何ですの、この暴落は。震災の時、コロナの時以来の出来事やないだろうか。
そう言えば昨日の朝刊では、金曜日の日経の下落率は1987年のブラックマンデーに次ぐ下落であったらしい。ということは、1日の下落としては震災時より大きかったというわけだが、筆者としては今回よりも震災時の方が大きかったように感じている。
たぶん震災時は乱高下が激しかったのだろう。また値動きのスピードも今回より早く、デイトレでは逆、逆に張って大きく負けている。その記憶が強く残っているのであろう。それに加えて、今回については筆者は完全な勝ち組であるので、そう大した感動が生じていないのかもしれない。
実際にトレードはいいかげんなものになっている時があり、この慢心は危険な兆候なので、早いうちに修正が必要だと考えているところだ。
しかし、よくよく考えてみれば、今回は「金利のある」世界がより鮮明になったということであって、中断があっとは言え、25年間も続いた「金利のない」世界とはお別れしたのであるから、それなりの激震は当然のことなのだろう。
相場の世界では、信用取引時にかかる金利が上がりだす(※)。最近は個別取引はやってないので筆者などはまだ実感として感じられないが、そのうちにひしひしとこの「金利のある」世界を実感することになるのだろう。
※先物の証拠金には金利がつかないので、ここからは先物取引の人気がより上がるかもしれない。信用で3か月塩漬けたら、どれだけ借金が増えるんだ。
そんなこんなを考えたら、今の相場環境がますます引き締まったように感じてくる。『やったるでー』。
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では、この今の相場環境を分析してみよう。
高値から下落し始め実質17営業日で8000円以上も下落した。「そろそろ戻るんとちゃう?」・・・筆者もそう思う。
まずはこのデータから見てもらう。
筆者が株探さんのHPから毎日転記しているものであるが、25日移動平均線からプラスとマイナス10%以上乖離している銘柄数だ。
先週金曜日にマイナス乖離銘柄数が1319社と。1000を超えているのを知って『そんなアホなことあるかいな』と思ったものだ。筆者の中では過去最高で7,800程度の感覚であった。
だいたい300社以上の日が1週間以上続き、その途中にある1日だけは500、600社以上の数字が出れば大底というイメージを持っていた。それが何が何でも1300て。
過去に遡ってみる。あった。
2022円の1月27日と5月12日の2回は1000以上のマイナス乖離銘柄数であった。そして、確かに先物に関してはその日が当時の最安値をつけた日であった。一番下に上と同じような表を掲載しておいた。ご参考まで。
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こういうデータがあるから、筆者は「そろそろ戻るんとちゃうか」と思うのである。しかし、過去2回のデータが示すように「大底を打った」とは思わない。2022年のそれらは「大底」だったわけではないのである。
自分でチャートを確認してほしい。それらの相場環境は大底ではなく、下落途中でのいったんの底だったというだけである。底をつけて上昇したように見えるが、ちょっと先にもっと深い谷がある(5月のはそうでもないが)。
(※)しかし、大底でもないのに、これほどの数の銘柄が崩れてしまうのだということをあらためて知る必要がある。はっきりと大底を知らせてくれるサインは他にないものだろうか。
したがって、今回もここからちょっと戻るだろうが、真の底はもう少しアトになるのではなかろうかということである。
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この推測を確固たるものにすべく、いまからチャートの分析に入る。予想は波動を特定することから始まる。しかし、日足、いや4時間足でさえ見ていてもなんらのヒントは与えてくれない。奈落の底は見えてこないだろう。
これではもう【1時間足】に頼るしかない。
高値42500円からはジグザグ修正波動による調整4波だ。そのジグザグ波動は現在、その3波動目=C波中というのがメインシナリオである。
そのC波もここ2,3日の急落続きで、③波動目がエクステンションしてしまったというのが筆者のカウントである。更に、そのエクステンション③波はようやく③-4波の休憩に入ったかなという程度。このあと③-5波の下落、更には④波のリバウンドがあってのち、ラストの⑤波動目下落が待ち受けているという構図になっている。
今週はまず③ー4波動目のリバウンドがあってのち、③ー5波動目の下落、すなわち③波動目全体の下落を完成させる期間であると位置づけられるのではあるまいか。
では、まず③ー4波の戻りメドから考えようかと思ったが、これは後に回そう。月曜日の戦略で書くことがなくなっちまう。
全③波の下落メドから妄想しよう。
エクステンション③波は、37960円から始まって、36415円→36870円とくることから、計算では拡大目標値(③ー1波の1.618倍)は34370円となる。したがって、ナイトでの安値34350円はほぼドンピシャ、③ー3波の頂点にふさわしい数値となっていることはおわかりだろう。
なので、ここから③ー5波はまだ先があることもわかるだろう。
一方で、ジグザグC波全体の底メド推定をした場合、34050円というN値がすでに出してある。42500円からの下落がジグザグ修正波なら、最低限この目標値を達成するであろうという数値である。
③ー3波まだこの34050円を達成していない(※)。なら、③ー5波で達成するはずだと思うのが当たり前だろう。だから、ちょっとすべって
34000円前後というのが全③波(③ー5波まで)の下落メドになるのである。
(※)おそらくあいつらには34000円前後にたくさんの買い指値が集まっているのが見えていたのであろう。その手前であっかんべー、お尻ぺんぺんして逃げていったのだ。どこまでも腹の立つやつらなのだ。
