相変わらず予想を外す日々が続いている。
先週は週初に下落してくれたまではよかったが、後半はその下落が進まず、またまたもち合いになってしまった。筆者の望む一直線の下落トレンドにはほど遠い相場環境である。
しかし、もうそろそろ一直線の下落トレンドが進みそうである。その辺りの理由を【イベントスケジュール分析】から説明したいと思う。
もうどなたもご存じであろう。本日は衆院選挙。今もまだ投票は続いている。結果は明日月曜日の寄付き前にはほとんど決着がついているだろう。
したがって、その結果は寄付き時点で織り込まれ、その後も前もって決まっているトレンド方向に沿った値動きとなっていくだろうことは自明である。
そう、トレンドはもう始まっている。10/15の高値を基点とするトライアングルC波の下落波動である(下落波動であることには自信があるが、トライアングルC波であるとは限らないのではあるが)。
なので、衆院選の結果如何にかかわらず、明日以降は下落が進展するものと思われる。衆院選の結果はその背中を押すことはあっても、10/15の高値を追いこすようなトレンドを作ることにはならないのだ。
では、その次からのイベントについてはどうか。
10/31(木)・・・日銀政策金利発表
11/5(火)・・・・米大統領選挙
11/7(木)・・・・FOMC政策金利発表
日米の中央銀行会議は今回はパスだ。ほぼ内容は織り込まれていると見る。とんでもないサプライズでもあれば相場トレンドも変わってこようが、今回は見送りとしたい。
問題はやはり、来週の米国大統領選だろう。今週はその前週。相場の値動きにとってはもっとも注意しなければならない1週間だ。この1週間は「オクトーバーサプライズ」がもっとも頻繁に起こりやすい。
先週までの相場を見る限り、トランプが優勢のようである。それは直近のトランプトレードの例を見れば明らかだろう。相場はトランプが勝つものと考えて上昇したり、銘柄によっては下落したりしている。
この情勢が今週もこのまま続くようなら、つまりはトランプトレードが続くのなら、おそらく世界に冠たる米国の大統領になるのはハリスである。相場は大多数の思惑を裏切る方向に進むものであるからだ。
しかし、今週ハリスが盛り返したら?「オクトーバーサプライス」をふんだんに利用して、トランプ優勢に待ったをかけるどころか、ハリス陣営に有利な情報、ニュースが続出したら?
その時は、トランプが勝つ。
なぜだろう。たぶんこういうことではないか。
現在トランプトレードで儲けている、大きな含み益を抱えているトレーダー達は、投票日の1週間前の今週くらいから、反対売買をして利益確定やポジション調整を行うはずである。まともな投機家であればあるほどそういう行動に出るだろう。
一方で、そういう反対売買が出るのに乗じて、同一方向にトレードを仕掛ける投機家もいる。買われた株の反対売買として利益確定の売りが大量に出るのを見越して、前もって売りを仕込んでいる投機家層だ。そもそもハリスが優勢になるというニュースは、もしかしたらそういった層の投機家が市場にわざと流したのかもしれない。わざと流して、大儲けを企てるわけである。
したがって、そう言ったニュースに惑わされた売りが出尽くしたあとは、上昇するだけである。ハリスは敗れ、「やっぱりトランプ」だったということになるだろう。
逆を言おう。
もし今週終盤になってもトランプ優勢状況が崩れないなら、それは何を意味するだろうか。それはトランプトレードを仕込んでいた投機家があえて悪評を流さないということである。そればかりか、ますます「トランプ優位」のニュースばかりとなれば、買った株は高値で維持することができ、希望通りの高値で売り抜けることができるということを意味する。
この場合、残るのは高値をつかまされたトレーダー層だけとなって、いずれ相場は崩れ始めるだろう。つまりは、トランプはいなくなり、ハリスが勝つのである。
※この伝で言うと、本日投開票の衆院選は自公の負けであろうと予想できる。なんとなれば、先週前半こそ「自公で過半数割れ」との情報で相場が崩れたが、後半は「ギリギリ過半数かも」で相場は持ち直した。上で言った「ハリス挽回」ニュースと同じく、相場が戻ったらハイ、それまでよ。自公に投票する者はいない。
