■■リバウンド狙いは報われるか■■今週(2/24~)と月曜日の日経225MINI先物分析&トレード戦略20250224W

日曜日, 2月 23, 2025

日経225MINI先物

t f B! P L

 どうやらもうすぐ決着がつくだろう。レンジ往来相場は下放れにまた1歩近づいた。あす月曜日にでも38060円を下抜けることがあれば、下落の動きは更に加速していくことだろう。

世界を、日本を取り巻く現状況は悪材料ばかりだ。相互関税、ウクライナ和平、金利問題。・・・いまの世の中、右も左も真っ暗闇じゃないのだろうか。古いやつだとお思いでしょうが、古い奴ほど新しいものを欲しがるものだ。どこに新しいものがあるというのだろうか。

金曜日、米国3指数が揃って下落した。ダウなどは今年最大の下落幅だという。しかし、問題はそれではない。その日だ。

その日は米国市場における2月SQ満了日である。その日に大きく下落したことが重要なのである。SQ日前後が天底転換の候補日のひとつであることは有名だ。それは雇用統計やCPIなどの経済指標発表日よりも重要視されている。

おそらく、米国株は天井を打った。天井と言うのが失礼なら、大きなスイングハイだ。先週の1週間が天井圏の高値もち合い(高値更新しても大した大きさではなかった)、そしてそこからの急落。チャートから読み取れるそんなことが、天井からの下落転換を強く印象付ける。たぶん投資家は先週中に下落方向にポジションを傾けたと読めるだろう。

これは日本株にとっては悪材料のひとつである。米国株と100%連動するわけではないが、いままで米国株がそこそこ頑張っていたからこそレンジ相場で踏みとどまっていられたと考えれば、お先は真っ暗闇じゃござんせんか。

・・・・・・

【日足】

ここでは、日足5波中のダイアゴナル1波に対する調整2波(ジグザグ波動)が進行中とだけ確認しておいてもらおう。

筆者予想では、とりあえずこの2波の底はあのギャップ(日中マド37405~37155円)を埋めるまで、そして、更に37000円水準をも伺うまで続くというものが本線であった。それ以上はその時の相場と相談の上決めることになる。

ただし、2週間前の記事では、「5波動目はエンディング・ダイアゴナル形状だから、その始点37510円まで速やかに動く」と書いた。しかし、まだ到達していないし、スピードに乗ったのはここ2,3日だけで、それまではのんびりした風情だった。もし明日到達したとしても、これでは「速やかに」と形容できるのだろうか。

もしかしたら、ダイアゴナル説自体が間違っているのかもしれない。日経は未だ大きな調整4波(例えば、昨年7月高値から続くトライアングル調整のC波)の途中かもしれない。

そんな不安はあるが、想像しだしたらキリがないので先に進む。

【4時間足】

その2波ジグザグ波動シナリオをちょっと修正した。

先週までは2波ジグザグ波動のC波進行中としていたシナリオだったが、図の様に真ん中の「つなぎのX波」(赤色太線)でばっさりカット、複合修正波とした。1つ目のジグザグ修正波(緑色ライン)が終了して、X波を介在させてのち、2つ目のジグザグ修正波(青色ライン)が進行中というのが現在のシナリオだ。今後はこの説に基づいて話を進めようと思う。

C波でも2つ目でも同じ意味だということは分かるだろう。2つ目のジグザグ波動はC波を独立させたにすぎない。

しかし、2つに分割させたのはより実践的であるからと言えるかもしれない。ちょうどキレイな衝撃波の5波動が完成したことでもあるし、ここからいくらでも下落トレンドを追求することにもつながるからだ。なんなら、このWジグザグだけではなく、3つ目も作ってトリプルジグザグにしてもいい。

しかし、逆に言えばこのようにトレンドの暴走を妄想してしまうという弊害もある。2波の調整はあくまで1/25の高値から始まっているということを忘れないでトレードしようと思う。

話を戻して、この足元のキレイな5波動(赤色ライン)は2つ目のジグザグ波動のA波にあたる。このA波がどこまで続くのかが、今週のテーマであろう。

しかし、残念ながらそれはわからない。5波は難しいのだ。すでにナイト安値38050円で終わったとも言えるし、まだまだどれだけでも下落するはずとも言える。

元々の大きなくくりでのジグザグ修正C波ということなら、40615→38345→38595とくれば、N値で37325円という数字がはじき出される。これは頭に入れておくべき数値である。今回の下落のポピュラーな第一目標値になろう。しかし、これはまだ先だ。その前にこの2つ目の5波動目の終了を見届ける仕事が残っているのだ。(もっと言えばA波のアトのB波リバウンドもある。)

したがって、この問題は月曜日の動き次第ということになる。

月曜日で下落が止まれば翌日からはB波のリバウンドに入っていくだろうし、そうなら今週はカイで儲けられるかもしれない。しかし、止まらなければその下落は少なくとも木曜日まで続くと見た方がいいだろう。

