ようやく重要イベント(ジャクソンホールでのパウエル講演)が終了。アメリカはえらく沸いているようで、ダウやSPは史上最高値を更新する勢いである。
較べて日経はイベント後には値を消してしまっており、先物は大引け値より130円安(ラージ)で帰ってきている。ダウに較べてナスダックの伸びが足りなかったことや、ドル円相場の下落(円高方向)が原因なのであろうか。今ひとつ冴えない。
すこし、マスコミ記事を拝見したが、最終的には上昇するとしても当面はもち合い相場が続くとか、様子見とか、あまり威勢のいい記事は見当たらなかった。
が、筆者は最終的にはやはり39225円を突破してからでないと下落は始まらない考えている。根拠の主はやはりエリオット波動だ。波動的にまだリバウンドが終了していないとカウントできるようだ。そして根拠の従は、世間一般が上昇に懐疑的だからだ。その場合はえてして上昇する場合が多い。
今回はこの主従の根拠について解説を試みたいと思う。
まずはこの足だけでも十分であろう。【4時間足】だ。
おそらく多くのトレーダーに「そろそろリバウンドは終わりかも」という警戒感を生じさせているのは、上昇スピードがここ1週間くらい鈍ってきていることが原因なのであろう。上げては下げられ、上げては下げられの連続で、結局1週間前の高値と現値はそれほど変わらない。
ただ、高値、安値の両方を切り上げているので、簡単に縁を切ることもできないという宙ぶらりんな波動である。
それもそのはず、このB波(おそらくトライアングル修正波の)の3波動目はエクステンションしているにもかかわらず、更にそのエクステンションした5波動目のその形状がダイアゴナルという、上昇志向はあるけど同時に警戒感も丸出しの波形となっているからである。
しかし、遅々として進まないかもしれないが、現在ようやく③ー4波にたどり着いた。ここからはもう③ー5波が残されているのみとなる。その③ー5波はエンディング・ダイアゴナルらしく、華々しいラストを飾ってくれるものと考えている。
(※心配は、金曜日ナイトセッションの高値38675円で上昇波動が終わったかもしれないということだ。5波の頂点が上値ラインに届かず反転してしまい、それでダイアゴナルが終了となることはままあることなのである。が、酔っていたとはいえ、あれはどう考えても天井ではない。ここまでガマンに我慢をつづけたというのに、当日の上昇の有り様があれでは浮かばれまい。高揚感もなかった。まだ天井は先だということで、このライン引きとした。)
よって、今週は③ー4波の残り(残っているならば)、③ー5波の上昇があるものと考えられる。③ー5波はもうこれ以上日延べできないくらい煮詰まってきているのだ。
そういえば先週だったか、この③ー5波の高値、すなわち天井は38500円以上という試算を出した。それから③ー4波の底値が一段切り下がってしまったが(37285円→37180円になった)、それに2200円をプラスしても37380円で、依然として目標値39225円の突破は可能な状況に変わりはないのである。
そして、その目標値39225円を突破後に天井を付けたあとは下落する。その下落が(トライアングル修正波の)C波の下落なのか、(上昇1波の副次波の)4波の下落なのかはわからないということは、先週述べているので重複は避けよう。
では、なぜ天井が今週なのか、である。
もちろん波動的に煮詰まっているからというのが正解なのだが、イベントスケジュールからもそう言えるのだ。
え!?何それ。ここからはSQ日や日米の中銀会議がある9月中旬まで空白の日々だったのではないか?
ここでその回答をエヌビディアの決算と答えた方も多かろう。でも、違う。いくら重要であるとしても、筆者はたかが1社の決算内容など相場の転換点としてはとりあげない。
ではもったいぶらず答えを言おう。
9/2(月)の米国労働感謝の日である。米国市場は休場となる。3連休である。
筆者は以前より、その3連休をやつらの「ズル休み」だとけなしていた。ズル休みの目的は知らないが、彼らはその前にポジションをどうにかしておく必要があるだろう。ただ、われわれ庶民のように連休前にポジションを縮小しておくことはない。なぜなら、あいつらはあいつらの資金だけでも相場を動かすことができるからだ。特に日経先物なぞ、お茶の子さいさいだろう。
そこで、今年だけだが、あいつらの3連休時前後での日経の傾向を調べてみた。なんとかあいつらの悪事が明るみに出てくれないものか。
赤色矢印の日が米国の3連休になる休場日だ。今年はここまで4回あった(連休にならない祝日自体は別に2回あった)。その前後を四角く囲ってみたが、どういう様子が読み取れるだろうか。
まず、彼らが祝日の日経は動きがそれほど大きくないことが確認されるだろう。これは実際に経験していることでもある。陽線であってもそれほど大きな実体ではない。(しかし、陽線が多いのは改めてビックリではあるが。)
問題はその前後である。「前」では上昇している。「後」では調整下落だ。その時の相場環境にもよるところが大きいが、だいたいそんな傾向になってはいないか?
