ようやく4万円の壁が取っ払われたようで、世間はあきらめかけていた「掉尾の一心」を再び叫び始めた。それにしてもよく上がってくれたものである。
しかし、「よーし、これからだ」と思う間もなく、日本市場は年末年始のお休みに入ってしまうわけで、この奇跡とも呼ばれる長い休日が盛り上がりかけた市場心理を冷やしてしまわないか、ちょっと心配でもある。
FXの世界では、この休日の間に海外投資家たちが思いっきり円安に振ってくるのではないかという心配があちこちの記事中で聞かれる。が、その疑念は円安方向ばかりで、円高方向にという疑念が聞こえてこないのが、素人の筆者にはわからない。どちらにせよ、「あいつらなんかやってくる」のだろう。
そこで、今回は本業の日経平均であいつらがなんかやってくるかどうかの分析を試みてみようと思う。いつものように独善的であることを承知の上で聞いてもらいたい。
尚、ここで言う年末年始とは明日12月30日から新年1月3日ナイトセッションまでの期間と考えてもらいたい。
・・・・・・
【現物225指数・変則的週足&日足】
先週の筆者の予想「十字線」は見事に外れ、陽線でのハラミ線となり、金曜日の陽線で3度目の正直。14週続いた7/19始値とギャップとの間の保合い相場についに別れを告げたように見える。
見えると書いたのは、まだこの変則的週足では、金曜日のローソク足1本だけの記録であり、明日月曜日のローソク足を入れても2本。今週の週足の中身が日足2本だけで形成されるというのは通常よりは信頼性に欠けると言わざるを得ないからだ。
それでも、この金曜日の陽線を疑うやつはいないだろう。いや、裏に何らかのファンダメンタル的材料があるのを知っているならともかく、あるいは結果としてダマシの陽線となったとしても、テクニカル分析を支持する以上、現在時点ではこの陽線に対して1ミリたりとも疑いを挟む余地はないとさえ思える。
だから、今週はともかく、来年からは順調に上昇トレンドが続くというのは当たり前の話なのだ。
しかし、この変則的週足チャートの初日・金曜日に対する筆者の考えはあやふやだ。初日のローソク足は必ずしも5日間全体で形作られる週足の形状を象徴しているわけではない。週足のサインとはならないということだ。もちろんなる場合もある。通常のローソク足の成り立ちと同じである。陽の寄付き坊主がその例だ。
いっぽうで、この通常の週足でならどうだろうか。
なるほど、上値下値を切り上げている。上昇トレンドだ。だからといって、7月の高値を突破しない限り、あくまで調整中である。先週の陽線はそれまでの高値を実体で突破しているがそれほど大きく超えていない。2,3週先に一目雲の断崖絶壁が見えているように、いつ何時調整を終えて下落するかわからない。それほど強い印象は感じられないだろう。
なので、この陽線だけで「よっしゃーっ」とはならないのである。筆者はあくまで今の時点では年末年始の相場に対しては中立的立場である。
ではこれならどうか。
【先物・日足】
5波ダイアゴナル説に基づくライン引きなら、その3波を突破してきたのだから、5波に進行したのは明白である。そしてその行き先が7月の高値42270円であることに疑う余地はない。
緑色点線は先週まで使っていた1-3チャネルラインではない。4波はすでに確定したので(とはあくまで仮定だが)不要となった。これは2-4チャネルラインである。2波と4波の底同士を結んだラインを3波(あるいは1波でも可)頂点に平行移動したものであり、5波の頂点を求める際に重宝するものである。
その2-4チャネルラインによれば、今回の5波動目は前の高値42270円を超えて、ラインタッチなら43000円以上には到達するように見えているだろう。もちろん不達や突破もある。(また別の試算で45000円以上の案もあるよ。いずれ。)
将来は明るい。明日という字が明るい日と書くのは頷けるはなしだ。ルルルルルルルルルルルルルルルだ。
が、これも年末年始の相場を言い当てることにはならないだろう。よって、年末年始がどうなるかはわからない、が正直なところだ。
・・・・・・う~ん、面倒だ。どっちもありだ、ということにしておこう。