すべては明日、祝日取引の月曜日次第ということで勘弁してほしい。筆者の肌感覚の話なら、後者であるが・・・。

・・・・・・

では、その命運を担った明日の相場の戦術会議だ。祝日取引と言えども手を抜けない日となるのは繰り返すまでもない。

この【5分足】チャートを見る限り、目先は暗い。

『なんだ、5波動完了してるじゃないか、それ!リバウンドだ!!』は正しいが、所詮は5分足だ。赤色ラインのABC波動が精一杯。金曜日の植田総裁発言でもなければ、その修正ABC波動が終わり次第、前の5波動を大きなくくりの1波と見立てて、今度は3波の大きな下落に見舞われるにちがいない。

だから、このABC修正波(大きなくくりでの2波)が終わってみてからでないと、3波の下落が見通せないことになる。われわれにできることは、この2波の動静を見届けることだけである。それはその2波の値幅をしっかり測ることだ。それさえできれば、3波は簡単に落とせる。儲けられる。また5波のラストもだいたいの想像は付けられる。

考えてほしい。ヨーロッパ各市場の株価はそれほど下落していないし、上昇で終わった市場も多い。それは米国の急落に反応しなかったからではない。ヨーロッパの市場閉鎖後に米国の急落が起こったからだ。

ヨーロッパ各国のトレーダーも筆者と同じで、翌朝「なんじゃこりゃ」と朝日に向かって吠えているかもしれないのだ。

当然月曜日はリスクオフだ。午前中は静かなものであっても、ランチタイム前後からは動き出す。ヨーロッパ勢の投げが始まるだろう。

当然、ウリである。ウリだけでいい。

※一番下にマーケットプロファイルに基づいた相場予想を載せておいた。参考にして。


<重要ライン> 

①41600〜41910・・・日中マド1

②40460~40835・・・日中マド2

(参考)39965・・・現物225指数7/19始値

③39595・・・日足戻り高値

④38960~39985・・・日中マド3

⑤38880・・・5日線処

⑥38865・・・4時間足戻り高値(ナイト高値)

⑦38855・・・ナイトセッション・バリュー上限値

⑧38590・・・ナイトセッション・ハーフバリュー

⑨38455・・・ナイト下落の50%戻し

⑩38440・・・前日日中マド埋めライン

⑪38240~38360・・・ナイト下落浅戻しゾーン

⑫38190・・・大下落転換ライン

※38100・・・ナイトセッション終値

⑬38065・・・ナイトセッション・バリュー下限値

⑭38050・・・日足直近安値(ナイト安値)

⑮38005・・・本日下落目標値1

⑯38000・・・平行チャネルラインタッチ

⑰37955・・・本日下落目標値2

⑱37915~37625・・・4時間足底ネックゾーン

⑲37885・・・5分足下落5波目標値候補

⑳37570・・・スイング下落目標値1

㉑37510・・・日足1波の副次波5波の始点

㉒37405〜37155・・・日中マド4

㉓37365・・・スイング下落目標値2

㉔37325・・・日足ジグザグ下落N値

㊵36740・・・日足1波上昇の38.2%押し(ラージで計算)

㊶36450〜36425・・・日中マド5

㊷35920・・・日足ジグザグ下落拡大目標値

㊸35545・・・日足1波上昇の50%押し(ラージで計算)

㊹34925・・・デッドライン


<詳細>

上でABCのリバウンドがあると温情的な書き方をしたが、いきなり寄付きから下放れているかもしれない。なので、その場合は寄付きからちょっとでも戻したらショートすべきである。そのあとリバウンドで持ち上げられたとしても、大丈夫。それ以上に下落する。

この5波動(まとめて1波)だけでも815円の下落幅があった。よって、3波の下落も最低限同程度の値幅の下落が計算できるわけだ。リバウンド高値を38205円だとすれば、37400円程度までは下落するのだ(上で書いたポピュラーな第一目標値に近い!)。100円、200円踏み上げを喰らってもいいではないか。

(ただし、精神衛生上よくないのでガマンもほどほどに。それと後場になってもヨーロッパ勢の投げが出ないなら、それはすでにA波が完成した証拠だから、C波でまた下落するとはいえ、ド転カイでもして耐えねばならないことになるだろう。B波のリバウンドは恐怖感ハンパねえからね。)

もし、可能性は小さいが、寄付きから反発して始まったとしたら、その上値メドは⑪がやっとだとして即刻ショートだ。2波の動向を最後まで見届ける必要もないだろう。非常にラッキーな値動きの例となろう。

(参考)もし、価格が⑩に届かず日を終えたら、日中マドが開けたことになる。今回の下落過程では2度目だ(1度目は④のことを指す)。そして、火曜日にもまたマドを開けたら、それで3空だ。立ち向かってのカイか。4空になったらご愛敬。・・・そんな妄想も湧いてきた。


<ポジション>

売2(39800台、39400台) 変わらず

買0() 1枚減

※買玉は当然の如く狩られておった。ただ、逆指値を38260円に入れておいたのがせめてもの救いか。月曜日は様子を見て、売玉1枚は利確する。そのあとはSQ日までの時間との勝負だ。


