金曜日はちょっと変測的な値動き。日銀後は急騰で上昇トレンド確定かなと思わせた。
が、何のことはない。大引けは38800円台で、結局は中央値近辺で終了。買い方、売り方、痛み分けであったか。翌週もまた長いもち合い相場が続くのかとがっかりさせられた。
と思っていたら、ナイトはマド明け急落。38300円割れまであって、これでいよいよ翌週から待ち望んだ下落トレンドだ、と喜んだ。
でも朝起きて見たら、ナイト終値は38400円台のモード帯ド真ん中。これじゃ、まだわからんばい、決着がついてないじゃん、がここまでの心境の移り変わりである。
つまりはまだ迷っているというのが正直なところではあるが、さすがに先週よりは、やっぱり下落トレンドであった、という思いは強まってはいる。先週までは完全5分5分だったが、今週は7,3くらいまでにはなっている。が、まだまだ、筆者らしいあの小気味のいい思い込み力は影を潜めたままである。
何か背中を押してくれる材料はないものか・・・。
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【日足】
まずは上昇トレンドが始まった説のチャートから。上昇2波の途中であろう。フラットかトライアングルの完成を目指す。あるいは、すでに3波動目が始まっていると解することもできる。その場合は明日くらいからすぐに上昇を開始して高値を更新していく動きとなろう。そう言えば、筆者がちょくちょく参考にさせてもらっている、マネースクエア社の宮田氏も先週からであったか、この上昇トレンド案をメインシナリオに変更しておられた。買い方にとっては心強い味方となったが、「調整かも」というサブシナリオも書かれている。氏をもってしても、この相場は如何ともしがたい難局なのである。
次は下落シナリオだ。
3月高値からはジグザグ修正波で、5/20の高値39425円からはそのC波が進行、現在はそのC波の3波動目にあたるのではなかろうか、というのが通常の波動シナリオだろう。買い方にしたって、上図のようにまだまだヤル気マンマン。節目では思いっきり買い上げてやろうと虎視眈々だろうから、そんな売り方の及び腰も仕方ないところだ。
ところで、2つのチャート図に共通している赤色点線での水平線(37595円)にお気づきだろうか。これは売り方買い方どちらにとっても生命線である。
上昇トレンド説での2波の調整波がこのラインを下抜けると上昇トレンドは消滅、下落トレンドに様変わりする確率がぐっと増加する。トライアングルなら絶対許されないことだし、フラットなら20%くらいなら飛び出してもいいが、それ以上となると上司のハンコが必要だ。
一方、売り方にとってはいち早く突破しておきたいラインである。突破できないうちは、2波の修正波の域を出ない。突破して初めて「下落3波の誕生でござい」と胸を張れるのだ。
しかし、突破した処は買い方も必死だ。それまでのノーガード態勢からカウンターのパンチを繰り出してくるだろう。売り方の利入れ時を狙ってくる。効果は抜群であろう。
このように、このラインは両者の生命線であり、未来をあらわす運命線であり、両者の銭金が絡んでくるから勘定線でもあるわけだ。
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ところで、あのチャートはどうなっただろうか。先週の予想記事で、どうせわかりっこないのなら『書を捨てよ、町に出よう』とした甲斐あって、出逢うことができた「日本国債10物金利」チャートである。日足を確認してみよう。
月曜日こそ反発上昇したものの、火曜日以降は下落、ジグザグのC波が完成したように見える。これだけの急落をしながらも、逆相関である日経が上昇しなかったのは、日経が下落トレンドであったからという証拠ではない。ご存知のように、金曜日の日銀会合で動きようがなかっただけである。予想通り、日経はヨコヨコに終始した。
では、今週以降はどうか。
金利はまだ下値が続くかもしれないし、違う修正波動に変化するかもしれない。あるいは、すぐさま5波の上昇にとりかかるかもしれないだろう。短期的にはどっちの方向にいくかはまだわからない状況だ。
それでも、もうはっきりと、金利と日経株価は本来の逆相関の関係に戻るだろう、戻るはずである。次のイベントがあるまでの間に限るならばだ。
よって、日経株価の値動きを見る上で、明日以降の金利チャートの動きが参考になるようである。
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では、もう明日月曜日の戦略会議に移らせてもらう。
波動の行き先が明白になっていない現状、自信を持った予想はできていないが、今まで通り、当分は下落トレンドになってる説を根底においての予想とする。
明日・月曜日は続落を予想する。
