すごい下落になった。外部材料が重なると常識は通用しない。安値は37000円は守ってくれると踏んでいたが、それより300円も下だった。なるだけ早くニュースを調べて、想定外の値動きに備えることが重要だと実感した。
ついに日足ダウ売りトレンドが実現してしまった。週足はまだ売りトレンドではないが、上昇トレンドだとも言えなくなった。あの大陰線はさぞかしショックなことであろう。
あの大陰線を見て、今週はどうなるだろうか。ちょっとは戻すだろうか。それとも続落か。
今回はこの分析から始めよう。
【イベントスケジュール分析・序】
まず最初に注意しておきたいことがある。
今週は火曜日から米国の経済指標の、それもCPIなどかなり重要な指標の発表が目白押しで、そのスケジュールだけを見て「今週はまた暴落だぁ」と騒ぎ立てる記事が多くなるということである。
しかし、それらのイベントはよっぽどの数字でないと、トレンド転換に影響を及ぼすことにはならない。ましてやそれらをいちいち気にしていてはまともなトレードなどできるはずもない。
ここはそれらの暴落記事には耳を傾けることなく、ただ波動の進む方向にのみ目を向けておれば十分である。(イベントは左右されるものではなく、利用するものである)
ただ、そんなイベントの中でも26日(金)の日銀会合結果発表だけは、襟を正して聞かなければならない存在である。これは相場のトレンドそのものを変化させる機能を持っているからである。
だから、もし更なる暴落があるとすれば、植田総裁の発言後であろう。その点も含め詳しいイベントスケジュール分析・本篇は後で述べる。
【日足】
金曜日朝記事において筆者の胸の内を明かしたように、今回の日足4波調整波が拡大型フラットなのか、単なるジグザグなのか決めかねているのは本当だ。が、そんな迷いはうっちゃっておいて次に進もうと思う。この図では40915円を基点とする緑色ラインのようなジグザグ修正波を描いた。これによると現在はC波進行中である。金曜日の下落で終了した可能性もあるが、下位足を見るとまだ途中であろうことがわかる。
されば、C波の終点はどこかを計算してみよう。
40915→38775→39815の3点から導かれるN値37675円はすでに達成済みだ。そうなれば次は1.618倍拡大目標値36350円が浮上してくる。もう少し下はあるようだ。どうせなら金曜日にここまで下落してくれればよかったのに、と思った瞬間もあったが、やっこさんら、まだまだお楽しみはあとに取っておきたいのだろう。あいつらのいけ好かない顔が目に浮かぶ。
【4時間足】
金曜日朝記事での各波動均等説は残念ながら外れた。結果は3波がエクステンションしたと解する。よって、図の紫ラインで示したように、上のC波は4波動目のリバウンド途中にあるようである。したがって、あと5波動目の下落が確実に残っていることになる。その5波の終点が上で計算した36350円なのだろうか。
そして、C波がその5波動目の下落でもって終了したあと、日足5波の上昇トレンドに進行していくことになるのか。興味は途切れることはない。
ここで、ジグザグ修正説ではなく、もう一度拡大フラット説を採り上げてみよう。
拡大フラットなら、そのC波は薄緑色太線であらわしており、やはり3波動目ということになるのだが、大きな大きな3波動目ということになり、今後は3波の5波(3ー5波)が終了したあと、4波の調整になり、さらに大きな5波に進行していくという構図になる。先のジグザグ修正とは異なり、その終点は36350円では収まりそうにない。
筆者の気持ちが大底は35000円台説に傾いているのはこのせいである。ただ、この拡大フラット説は、C波があまりにも大きすぎる。いびつすぎるのではないかとも思う。拡大フラットにして、かつC波巨大型フラット。そんなものがエリオット波動原理で認められているのかどうか・・・。そんな不安もあってもう一歩強く推奨できないでいるのである。
どちらかに絞ることはできそうにない。なので、2パターンを同時に見ていくことになるだろう。恐い話、自信に欠けるトレードになる恐れもある。仕方ない。
まとめると、日足4波の大底メドは36350円前後なのか、大きめの調整を挟んでさらに下落してくれば35000円台となる。今のところわかっているのはそれくらいだ。
【イベントスケジュール分析・本篇】
上記のように、底値はジグザグ説=36000円台か、拡大フラット説=35000円台か、2つの説を想定する必要があることにした。それらをこれからのイベントスケジュールに当てはめよう。もう一度年間スケジュール表を掲載しておくので見ながら解釈してほしい。
