そう言えば、先週TVの株式番組を聴いていた際、「今の相場を見ていると、5年前のことが思い出される」という言葉が耳に入ってきた。どこのどなたの発言であったか、その内容についても全く覚えていないのだが、5年前の言えば、コロナ禍真っ最中、そしてトランプ第1次政権中の年であった。声の主はおそらくその当時の日本株の下落相場を、コロナとトランプの両方とを関連付けて思い起こされていたのであろうか。
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金曜日夜のナイトセッションの大下落を見て、筆者の頭の中は決まっていた。『大底は近い。今度は確実に拾ってやる』。天底ハンターとしての宿命であろう。
チャートをひろげる。まずは【現物225指数・週足】からだ。すでに目星はついている。あとは正確な数値を読み取ればいいだけだった。
現在の波動が上昇トレンド③波中の調整4波であるとするならば、その1波の頂点とは被らない、すなわち、1波の頂点を割り込むことはない、というエリオット波動の衝撃波ルールを覚えているだけでも、エリオット波動理論を学んだ意義はあったのだ。
2021年9月14日に付けた高値30795円(赤色水平点線)。先物のナイトセッション終値からなら、あと1400円程度下落するだけである。『大底は今週中だろう』と直感するにはそう時間はかからなかった。
だから驚いたのはそれではない。1波頂点よりもその始点の方だった。3波始点、つまりは2波の底点のことだ。日付は2020年3月19日。頂点から1年半前に遡る。
当時は前年に発生したコロナウイルスが列島を震撼させ、連日TVでも患者数が速報されていた挙句の一足早い大底だった。その頃のブログ記事にはコロナ禍もさることながら、早朝に繰り出されるトランプのツイッター砲に対し「日本市場を実験場にするな」と怒りを露わに書いている。
あー、このことだったのか、TVの声の主が言いたかったのは。今回も元凶はトランプなのだ。
そう思って【現物225指数日足】チャートを見返してみる。当時だけを抜き出した。
2波の下落調整のナイアガラ的様相、その直前の(1波天井付近と思われる)はっきりしない態度、波動カウントは違うけれども、現在の様子とそっくりではないだろうか。
しかして大底をつけたあと、少なくとも1年半の上昇トレンドが続くことになる。
・・・大丈夫だ日経は。
いまはこんなに悲しくて、涙も枯れ果てて、もう二度と笑顔にはなれそうもないけど、大丈夫だ。エリオット波動が解決してくれる。
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【日足】
この日足4波(週足③ー4波)の形状がトライアングルC波説ならば、昨年8月の安値は下回らないだろう。図中の赤色点線は上で挙げた現物225指数1波頂点の値だ。現在は先物の方が40円ほど現物価格を上回っている状況なので、ここから下落が続いたとしてもおそらく先物価格で30850円は下回らないだろうと推測できる。
青色点線の2本は最安値とラージの最安値である。ミニは異常値になりやすいのでラージも付け加えておいた。しかし、どちらの水準もたぶん現物最安予想価格の30795円を下回るものであろう。だから、これらは考えられない数値であるという考え方は理論的である。
が、大底は東京時間に付けるとは限らない。これだけの暴落であるから、東京時間でつけさせてあげたいと思うのが人情ではあるが、事の出ドコはアメリカである。落とし前はニューヨークでつけさせることも大いに考えられる。その場合は翌日の日本時間での現物価格が30795円を下回らないというだけの話であって、先物相当値は下回ってしまうだろう。よって、青色点線水準も大いにありうることとなる。
もうひとつ。あの8月の安値を下回るかどうかの問題もある。トライアングル説を採用しているのなら、確実に下回らないことになってしまう。
が、実は上の図に引いた赤色ラインは、3-3ー5波構成のフラット形状をあらわしている。そう、4波フラット説なら前の安値を割り込むことも可能となる。
なんだ、ちっともラチがあかないじゃないかと憤慨するなかれ。大事なこと、それは現物指数で30795円を下回らないということだけである。信じるべきものは今はこれしかない。
