年内の重要イベントを通過し、これから日経は大きく羽ばたくはずと予想していたが、残念ながら時期が悪いようだ。今週はクリスマス週でもあり、それからの年末年始で市場エネルギーは分断される。それを狙った投機筋の動き・・・。
まだまだはっきりとはしない日々が続きそうである。
が、筆者のとっては今週が勝負処。皆が休む時に先駆けて予想し、細工を施す。そして果報を寝て待つ。これが筆者の手法である。
はっきり言おう。今週から掉尾の一振を追う。ただし、どこまで無条件に追うかについてはちょっと考えさせてもらおう。
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【日足】
日足5波ダイアゴナル上昇説に基づけば、その4波トラインアグルe波は38200円で終了し、そこから反転の波はいよいよ5波動目の上昇という見方になる。
1ー3チャネルラインを2度下抜けたが、なんとか下ヒゲで凌いだことが38200円=e波底説の根拠(2度目は月曜日大引けまで断定できないが)というか、その説に頼りたくなってしまう事象である。
これだけの理由、つまり重要イベントでの下落を38200円までの下落で賄いきったということで、ここからはダイアゴナル5波動目の上昇に賭けてみることにしたのである。
この見方によれば、38200+2770円=40970円、がとりあえずの5波目標値である。4波の最長値幅分だけ伸びると言うものである。
ところが、この説について読者より「スラスト的に上昇するのは、全体が衝撃波の時だけではないのか?」というご指摘を頂いた。同じ推進波でもダイアゴナル的上昇波動には適用しないはずと。
教科書を再読。「インパルスの場合は・・・」とあった。完全な見落としである。読者にお礼申し上げる。
ということで、もし5波の上昇であっても、通常の上昇とおなじく紆余曲折ある上昇となって、連続してイッキに目標値まで達するようなスラスト的急上昇ではない。要するに時間をかけた上昇で、これで逆にひと安心。慌ててカイに走ることもなくなった。
また、5波の目標値も別途計算方法があって、上記とは若干違ってくるのだが、だいたい41000円前後を見ておくといいだろう。エクステンションせず、とりあえずの場合である。
すなわち、3波の高値40280円は確実に突破するということである。ある記事で知ったのであるが、大納会で4万円をつけたら史上初になるらしい。今年はその可能性が十分あるだろうと思う。ぜひとも挑戦してもらいたい。
【4時間足】
ところが、4時間足チャートに落としてみると俄然弱気になってくる。
果たして月曜日から上昇するのか?という疑惑が湧いてくるのだ。その根底には例の3つの大陽線の存在が大きい。
もともと筆者は一番下の「信長陽線」まで帳消しにする下落があると予想していた。でないと明治維新、日本の夜明けが始まらないと直感したからだ。上で、下落は38200円で終了とした今も、まだその直感は完全に忘れ去られたものとはなっていないのである。
図の様に、一番上の家康陽線、真ん中の秀吉陽線は同じような規模の陰線によって消し去られている。だから、一番下の信長陽線も同じような長さの大陰線で否定されるのではないだろうかという不安がまだくすぶっているのである。
それとこうだ。物語を続けよう。明治維新はまだ完成していないのではないか?だ。
北の地函館では旧幕府軍が共和国建立を宣言した。これを叩かないと日本は分裂、本当の意味での維新は完成しないのではなかろうか。あるいは、
『五稜郭などはどうでもいい。しょせん負け犬たちの遠吠えよ。いずれ春にでもなれば融けて流れよう。それよりも・・・。
革命は終わったのだ。これからこの国体の維持・成長を促すためには非凡な才能に恵まれたスタアは必要ない。それぞれの分野のスペシャリスト、技術屋が必要だ。われわれ政治家は彼らを上手に使いこなすだけである。・・・薩摩もいずれは消えてもらうことになるだろう。』
伊藤らを中心とした凡庸な政治屋たちの胸中はこんなものだったのかもしれない。
明治二年 五稜郭陥落、旧幕臣・榎本武揚斬首刑
明治六年 西郷隆盛下野、故郷鹿児島に帰る
明治十年 西南戦争終結、盟主・西郷隆盛死す
以降、内戦の危機は去り、日本は富国強兵路線を突っ走ることになる。
残された信長陽線の否定は最後の士族の死をも意味する。完全なる武家社会の終焉、明治維新の完成である。
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こんなしょーもない物語を相場に当てはめちゃったものだから、もう後戻りできない。どうしても下落を望んでしまうのである。