筆者にとって大事なイベントは、政策金利発表とSQ日である。これから始まる4月終盤から6月の中盤までのイベントスケジュールは非常に興味深い。そう感じるのは筆者だけであろうか。
それは、重要な日米の中央銀行会議と日本のSQ日が非常に近いということである。6月などはメジャーSQ日当日=日銀発表日だし、その2日前にFRBがある。5月でもSQ日自体は5/10だが、間にゴールデンウイークを挟んでおり、実質的な日にちは近い。SQ週はおそらく荒れに荒れるのではないかと想像しているのだがどうだろう。
こういう想像を大切にしたい。その想像を材料に面白い予想を引き出してみよう。
もしジグザグ修正説を採用するなら、今週がそのC波5波動目の終点を迎えることになるだろう。時間的に考えればそうなる。前半の細かいイベントのどこかで、相場は下落することになる。下落は36350円前後で終了である。あるいはイベントが複数重なって、36000円を割ってしまう事態になる可能性もあるが、調整はそれで終了である。
ということは、4/26の日銀がトレンド転換の要になるだろう。そのイベントをきっかけに、相場は上昇を始めることになる。そのあとGW中にパウエルが何を言いだそうと、上昇トレンドを拒むほどの下落をすることはない。少なくとも6月SQ日までは堅調に推移することは間違いない。
この場合だと5月SQ週が大荒れ、6月SQ週は平穏・堅調ということが言えるだろう。
一方で、拡大フラット説を採ったならどうだろう。今週に36350円前後までの下落は上と同様に必ず起こりうる事象である。問題はその後だ。4波動目は大きめの修正となる。2波がフラットなので、この4波はジグザグ修正の確率が大だ。
そうなってくると、上で言った日足5波の上昇と初めの頃は判別が難しい。同じように上昇するからだ。そして、ひとっ走り上昇してからの反落も同じようなものになってしまうかもしれない。それは拡大フラット説の場合に3波の安値(36350円前後と想定した)を下回ってくるまでは峻別できずに、その間われわれを大いに悩ますことになるだろう。
この場合は5月SQ週が大荒れ、6月SQ週も大荒れとなる。相場はジグザグ修正(たぶん)が終わったあと、大底を求めて5波の下げに入るからである。
面白いではないか。やってもらおうではないか。
でも、どうやったらこの難局を乗り切ることができるだろうかを考えるのもまた筆者の仕事である。どうしようかな。
・・・これには特効薬がある。今週の下落局面を拾うことである。36350円から更に安くなることも考えられるが、とりあえず買玉を安く仕入れることである。恐怖心をとり払い、1枚だけでも買うことである。
でも、やっぱり下落途中で逆張りで買うのは怖いって?・・・大丈夫、それにも特効薬がある。明日か明後日、高きところで売ればいいのだ。これなら順張りだから恐くなかろう。
そして、その売り玉を持ったまま、安値が示現したら買うのである。
・・・・・・
では、明日月曜日の戦略会議といこう。
しかし、明日はどちらにいくかわからない。4波動目の修正波途中だし、その修正波の形状がまだはっきりとしないからである。
1時間足を掲示しておいた。赤線のように動けばジグザグ修正、青線の様ならフラット、さらに青点線のように展開すればトライアングルとなる。オルタ―ネーションルールからはフラットやトライアングルが有力だが、一概には言えない。オルタ―ネーションは形状の違いを指して言うのが基本だが、規模が違っても適用するらしいのを最近知った。2波のジグザグ修正より、一回り大きなジグザグになる可能性も想定しておきたい。
というわけで、明日は出たとこ勝負。ただ、高きを売っておけば間違いはない。3-5波の下落は必ずやってくる事柄なのである。
〈重要ライン〉
①39265〜39475・・・日中マド1
②38775・・・日足1波終点
③38720〜38825・・・日中マド2
④38490・・・上昇転換ライン
⑤38245・・・3-3-4波高値
⑥38080〜38250・・・前4時間足底ネックゾーン
⑥38025・・・本日上昇可能値
⑦37910・・・4時間足ジグザグ上昇N値
⑧37760・・・本日上昇目標値
⑨37750・・・5日線処
⑩37600・・・ナイト高値
⑪37570・・・目先上昇転換ライン
⑫37545・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑬37290・・・ナイトセッション・バリューハーフ
※37110・・・ナイトセッション終値
⑭37065・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑮36815・・・金曜日日中バリュー下限値
⑯36800・・・金曜日リバウンドの90%押し