(※しかし、30795円を絶対に下回らないと断言はできないのも事実だ。その時は波動カウントが間違っていたことになる。今まで積み重ねてきたカウントが反故にされるということで、カウントがはっきりするまでトレードはいったん全中止となる。買ったものは全部ロスカットせねばならないだろう。ただそれだけのことである。)
ここから、もっと詳細に底値を分析しよう。上図での赤色ラインのラストを太線で引いてある。4波がトライアングルであろうが、フラットであろうが、この太線が5波動構成になることは共通している。これを手掛かりとして進めよう。
※トライアングル修正波は全体ジグザグの3波動構成であるため、その1,3波動目は5波動構成となる。
【4時間足】
日足での赤色太線波動をこのような5波動に分解してみた。まだ全貌をあらわしてはいないが、現在地としては3波動目途中か4波動目に入っているか、といったところだろう。
青色点線は⓪ー②チャネルラインである。エリオット波動理論では、5波動目の終点を予測するのによく使われる。始点⓪から2波動目頂点に引いたラインをそのまま1波頂点もしくは3波頂点に平行移動したものである。
5波動目はこの下の青線に向かって下落する。そしてそのラインで反発するとは限らないが、おそらくちょっと突き抜けてから反転するだろうと予想できるのだ。
ここからはいくばくかの戻しのアト、最後の下落が進捗するものと思われる。ここ数日が勝負だろう。
【イベントスケジュール分析】
今週はミニSQ週である。ミニであるから波乱週となるだろう。先週のトレンドを引き継ぐだろうから、もちろん下への波乱だ。この意味でも今週中に大底をつける確率は高いと言える。先週にも言及したが、火、水、木曜日がそのXデーとなろう。
週足に注目してみる。先週は大陰線だった。今週、例えば木曜日まで下落し続けて(変則週足なら)大陰線となるか、木曜日にでも大反転すれば長い下ヒゲの陰線か陽線になるか。後者なら、そのまま大底で文句なし。が、前者なら、来週(今週の金曜日以降)に大底日が延期される可能性も出てくる。
その場合は、来週が米国のSQ週であることも加味する必要性も出てくる。何といっても事の出ドコはあいつなのだから。自国でけりをつけてもらうことになるだろう。
特に今週の4波動目の戻しが何らかの理由で長引いたなら、そうなる可能性も考えておかなくてはならないかもだ。
でもまあ、今週中だろう。
【まとめ】
これは直感だが、もう1本長い陰線(日足ベース)が出ると、そこが大底になると思われる。長い陰線というのは2000円以上の値幅だろうか。ここまでの陰線とそん色ない長さという意味だ。その陰線で安値更新すれば文句なしである。買える。
逆に月曜日にでも小さな安値更新があると思われるが、その時はいったん兵を引き上げるときである。ある程度のリバウンドが残っている。全力ウリはそれからである。
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では、明日月曜日の戦略会議と参ろう。作戦は戻り売りに決まっているが、ここから先に下落したなら、いったんは買ってもいい。
こんな【1時間足】チャート形状が見て取れるからだ。
いま進行中であろう4時間足での3波動目の副次波を赤色ラインであらわすと、やはりまだ3波動目は終了しておらず、4波動目途中であり、ここからまだ5波動目の下落も残っていることになろう。
この4波動目がまだ残っているのか、すでにその役目を終えているのかによって、月曜日の寄付きからの波動が確定する。
すなわち、4波が終了しているならすぐさま5波動目(3の5波)の下落が始まるだろう。この下落は比較的小さいと思われる。ナイトの安値を100~200円程度更新すれば気がすむと思われる。メインの下落は後に残しておきたいからだ。だから、追随してのウリは難しいかもしれず、その小さな下落を待っての買いがいいだろう。青色4波のリバウンドが見込まれる。
逆にまだ4波が終了していないなら、しばらくもち合い相場が続いたのち下落し始めるだろう。この4波動目の保合いはトライアングル形状が見込まれそうな雰囲気を醸し出している。e波の高値を待ってショートすればいいだろう。200円幅くらいは簡単に獲れそうだ。
<重要ライン>
①40975〜41310・・・日中マド1
