『なるほど、よくできた脚本だ』・・・これが土曜日朝の感想である。
ナイトセッションの安値引けで霧が晴れてきたようだ。『日足はやはり未だ4波だ。それもトライアングルC波の最中に違いない』
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大下落が予想されていた3月SQ日からの反転上昇。筆者は大きめの上昇を予想したが、心理的節目の38000円手前で失速。そしてナイトセッションでの安値引け。日中高値からは1000円幅以上の下落となった。
4波は期待を裏切るために存在する。ーーすべてはこの法則通りの展開である。そしてトライアングルC波はA~E波の5波動の中で最も複雑になりやすいとされている波動である。
これで明日からの戦い方を決断できた。『徹底した逆張り』だ。オレはお前さんたちが書いた脚本には振り回されることはないよ。徹底してアドリブで対抗してやる。
順を追って具体的に説明しよう。あいつらの邪悪さを白日の下に晒してやる。
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彼らの最終的な目標は日経の大暴落、たぶん34000円割れにありましょう。この数字自体は不確かでありますが、それほど大きく間違っていないとの自信もございます。すべては限月の平均値幅=4000円超から計算できることです。3/26の高値を更新できず下落が続くとしたら、34000円割れは必至。(3/24記事「※限月丸ごとトレードのすすめ(42)◆225MINI先物2025年6限月で儲けるために(その2)」参照。ただし後にあるように高値は更新されると想定しておりますが。)
このことがまず大前提です。この目標を達成させるためにいろんな画策を施しているのであります。それは、今の段階では日経をそんな価格まで暴落させることが簡単にできないファンダメンタルズ上の材料があるからでしょう。いくら大資本を使ってもということです。そして、それでもその可能性に賭けているのは、その下地もまたあるからだとにらんでいるからに違いありません。抽象的ですけれども、アメリカをはじめ世界が置かれている情勢のことです。その綱引きで4波が成り立っていると言ってもいいのです。
では、大暴落させるためには何が必要でしょうか。大きな資金が必要。ですが、やみくもに大金を使えばいいってもんじゃないでしょう。上で言ったようなリスクがあります。なるべく大金を使わないで暴落させたいと思うのが人情というものです。
それには、われわれ個人に買うことから始めてもらわねばならないのです。買い超にすることです。ショートだらけでは逆に反転してしまうのじゃないでしょうか。
だから、ここからはカイだ。売り込んではいけない。売られたものは買う。ここから売るのは奴らの作戦にまんまとひっかかるようなものだ。相場をショートにさせておいてから彼らは相場を反転させるのです。
言っておきますが、これは上昇トレンド中の調整4波であるから言えることであります。本格的な下落トレンドではない限りにおいて有効な戦略となるのです。
ナイトの安値36300円はフィボナッチ的にも安く叩かれていると言えるでしょう。下げ止まりを期待できる段階。おそらく下記<重要ライン>の⑱~㉒のネックゾーンを明確に割ってはこないでしょう。悪くとも36000円を割れはしないでしょう(割れても一瞬)。
こうして相場は下値切り上げの2番底形成となるのです。
ここでお手元の第1号証をご覧いただきたい。【日足】チャートです。
トライアングルC波は赤色ラインのような3波構成で進行中、最終的には34000円割れを目指すはずだろうと想定しているのは前に述べた通りです。
しかし、どうでしょう。問題はこの現在の2波の進行状況です。このまま下落し続けてイッキに3波動目へ進行してしまうでしょうか。それでは複雑でも何でもありませんね。至って単純です。それとこのまま下落しちゃったのでは、あまりにも形が悪い。(2波の上昇が小さすぎる)。
C波が抱える複雑さはすべてこの2波動目に現れるものです。
次の第2号証【4時間足】チャートでその複雑さを解明しようと思います。
彼らは最初、赤ラインのような5波動構成のジグザグ波動を計画していたものと思われます。そして押し目を浅くして大きな上昇を目論んでいたのでしょう。それはわれわれ個人に買わせるためです。大きく上昇して有頂天にさせたのちに下落させるためです。
ちょうど赤色の1波頂点と、4波底は重なっておりません。それはエリオット波動理論の衝撃波における最重要原則「1波と4波は重ならない」の通りです。彼らはエリオット波動信者であるわたくしたちをも巻き込んで買わせようとしたのです。
ただ、わたくしは単なる5波動であり、ジグザグ波動のa波なだけでは?と感じておりましたが、ただ大きな上昇(最大39500円前後までの)は期待しておりましたのは事実です。
しかし、事情が変わったのです。変えたのはまたしてもトランプです。日本時間木曜日朝に自動車関税を発表すると言い出したのです。このことは彼らにもミニにタコ、いや失礼、耳にタコでした。
