(※今回からは先物の数値、チャートに関しては特に断らない限り6月限でのものを使用する。要注意。)
金曜日ナイトはパウエル談がきっかけで相場は反転上昇。筆者の野望はまたも遠のいた。イッキにとどめを刺してあげれば浮かびあがるのも早かっただろうに、これでは春は遠のくばかりである。
今週、あるいは来週の底打ちを期待している向きも多かろうが、もしかしてもしかしたら3月末どころか4月いっぱいもダメかもしれないという不安が少しずつ湧いてきている。
そのあたりの人情の機微を具体的に解明するとしよう。【現物225指数日足&変則的週足】からだ。
ようやく長いレンジ相場に終止符を打って、下放れ現象が起こったのがここ2週間だ。しかし、この2本の手書きされた週足はいずれも下ヒゲが長く、実体の小さなコマ足で、天井圏なら首つり線とも言われるローソク足形状である。
そもそもこの2つの変則週足が気に喰わないのである。筆者がどんな印象を持ったか、以下に書こう。
尚、ここから先はまったく個人的な感想、想像、妄想に基づくものであり、何らの合理的判断に基づくものではないのですっ飛ばしてもらってもかまわない。読者個人個人の相場判断を優先してもらいたい。
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『下ヒゲが長いということは、最後には買い方が盛り返したことをあらわしている。このことをもって、下値は堅いと判断するトレーダーもいるだろう。あるいは売り方が押し切ってしまうまでの力がなかったか。
現状が下落トレンドということくらいはわかっている買い方だから、押し目買いもほどほどで、イッキに陽線をつけるまでの力強さには欠ける。一方で売り方ももしかしたら自信がないのではないかとも思える。連続して売り込まず、買戻しも急だ。
ということは、この相場に対して買い方売り方双方とも確固とした自信があっての仕掛けとは思えず、ただ保合いレンジを下抜けたからという理由だけで下方向に賭けているだけという気もしてくる。そうであればダラダラ下げるだけになるか。
しかし、これが売り方の作戦だとしたら大したものだ。買い方に押し目買いをするよう仕向けていると解釈できる。押し目買い後の利益確定と同時に売れば下落に拍車がかかるし、そのロスカットで相場は確実に安値を更新することになる。
買い方よ、中途半端な値位置での押し目買いは今すぐ止めよ!やればやるだけ底は遠のく。狙うのは最後の大底と思われる一点だけである。それまではじっとガマンするか、売り方に転身して自身もウリまくることだ。
「大陰線なき大底はない」(反対語は「大陽線なき大天井はない」)という古諺は事実だ。こんなコマ足を続けているうちはまだ下落途中である証拠。近いうちに大きな週足大陰線が出現するだろう。
あの昨年8月のような、とまではいわない。実体で1500円幅以上、下ヒゲを入れたら2000円幅程度の大陰線。つまり1週間でそれくらい大きな値幅の下落が大底形成には必要なのである。』
今週は先週の下ヒゲ試し。つまりもち合いか。現物225指数で37704~36816円のレンジ往来相場がメイン。
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【日足】
先週に言及したC波巨大型フラットにシナリオ固定しておこう。いまはまさにそのフラットC波(5波動構成)の4波動目にあたるだろう。(5波動目エンディングダイアゴナル説は却下)
今週はこの4波動目の上がったり下がったりが継続するか、途中でイッキにラスト5波動目の下落が演出されることになるかが争点だ。
筆者の結論から先に言うと、大底は来週以降とだけ言っておこう。今週は4波らしいヨコヨコの展開が続くと考えている。ただ、5波動目の下落がスタートするのはSQ日の金曜日からかもしれないが。
【4時間足】
その日足4波を細かく分解して図解するとこうなる。現状はランニングトライアングルとした。昨ナイトセッションからe波の上昇となっている。
もしこのシナリオが正解なら、金曜日を待つまでもなく、早ければ明日月曜日から遅くとも火曜日から5波動目の下落が訪れることは想像に難くない。