34000円からは④波動目のリバウンドになる。どこまで上昇するかはまだわからない(③ー5波が確定してからの話だ)。が、これほど大きな③波動目のあとだ。それなりに大きなリバウンドも予想されてもいい。ある程度の買い需要も出てこよう。
その買い需要は「もしかして底打ち?」と錯覚させるような値動きかもしれないが、あくまで④波リバウンドなのだ。全力買いは慎んだ方がいいだろう。
そしてラスト⑤波動目。これはジグザグ修正波全体の底打ちをあらわすが、ジグザグA波のチョイ拡目標(1.272倍)値=32640円以下を予想している。拡大目標値30850円まではいかない、それらの中間だろうか。そこが究極の買い場となる。
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以上の値動きを【イベントスケジュール分析】に合わせてみよう。
ここから当限月のイベントはSQ日しか残されていない。
1)〜8/9ミニSQ日前後・・・③ー4波リバウンド〜③ー5波下落
2)〜8/16米国ミニSQ日前後・・・④波リバウンドから⑤波動目下落
3)〜9/13メジャーSQ日前後・・・⑤波動目完結後、上昇(大きめリバ)開始
となる。そう、今週はSQ週なのである。どんな値動きをしてくれるかお楽しみ週でもある。
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では、明日月曜日の戦略会議としよう。月曜日はC波③波動目中4波リバウンドの続きである。よって、超短期的には買ってもいいが、その戻りを待って売る方が効率的かつ安全策である。
ここからの動きを【15分足】で解説する。
値動きパターンはほぼ2種類に集約されるだろう。青色点線のように動けばフラット形だ。緑色ならジグザグ波動だ。いずれも最後の上昇のあとは③ー5波への下落につながっていく。戻り売りはその上昇のあとであろう。
※当然トライアングルもあるが、今回は割愛する。値動きのスピードを重視した。「早く③ー5波になってくれ」だ。
<重要ライン>
①41785〜42115・・・日中マド1
②40430〜41150・・・日中マド2
③37350・・・5日線処
④36675・・・(新)日中マド3
⑤36040・・・4時間足上昇メド
⑥36025・・・上昇転換ライン
⑦35795・・・前日日中マド埋めライン
⑧35780・・・15分足ジグザグ上昇拡大目標値
⑨35750・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑩35680・・・1時間足戻り高値(=4時間足大陰線高値)
⑪35525・・・1時間足ジグザグチョイ拡大目標値(仮)
⑫35330・・・1時間足ジグザグチョイN値(仮)
⑬35310・・・1時間足C③ー3波の38.2%戻し
⑭35185・・・ナイトセッション・ハーフバリュー
⑮34945・・・1時間足C③ー3波の23.6%戻し
※34800・・・ナイトセッション終値
⑯34495〜34205・・・日中マド4
⑰34415・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑱34350・・・直近安値(ナイト安値)
⑲34150・・・本日下落目標値1
⑳34050・・・日足ジグザグ下落N値(C波下落メド)
㉑33990・・・4時間足下落メド1
㉒33900・・・本日下落目標値2
㉓33530・・・4時間足下落メド2
㉔32640・・・日足ジグザグ下落チョイ拡目標値(C波下落メド)
(参考)32065(現物指数)・・・大3波の61.8%押し
(参考)30714(現物指数)・・・大1波頂点(4波はここには届かない)
<詳細>
フラットなら、もう一度安値34350円を試す動きをしたあと上昇し、A波の高値35075円近辺でその上昇は止まるだろう。そこがウリの急所。
ジグザグ型ならナイト終値からそれほど大きく下落することなく、すぐ上昇が始まると見る。この上昇メドは難しい。N値から拡大目標値までその時の相場環境によってさまざまだ。各トレーダーがその時の相場のムードをどう捉えているかによって、仕掛け処は変わってくるだろう。あるいは、そのポイント、ポイントでの値動きを観察して仕掛ける、仕掛けないを決めるしかないだろう。
反転が弱ければN値で終わる(あるいはもっと短い場合もあるが)。この場合は⑫だ。強ければ最大で⑧だが、先々週までなら押し目買い勢力もかなり強力であったが、先週の大急落で買い方はしょげ返っているはず。まだ傷は癒されておらず、腰を据えたカイはできないだろう。
となれば、やっぱり⑫かな。すぐ下に⑭もある。それを少し突破(と言っても130円程もある!)したところが関の山のような気もしている。
どちらにしても、戻り売りが正攻法だろう。利確目標は⑳以下である。
<ポジション>
売4(42000台前半、41800台央、41200台前半、38000チョイ前) 変わらず
買0() 変わらず
※金曜日は売玉1枚でも利入れを何度も考えた。が、まだ③波は終わっていないようだとの判断をしてやめた。まだまだ増やせるようである。
<前日勝負手概説>
割愛。
ウリもカイもやったが総じて強いものではなかった。ウリは自信があったが、いつ反撃されるかとの心配が先立っていた。バカだな。どれだけ反撃されようと、翌日はしっかり下がっているような相場環境なのに。覚悟が足りなかった。
そんな事もあってカイもやった。例によって「もうそろそろ」感でのカイである。
日中ラストだけでも36040円、35840円、ことごとく失敗。すべて50〜100円のロスカットとなった。
ナイトでも同じような有り様。「底打ちか?」「いや、まだ売らないと」の連続で利益は出るものの恐怖心が先立ち微益に終わる。
さすがにアルコールが回ってきたのでやめた。そのあとはチビチビやりながらも波動カウントの特定調査に集中した。
以上。
<参考>プラス、マイナス乖離数表。
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