⑰36710・・・直近安値
⑱36470・・・本日下落目標値1
⑲36430・・・4時間足下落目標値1
⑳36350・・・日足3波目標値
㉑36160・・・本日下落目標値2
㉒36070・・・4時間足下落目標値2
㉚36025〜35925・・・日中マド3
㉛34555〜34270・・・日中マド4
<詳細>
ただし、ここから一番最初の下落は買っておいて損はない。どんな修正波になろうが1回は上昇することに間違いはないからである。
その際の推奨ポイントは⑯。フラットでもトライアングルでもここで買っておけば安値⑰を更新することはないのだから安心である(ただし、拡大型になったらゴメンナサイ)。そして、その前に⑭や37000円キリ番を割った時点ではショートを1枚咬ませておきたい。理由は上で言ったのと同じである。ウリは身を助くだ。また37000円を割ったら36800円程度までは下落するのは当たり前である。それを放っておく手はない。
先に上がってしまったら、ジグザグ修正の可能性が高い。この場合はムズイかな。どこで仕掛けていいかわからないからである。初期に勢いに任せて飛び乗るのも恐いし、ローソク足パターンで買うしかないかなと思っている。
利確はほとんどの場合、前の高値に届かないので⑫が限度だ。しかし、ジグザグとなれば大きく上昇するのは当然で、⑦⑥といった高所までは期待していいのではなかろうか。それはまたド転ショートの絶好ポイントでもあることを忘れないようにしたい。
<ポジション>
売3(40800円台後半、40200円手前、38600円) 変わらず
買1(36900円) 1枚増
※売玉を伸ばせなかったのは残念も、あの反発では仕方あるまい。今週高い処で捕まえれば残すつもり。でも1枚程度かな。買玉は今週もう一度安値を試してからになるだろう。更新ならホールドする予定。
<前日勝負手概説>
9時すぐの急落は最初の15分の安値を割ったし、前日までの安値割れでもある(ナイトセッション・バリュー下限値を割りこんでの寄付きから戻した高値はそのバリュー下限値までで精一杯だった)。いくらでもいいから、エイ!とばかりに37620円ショート。これは好プレイ。あそこまでの暴落はもちろん想定していなかったが、小気味よいプレイは莫大な利益をもたらすことを実感。
その後はあれよあれよの暴落で、追加ショートのチャンスがつかめなかったが、ようやく10時15分前に37350円。
下落は続き、目標値37250円に到達したので、37260円で売玉決済&ド転カイ。しかし、いったんの反発も長くは続かず、下落再開で▲50円。
今度は37000円割れからの急騰で、37100円再カイ。マドも埋めたし、1分足の出来高はローソク足3本連続で1万枚突破。絶対底打ち!の自信作だったが、ここでも止められず、▲130の大赤字。
これが最後だ!の36900円カイは10時45分頃。時間的にも下げ止まるはずであったが、またも沈没。でもこれはロスカットできなかった。中東問題と聞いて『そのうち止まるだろう、そして大きく反発するだろう』といい方に解釈した。
反撃は後場から。12時40分頃37060円が初。とにかく12時半につけた価格37110円を下回ったところで買いたかった。下回っておれば最低限赤字はないとの自信。
その後もカイばかり。1時すぎ37120円、2時半すぎ37180円など反発は絶対的になっていた。
こういった外部材料が原因で下げ過ぎた場合、いったん反発があったあとは、ナイトセッションの前半まで反発が続くか、前半に調整で戻した場合は後半(ニューヨーク時間)で再度上昇するパターンになることを知っている。
だから、ナイト前半で上昇していった時は、逆に買玉の決済に動いた。どっちみち今は下落相場で、下げた分の全戻しなんてとうていできっこないのは自明の理だ。適当なところで買い玉は手仕舞うべきである。
6時半チョイ前に日中バリュー上限37385円突破で1枚を利確決済。そこから下がったところで売玉の決済にも着手。まだ上がると踏んだからだが、それは下げ分の38.2%を確実に戻してきたからだ(38290円以上が確実になった)。で、50%戻し37470円でも買い玉を整理した。
この時点でのウリカイ枚数は3-2。売玉の布陣に不安点はないため、このまま翌週になだれ込むつもりでいたが、ニューヨーク開始後急落気味になっていたのを見て買い玉を1枚減らした。37400円だ。『37600円で上昇が止まっていたので、それで目いっぱいだったかな』というのが理由。酒も結構入っていたので、粘ることもできなかった。
以上。
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