が、その結果を見て「自民が頼りないから相場が下落した」と考えるのはまちがいだ。何度も言うが、トレンドはすでにもう決まっている。自民が勝とうが負けようが、下落することにまちがいはないのである。たとえ、自公で過半数突破どころか61.8%以上の議席数を獲得して大勝利を収めたとしてもだ。その場合、明日の寄付きこそびっくりしてマドを明けて高く始まっても、おそらく寄り天となることだろう。
こういう事情があるから、ニュースには敏感になりたいものである。どんな内容のニュースで相場が上がったのか下がったのかを知る必要があるのだ。
おそらく今週、どこかの時点でハリス優勢の情報が流れる。それまでは相場は先週に引き続き下落基調だ。下落に賭けているトレーダーはそのままでいい。しかし、ハリス優位のニュースが流れるやいなや、下落ポジションの一部でも買い戻さなければいけないだろう。相場は少し(本来の下落トレンドを崩さない程度に)戻すからである。2波の調整だと思えばいい。
もし、もしも、ハリスが、ハリス陣営が、あえて「ハリス優位」の情報を流さなければ、結果現在のトランプ優位のままの選挙状況に甘んじることとなるが、しかし、来週早々にでもキッチリしたニュース(それがどんなものか知らないが)を流したとしたら、逆に一発逆転が期待できるかもしれない。ハリスが勝つためにはこの戦略しかない。土壇場での「オクトーバーサプライズ」作戦である。
なので、今週の相場は下落トレンドが進行するが、どこかで2波の調整があるだろうと読むシナリオがメインと言えるだろう。
【4時間足】
ここで別の資料を出そう。筆者が株探さんのデータから毎日転記している、例の25日移動平均線からのプラス、マイナス、10%以上乖離銘柄数の表である。
東証全銘柄だけではなく、プライム市場だけでも陰転すること4日連続となった。ダマシもあるから絶対というわけではないが、この銘柄数がいったん陰転すれば、最低でも3週間〜1か月は続いている。なれば、あと2,3週間以上はマイナス乖離銘柄数の方がプラスカイリのそれよりも多い日々が続くと見るのが基本だ。
このデータからでも、11月中旬くらいまでは暗い日々が続くことがわかるだろう。もっとも陰の極値(大底)はそれよりも前になることは当然である。大底をつけてから陽転するまでに数日間は陰転の期間が続くと見ておけばいい。
筆者の言いたいことはわかるね。
であるから、以上のことを鑑みて、今週の値動きを予想してみると、以下のチャート図になった。
今週前半の下落トレンドは変化なしだ。図では5波動目の下落である。それは「トランプ危うし!」「ハリス再逆転!」等のニュースが流されない限り続くことになろう。最大で選挙日当日、あるいは結果判明日までだろう。
逆にもし、上記のニュースが流れれば、即5波は終了。それまでの1〜5波を大きな1波としたら、その修正2波動目がスタートすることになる。その時期は早くて今週後半からだろう(水曜日以降)。
2波に移行するのは、ニュース次第ということだ。
※この2波というのは、もしトライアングルC波ならば全3波構成中の調整b波にあたることは言うまでもない。
ついでに5波がどこまであるかだけ推測しておこう。ある程度、簡単だ。①波と③波の値幅に着目すればいいだけである。
1波の長さが1520円、3波は1575円であった。なら5波が同程度だとすれば(始点を金曜日ナイト高値の)38380円だとして、38380-1500=36880円となる。
すなわち1、3波より短ければ、37000円前後、長ければ36000円程度まで見ておけばいいのではないか?と想像できるだろう。
5波動目というのは、あいつらの自己都合により、いくらでも延長できるし、逆に途中で「や〜めた」=未達(フェイラー)にでもできる、あいつらにとって非常に便利な、使い勝手のいい波動である。推進波と言えども信用はできないのだ。(だから余計ニュースが必要になってくるとも言える。)
くだらない話を長くしすぎてしまったようだ。もう明日月曜日の予想にしよう。
あす、下落することは上で書いた通りである。ナイトの高値38380円以上の高値を取ってくるのは、自民党大圧勝という結果以外にはありえないが、たとえそのように高値を更新したとしても、上昇が続くわけではなく、おそらくほどなく下落に転じることはまちがいない。
なので、高値になればなるほど売り方を喜ばせるだけの話である。
<重要ライン>
①41570〜41910・・・日中マド1
②40310〜40840・・・日中マド2
③39440〜39905・・・日中マド3