②40225~40595・・・日中マド2
③38730~38885・・・日中マド3
④37595~37615・・・日中マド4
⑤36165~36895・・・日中マド5
⑥34960・・・5日線処
⑦34940・・・戻しの限界2
⑧34885~35445・・・日中マド6
⑨34230・・・4時間足3波の38.2%戻し
⑩34050・・・4時間足上値メド
⑪33695・・・4時間足3波の23.6%戻し
⑫33595・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑬33390・・・4時間足ネックライン
⑭33295・・・前日日中マド埋めライン
⑮32970・・・4時間足もち合い高値
⑯32915・・・戻しの限界1
⑰32830・・・ナイトセッション・ハーフバリュー
⑱32365~32610・・・ナイトセッション下落の浅戻しゾーン
※32230・・・ナイトセッション終値
⑲32160・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑳31965・・・直近安値(ナイトセッション安値)
㉑31815・・・4時間足下値メド1
㉒31725・・・4時間足小ジグザグ下落N値
㉓31720・・・本日下落目標値
㉔31315・・・4時間足下値メド2
㉕30880・・・4時間足小ジグザグ下落チョイ拡目標値
(参考)30795・・・現物225指数・③ー1波頂点
㉖30420・・・日足ジグザグ下落拡大目標値
㉗29995・・・昨8月安値
㉘29890・・・4時間足ジグザグ下落超拡大目標値
<詳細>
先に下落してくれるなら、その安値更新は200円幅前後までと書いたので、㉑~㉓をメドに買ってみる。止まるはずだが、止まらなければ大きな下落に巻き込まれることになるから即ロスカットだ。またド転ショートだ。
運よく反転したなら4波のリバウンドが手に入る。まだどこまでのリバウンドになるかははっきりしないが、通常なら戻り高値の32970円前後までは上昇できるだろう。
ここから上昇が始まったら、おそらくその上昇は弱く、⑱ゾーン内での動きを見つつ、反落を見届けた時点で売ればいいだろう。逆にゾーンを上抜いてくるようだったら、買うこともできるだろうが、せいぜいが⑭までと覚悟の上で試みることである。
どちらにしても最後は売玉をしっかり握って1日を終えたいものである。
<ポジション>
売3(37200台、34700台、34100台) 1枚増
買0() 変わらず
こんなに下がるのなら、もっと売玉増やせたはず。ちょっとさぼりすぎだった。けど、上下動も激しく難しい面もあった。ここからはもう1枚増やせるかどうかだろう。買玉拾いに重点が移ってくる。
大底拾いに関して・・・31000円割れはほぼ覚悟している現状だ。31000円トビ台から買い下がるつもりでいる。売玉を3枚持っているので、3枚分のカイになろう。30795円割れはナイトセッションでなら許容する。が、当然1回きりだ。日中なら買玉全切り。
<前日感想戦>
トレードは総じてカイ中心。特に日中は保ち合い相場を警戒していたので。が、利益は思ったほどではなく、赤字、もしくは小利に終始。売玉を抱えての余裕のカイであったが、やはりトレンドに従った仕掛けでなければ、と反省。
どうしても下げ止まりからの反転を警戒してしまうし、その日だけのことであっても、そろそろ底かなという値ごろ感がちょいちょい顔を出す。
朝10時半チョイ前の34105円売玉を手放さなかったことだけが収穫だ。
ナイトでは、8時半チョイすぎの32315円カイを9時すぎ32515円できっちり利確できたことが良かった点。さすがに大きな下落に巻き込まれていることくらいはわかっていたからね。
それにしても、底値買いにチャレンジしなかったのはどうしてなんだろうか。ビビっていたのか、酔っぱらいすぎててやる気なかったからか。タイガースが強くてTV画面に夢中だったせいか。
安値からの反転が小さかったのが救いか。それとも底値を逃がしたか。あす月曜日にはっきりするだろう。筆者としては絶対やらなきゃならなかった仕掛けだけに、悔いが残ることにならなきゃいいが。
以上。
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