月曜日は38500円以上に戻れるかどうかが焦点。ナイトで急落したけれど、それは世界情勢の何かが影響したのかもしれなし、会合結果が本当の意味で問われる日であろう。大引けで38500円以上に戻っていなければ、しばらく上がり目はないと言える。
【1時間足】で見てみよう。
すでに5波動数えられるので、明日は反発スタートも十分考えられるが、5波動目の長さがちんちくりんで格好が悪い、①ー③ラインにあまりにも届かなさすぎということで、もうひと折れあってもいいのではないかという考えだ。ちょうどナイト後半のもち合い相場がいいサインと言えるだろう。この保ち合い、下値切り上げの格好の良い形になってるが、エリオット波動的には次は下落する番のはずであると読めるし。
〈重要ライン〉
①39430〜39445・・・日中マド1
②39345・・・日足戻り高値
③38995〜39120・・・4時間足小天ネックゾーン
④38925・・・4時間足上昇メド
⑤38870・・・5日線処
⑥38630・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑦38580・・・本日上昇可能値
⑧38505・・・前日日中マド埋めライン
⑨38500・・・ナイトセッション・バリューハーフ
※38465・・・ナイトセッション終値
⑩38345・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑪38215・・・下落転換ライン1
⑫38200・・・本日下落目標値
⑬38155・・・4時間足下落メド1
⑭38095〜37925・・・4時間足小底ネックゾーン
⑮37980・・・4時間足下落メド2
⑯37965・・・下落転換ライン2
⑰37770・・・4時間足小ジグザグ下落N値
⑱37595・・・日足押し安値
⑲37515・・・4時間足大ジグザグ下落N値
⑳36830・・・大下落転換ライン(訂正)
㉚35975〜35870・・・日中マド2
㉛34495〜34205・・・日中マド3
<詳細>
やはり38500円前後では売られそうである。⑧⑨辺りは格好のショートポイントだ。仮に寄付きから勢いよく上昇したとしても⑦がいいところで、38500円台でのウリ攻勢を跳ね返すだけの根性が買い方に残っているかどうかだ。金曜日日中後場はよくがっばっていたが、植田総裁談後は利益確定が出たか、新たなウリが入ったか。
それでもまだまだ予断は許さないので、利益確定はこまめにやっていきたいと思っている。まずは38200円前後までを目標にする。
筆者が買うとすれば、⑥を突破後であろう。再再再度レンジ相場に持ち込まれることはありうることだ。人生の7割(正確には61.8%)はレンジだからね。
<ポジション>
売2(39200台後半、38700台後半) 1枚増
※まだまだ安全圏だとは言いにくいので、いつでも利確の用意はしてある。
<前日勝負手概説>
●前場終わり前からジリ高傾向。注目の38725円も突破。<焦り始める。『上がるかもしれんな』>。通常はジリ高、じり安を見つけたら乗ってみるのだが、イベントがやはり気になってしまい手を出せず。
●(12時10分)円高に振れる。と同時に先物も急落。が、すぐ戻る。<焦りは最高潮。『やっぱ上がるんちゃうやろか』>
●(12時23分)急騰に飛び乗り38830円。売ポジとの両建てで時間稼ぎを目論む。<『もう1枚買うチャンスあるかなあ、あればいいなあ。』>
●(1時5分)38975円で押し目買いも5分後38940円で切り。<『あらら、もう終わりかな』>
●(その後)当日上昇した分の23.6%押しと38.2%押しに水準にライン(青色線)を引いて観察。
今回に限らず、この水準にラインを引いて挟まれたゾーンでの値動きを観察、押し目買いや戻り売りに利用することをいつもやっている。これは1分足だが、5分足もわかりよい。筆者は両方観察する。
このゾーンの中で価格がどのように動くのかを観察するのは重要な作業である。ラインでの反発、突破など、他の水平線、支持線・抵抗線などでも応用ができるだろう。左側(青色〇で囲った)に、同ゾーンで同じようにもち合っていたことがおわかりだろうか。このように過去に歴史が刻まれていることを発見したらラッキーだ。そのゾーンの重要さが浮き彫りになる。
ピンク色矢印はカイを考えている場合、青色矢印はウリを考えている場合の代表的な仕掛け処であろう。筆者はすでにカイに関してはあきらめていたので、ウリだけを求めていた。
で、どこで売ったかって?
・・・・・・そのまま何もできませんでした。(な〜んやそれ。言うだけやな。)
●(ナイト寄付き後すぐ)マド明け下寄りだったので、38765円でウリ。
●(9時38分)38430円でもショート。30分後38400円決済。
以上が、金曜日の顛末。
以上。
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