しかし、これは早すぎる。下落再スタートはあくまで金曜日ないしは木曜日ナイトセッションからであってもらいたいのである。
例えば今週はメジャーSQ週であるが、メジャーSQ週は波乱が少ないというアノマリーがあるそうな。大きな波乱になるのはむしろミニSQ週の方らしい。これは筆者も肌感覚で持ち合わせており、「SQ週のトレンドはその直前(前週)のトレンドを踏襲する」というアノマリーも持っている。
今回の場合なら、先週は下がっては持ち直すだったから、今週の動きも結局保ち合いとみなしていいように思うのである。
乱暴な結論付けであるが、今週、木曜日日中までは暴落はないとなる。
では、上の波動シナリオはどうなるのか?という疑問が出てくる。このままだと遅くとも火曜から暴落がスタートすることになってしまう。
う~ん・・・シナリオをちょっといじるしかないだろう。例えばだが、
このように金曜ナイトからの上昇が前の高値(紫色点線ライン)を突破してしまったらどうだろう。それはもうe波の上昇ではなく、同じランニングトライアングルでもC波の上昇と名付けられる。ならば、立派に時間稼ぎの仕事をやってのけてくれることになるだろう。
あるいは、本当はランニングトライアングルではなく、日足フラットは図の緑色①で終わっており、緑色②をツナギのX波、同③波からは複合修正波のジグザグ波動が進行しているという見方もできる。
このように筆者の波動シナリオは恐ろしいくらい欠陥を孕んでいるのだ。誤謬はいつでも速やかに正さねばならない。つじつまを合わせねばならないのだ。
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最後に最初に出てきた「調整は4月いっぱいかかるかも」の一文について少しだけ言及しておきたい。
大底をつける日が従来予定していた来週の水曜日3/19の日米同日中央銀行会議前後ではなかった場合、あるいはまだまだ調整が続きそうなムードを感じとった場合の次なるXデーは、5/1(木)の日銀会合、または5/7(水)のFOMC前後になることに依存はないだろう。
その前に4月のミニSQ週にも一応は警戒しておくことになるが、それさえも素通りしてしまえばもう他にない。今年のGWは大荒れになることだろう。
3月FOMCでの金利下げはないとの見方。日銀はわからないが、もし日銀も金利上げをしなければ、5月にしてくるだろう。FOMCも5月は下げてくるか。そうなれば、ドル円相場は大きく円高方向に傾く。やはりGW前後には要注意だ。
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では、明日の戦略会議にしよう。
あすは上昇継続が本線である。1時間足で説明しよう。
まずは上のランニングトライアングル説を基本にしておこう。その場合のe波は図の赤色ラインか緑色ラインのような3波構成で上の青色点線の抵抗ラインに向かうものと思われる。ここから少し伸びてから反落するか、先に下を見てからライン方向に向かって上昇するかだ。
どちらにしてもカイ目線には違いない。先ほど「押し目買いは止めよ!」と言ったが、このような目先のデイトレードは別である。ウリでもカイでも波動に合わせて仕掛けるべきである。
押した処はカイなのだ。このe波の目標はラインタッチとは限らない。手前で折り返して下落していくこともあるし、ラインを突破してから反落することもあろう。
もちろん筆者は、上でシナリオ変更の可能性にも触れているので突破してくれることを期待している。時間稼ぎをさせてやらねばならないのだ。
<重要ライン> ※本日より6月限での数値で表示。3月限とは▲240円差あり
①40975〜41310・・・日中マド1
②40225~40595・・・日中マド2
③38730~38885・・・日中マド3
④38235・・・日足戻り高値
⑤38035・・・拡大型に場合のトライアングルC波天目標値
⑥38020・・・4波トライアングルA波天
⑦37855・・・4時間足ジグザグ上昇N値
⑧37805・・・4時間足上値メド
⑨37760~37835・・・日中マド4
⑩37650・・・4時間足直近高値
⑪37410~38080・・・4時間足底ネックゾーン
⑫37335~36905・・・(新)日中マド5
⑬37235・・・上昇転換ライン
