すでに勝負はついていた感がある。
先週金曜日の相場だ。買い方は焦り気味に見えた。寄付きから真っ先の仕掛け。「先に仕掛けた方が弱い」というのは原則だ。強者は相手が仕掛けるのを見てから動く。金曜日の値動きはまさにこれだった。
しかし、筆者が期待したほどには下落しなかった。本当は堰を切ったようなウリが続くことを期待していた。大引けまでには39000円をも割ってしまうような。
ナイトで割り込んだようだが、筆者としては不満だ。『この程度ではレンジもち合い相場の幻想を打ち破ることなどまだまだできそうにない』
この日の日経新聞朝刊マーケット面には「個人、株4892億円買い越し」とあった。4週間ぶりの高水準とかで、2/3~からの軟調局面を個人は押し目買いで臨んだという内容である。
『次もまた個人は買い向かうのだろうか』。
これが、土曜日朝の感慨である。春の訪れは遠ざかるばかりなり。
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それでも、下落は下落だ。買い方は少しくらいはビビっているに相違ない。あるいは、もっと下落したらと、次の買う準備に余念がないのかもしれない。木曜日の上昇時に上手く売り払っているようだから、フトコロに余裕はありそうだ。
そういえば、木曜日2/13日はNISAの日であった。あとから気付いたので記事にできなかったが、『そりゃ上がるでしょ、上げてくるでしょ』なのだ。
そんなこんなを考えて、やっぱり今週は下げる。下げるけれど押し目買い意欲も強く、上がったり下がったりのジグザグ相場になるか。それでもなんとか最低限38000円割れへの道筋だけはつけてくれそうな気がしている。
その根拠らしきものをここから筋道を立てて書いてみたいと思う。
【4時間足】で見てみよう。
日足ダイアゴナル上昇の第2波は、ジグザグ調整波でのリバウンドであり、その調整2波動目(B波)が木曜日高値39595円で終わって、金曜日からの下落でついに3波動目C波の下落が始まってくれたかな、というのがもともとのメインシナリオだった。
このシナリオをけっこう気に入っているのだが、重大な欠点があることに前から気付いてはいた。それは緑色ラインであらわしたように、2波動目のリバウンドがどこまで続いてしまうのか、そのメドをつけるのに苦労することだった。。
「2波動目は全戻し手前までありうる。どこまで戻るかはっきりしないうちはオチオチ寝ておれないではないか」ということだ。あす月曜日に即ここから反転して、39595円を突破、40000円だって突破してしまうかもしれない。A波の61.8%戻しなら39745円だった。これじゃ売り方は常にビクビク、自信を持って戦えないということである。
そこで対策を練るべく新たなシナリオを策定した。それが今回の「2波動目はランニング・フラット」説だ。
青色の平行チャネルラインがスイングハイ&ローに上手くフィットしており、オレンジラインで示したN字もキレイだ。それに何より、「ジグザグだの、フラットだの、うっせえんだよ」とエリオット波動にアレルギーを起こしている方向けにも、簡単なライントレードでの儲け口を紹介できるという優れモノである。
こんなラインを引かれたチャートを見た日にゃ、売るな、買えと言うほうに無理がある。青色ラインのような下落イメージをたくさんの方に持ってもらえるよう努めたつもりである。「余計なお世話だ」と言わず、一度試していただきたい。
「ジグザグだの、フラットだの」を抜きにしてでも、「どじょっこだの、ふなっこだの、てんじょこ張ったと思うべな」との大寒波の冬らしい認識を広めたいのである。
下落の目標値はチャート右端下部の赤〇地点だろう。38000円には届かないかもしれないが、できるだけ近づいてほしい。今週の木曜日までに何とかならないか。アト1000円程度だ。できるような気がする。
まずはセンターライン(青色点線)まで。38800円近くだ。月。火曜日には到達してほしいな。
すでに4度かな、変則週足での注目点=39965円を日足で突破することはできても、結局、週足としてはレンジ上放れに失敗している。おそらく買い方は弱者の側なのだろう。強者は売り方だというイメージはますます強くなるばかりだ。
今度こそ下で支えているギャップを埋める。埋めないことには何も始まらない。37000円水準が(とりあえずの)底だとの認識に変化はない。
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【イベントスケジュール分析】
繰り返すが、ここから3月メジャーSQ日まで重要イベントはない。ということは、ここまでのトレンドに変化はないということだ。おそらく、変則週足レベルでのもち合いに終始するだろう。値位置自体はそのレンジのどこら辺りにいるのかはわからないが、おそらくレンジ上抜けも下抜けもない。
今月限に関して大きなトレンドの出現はすでにあきらめている。
しかし、目に見えるチャートではトレンドに変化がないように思えても、ラスト週近くの上昇や下落は、新しい波動の初期段階のものであるかもしれない。すなわち、上昇なら日足ダイアゴナル上昇の3波、下落なら2波ジグザグ調整のC波最終局面になるということだ。
この時期毎年話題になる『節分天井、彼岸底』というアノマリーがある。節分天井に関しては今のところ当たっている。2/1日の高値を上抜かない限り2番天井と言えるだろう。では、彼岸底はどうか。
今年のお彼岸ウィークは3/17(月)~23(日)だ。
あった。3/19(水)に日米同日中央銀行会議が行われる。SQ日は3/14(金)。
つまり、この3/10から始まるSQ週から翌週の日銀、FOMC会議辺りが大底、あるいは3波大躍進上昇のきっかけになる日取りではないだろうか。
下落方面に動けば、彼岸底は的中。上昇方面ならハズレ、節分底になる。
トランプの言動による波乱を警戒していたが、市場はそうでもないようである。楽観とは言えないまでも、それほど気にすることなく、テクニカル分析に合わせるように下落局面では買っている。