こんな風に凝り固まってしまったのだから、今週は両ニラミで臨むことにしようと思う。しかし、下落があるとすれば月曜日1日、せいぜい火曜日までだ。月曜日に下落がなければ、本年中の残りの時間は上昇するのみとなる。掉尾の一振に期待が持てるだろう。
なぜなら、e波の大底はせいぜい信長陽線の安値27800円前後までであるという見解に変化はなく、ここからの距離は1000円幅程度。それくらいなら1両日もあれば成し遂げられるからだ。
注意すべきは月曜日だけということになろう。
ここ2,3年、年末相場は大した波乱がないように思う。Xmas週からは欧米勢のほとんどは休暇に入る。だから大して動かないと思われるのだろう。
が、今年は違う。なるほど大手は余裕があるのできっちり有給休暇を取るだろう。しかし、中小零細の投機家層はそうはいかない。ここ2ヶ月ほとんど儲けらしい儲けはないはずだ。たぶん素人衆を路地裏に連れ込んで、恐喝まがいの行為で糊口を凌いでいたにちがいない。
彼らにとっては、この年末年始こそが稼ぎの場である。あいつらは絶対仕掛けてくる。但し、大手を怒らせない範囲でだ。大手に睨まれたらこの世界で生きていけないことはわかっている。
つまり、この時期、大きくは下げないし。大きくは上げない。意表をついての上下動でわれわれの目を混乱させて、われわれの財布からお札を抜き取ってしまおうという策略だ。
だから結論はこうだ。
週初下げたら、年末までは上げ続ける。週初から上昇したら、どこかで(たぶん40270円は超えるだろう)反転させるだろう。もしかしたら38200円の安値は更新するかもしれない(先週考えた拡大フラットなら)。
そうだ。彼らの謀略というか、小細工程度だな、その小細工によってわれわれは悲観と楽観を交互に味わうことになろう。
その小細工はすでに始まっている。木曜日に朝、安値を付けたあとのパウエル談を帳消しにするほど上昇、と思えば翌日は夜にかけて植田総裁談を否定するような下落。そしてニューヨークタイムからは再度の大戻し。このような値動きが年末(年始も?)にも見られるということである。
でも、ここの読者は大丈夫。そんな手があることを前もって知ったからだ。稼ぎの額はその時の裁量によって違うが、突然の反転への備えは万全であろう。慢心することなく、稼ぎたいものである。
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では、月曜日だ。あすは様子見から入らざるを得ないのはすでに述べた。決め打ちできない日である。
筆者が迷っているのは、この1時足チャートの緑色ラインの意味が分からないからである。
この木曜日の上昇が上昇の新1波なら、ここからは青色ラインのように上昇3波の波動を描くことだろう。この場合は、ほぼだが、38345円をも下回ることはないだろうと想像できる。実際に筆者は金曜日の朝ブログにて、そのようなカイ予想をしている。それは見事に裏切られたが、その下落を2波の調整だと思えば納得はいくことだ。
今の心境はこちらの予想の方が強い。だから、金曜日ナイトでも底値を拾う作業に何度もチャレンジした。
しかし、この緑色上昇ラインをダブルジグザグのつなぎのX波と考えたらどうだろう。e波は38200円で終了しておらず、新たに2つ目のジグザグ波動を誕生させるためのつなぎのX波だ。
そうなると、赤ラインのようなジグザグ下落波動が想定される。もちろんそのジグザグ波動の最終地点は37800円前後であることに変わりはない。
このシナリオが浮かんだので、少しだけ注意をしておきたいと考えたが、たぶん杞憂に終わるだろうとは思う。
もう一つ注目してもらいたいのは、3本の緑色点線の水平線だ。これは意味を測りかねている緑色ラインの、上から23.6%押し、50%押し、76.4%押しラインである。頂点である39360からの下落&上昇の波は50%押しラインを中央に典型的な上下対称、すなわち三角もち合いを形成していく過程のように見えはしないだろうか?折り返し点は同じような比率の位置である。
自分で抵抗・支持ラインを引いて三角形を作ってみるといいだろう。それが手掛かりになるかもしれない。
<重要ライン>
①42270・・・最高値
②41600〜41910・・・日中マド1
(参考)41035・・・5波目標値のひとつ
③40970・・・トライアングルe波底+a波値幅2770円
④40665、40900・・・e波が拡大フラットならの場合の2波動目頂点候補
⑤40285〜40835・・・日中マド2
⑥40280・・・ダイアゴナル3波頂点
(参考)40250・・・フラットⒷ波が5%超過の場合の頂点