つまり、彼らは連休前に上昇させるだけさせる(下落トレンドならその逆だろう)、ということが言えるのではないか?つまり、上げるだけ上げといてから休みに入るのではなかろうか。
あるいは、休日のあとの市場に戻ってきた翌日からは、大きな陰線をつけない限り、2,3日中には更に上昇させている。(3月29日は翌日に大きな陰線を付けて下落している。)つまりは強烈なサインがなければ、休み前と同様のトレンドが続くとの想像も成り立つだろう。
ともかく、連休前は上げてくるはずである。あるいは早めに上げすぎて、天井をつけてしまうかだろう(※)。
(※)この場合も彼らが一斉に利確に動くことはない。なぜなら翌日の相場では日本のトレーダーが値を保ってくれるからである。「移動平均線が上向きだ」。「伸びないのは上昇途中の調整だから」。「ダウは転換していない」など。彼らは日本人トレーダーが自ら売り込んでくることはない、むしろ逆に上昇させてくれるとまで見下している。
・・・・・・
では、そろそろ明日月曜日の作戦会議といこう。1時間足チャートがいいだろう。
月曜日は押し目が問題となってくる。ここから大した押し目がなく緑色ラインのような軌道で目標値方向へ上昇するか、紫色ラインのようにやや大きめの押し目をつけてから同様に上昇していくかである。
どちらになるかはその場になってみないとわからないが、どちらにしてもわれわれにできることは押し目買いだけである。
<重要ライン>
①41785〜42115・・・日中マド1
②40875・・・上昇トレンド再開ならばの目標値
③40430〜41150・・・日中マド2
④39640・・・全下落の76.4%戻し
⑤39245・・・4時間足ジグザグ上昇(A)拡大目標値
⑥39225・・・日足戻り高値&4時間足ジグザグ上昇(B)N値
⑦39010・・・本日上昇目標値2
⑧38825・・・本日上昇目標値1
⑨38675・・・ナイト高値(直近高値)
⑩38610・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑪38400・・・ナイトセッション・ハーフバリュー
⑫38390〜38950・・・4時間足中天ネックゾーン
※38255・・・ナイトセッション終値
⑬38170・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑭38165・・・5日線処
⑮38135・・・BS転換ライン
⑯38130・・・ナイト安値
⑰38060・・・下落転換ライン
⑱37985・・・4時間足押し安値
⑲37850・・・1時間足ジグザグ下落N値
⑳37795・・・本日下落可能値
㉑37515・・・1時間足ジグザグ下落拡大目標値
㉒37175〜36875・・・日中マド3
㉓34525・・・直近戻しの半値
㉔30380・・・直近最安値
(参考)30714(現物指数)・・・大1波頂点(4波はここには届かない)
<詳細>
しかし、押しが深くても38000円レベルは死守してくれるのではないかと踏んでいる。紫色点線は上値ラインの平行チャネルだが、このラインをある程度信用してもいいのではないだろうか。したがって、仮に⑱を割ってしまったらいったんロスカットして様子を見るべきである。すでに③ー5波の上昇はナイトで終了していた可能性も出てくるからだ。
だから、まずは⑯を下回った後で本格的なカイを入れることになろう。この場合は比較的簡単だ。
問題は寄付きからすでに上昇が始まっている場合だ。その場合は⑪を超えれば⑩までノンストップと見る。金曜日のイベント後の急落を取り戻しに行く値動きである。
それ以上はわからない。いちおう筆者は38800円台、もしくは⑫出口近くまでを狙ってみるが当然疑心暗鬼だ。いつでも降りる準備だけは怠れない。
<ポジション>
売1(41200台前半) 変わらず
買1(36500台央) 変わらず
※まだわからないとしか言いようがない。金曜日ナイトが天井だったら大失敗になるが・・・。あくまで39225円を突破してからだと考えている。
<前日勝負手概説>
11時パウエルさんの講演を迎えるにあたって、カイしか考えられなかった。
日中11時すぎの38050円、ナイト5時半の38400円、8時半チョイ前の39470円の3枚をもって迎撃する予定でいたが、38635円のジグザグ拡大目標値で1枚利確した。11時を過ぎてからもまだ上昇過程にあったが、結果論ナイス判断となる。
が、そのあと11時半からの急落は油断しており見落とし。気づいてすぐ決済したのは38380円であった。
すでにアルコールの毒が身体中をむしばんでおり、その後のトレードはまともにできない状況に陥っていた。シラフなら買っていたかもしれないが、いや、売っていたかもしれないが・・・。このように判断はいいかげんなものになっていた。
最後は『あす朝に決めよう』で。
以上。
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