けれど、上下どちらかに動いた後は1月6日の朝には、現在の位置、4万円そこそこの位置に戻っていると言っておこう。
たとえば、上なら41000円以上の上昇。下なら再度あのレンジの上部39000円前後まで下落してしまう瞬間もあろう。投機家はどちらに動いても気が気でないが、最後は、新年3日のナイト終了までには、元の位置40000円を維持する価格に戻っているということである。一喜一憂して動いた分は損になるということだ。
根拠はない。完全なヤマカンである。
では、明日30日の戦略会議だけしておこう。年末最後の日。大納会だ。ちょっと面白いプランが浮かんだ。
【1時間足】
ダイアゴナル5波動目の出発点の候補がいくつかあるのは事実だ。どれもそれなりの信憑性があって悩んだが。やはり4波の最安値からというオーソな基点説を採用した。他には図中の⑨⑩が候補だ。金曜日は⑩としてトレードを組み立てたが、今のところそれでも間違いはないようだ。図では現在地は4波調整中となっている。その調整が終わり次第5波動目の上昇に向かうのだが、その調整の形状が今のところ不明なのである。
大きくは2つある。緑色ラインはフラット修正波。ここから金曜日の高値40455円前後まで上昇してから、ナイトの安値39880円前後まで再度下落するのが通常型フラットだ。
赤ラインのようならジグザグ修正波だ。ナイトの安値は更新されるし、その更新した安値もまたいずれ更新されることになる。
いずれもある特定の安値を付けたあとは5波動目の上昇に移行することに間違いはない。
この2つの値動きの岐路はどこだろうかから考えよう。
それはだれでもわかる。明日の寄付きから再度下落することがあったとしても、ナイトで付けた安値39880円を割り込むか割り込まないかであろう。
割り込まなければ上昇する。上昇して40455円前後までいけば反転する。反転下落が進めばフラットだ。が、反転せず、40455円をぐいぐい突破してしまうかもしれない。ナイトでの安値39880円で調整が終了している場合だ。この2通りの値動きがある。
割り込めば、下落波動は5波動構成となって、ジグザグ修正波が確定するだろう。この場合はもう一度上昇するがその戻り高値で再度売られる運命にある。2番底を試しに行くことになろう。ただし、1波の高値39360円を割り込むことはない(衝撃波ならの注釈がつくが)。
その安値は買うべき安値である。それ以上下落することは目先ない。
<重要ライン>
①43050・・・5波天井候補3
②42340・・・日足ジグザグ上昇拡大目標値
③42270・・・最高値
④41705・・・5波天井候補2
⑤41600〜41910・・・日中マド1
⑥41400・・・日足ジグザグ上昇N値
⑦40970・・・トライアングルe波底+a波値幅2770円(5波天井候補1)
⑧40820・・・上昇転換ライン
⑨40810・・・本日上昇目標値
⑩40690・・・4時間足上値メド
⑪40610・・・本日上昇目標値1
(参考)40605、40900・・・e波拡大フラットならの②波動目天
⑫40460〜40835・・・(改)日中マド2
⑬40415・・・金曜日日中バリュー上限値
⑭40325・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑮40235・・・ナイトセッション・バリューハーフ
※40140・・・ナイトセッション終値
(参考)39965・・・現物225指数7/19始値(先物換算40030円)
⑯39945・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑰39910~39680・・・4時間足天ネックゾーン
⑱39880・・・ナイトセッション安値
⑲39785・・・本日下落可能値
⑳39650・・・4時間足3波の38.2%押し
㉑39605・・・5日線処
㉒39395・・・4時間足下値メド
㉓38200・・・日足直近安値
㉜37405〜37155・・・日中マド3
㉝36450〜36425・・・日中マド4
㉞34925・・・デッドライン
<詳細>
以上の説明でもうおわかりだろう。