おりしも日本では、27日(木)に配当権利取りの最終日を迎えようとしておりました。翌日金曜日からは権利取り目的の買いは剥がれ落ちます。それで勝負に出たのです。『これは金になるぞ。よし、いったんジグザグ上昇計画は中止だ。大きく下落させてやろう』。そんなよこしまな考えが彼らに浮かんだのは簡単に想像できることでしょう。
しかし、自動車関税の無茶苦茶な内容にもかかわらず、木曜日はまだ買いが続くとみた彼らが、権利取りが終わったはずのそのナイトセッションでも明確な下落をさせなかったのはなぜでしょう。
買わせるためです。もっともっと買わせるためです。
3/26(水)付け日経朝刊マーケット面では『株、そろりリスクオン』とのタイトルで、火曜日の4日ぶり反発を囃し、「最悪期は脱したかも」との証券関係者コメントを載せていました。わたくしは『おいおい、まだ早えよ、週末まで待ってくれなきゃ』と苦々しく思っておりました。案の定、木曜日の相場は陽線引けではありましたが、マドを明けての下落で終わりましたのはご存じの通りです。
とどめを刺したのは、翌金曜日の朝刊でした。『海外勢 買い越し高水準』の大きな見出し。これでは個人トレーダーが下落に対して鈍感になっても仕方ないでしょう。金曜日の相場がもの語っています。かなり粘っていましたね。それとラスト1時間の反撃も。
ちょっと話が脱線しました。戻します。
とにかく、彼らはわれわれに買わせようと企んでいます。しかしながら、今回の下げのあとは買っていいのではないでしょうか。なぜならまだ彼らの準備が整っていないからです。われわれがたくさん買っていないからです。彼らはもう一度買わせようとしているのです。
まずは安心させて買わせようとします。それが先に言いました「下値切り上げ、2番底形成」を見せておいての安心買いを演出することですね。われわれはこの演出に敢えて乗ろうではありませんか。われわれだけでもその流れに乗ってしこたま儲けるのです。
第3号証【現物225指数日足&変則週足】チャートです。
彼らはこの3月SQ値=36483円を意識させようとしています。すなわち、これを下割れたら完全下落転換だとわれわれの脳に刷り込もうとしているのです。そして、たぶん月曜日には実際に割りこむことになるでしょう。
いいじゃありませんか。割り込むのを待ってから買いましょう。相当なロスカットが出るでしょう。それを見てから買いましょう。
この変則週足では、3月SQ日からの反転とツツミ足的陽線で、上昇転換を期待させています。それを1週間後には宵の明星の亜種を作って下落転換も意識させようとしているのが見て取れます。
第2号証【4時間足】に戻って、図の青色点線のような5波動構成のジグザグ上昇を想定しています。36300円が安値ならジグザグN値は38545円です。現物225指数での200日移動平均線付近です。しかし、もっと押し目の位置が下がれば、次に上昇した時の高値メドも低くなります。仮に36000円まで下落してから反転したとしたら、N値は300円下がって38245円です。
これなら先週の高値37970円からそう大きく乖離したとは言えないですね。ということはジグザグではなく、フラット修正波であると考えてもいいでしょう。どちらでも5波動構成です。38000円台に乗ったらウリを考えてもいいことになるでしょう。
そうです、ウリを考えるのは上昇してからなのです。
では、それはいつのことでしょうか。彼らが本格的な下落出動を開始する日は。
今週ではありません。どちらかといえば、今週は上げ続ける週です。あるいは底練りに終始することになるかもしれません、という週です。
例えば【4時間足】をもう一度ご覧ください。3月11日の安値から赤色3波動目の頂点までは37本のローソク足が形成されました。1日では6本ですから、頂点を迎えるのに6日間以上かかっているのです。わたくしは、今週相場が上昇を続けるのならという仮定のもとでは、その上昇っぷりはあの時のようなイメージになるのではないかと想像しています。
そうなら、ジグザグ波動の天井は来週の火・水・木曜日、すなわち4月ミニSQ週の真ん中がくさいとにらんでいます。これはよく知られているあのアノマリーにも合致しますね。だとしたら、来週のSQ日当日から急落が開始されるのではないでしょうか。
あるいは今週の、特に前半が底練りになればなおさら来週の後半は天井でしょう。それからGW前後までは下落が続くことになる、そんなことまでを想定しています。
4波は汚濁にまみれた波動です。欲と欲が絡んでの真向勝負といえば格好のいい言い方ですが、しかしそれは大手同士のことです。われわれ弱者はとても対抗できません。普通にやっておっても儲かりませんし、最終的にはケツの毛まで抜かれてしまうことでしょう。
だから、4波時代には完全逆張りです。トレンドに見えてトレンドではありません。大手マスコミの言ってることを真に受けてはなりません。目に見える現象はすべて夢・幻の如くなりです。
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では月曜日の戦略会議、と思ったが、言いたいことは全て言い尽くしたようである。
おさらいすると、月曜日はカイ目線で安値を探るのが第一のお仕事である。安値が決まったら、その後の上昇に備えることになるだろう。
<重要ライン>
①40975〜41310・・・日中マド1
②40225~40595・・・日中マド2
③39580~40175・・・新・天ネックゾーン
