底打ちが7月下旬になるかもしれない。
なんかはっきりしない相場が続いている。前回記事では当限月の下落目標値を35325円と予想していた筆者だが、その確信度は変わっていない。
ただ、あれから(前回記事は4/22発信)相場は下落することなく、一定のレンジ相場を形成してしまったので、なんとなく自信が薄らいできていることは確かだ。35325円までの下落を達成するであろうという自信に揺らぎはないが、もしかしたら、この6限月中では無理かもしれないと、時間的なことに対する自信喪失である。
次の9限月にずれ込むのではないかとの不安が日々強まってきている現状である。
そんなところに、先週土曜日朝刊マーケット欄のコラム・スクランブルに『「中国以外なら買い」に転機』という表題の記事が掲載された。副題は「資金逆回転の兆し 日本株、上値重く」だ。
だいたいにおいてマスコミの記事には逆張りで臨む筆者である。下落を期待している筆者にとっては逆に望ましくない記事なのである。
『余計な事書くな!上昇しちゃうじゃないか!』と小さく舌打ちしたほどである。
・・・・・・
余談だが、先週5/8の朝刊には『日本株に短期上昇サイン 25日移動平均上回る』とあった。GW明けの前日5/7の上昇を囃したものだが、ちょっといただけない。相場のテクニカルを書くのであれば、反面からもものを言うなりしないと筆者のような独善主義に陥ってしまう。マスコミとしては危険だ。
それよりももっと驚かされたことがあった。記事を読み進めてみると、記者の取材先(2社)の言が載せてあった。詳細は忘れたが、総じて日本株買いにYESだったろう。しかし、その取材先がJPMとGSて。
こんなうさん臭い外資の、ものものしい肩書の人間にインタビューして、そのまま載せるって。
片手落ちではないですか?せめて「25日線はまだ下を向いているが、大丈夫か?」とか食い下がらなけりゃ。
案の上、8日当日の日経は寄付きからちょっと上がったあとは600円強の大暴落。はめ込み記事とまでは言わないが、マスコミなんだから、それなりの取材内容にしてほしいものだ。
こういうのを時々目にするたびに、マスコミ記事には逆張りが正解と再確認できるから、筆者にとっては好都合でもあるのだけれどね。
余談が長くなった。
さて、スクランブルの記事である。この記事からなにかしらを引き出そう。
中国株と日本株は4月下旬を境にして逆相関になっている。これは事実だ。チャートを自分でみてもわかるだろう。日経がレンジ相場でわけもなく上下運動をしている間、中国株指数は上昇一途である。特にハンセン指数は3波の急上昇を思わせる動きとなっている。単なる戻しかもしれないが、トレンドは確実に上向きである。
「小回り3月、大回り3年」という格言はご存じだろう。株式相場のサイクルで短期的なもので3月、長期なら3年と言うのがだいたいのサイクルらしいのだが、その格言に照らし合わせてみると、現在上昇中の中国株が短期的に天井を迎えるのは(逆に日経が底を打つのは)、3月後の7月終盤ではないだろうかという予測が成り立つ。
あるいは、日経のバブル後最高値が3/22だったことから、底を打つのは3月後の6月下旬となる予想も浮かび上がってくる。
もっと長引けば、信用期日の9月下旬、筆者が3波頂点だとしている3/7からでも底打ちは9月上旬だ。
もうひとつある。
今年は米大統領選の年である。そうじて大統領選の年は株価が好調と言われているみたいだが、ここからはどうか。
もしかして、米国株が下落トレンドになっているのは(直近の上昇はその戻りにすぎない)、「もしトラ」を警戒しているのではないかと妄想してみた。
大統領選の前に各党が候補者を一本化するのだが、民主党はバイデン一択、共和党は「もしトラ」から進んで「ほぼトラ」となっているようである。
その共和党の候補者が決める最終日が全国大会で、7月15日〜18日だ。
これは上で言った中国株の小回り3月の期日と近似だ。ますますにおってくるではないか。共和党の全国大会の後に民主党の全国大会があるのだが、それでバイデンVSトランプを再確認したあとで、3月後の本選挙に向かってさらに精緻な分析を繰り返すのではないだろうか。少なくとも7月下旬までは一方向にポジションを傾けることは避けるだろう。傾けるとすれば、下落方向だけだ。いざとなれば買いはいつでも可能だからである。
そんな事を考えながらスケジュール表を見た。
・・・なるほど7月末日は、日米同日で政策金利発表日だった。パウエルと植田さん、どんな密談を交わすんだろうね。
以上の考察をすり合わせれば、いずれにしてもこの6限月のうちに決着はつきそうにないではないか!
悪い予感はまた的中するのだろうか。もういい加減結論を出してほしいものである。
以上、天井騒ぎの【きょうのアメリカンジョーク】でした。ご清聴ありがとうございました。
<現状報告> 昼12時20分頃
上記記事は本日早朝に書いたものだが、さっそく37975円を割ったのは意外であった。
『これで下落決定だ!』で、ショートを準備。心配は一文新値だったこと(ミニでは15円までを一文扱いにしている)。
それでも、下落前の三角もち合いの下値ラインまで戻ったところを38100円ウリ。これはあっさり、38150円超でロスカットになった。
これで、フラットやトライアングルなら38700円台以上になると踏む。
ランチタイムに入って早々の38260円カイはちょっといただけなかったが、▲30円の損切りのあと、38200円割れの後に38200円で再ロングした。不安の値動きも今はちょっと含み益が出ている。まだまだ予断は許さないだろう。
目標はバリュー上限値の38410円だが、その前にハーフを乗り越えないとね。
ダメだったら、きょうはもうナイトまで何もしないつもりでいる。
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