④38620・・・4時間足小ジグザグ上昇N値
⑤38610・・・大上昇転換ライン
⑥38545・・・4時間足戻り高値
⑦38490・・・本日上昇可能値
⑧38380・・・ナイト高値
⑨38340・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑩38275〜38675・・・4時間足中天ネックゾーン
⑪38245・・・ナイトセッション・ハーフバリュー2
⑫38170・・・5日線処
⑬38120・・・ナイトセッション・ハーフバリュー1
※38060・・・ナイトセッション終値
⑭38025・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑮37645・・・直近安値
⑯37595・・・日足押し安値
⑰37445・・・本日下落目標値
⑱37430〜37180・・・日中マド4
⑲37285・・・次の日足押し安値
⑳37135・・・4時間足大ジグザグ下落拡大目標値(5波動目底候補)
㉑36825・・・4時間足小ジグザグ下落拡大目標値
㉒36475〜36455・・・日中マド5
㉛35150・・・B波50%押し
㉜33935・・・B波61.8%押し
㉝32945〜30905・・・1時間足大底ネックゾーン
㉞32710・・・(訂正)A波値幅の61.8%分下落点(C波底候補)
㉟32430・・・B波76.4%押し
㊱31925・・・1時間足大底ネックゾーン中間点
㊲30000・・・A波底
(参考)30714(現物指数)・・・大1波頂点(4波はここには届かない)
<詳細>
先週のどこかでリバウンドは38600円までだろうとの話をしたが、今はそれよりもハードルを下げて、38500円までだろうということにした。したがって、それよりも高値を取ってきたらいったんウリは中断。ほとぼりが冷めるのを待って、あらためてウリ直し作業に向かうのが吉である。でもまあ、そんな気ちがいめいた値動きをすることはないだろうとは思っているが。
もっともウリをしやすいのは5日線前後だろうか。ナイト終値よりも上に走っているので、まずは上昇してくれることが条件になるが、「自民党が案外善戦した」報ならここら辺りまで上昇は可能だ。
あとはもう38000円以下はウリ一色でいい。先週とは違い、リバウンドに気を使う必要はない。火曜日以降ならまだしも、月曜日に関してはニュートラルに戻しておくべきという材料はないのだから、今度38000円割れたら、本気の下落となってくるはずである。「遅いかな?」なんて躊躇する必要はないだろう。思った時が吉日。積極的にウリを仕掛ければいいと思う。
利益確定はとりあえず⑳までというのはずっと変わりない。デイトレなら⑮から⑯狙いで。
<ポジション>
売3(39900台央、38500台、38300台前半) 入れ替えあり
買0() 変わらず
※強烈な買い戻しにあって、売玉追加できず。入れ替えで数十円単価を上げた程度であったが、それも想定内。辛抱期間であろう。
<前日勝負手概説>
9時15分チョイ前37980円でショートをやってみた。安値からリバウンドしたあとだ。2時間粘ったが、前場終了前37800円で利確。本当は38700円割れを狙っていたが、時間がかかりすぎなのを嫌気。
後場もウリ勝負をしたかったが、いったん「上」かな?で37855円で買ってみた。10分後▲20円で降参後、やっぱりショートに戻って37820円仕掛け。でも、30分後+5円で降りました。
これは結果好判断。あまり見ていなかったが、終盤大きく戻った。
ナイトは相場ムードを読み取れず、6時半38215円でショート。もっと前に買っておきたかったが、踏ん切りがつかなかった。
それは9時半指標後でも決済できず小利で終了。今さら買えないと、ホールド売玉の1枚を決済したあと、38350円で仕入れ直したようだ。例によってあまり覚えていない。
ただ、38280円を超えて、どんどん上昇してしまうというシナリオはなかった。この上昇は「売り方の持ち高調整による買戻しに乗じた、単なる買い方の仕掛け」であり、買い方も本気ではないとの判断。
その判断の正しさは翌朝、38000円台まで下落して終わっていることで証明されたと思う。
以上。
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