上昇トレンドを信じているのなら、ここから下落した地点は断固買うべきである。
買うべきポイントを列挙しておこう
1)参考値の39965円は日足終値ベースでは今後も割り込まないと信じるなら、その先物換算値40030円辺りで買う。これはスイング的な買いポイントであろう。
2)40000円を割ってくるなら、⑱の手前でまずは買うことだ。フラットの可能性があるからだ。割ればロスカット。
3)ロスカットしたあとは5波動目の安値で買うことになるが、あまり大きな稼ぎにはならないかもしれない。戻しが浅い可能性もある。
4)それよりも、ジグザグN字が完成した処の安値がいいだろう。4波最後の安値だ。メドとしては5日線処だろうか。これならデイトレ、スイングどちらでも儲かる。
以上の説明でも、もうおわかりだろう。月曜日は2通りの値動きがあることを。
このまま上昇して新高値を付けるか、あまり上昇も下落もせず、金曜日の値動きの下半分を固めるような値動きになるかの2通りだ。(また筆者は、月曜日はザラ場で40000円を割れたとしても、大引けでは回復していると考えていることも付け足したい。)
また個人的にはジグザグ修正波になることは考えていない。フラットか、すでに4波は終わっている、アトは上昇のみだと思っている。
しかし、昼間は上昇はせずともその夜にはしてくるにちがいないと考えていることは確かだ。
買うべしであろう。そして、年内で手じまいするかどうかをじっくり考えよう。それは個人の自由だ。筆者はたぶん金玉いっぺんに手仕舞いはせず、一部利入れだけで済ますつもりである。
下にマーケットプロファイルからのトレードプランを付け加えておこう。何らかの助けになるだろうか。
<ポジション>
売0() 1枚減
買5(38200台、38400台、39200台、39300台、39700台) 1枚増
※買玉は順調に増える。が、明日が勝負だ。どれだけ残すかだ。また、ウリはできそうにない。休み中に担がれてしまう危険性も大だからね。
<前日勝負手概説>
カイで儲けながら、頭の中は「どこで売玉を持つか」だった。前からの売玉は9時までの時間に39670円で決済していた。ごくろうさん。
候補の第一はやはり40000円突破した処。10時半ころ板を見れば40000円に1000枚以上の売り指値。これは突破する、そこでウリかと思っていたら、そんな暇はなくイッキに突破。うれしいな。
次は40280円。それまでの勢いからこれも超えてくるだろうと予想していた。
超えたところで・・・との目論見も見事裏切られる。その直前での反落は近いうちに盛り返すサインだからね。むしろ買い増しのチャンスを与えてくれただけで、突破後は休みなく上昇。ここでも売れず。うれしいな。
『なら、もう40500円までいってしまうだろう』だったが、目標値40450円の計算が出た。
勢いに圧されて恐怖感でなかなか売れなかったが、下がりだした3時チョイすぎ40370円での売玉ゲットに成功する。
その間に貯めまくっていた買玉を少しずつ利確。
ナイトはこの売玉を守れるか手放すかだけに意識を集中。少なくともナイト前半のロンドンタイムでの高値更新はないだろうと考えていた。
日中終値40235円で高値を抑えられたのを見て、ロスカットを40270円に置いてからさっさとアルコールタイムに入った。名実ともに美酒である。あとはあまり覚えていないが、ニューヨークスタート前に狩られていたようだ。
結局はあまり儲けはなく、リスクも高い一見無駄なウリに見えるが、両建て殺法上達を目指す筆者にとっては欠かせない仕掛けである。その日はもう上値が知れているからとの判断でリスクは低いとも判断できたので、買玉のヘッジ用としても1枚は必要だったのである。
もちろん勝ち逃げもいいのだが、帰路でも少しでも儲けられればもっといい。
以上。
<12/27日中とナイトとMP図>
ピンク色で囲った部分の2通りある。上ならそのまま上昇していくことも十分可能だ。下の場合ならそのゾーンを固め次第上昇していくか、もう一度中央部分を高くするために日中レンジを往来してから上昇トレンドに移行するかだ。
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