<前日感想戦> 

ナイトであんな大きな下落があろうとは、何度も言っているが、今回も驚きだ。やはり手は抜けないと思い知らされた。

朝9時15分すぎ遅ればせながらも38605円でカイを入れる。が、やはり遅すぎたのだろう、20分後▲25円計上して手放す。『動かないかな、底辺でのもち合いか』

が、10時30分頃から突如上昇。植田総裁の国債金利急上昇牽制発言だ。仕掛けがチグハグで儲け損ない。仕方ないから、10時40分すぎ、予定通りメイントレードであるウリを入れる。38780円、38805円まで上昇後にバリュー上限値を割ってきた処。

『本来のトレンドは下向きだ。いくら総裁でも方向は変えられない。もうすぐカイの勢いは消えるはず』

だったが、一度下落した相場がまた上がりだした。『ヤバイかな』と一瞬思ったが、そのまま放置。『38800円をいくらも超えることはない。いまさら決済なんて・・・』

その自信もナイト寄付き前の気配で消える。高値に張り付いていたからだ。いったん寄付きでロスカット。結局、日中は損失のみ。

『あの大三元、リーチ一発ツモの吉兆夢は何だったのだろうか。』そういえば、役満てんぱってリーチするやついるか?

けれど、ナイト前半に高値でのレンジは気になった。日中バリュー上限値(今回は38790円)を少ししか下回らず、その後はずっとバリューゾーン上部でのレンジに終始していた。通常はニューヨークタイムになったら、更に上昇してしまうパターンである。

でも、そんなパターンなんぞ時と場合によるのは他のテクニカルツールやチャートパターンと同じだ。今回は下げトレンド候のはずで、高値で張りついているのは売り方の作戦かもしれない。

計算で、高値メドは38845円、ないしは38875円という数字を出していた。その高値を超えられずにいるということは・・・。小さな値幅も気になった。

『よし、ニューヨークが始まったら、ウリを立て直そう。経済指標は11時45分だったな。そこから崩れ始めるだろう。』

すでに相当酒が入っていたが、読みは完璧なはずだった。

しかし、『おや?』と思った頃と同時に、相場はやや軟調に。そして10時半頃だったろうか。それまでのナイトの安値も更新したのだった。

イベントには逆張り作戦を志す筆者はウリの手を躊躇することに。アルコールのせいで、またすぐ戻ってしまうのではないかとの不安が増幅されて、売れずじまい。

11時すぎて、相場がするする下がりだしたのにも指を咥えるばかりなり。

やっと手を出したのは、12時前だ。金曜日ならではの深夜興行で、38640円の日中バリューハーフ値を下抜けてから。

そして、「しまった」感が強く残ってしまっていたのだろう、下落トレンドの継続にも不信感。日中バリュー下限値39480円の手前で決済指値をして寝てしまったのである。その時は『38400円~38650円程度のレンジ往来相場になるのかな』との推測だった。『月曜日にウリ直すチャンスはいくらでもあるだろう』だった。

朝起きて、いつもながらのガックリというわけ。またも大漁を逃す。

2月は仕掛け処が悪いし、値動きが思うようにならず、運のなさを嘆く日が続く。予想はそこそこ当たっているが、トレード時のカンのキレも悪く、儲け損ないが多い。

実は、あの吉兆夢を試す意味で、散歩がてらナンバースを買いに出かけた。(何年ぶりだろう。)買い目は「4689」「8946」のストレートとボックスの3点勝負。

夢の中ではっきりイメージとして残っていたのが、9筒と白牌だった。「しろ」「はく」の語呂合わせだ。結果は、

ナント!「6398」だった。・・・なるほど、大三元のが抜けてたか。

これがまさしく今の筆者の象徴なのだろう。確かに勝運に見放されている。

いや、運の悪さのせいにしちゃいけないな。この数カ月にも及ぶレンジ相場にすっかり馴らされてしまっていたのではないか。トレンドをとことん追いかける手法のはずの筆者が、いつの間にかレンジ相場の毒に冒されてしまっていたのではないか。

こんなことを申し上げる私も、やっぱり古い人間でござんしょうかね。

何からなにまで♬・・・もうええちゅうねん!


以上。


<マーケットプロファイル講座>

※1/21金曜日ナイトセッションのMP図


(解釈)

上から3つの放物線の山が作られた。通常なら、真ん中の山に戻ってレンジ往来相場を演じるはずである。しかし、強烈なトレンド相場ともなると、もう一つ、4つ目の山が形作られるのを想像しておくべきであろう。

すなわち、月曜日は3つ目の山のレンジをちょろっと散策した後、4つ目の山を作りに急落すると判断する。その下落の仕方は「急」で、おそらく200円くらいは脇目もふらず走ってしまうだろう。飛び乗るしかない。

まずはこれだけでも覚えて帰ってください。

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自己紹介

 超短期(短気?)スイングトレーダーです。日本株と225先物を中心にやってます。FXやCFDは気が向いた時だけです。毎日日記したいけど、結構時間かかるので・・・一、チャンスを殺さず・・・二、ルールを犯さず・・・三、利薄きからは獲らず・・・この『トレーダー心得三か条』を守り、値動きから利益を掠め取る手法は”急ぎ働き”なれど、それなりの仕込みは必要と考えております。

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