トランプ如きではマーケットの神様は動かない。今年のマーケットのテーマはやはり金利である。筆者も少しずつ金利問題に軸足を移していこうかなと思っている。
また、4月も大きなイベントは何もない。であれば、この彼岸前後の動きは、4月GW直前まで引き継がれる。上昇なら4月いっぱいまで大きな上昇の流れが続くと見てよい。(但し、下落の場合はわからない。ジグザグC波がどこまで続くかだ。ここ1ヶ月で大底をつけたのなら3波の上昇になるだろうし、大底でないなら4月も下がり続ける。)
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では、明日の作戦会議に入ろう。
B波がジグザグであろうと、ランニング・フラットであろうと、ジグザグC波がスタートしていることには変わりはなく、その始点は39595円(青矢印)であるというのが筆者の見方である。よって、今週からは上下ジグザグに動くけれども、方向としては下向き、右斜め下方向に動くと思っている。
すなわち、今週は戻り売り主体のトレードとなる。しかし、その初日である月曜日がまたむつかしい。
1時間足だ。筆者は青色細ラインを引いたように、金曜日ナイトまでの波動を4波動目だとカウントしたが、このカウントは流動的だ。すでに5波動が終わって、リバウンドに入っているともとれるし、3波動目がまだまだ続くと想像することも可能だ。
つまりはっきり断定できないでいるのである。大きめに戻すのか、これから大きめにまだ下げるのか。
このことだけでも大変なのに、明日は米市場が休場であり、もしかして動意に欠ける相場商状になってしまうかもしれない。特に前場はレンジ往来相場に終始するかもしれない。
が、決めつけはいけない。こういう閑散相場が見えている時に暗躍するのが日本の大手機関である。「鬼の居ぬ間に」とはあいつらに対する言葉だ。弱い者いじめにかけては陰湿でさえある。われわれ零細個人をだまくらかして、ちょっとでも利益を上乗せようというだけの小役人的発想だ。
よって、決めつけず、戻ればウリを繰り返そう。
<重要ライン>
①42270・・・最高値
②41600〜41910・・・日中マド1
③40615・・・直近高値
④40460~40835・・・日中マド2
(参考)39965・・・現物225指数7/19始値
⑤39825・・・日足戻り高値
⑥39680~39910・・・4時間足天ネックゾーン
⑦39580・・・4時間足戻り高値
⑧39415・・・4時間足ネックライン
⑨39380・・・直近上昇の61.8%戻し
⑩39305・・・直近上昇の50%戻し
⑪39240・・・1時間足戻り高値
⑫39210・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑬39145・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑭39110・・・前日日中セッション安値
※39095・・・ナイトセッション終値
⑮39015・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑯38955・・・本日下落目標値(目先1)
⑰38905・・・本日下落目標値(目先2)
⑱38345・・・日足直近安値
⑲38195・・・下落転換ライン
⑳38060・・・日足押し安値
㉑38005・・・スイング下落目標値
㉒37915~37625・・・4時間足底ネックゾーン
㉓37405〜37155・・・日中マド3
㉔37325・・・4時間足ジグザグ下落N値
㊵36450〜36425・・・日中マド4
㊶34925・・・デッドライン
<詳細>
往来相場に終始するならば、そのレンジはほぼ昨ナイトセッションの範囲だと思われる。おそらく⑫~⑮をなぞる展開になるだろう。もしかしたら39300円くらいまで上げてくるかもしれないが、それもリバウンドの範疇、振い落しの上昇と思って断固ショートだ。
最初っから落とすつもりなら、⑬~⑮のレンジを何度かやってから下落していくだろう。後場からは特に下方向に照準を移して戦うのが良い。
但し、本気の下落ではないため(それをやる根性はやつらにはない)、適当に利確はしておくべきか。⑮を割り込んだとしても38900円台では買い戻されるだろう。
ナイトは当然動かない。
<ポジション>
売2(39800台、39400台) 枚数変わらずも単価下げ
買1(38100台) 変わらず
※今週ウリ枚数増やせるといいなあ。
<前日感想戦>
9時前とりあえず、売玉1枚を39490円で決済しておく。
9時前の気配からは、買いの勢いが強かったが、筆者には買い方が焦っているような気がしていた。「まだ参加者の少ないうちにできるだけ上げておきたい」といった思惑が感じとれた。
もち合い相場と見える時は先に仕掛けた方が負ける。弱い側はよく先制攻撃を仕掛けるが、真に強い側は横綱相撲になる。ぐっと受け止めて、相手の力を確かめてから投げ倒す。
それでも39600円は突破してくるかもという警戒感もあって、ウリの仕掛けを遅らせた。9時10分39440円。バリュー値を下回ってきた時だった。
その後はスピード感には賭けるが、ほぼ順調に下落。11時前には39275円でもウリ増し。バリュー下限値までリバウンドしてきた処だ。しかし、あまり下げずに反転され後場スタート直後、これはいったん39285円で切るはめとなる。
負けず、10分後39305円で再チャレンジと気力は充実。2時前39195円と早めの利確は頂けなかったけれど、まあまあ及第点か。
ナイトでもウリ勝負。6時すぎ39215円は日中ハーフの39210円を意識してのもの。
8時10分前、これを39135円で処理した後は、いつものように熱燗のぬくもりが夢の世界に誘ってくれた。
以上。
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