ込もうとする。その場面をカウンターで狙っているのだ。
ダウ理論では終値でトレンド転換の判断を行うのはおわかりだろう。だからザラ場でいくら安値を更新しても、終値で更新できていなかったらトレンド転換とはみなされない(※)。その理論を逆手にとって、猛烈に買い上げるつもりだ。⑪のマド埋めが合図になるだろうか。
猛烈に買い上げて、大引けで⑩を回復しておれば、そして、その時生じた下ヒゲが長ければ長いほど、翌日は安泰。売り方に寝返っておったトレーダーも戻ってくるにちがいない。そうなれば少なくともしばらくの間はレンジ相場に持ち込めるって寸法である。
こういう買い方の段取りであるから、売り方の注意点はまず⑩を割った段階で確実に利入れをしておくことである。もちろん金玉とは言わない。一部は38500円割れも狙ったらいいだろう。
だが、そんな買い方の思惑は成功に至るだろうか。他のカウントだったら良かったのだが、何せ3波に入っちゃったからなあ。・・・(また⑩近辺で売られることになるのとちゃいまっか?)
(※)今回だけに限らず、重要な押し安値や戻り高値を突破した後に反発が起こる理由は、こういったダウ理論の性質が基になっているからなのである。
<ポジション>
売3(40800円台後半、40200円手前、39500円台前半) 1枚増
買0() 変わらず
※ナイトもあれだけどんどん下げるとは思っていなかったので、売玉は利確決済を優先した。結果を見たらもう1枚でも残したかった。ここからは当然1枚ずつでも増量狙いだ。
<前日勝負手概説>
9時すぎSQ値が決定したのをTV番組で知って、39680円でショート参入。ここでも『イベントには逆張り』ルールで。でも、これは10分後39600円で利確決済。まだ押し目買い勢力が残っているようで。
10時10分前、39615円で第2弾。が、仕掛け処悪く10時半過ぎ恐くなって+5円で逃げた。その前の2番天井らしきところで仕掛けたかった。
が、30分後第3弾の39720円。これも引け前39540円で手堅く決済した。本格的な下落はまだ先かな?
ナイトは6時過ぎてから。39510円安値更新後から。これを後生大事に持っていたのが正解。あれだけの下げトレンドになるとは思ってなかったから、途中で100円幅の儲けを2度頂いたのみ。
以上。
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