⑭37210・・・1時間足160MA処
⑮37090・・・5日線処
⑯37020・・・ナイトセッション・バリュー上限値※ナイトセッション終値(ナイト高値)
⑰36835~35770・・・ナイト上昇の浅押しゾーン
⑱36750・・・ナイトセッション・ハーフバリュー
⑲36610~35925・・・4時間足大底ネックゾーン
⑳36530・・・ナイト上昇の61.8%押し
㉑36340・・・ナイトセッション・バリュー下限値
㉒36215〜36155・・・日中マド6
㉓36025・・・日足直近安値
㉔35845・・・4時間足下値メド
㉕35610・・・日足ジグザグ下落超拡大目標値
㊶34700・・・デッドライン
<詳細>
先に下落から始まるのなら、押し目は⑰ゾーンであろう。相場が強いなら入り込まないですぐ反発、上昇に向かうものと思われる。36800円前後では買いたい。もちろん大きな押し(例えば⑳)があることは想像しておくべきだ。どのような押しになるかは⑰ゾーンでの立ち居振る舞いでわかるだろう。
先に上昇するのなら、その上昇は追いかけるべからずだろう。やはり⑮辺りではキツいウリとの攻防で疲れるだろうし、それをこなしても⑭ではもっとキツい攻撃にさらされることだろう。ここはいったん引いてから押し目待ちで買った方がいいと思う。
目標は三角もち合いラインではない。シナリオを変更してまでも、いや変更する必要があるので、当然⑩突破を目指すことになろう。突破さえすればド転ショートはいい仕掛けだ。
一番やっかいなのは、押し目を確認してからの上昇が三角保合いの抵抗ラインに届かず反落した場合だ。
この場合は現d波の底を下抜けるまで様子見になるだろう。5波の下落が始まった可能性があるので、なるべく早いうちのショートが正着なのだろうが、イベント日程とのつじつま合わせが必要になって、たぶん筆者は手が出ない。現d波を下抜けてからのショートになるだろう。
※本日よりサマータイム相場。欧米市場は1時間早く10時半から始まる。これで寄付きから30分近くはニューヨーク市場の動向を見ることができる。早寝の筆者にとっては有利だ。またヨーロッパ市場も1時間早く会場となるが、こちらも日経相場に微妙な影響を与えることになる。ナイト始まり5時にはすでにロンドン市場は開いていることになるし、日中後場後半の相場にも影響が増しそうだ。ロンドン勢の大暴れがちょくちょく見られるかも。
<ポジション>
※3月限
売4(39800台、39400台、38200台、37700台) 1枚減
買0() 変わらず
ひょっとしたら売玉の決済処を逃したかもしれない。ナイトでの急上昇で改めて気づかされたが、SQ日という締切日が差し迫っていた。ここから戻り優先となると間に合わない。油断していた、失敗だ。月曜日にほとんどを利確するつもり。
ただ、まだ下値は大きく残っているので、その分は6月限で仕込むことになる。また今週で大底を狙い打ちできる展開なら買玉も6月限となるのは当然。
<前日感想戦>
迷いがいっぱいあった日。
9時すぎにまず昨夜分の売玉を手堅く36950円で利確しておく。なんとなく上がりそうな気配であった。(結果は失敗)
数分後37020円ショート決行。浅戻し近辺であり、9時半を回って36965円で利確決済。攻めきれず、長期戦をイメージした。
10時すぎ36960円再ショート。急上昇の反撃にあい▲75の出費。2日連続でのダマしダマされ合戦に嫌気。
しばし時間を空け、2時半ちょい前36945円でまたショート。『ここなら!』だったが、不安はいっぱい。ナイト7時10分前に36960円でロスカットした。『やっぱりきょうは難しいな』
雇用統計前でも動かず。値位置自体は上昇傾向であったが、直近下落してきており、下落するイメージが湧かなかった。それと波動分析でトライアングルなら「上」の可能性も十分あると感じていた。
それでも乱高下していた相場が12時を過ぎてから下落し始めたのを見て、安心して眠ってしまったのだが・・・。
土曜日朝は『ぎゃあー』・・・よくある光景である。買い方はパウエル談の内容を予想していたわけか。
以上。
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