⑦40155・・・日足戻り高値
(参考)39965・・・現物225指数7/19始値
(参考)39960・・・フラットⒷ波が10%不足の場合の頂点
⑧39790~39810・・・日中マド3
⑨39680~39910・・・4時間足天ネックゾーン
⑩39505・・・4時間足ジグザグ上昇N値
⑪39500・・・4時間足上値メド2
⑫39255・・・4時間足上値メド1
⑬39170・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑭39080・・・5日線
⑮39060・・・上昇転換ライン
※38885・・・ナイトセッション終値
⑯38780・・・木曜日上昇の半値水準
⑰38685・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑱38545・・・下落転換ライン
⑲38360・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑳38200・・・直近安値(前日安値=e波底仮定)
㉑38155・・・4時間足ジグザグ下落N値
㉒38150・・・4時間足下値メド1
㉓37970・・・4時間足下値メド2
㉔37915~37625・・・4時間足底ネックゾーン
㉕37880・・・4時間足ジグザグ下落チョイ拡目標値
㉖37800・・・信長陽線安値
㉗37650・・・トライアングルc波底
㉛37510・・・a波底(割れたら小トライアングル説崩壊)
㉜37405〜37155・・・日中マド4
㉝36450〜36425・・・日中マド5
㉞34925・・・デッドライン
<詳細>
そういうことだから、その支持ラインを下抜けて、38345円をも下回ってくるようだと、まずはカイは放棄するべきだ。37800円程度では止まると思うが保証はないからだ。もっと前からなら⑰を下抜けたら注意だが、むしろウリを先にやってもいいくらいだ。
でも、この下落して安値更新してしまう値動きは筆者的には10%の確率。メインシナリオはやはり上昇だ。
とはいえ、三角もち合いになることは想定しておくべきだと考える。直前の上昇がスラスト的な上昇(連続した陽線)だから、もう一度下落、おそらく76.4%押し水準=38475円までの下落があっても驚くに当たらない。それでも上昇を強く期待しているのであればそこら辺で買うことになろう。
また、それほど大きく下落することなく、小さな押し目を作ってからすぐ上昇していくことも当然考えられる。その場合は筆者なら39000円突破で買ってしまうだろう。あとは⑬突破を願うのみである。デイトレなら⑩までを狙うことになろうか。
<ポジション>
売1(39900台) 変わらず
買2(38200台、38400台) 枚数変わらずも単価は下げる
※38400台は2枚あったが、1枚は38700円で利確になっていた。まさか39000円を超えていたとは驚き。本日は売玉、買玉どちらか手仕舞いになろう。いや、売玉はもう少し様子見になるのかな、その場合はもう1枚買玉を増やしておくようにする。
<前日勝負手概説>
寄付き後に「きょうは下落から始まりそうだ」の直感。買玉を1枚39040円で処分したのは正解だったが、その後のトレードは全て失敗。押し目を拾ったつもりが押し目とならず、けっこうな赤字を繰り重ねた。
9時すぎ38865円カイがスタート。5分足ジグザグはN値で終わらず拡大目標値までいったようだが、50分後38815円でロスカット。
10時すぎデイトレ用としてのカイは38825円。5分足で十字が出てイチかバチかの勝負。これは40分後バリュー値39025円手前で利確できた。
後場もカイ。上がるのを盲信していたので38860円で買ったが、1.2分後急落。あえなく38815円で処分。2時すぎ38845円でも買ってみたが、これもすぐに▲50円。
ナイトに賭ける。『おかしい、上がるはずなのに』だったが、その日はアメリカのSQ日であったことを思い出す。こりゃ、「前半は売られまくられるな」に変更。
5時すぎ38650円でショートだったが、7時前38470円カイをやったりして欲丸出し。結局上がりそうな気配を見せられては買っていたので、3回損切りさせられた。
10時半に指標発表があったので、下落が止まるのはやはり9時半前後というアノマリーを思い出す。下落が止まってから39420円で買ったが、メモがないので前後はあまり覚えていない。他にも買ったりしているが、酒中夢中のこと故その意味は不明にて。
以上。
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