④38730~38885・・・日中マド3
⑤38545・・・(仮)4時間足ジグザグ上昇N値
⑥37970・・・日足直近高値
⑦37685・・・上昇転換ライン
⑧37595~37615・・・日中マド4
⑨37590・・・4時間足戻り高値
⑩37445・・・5日線処
⑪37155・・・1時間足戻り高値
⑫37090・・・4時間足ネックライン
⑬36980・・・4時間足上値メド
⑭36895・・・前日日中マド埋めライン
⑮36865・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑯36700・・・ナイトセッション・ハーフバリュー
<参考>36483・・・3月SQ日値
⑰36440~36525・・・ナイトセッション下落の浅戻しゾーン
⑱36345・・・4時間足底ネックゾーン上辺(間違い訂正)
⑲36305・・・ナイトセッション・バリュー下限値
※36300・・・ナイトセッション終値
⑳36255・・・日足直近上昇76.4%押し
㉑36210・・・4時間足下値メド1
㉒36095・・・4時間足底ネックゾーン下辺
㉓36035・・・4時間足下値メド2
㉔35950・・・日足直近上昇90%押し
㊶35725・・・日足直近安値
㊷34700・・・デッドライン
<詳細>
奴らの策略は安心して買わせることにあるわけだから、あまりに大きな下落はないものと考えている。36000円を割ってしまうようではカイの手は引っ込んでしまう。それでも、逆に売り込ませることも目的であるから、両者の兼ね合いが難しい。
間を取って㉒か㉓あたりだろうか、底値は。あいつらがわれわれを「十分ビビらせた」と思っているだろうと感じたら買えばいい。
え?そんなことわかるものですか?って。
わかるよ、簡単さあね。自分の胸に手を合わせれば誰だってわかるさ。自分がビビってんだったら、他のたくさんのトレーダーもビビってんだろうよ。そこで買えばいいだろう。
あとは上がるのを待つだけだ。どこまで上昇するかはわからない。3月SQ値あたりで揉みに揉むことになるかもしれない。そして反落して前の安値を更新してしまうことにもなるかもしれない。
だから、損切は徹底すること。あいつらを敵に回して戦うってことはそういうことである。
売るのは㉔を下回ってから考えればいいのではないだろうか。
<ポジション>
売2(37200台、36600台) 2枚増
買0() 1枚減
上記記事通り、一応買ってみる。が、底割れの場合も十分可能性あるので、含み損は厳禁にする。
<前日感想戦>
日中はもちろんウリから。再度下がり出した9時9分の37300円だったが、20分後37250円で撤収。なんとなく上がりそう、もち合い継続のようでもあった。
本格的は9時45分頃の37250円。急落してきたところ。今度は自信あってか、10分後にはホールド買玉を37185円で手放している。
(途中略)
後場始まりすぐ37065円でもショート。グッドタイミングだと思ったが反撃され1時45分くらいに37025円で撤退。このように東京時間からナイト前半戦は相場がすぐ戻ってしまい、あまり大きな儲けはなかった。
失敗はそこから。
後場始まりのショートのアト、1時すぎに36915円でのロングもやった。マド埋め完了のお約束事だ。つまり一時両建てになっていたが、売玉の利確のアトは安心して外出してしまった。36900円台からはなかなか抜け出せなかったが、下げ止まりの兆候もあった。
途中37000円台を回復したのを見て安心。『このまま37000円台で持ち合ってくれればいい。あとはナイトでの出し入れで利益を生み出せる』との自信。
しかし、ナイトがマド明け下寄り!とは。買玉の含み益が霧消したどころではなく、一転含み損に。失望し、寄付きロスカット。
悔しい思いのまま、今度はショート1本。6時すぎ36865円で高値張り付き状態の時。寄付きから1本目の30分足にできた下ヒゲつぶしのために下落すると期待した。時間はかかったが、36700円割れまでこぎつけての満足感も一瞬。そのあと150円の急騰で、結局10時すぎ36750円で手放すはめに。その直前では、36500円程度までの下落も計算していたからショックだった。後のことを考えると非常に惜しい。
面白いのは、9時半指標10数分後の36720円カイだ。これは直前トライアングル形状を確認しており、E波終点36845円からの下落達成ポイント36710円から反転した時だ。その下落は5波動目に当たっていた。ちょうど計算通り36710円で止まったということは、それを計算していたトレーダーも多かったのだろう。その時点では大きな下落はまだ生じていなかったし、筆者と同じような考えのトレーダーも多くいたということで、チャートの見方という点では間違いではなかった。
が、一度上がってから安値更新したので10時すぎ36690円でロスカット。これが幸いしたか。ニューヨーク始まってからの本格的下落に引きずり込まれなくてよかったし、逆に36650円でショートもできた。
(そのあとはへろへろ)
買も売もやったが、結局は売の日であった。買はことごとくダマシだったか。
以上。
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